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お悩みNO.187
さとうさん
高校3年の息子の不登校削除
息子は、高校2年の冬休み明けから学校を休みがちになり、3年になってから10日たちましたが2日いっただけです。
家での様子は普通に元気です。ここ1週間は、朝起きるのも辛いようではなく一緒に朝食もとっています。実は会社に相談し、先週より、朝は2時間程度時差出勤することにしたので(学校にいくのを見送る、または車で送ることができるよう)、朝食も一緒にゆっくり食べることもできています(いつもは私が先に出ます)。なお、バスケの部活は、先週末大会だったのですが週末3日すべて早起きし、いきました(試合は応援のみです)。学校、部活とも、行けば、まったく孤立ということではなく、話す人はいるようですが、本当に仲の良い友達はいないのではないかと思います。また気さくに友達と交われるような子供でもありません。
中学校がよかったといまだにいいます(バスケでは部長をやったりクラスでもリーダ的な役割でした。)。志望校に落ちて高校にはいってから、大好きなバスケも、高校が強豪高でレギュラーにまったくなれないこと、勉強も(もともとしない子供なのですがそこそこ点数はとれていました)積み重ねがないからか成績も最下位近くまで落ち、いろいろな点で、思うようにいかないのをつらく感じていたように思います。
私自身、彼が高校にはいった時は、仕事、それから次男のスポーツ少年団で休みも忙しく、長男とのコミュニケーションをとる時間がほとんどなかったように思います。さらに寝不足等が続き、体調も崩してしまい(円形脱毛や更年期のひどい症状)、高校2年にかけても長男の気持ちや様子の変化にこまかく気づける余裕がなかったと思います。(次男が中1になってスポ少が終わったらいっきにいろいろと回復しました)
うちは、義理の父母と同居しております。主人は5年ほど単身赴任です。長男はほんとに家では普通ですし、休みの日などは、私と一緒に食事に出て楽しく会話したり、買い物を手伝ってくれる等、やさしいところもあります。
ただ学校にはなかなかいきません。先生にはこのまま出席日数が不足すると卒業があやぶまれる、と言われています。調べると、現在の高校をやめても、高卒の資格をあとでとる方法等他の選択肢もありますし、わたしはそれでもいいのではないかと最近は思っています。
ただ本人は、今の学校は絶対やめたくない、といいはっています。でも朝になると学校にはいけないのです。
伊藤先生のビデオを何度もみました。小さい頃から息子は甘えん坊で泣き虫でした(幼稚園も当初、半年も、朝泣いて、バスにのれないのを、義父が歩いて連れて長距離を一緒に通いました)。私は仕事で、多くの時間はさいてあげられなかったと思います。とてもかわいがっていたつもりでしたが、子供の要求にこたえていなかったのかもしれません。
いまは、できるだけ、息子とは楽しく過ごすことを心がけていますが、このまま出席がたりなくなり中退になった場合、彼自身、他のところにいきたくないと言っているだけに、また傷つくだろうととても心配になります。
どのようなことをさらに気をつけていけばいいのでしょうか。
まとまっていない質問ですが、アドバイスを頂けるとうれしく思います。

よろしくお願い致します。
投稿日:2015-04-22
返信 1
さとうさん
高校3年の息子の不登校削除
今朝も登校はしません。朝食は一緒に食べましたし、元気はあります。ここ数日は、スマホとipod touch は、学校にいかない場合は、私が会社にもっていくことにしました。本人は特に異論もなく渡してくれています。帰ってきたらかえしていますが、昼間はスマホもないので、まんがを読んだり、テレビをみているようですが(義母のはなし)、少し勉強もしたり、外に走りにいってきたりしていたようです。生活については、よくなってきているようでもありますが、学校にいかないのが逆に定着してしまっています。学校については今の学校をやめたくないということなので、つい出席日数等の話はしてしまい、息子がもうはなしたくない、という発言をすることがあったりはしています。
声のかけかたや日常的な対応のしかたなどで、今後も継続、工夫していくべきところがありましたらアドバイス頂けないでしょうか。
投稿日:2015-04-23
返信 2
伊藤幸弘教育研究所さん
さとうさんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。
高3の息子さんに関するお悩みですね。

