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お悩みNO.13
ゴーさん
助けてください削除
初めて書き込みします。
1月の15日から不登校の息子がいます。不登校について私なりに勉強し、今は心がいっぱいになるまで楽にしていればいいんじゃないかなっと宣言しました、それからの息子はとても素直になり前のような思春期特有のとげとげしさがなくなりました。たくさん話してくれるし 笑ってくれます。しかし、今度は次女が不登校予備軍になってしまったのです。この原因は 息子が不登校になった事実を受け入れられないおばあちゃん65歳が次女に愚痴をこぼすのです。耐えきれなくなった娘は学校に行くとそれが思い出されて泣いてしまう・・・・3日目にそう言って 私に訴えたので 娘にも同様 今週はゆっくりしましょと言ってそばに置いています。でも それが裏目に出たのか 息子がやきもちを焼くのです。娘と息子を連れて出かけたいのに
娘を誘うと自分は行かない・・・・
息子の流れの中で タイミングを逃してしまったこともあり 娘にはそういうことのないようにしたいのでとにかく今が一番大事と思っているのですが・・・息子の「おれは行かない」にはどういう返答がよいのでしょうか・・・娘と二人で出掛けていいのでしょうか 出かけなければ娘が寂しい思いをします。言葉がたりなかったら申し訳ありません。詳しくお話ししたいのですが長文になりますので 要点だけを私なりにまとめてみました。私もぎりぎりのところでの踏ん張りですが 等々本日病院でうつ病と診断されてしましました・・・それでもがんばらなければいけません。かわいい子供ですから。なんとか助けてください
投稿日:2009-02-21
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
ゴーさんへ削除
ゴーさん

はじめまして。
書き込み…ありがとうございます。

息子さんと娘さんの不登校についてのお悩みですね。
子どもたち二人の間で悩まれていて
さぞお辛かったと思います。

今までよくがんばりましたね。
結果的に今、お医者さんからはうつ病と診断されたとのこと。

是非ともお力になれれば…と思います。

そのためにはここに書き込む文章は長文でも構いませんよ。
詳しくお話しを聴かせていただいた方が
より効果的なアドバイスも出来ると思いますので。。。

もしも必要であれば直接お電話をいただいても構いません。
よろしければ直接お話しをお聞かせください。

「伊藤幸弘教育研究所 事務局」
03-5367-1133
「伊藤学校」
0545-66-5301
投稿日:2009-02-22
返信 2
ゴーさん
助けてください削除
私は8人兄弟の末娘です。

????????????????????
本文は依頼主からの希望のため
管理人の判断で削除しました。。。
????????????????????

沢山の問題がありますが・・・・おわかりいただけるでしょうか・・・・・
投稿日:2009-02-22
返信 3
伊藤幸弘教育研究所さん
ゴーさんへ削除
ゴーさん

詳細な書き込みをいただきありがとうございます。
ゴーさんからのコメント…何度も何度も読みました。

様々な問題が折り重なっている中で
本当におひとりでよくがんばりましたね。

そして今でもお子さんたちを助けたいと踏ん張っているのですね。
お医者様からはうつ病と診断をされて
そちらの治療を続けているとは思いますが
「お医者様」とは違う視点で我々はサポートできればと思います。

失礼ながら…お住まいは関東圏でしょうか?

よろしければ一度、直接お会いしてお話しを伺えればと思います。
絡み合った糸を解すように一緒に問題解決む向けて考えませんか?

問題解決…と言っても我々が出来る範囲内ですが。。。

心理学やカウンセリング技術を用いたコミュニケーション方法!
…これはお子さんたちとの接し方はもちろんのこと
学校の先生方と接するときにも役立つはずです。

また各種心理療法の中からマッチするものを選んで
今のゴーさんの悩むや不安などを鎮めていければ…と思います。

掲示板でやり取りするにはあまりにも多岐に渡っているために
このようなご提案をさせていただきました。

関東であれば伊藤幸弘教育研究所の専属カウンセラーである私が担当します。
投稿日:2009-02-23
返信 4
ゴーさん
助けてください削除
早々のお返事ありがとうごうざいます。
息子は今 落ち着いています。娘は今日も行けませんでした。
高校受験のための写真などを提出するのに わざと娘に持って行かせるようにして 今2人で行ってきたところです。
私の鬱は 何とかぎりぎりであっても踏んばれると思います。ただ子供達の日ごと違う状況に対処できないのが現実です。

