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お悩みNO.100
ひだまりさん
息子の事削除
前回は失礼いたしました。改めまして高1の息子の事でご相談させてください。

去年窃盗事件に誘われて関わり、鑑別所へ行き、保護観察処分となりました。もう少しであけるかというところで、今度は1人でバイクの窃盗で捕まりました。

本当に残念です。中1まではまじめで部活も一生懸命やっていました。中二からいじめをきっかけに、逆に不良系の仲間と付き合うようになり、あとは坂から転げるような結果です。

今は本当に反省しているかというと、とてももう懲りた、という風には見えません。同じような仲間とのつながりが切れません。

息子をどうにかして更生させたいです。このままだと少年院に行くことになるのでしょうか。「どうせ捕まるのだから今のうちに遊んでおかないと」なんてことを平気で言ってます。

私とはよく話をしますので、なるべく聴くように徹しています。主人はもともと普段からほとんど関わらず、今はあきらめているようです。先ほども、帰ってきた息子と私が話し合っていた所、さっさと先に寝てしまいました。
「お前に任せておいたら、子どもがこうなった」と言われたこともあり、口答えをすると「いつ出ていってもいい」と言います。
本当に悲しいです。子どもの行動はこんな私たちへのレッドカードであるのでは、とさえ思います。

何を言われても私はとても子どもをあきらめることはできません。可愛いわが子です。更生して、社会でまっとうな道を歩んでもらいたい。
どうしたら。。。どうぞ、アドバイスをお願いいたします。
投稿日:2011-12-06
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
ひだまりさんへ削除
はじめまして。

掲示板に反映されるまで何度か書き込みを試みていただいたことと思います。
ありがとうございます。

高1の息子さんの件でご相談ですね。

今はご主人との仲が良いとは言えない状態なのですね。
そのことが影響されて息子さんが非行に走っているかもしれないとお考えのようですが、決してそれだけが問題ではないと思います。

もちろん、夫婦仲は良いに越したことはありません。
でも、それと非行はイコールではないのです。

ただし、子育てを母親だけに任せておいて悪くなったら「お前のせい」では切ないですよね。
ここはご主人が認識を変えなければならない点かもしれません。

息子さんには更正して欲しいというお気持ちは伝わりました。
これは時間を掛けて行わなくてはいけません。

その第一歩は「傾聴」です。
今も息子さんの話は充分に聴くように徹しているようですが聴き方にはテクニックも必要です。

以下に聴き方のポイントをまとめましたので是非、参考にしてください。

「聴き方」って意識したことあります?
…実は僕は勉強するまでありませんでした。

「話し方教室」とか「話し方の本」ってありますが
「聴き方」に関する本って意外と少ないんですよね。
でもこの「聴き方」が重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。
物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく
言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく
「心」の文字が入っている「聴く」です。
…相手を受け入れて相手に話しに耳を心を傾ける。
専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには2つの聴き方に分かれます。
「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」

それぞれポイントは3つ!

「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイントは…
1.黙って聴く
これは意外と難しいんですよね。
相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる。
相手を受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたり…。
大きくうなずくときは「なるほどねぇ?」と言う意味があり小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。
それにより相手は「聴いてもらえてる」という満足感が得られます。

3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」
「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」
…というようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。

「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾を繰り返してあげてください。
会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。
ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。
その際は、はっきりと母としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつきます。
これも効果的ですよ。
悩みを打ち明け始めたら相手は一気に話してきます。
それこを途中でさえぎりたくなるくらいに。。。
最後まで聴いてそれをまた繰り返すのも時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。
その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは楽しかったね」「それは悔しいね」「それはムカつくね」
こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。

…以上です。
すべてうまくやろうとせずにまずは出来そうなところからやってみてください。

やってみて分からないことなど出てきましたらまたおっしゃってください。
投稿日:2011-12-08
返信 2
ひだまりさん
お返事ありがとうございます。削除
お返事ありがとうございます。
正直、どんなお返事を頂けるか、半分怖いような気持ちでお待ちしていました。

でも、夫婦間の問題だけが今の息子の状態を悪くしているとは言えないとのこと。少しホッとしました。
たとえ、主人が諦めようとも、私は子どもが更生できると信じたい。

「傾聴」ですね。実はこの前、お年寄りに対する「傾聴入門講座」を受講してきました。子どもにも応用できるのでは、と思い受けたのですが、実りあるものでした。
今回さらにアドバイスを頂き、例えば、上記の3.想いを引き出す等、具体的に言葉の返し方を教えてくださり、大変参考になります。ありがとうございます。

メモをして、常に心掛けていこうと思います。

自分の子どもがまさか非行に走り、世間様にご迷惑をおかけするようになるとは。。。昨年悪夢のような日々を送ったというのに、また繰り返すなんて。。。苦しいです。

でも、母は頑張ります。わが子をこのまま大人にできない。
「傾聴」実践します。できそうなところから。また経過をご報告させていただきますのでよろしくお願いいたします。
投稿日:2011-12-08
返信 3
伊藤幸弘教育研究所さん
ひだまりさんへ削除
「傾聴」…既に学ばれていたのですね。
我々の助言がその知識に少しでもプラスになったのであれば嬉しいです。
大切なのは学んだことを「実践」することです。
「実践」は必ず「成果」に現れますから。

ずっと応援しています。
わが子を守ろうとする母の想いは最強のものだと思います。
その想いが時々くじけそうになったらいつでもまた来てください。
もちろん、くじけそうなとき以外でも!

「傾聴」の経過…知らせてくださいね。
投稿日:2011-12-10
返信 4
ひだまりさん
ありがとうございます削除
「ずっと応援しています」という言葉に涙が出そうになりました。

子育てに関して、精神的に母子家庭状態でした。子どもにとって「ひだまり」のように心地の良い家庭をつくりたい、「ひだまり」にいるように子どもを包み込める母でありたい。ハンドルネームにはそんな思いを込めました。

こちらで思い切ってご相談させていただいてよかったです。先生のDVDも繰り返し観させていただき、勉強したいと思いますのでよろしくお願いいたします。
投稿日:2011-12-10
返信 5
伊藤幸弘教育研究所さん
ひだまりさんへ削除
インディアンの社会に
「ひとりの子どもを育てるのは村がかりの大仕事」
という言葉があるそうです。

これはインディアンの社会に限らないですよね。
子育てに関して孤独感を感じたときはひとりで考え込まず周囲の力を借りればいいのです。
借りる力がない場合は「ここ」があります。

いつでもここに来て今感じている辛さや、不安感や怒りを吐き出してください。
もちろんプラスの感情をあらわすのもOKです。

ともに子育てを学び、楽しみましょう!
投稿日:2011-12-11
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