お子さんとの接し方で大切なのはコミュニケーションです。
その方法を以下に紹介しますので参考にしてください。
投稿日:2015-04-23
返信 3
伊藤幸弘教育研究所さん
さとうさんへ削除
コミュニケーション(「聴き方」「伝え方」)

■信頼関係の構築
お子さんとの信頼関係の構築を図るためには円滑なコミュニケーションが大切です。
カウンセリングの領域では、カウンセラーとクライアントの信頼関係(専門的には“ラポール関係”といいます)が絶対条件といわれます。ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすればいいのでしょう。
コミュニケーションの2つの柱ともいえる「聴き方」と「伝え方」に関して紹介します。


■「聴き方」
「聴き方」を意識しながらお子さんからの話を聴いたことがありますか。「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。しかし、円滑なコミュニケーションを図る上ではこの「聴き方」が特に重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、「心」の文字が入っている「聴く」です。これは、相手を受け入れて相手の話しに耳と心を傾けることを意味します。専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは、「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。


■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる聴き方です。黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの「言語情報が7%」、口調や話の早さなどの「聴覚情報が38%」、あいづちやうなずき等、見た目などの「視覚情報が55%」の割合であったという実験結果があります。この割合から「7-38-55のルール」とも言われ、「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれています。

話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたりする聴き方です。大きくうなずくときは「なるほどねぇ〜」と言う意味があり、小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。


3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」「それについて、あなたのほうでも何か言いたいことがありそうだね」、「あなたにとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」等のようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。
(※注意:実際の会話は「あなた」ではなく、必ずお子さんの名前を呼んであげてください)


■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。そして、相手は「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」となります。

ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。その際は、はっきりと親としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。
例えば、お子さんが悩みを打ち明けたとします。悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに。その際に、最後まで聴いてそれをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)をすると時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは嬉しかったね」「それは悔しいね」「それは腹が立つよね」。こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。高級クラブに高いお金を払ってまで、サラリーマンが通うのは、高級クラブのママさんたちはこの「気持ちを汲む」等、聴き方に長けているからなのです。


■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには相手に「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が大切です。それを意識することで、部下に対して自分は上司にどれだけ大切に思われているかを実感させる効果があります。それを伝えるためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」、「恥ずかしくてこんなことは言えない」。まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。相手の行為や出来事を非難がましくなく、事実を述べる伝え方です。
相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。
コミュニケーションを外す人は、往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまっているケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでいたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困っているんだよ

その後に「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。
「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。


■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、相手の考えを聴くというのはコミュニケーション(会話)の基本です。
しかし、いくらIメッセージを活用して伝えても、「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、しつこく何度も同じメッセージを発することになります。これは「審判的表現」といい、圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて相手は安心して、自ら変わることができるのです。また、相手の立場を理解することで、こちらの心にも変化が現れることもあり、他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手を分かろうとせよ”です。


コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいです。だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、「聴き方」や「伝え方」を意識してお子さんとのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。
投稿日:2015-04-23
返信 4
さとうさん
高校三年生の息子の不登校削除
先生ありがとうございます。
聴き方に気をつけたいとおもっていながら、なかなか実践できず、息子はその後も学校にいけない状況です。いまの高校を卒業したい、中退やほかのこうこうにはいきたくないといってはいるのですが、朝になると、行けないとなります。
そろそろ、卒業アルバムの写真撮影があるのを気にしていて、今朝、わたしもすこし遅めに出勤をすることにしていましたら、登校準備もはじめたのですが、ゆっくりしているうちにおそくなり、やはりいきたくないととなりました。
ストレスを与えない話し方をしているともりでしたが、おかあさんの期待がストレスになる、毎日、朝声をかけられると、疲れる、余計いきたくなくなる、といわれました。前は声をかけないと、ずっとひるまで寝ていたので、言葉はきをつけながら、一緒にごはんたべようよ!と誘って、ちょうしょくを一緒にとっていたのですが。