本日おばあちゃんに 娘が行けなくなった理由をメールで話してみました。

病人を預けてみてもいいんじゃないか
 そしておばあちゃん自身も少し休んでもいいと思う。私がもう少し頑張るから ちょっと助けてほしいと・・・・

返事はありませんでしたが、帰宅したら、夕飯の支度をしてくれていました。

娘は 息子の最初と全く一緒です。
行かなきゃいけないのはわかっている。でも行けない・・・・・

息子の時のように 最初はどうであれ
度胸をきめて 行かなくてよしと 娘にも言ってあげたい。
でも それを言ってあげられない私がいます。

家庭の雰囲気の事 息子の事 色んなことを考えると 言ってあげられない自分がいるのです。それでも娘は行かなくてもいいよという言葉を待っています。受験は来月12日です。
それまでは何とか頑張ってほしいと思います。

あいにく関東圏ではなくとても遠いので 行くことが不可能です。
今、色んな面でお金がいるので行きたいのはやまやまですがそれが不可能です。
まずはお手数をかけますが、息子娘の二人の対処の方法などアドバイスしていただけたらとてもありがたく存じます。
投稿日:2009-02-23
返信 5
ゴーさん
助けてください削除
先生 家庭事情の部分だけ削除したいのですが いいでしょうか。
それと 思い切って 娘に行かなくていいよ宣言してみました。

しかし娘の気分落ち込むばかりです。

とても苦しいようです。
投稿日:2009-02-23
返信 6
伊藤幸弘教育研究所さん
ゴーさんへ削除
ゴーさん

書き込み…ありがとうございます。

あいにく関東圏ではないとのことですね。
尚且つ経済的な問題も無視は出来ませんね。

わかりました!
ではここで息子さん、娘さん二人の対処法をアドバイスさせていただきます。

文字だけのやり取りなので多少、窮屈な思いをさせてしまうかも知れませんが
その点はご勘弁ください。

あまり多くを一気にお伝えしても混乱されるかも知れません。
少しずつ…お伝えしていきますね。

子どもたちのと対処法=コミュニケーション法!
大きく2つ!

相手の言葉を「聴く」
こちらの言葉を「伝える」

カウンセリングルームに訪れる親御さんの大半は子どもの話に耳を傾けていません。

子どもが学校で嫌なことがあって親に愚痴を言うことってありますよね。
「今日さぁ?学校でこんな嫌なことがあってね…」

その時に話を聴いてあげてますか?
「そんなこと仕方ないでしょ!」
「それはあんたが甘いのよ!」
「少しは我慢しなさい!」
「それよりもお母さんの話を聴いて!」
…などとなっていませんか?

これではお子さんも会話をしようという気にはなれませんよね。

「飲み屋の女将は最高のカウンセラー」と言われます。
これは彼女たちが徹底して「聴く」ことに徹してしるからです。
彼女たちの「聴く」というテクニックはカウンセラーも適いません。

だから世のお父さんたちの足は家庭ではなく飲み屋に向かうのです。
「足」が向くだけならいいのですが「心」まで家庭から遠のいてしまうのは悲劇です。

さすがに子どもが飲み屋に行くことはないでしょうが
「心」が離れないようにするためには親は心掛けなければならないことがあります。

それにはまず相手の言葉を受け入れることが必要です。

例えば相手が…
「昨日、宇宙人に会いました」と言ったとしても
「そうですか」と受け入れるのです。
間違っても…
「それはあなたの幻想でしょう」などと言ってはいけません。
明らかに暑い日でも相手が「今日は寒いですねぇ?」と言ったらまず100%受け入れる!

これは否定しないことで相手との信頼関係を構築するという効果があります。
頼関係がやがて相手の心の奥底にある本音を表面化させてくれるのです。

聴き方のテクニックとしては2種類あります。

一つ目は受動的な聴き方です。
相手の目を見て黙って聴いたり、うなずきやあいづちを入れたり、思いを引き出したり…です。

二つ目は能動的な聴き方です。
相手の言葉を繰り返す方法や、長い話をまとめてあげる、気持ちを汲むという方法です。

コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。
いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいですよね。
だからコミュニケーションがドッジボールにならないように聴き方に気をつけてみるのもひとつの手段です。

次回は具体的な「聴き方」のテクニックをご伝授します。


※「家庭事情」の部分はこちらで削除します。
既に僕は読みましたので問題ありません。
投稿日:2009-02-23
返信 7
ゴーさん
ありがとうございます削除
ありがとうございます。
学校に行かないことは 受け入れます。(自分の気持ちの変動はたくさんありますが)時間のあるかぎり たくさん話します。聞きます。
では息子の焼きもちはどのように対処したらよいでしょうか・・・・・
今は 行かないとか俺はいい とか息子が行った時は 素直に わかったよっと言って 平常を装い 娘と行動したりしています。
投稿日:2009-02-23
返信 8
伊藤幸弘教育研究所さん
ゴーさん削除
ゴーさん