どうしてもよけいなことを言ってしまう自分におちこみます。
また先生のアドバイスを見返してがんばろうとおもってはいます。

相談にもならない相談ですみません。
なにか息子の役にたちたいのに、かえってじゃまをしているのではないかと思うとかなしくなります。
投稿日:2015-05-13
返信 5
伊藤幸弘教育研究所さん
さとうさんへ削除
親が良かれと思ってしていることが、実は子どもにとってはプレッシャーだったり、ストレスになったりしてしまうことは少なくありません。
親自身が「ストレッサー(ストレス要因)」になってしまっているのです。

でも、決して落ち込む必要はありませんよ。
さとうさんの書き込みの行間からお子さんを愛して止まないお気持ちは伝わっていますから。

上手いことを言ったり、気の利いたことを言う必要なんてないのです。
子どもを愛しているという気持ちは表情や態度から伝わります。
伝わっていないのはまだ愛情不足ということ。

大切なのは、子どもの自己肯定感を育むこと。子どもの今をそのまま認めることです。

存在自体を認めて「生まれて来てくれてありがとう」というメッセージを伝えることです。

現代カウンセリングの礎を築いた、アメリカの心理学者、カール・ロジャースはこう言います。
「I love you because you are you」
これはカウンセラーがクライアントに接する際に基本となる姿勢です。
要するに「あなたはあなたのままで良いんですよ」という意味です。〜

子どもを愛するのに理由なんて必要ありませんよね。
「学校に行くから?成績がいいから?手伝いをするから?」
・・・すべて「NO!」です。

子どもの存在自体が愛するに値するのです。
投稿日:2015-05-13
返信 6
さとうさん
高校生の息子が学校にいくようになりました削除
うちの息子ですが、高校2年の冬休み明けから今月はじめまで、ほとんど学校にいけませんでしたが、6月なかばから学校にいっています。
学校の事情で、ぎりぎりの状況だったこともありますが、どこか顔つきもかわったのを感じています。
再登校の明確なきっかけや理由はわからないのですが、学校にいく少し前に、夜に一緒にドライブにでかけて、コンビニのコーヒーを買って、車の中で夜景をみながら、久しぶりに長々と話をした際にとても心が通じたようにおもいました。そのときは、たわいのないことも多く話しましたが、自分のことについて、素直に感じていることを話してくれました。私はちょうど、高校3年でもあり子供の状況に光が見えないことにとてもつかれていたあとで、なんだかもうどうでもいいかな、と開き直った時期でした。いいか〜、元気でいてくれれば と、頭ではなくて、心の底で 感じた頃でした。先生のビデオやその他の本などで、こうしなければならない、と思って毎日、工夫したり、都度考えながら 子供と対応していた生活が続いていましたが、急に、ふっと気が抜けて、「もう大人になったら、ゆっくり話をしたりするのも少なくなっちゃうな、学校はしかたないけど、一緒に楽しいことをさがせばいいかな
」と、本気で思ったんです。肩にはいっていた力が抜けて楽になった頃でした。
その私の感じが、よいように彼に伝わっていたのかもしれないです。
伊藤先生のビデオや講演の内容がはらにおちた、ということだったのかもしれません。

これから、卒業、受験 とまだいろいろ課題があるのですが、彼の気持ちを大事に、自分も無理しないで、対応していければいいのだと思っています。
もちろん、私自身、もともとの考え方のくせなどで、心配性でもありますし、なかなかうまくできない日もあるのですが、私の”言葉や対応”で子供が左右されることはあるのだと思いますが、本来の子供がもってる力を信じてあげる気持ち が本当に大事なのだと最近は思っています。
子育ての再勉強中です。こういう機会をくれている息子に感謝しながら、自分自身のことも大切にしていきたいと思います。
投稿日:2015-06-28
返信 7
伊藤幸弘教育研究所さん
さとうさんへ削除
そうですね。
親が子どもを育てているという反面、子どもに親が育てられているという面もあります。

お子さんへの感謝の気持ちがあれば大丈夫。
この場で一緒に考えていきましょう。
投稿日:2015-06-28
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