お返事ありがとうございます。

娘さんが学校へ行かないということを
受け入れるのには心の葛藤があると思います。
でも…お決めになったのなら僕はゴーさんのご判断を応援します。
相手とのコミュニケーションはまず相手を受け入れることから始まりますから。。。

息子さんの焼きもち!
…今は平常を装うのも手かと思います。
でもゴーさんの素直な気持ちを伝えてもいいと思いますよ。

今回は前回の続きで「聴き方」のテクニックのお話しをしようかと思ってましたが
せっかくですから「メッセージの伝え方」についてお話しますね。
※聴き方のテクニックはまた次回。。。

相手に何かを思いを伝えるときには
相手に「何を伝えたか」ではなく
「何が伝わったか」が大切です。

そうすることで子どもに対して
自分は親にどれだけ大切に思われているかを実感させてあげてください。
それを伝えるには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」
「恥ずかしくてこんなことは言えない」
…まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使って。。。

相手に思いを伝えたいとき!
「Iメッセージ」が効果的です。

相手にメッセージを伝えるときって二通りの方法があるんですよね。
「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」

コミュニケーションを外す人って主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまってるケースが多いです。
例えば…僕がリビングで本を読んでたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」
「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」
「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」
…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困ってるんだよ

その後に
「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。

「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。

ゴーさんの例で言えば…
「あなたが一緒に出掛けてくれないと(行動)
 何かお母さんに対して不満でも持っているんじゃないかと思って(影響)
 不安になるし寂しいわ(感情)」
…とこんな具合でしょうか。。。

最初から上手くはいかないと思いますが
是非とも試してみてください。
投稿日:2009-02-24
返信 9
ゴーさん
ありがとうございます削除
先生ありがとうございます。

昨日学校に出向き 経過などを話してきました。
娘の不登校の原因が一つではなかったのです。
お友達から万引きをしている事を告白され またその子は娘の行来たい高校に自己推薦で合格している・・・秘密の共有に潰れそうになり また悪いことしてるその子が受かって どうして私が落ちるのか。。。。。クラスに入ればその子と会う 話さなければならない・・・・こんな内容でした。

早々学校に行き説明してきました。

なんとも複雑な話です。相手に言えば娘がちくったとなる でもこのままじゃいけない・・・・

息子の件については 担任からの謝罪のお手紙を渡されました。いきなり来て教科書を置いて行かれた件です。息子がどう思ったか息子には確認していませんが そのあとから口調が荒くなった事もあり おそらくよくは思わなかったのでしょう。・・・・

娘はとても落ち着いています。
しかし 息子はだんだんと口調が荒くなってくる おばあちゃんに対してひどい事を言う・・・・聞いていて辛くなります。

もっとひどくなったら私では対処できなくなるんじゃないかという不安で潰れそうです・・・
投稿日:2009-02-25
返信 10
伊藤幸弘教育研究所さん
ゴーさんへ削除
ゴーさん

書き込み…ありがとうございます。

まず最初にお話しがあります。
…正直に言いますね。
この掲示板は「伊藤幸弘教育研究所」で運営してます。
運営はしてますがこのお返事は伊藤先生だけが書いているわけではありません。

なので返信の名前(ニックネーム)は「伊藤幸弘教育研究所」なんですよね。
僕は伊藤先生のお考えに強く共感した「伊藤幸弘教育研究所の専属カウンセラー」です。

今まで隠しててごめんなさい。

これからもゴーさんのお言葉はしっかり受け止めて心を込めてお返事します。

さて!
娘さんの件はそんな事情があったのですね。
今は落ち着いているとのことですが
確かに難しいですよね。

相手に言えば「ちくった」と思われる。
でもこのままでは娘さんがつぶされる。。。

しかし、よくこの原因を娘さんから聴き出しましたね。
それはきっと娘さんがゴーさんを信頼しているからしょう。

きっと息子さんもゴーさんを信頼すれば解決の方向に向かうかもしれません。

前回お約束した「聴き方のテクニック」
ちょっとボリュームがあるので2回に分けてお話ししますね。
今回はその第一回目。

家庭でも学校でも職場でも社会でも…
人と人とのコミュニケーションで大切なのは「信頼関係」です。
専門用語では「ラポール関係」と言います。

このラポール関係を構築するために有効な手段が「傾聴」という訳です。

聴き方のテクニックとしては2種類あって
ひとつ受動的な聴き方…
そしてもうひとつは能動的な聴き方です。

受動的な聴き方を「パッシブリスニング」
能動的な聴き方を「アクティブリスニング」
…といいます。

それぞれポイントは3つ!

今回は受動的な聴き方「パッシブリスニング」の3つのポイントをお伝えします。

【1.沈黙】
相手の話を遮ることなく黙って聴くことです。
これは意外と難しいんですよ。
ゴーさんご自身を思い返してみてください。
知らず知らずのうちに「話し手」と「聴き手」が逆になっていることないですか?

「相談を持ちかけて話しを聴いてもらっていたのにいつのまにかお説教をされていた」
…なんて話しを耳にするたびに聴き手の技術不足を感じます。

まずは「相手を変えようとせず分かろうとする」ことがポイントです。

黙って聴くときの視線も重要です。
相手が「聴いてもらえた」と感じる視線の使い方を何点かご伝授します。
・相手が目を見て話していたら視線ははずさない。
・相手の話の内容に合わせて時々、視線をはずしてあげる。
・相手の話しに反応して感想を述べるときは視線をなんとなく宙に浮かせる。
・相手を凝視せずに適度にまばたきを入れることで威圧感を弱める。

【2.あいづち】
声のトーン、表情、姿勢に細心の注意を払って絶妙なタイミングであいづちを入れます。

それは…
「私はあなたの話をちゃんと聴いていますよ」
「そのまま話しを続けてください」
「直前の話に興味があります」
…などの意味が込められています。

「メーラビアンの法則」 という言葉を聴いたことがありますでしょうか?
これは対人関係においてどのような要素が相手に影響されているかを表すものです。
それによりますと…
「話しの内容」=7%
「声の調子」=38%
「話し手の態度」=55%
…です。

一生懸命にいいことを話しても内容は約7%しか伝わってないんですよね。
それよりも声の調子や態度といった聴覚、視覚からの影響が90%以上を占めています。


僕も人前で話をする機会が多いのですが
大きくあいづちを打ってうなずいて聴いてくれる方に向かって熱く語ってしまいます。


またカウンセリングの場面ではほとんどが「あいづち」です。
相手に「話させる」という視点に立つことが大切です。

【3.思いを引き出す】
「そのことについてもっと聴かせてよ」
「大事な話しだからじっくり話そうか」
このように言うことで相手に安心感を与える効果があります。

補足ですが相手に安心感を与える姿勢、態度の取り方もお伝えしておきます。
間違っても腕や足を組みながら相手の話を聴かないでくださいね。
これは…
「あなたを受け付けません」
「壁を作り拒否します」
…という意思表示と言われています。
もちろん相手にこの態度を取られていたら
あなたになにかしらの問題があると考えていいでしょう。
信頼関係から再度構築する必要があります。

その他には相手が話しをしている途中でチラッと時計を見たり
持っているペンをクルクル回したり
顔や髪の毛の一部を触りながら話しを聴く。
…というのも心理学以前にマナー違反ですのでご注意を!

効果的なのは…
相手の話す速度や大きさを相手に合わせる。
姿勢は身を乗り出し手は軽く左右を合わせて握る。
また時々、身を起こしてリラックスを促す。
…なんて聴き方が良いかと思われます。

さて!
次回は能動的な聴き方「アクティブリスニング」についてお話ししたいと思います。

これからもよろしくお願いします。
投稿日:2009-02-26
返信 11
伊藤幸弘教育研究所さん
ゴーさんへ削除
ゴーさん

連続の返信になります。
「聴き方のテクニック」について
分かりやすく2回に分けて書いてみました。

今回は能動的な聴き方「アクティブリスニング」の3つのポイントをお伝えします。

【1.くり返す】
これはカウンセラーがカウンセリングを行うときに
クライアントに対して接する手法の代表的な手法です。
相談を持ちかけてくる時というのは頭の中が混乱している状況にあります。
カウンセラーはまずその混乱を鎮めるために相手の話を「くり返す」のです。
そうすると相談者は冷静に自分を見つめることが出来るのです。

例えば…父と子の会話です。
学校での入部したての部活動を辞めようかどうか迷っていることを息子さん。
そのことを父親に相談したとしましょう。

息子:「部活の練習がきつくて…」
父親:「んっ!部活の練習がかなり厳しいんだね」
息子:「うん。特に先輩がね…」
父親:「そうかぁ?。先輩が特に厳しいんだ」
息子:「そう。あまり厳しいから1年生の半分は辞めちゃったんだ」
父親:「え、1年生の半分も?」
息子:「そうだよ!僕も辞めようかどうか迷ってるんだ」
父親:「そうか。
    先輩は厳しいし友達は半分も辞めちゃうし…。
    それで部活を辞めようかと迷ってるんだね」
息子:「うん…。
    でも、せっかくここまで続けてきたし正直もったいない気もしてるんだ」
父親:「なるほど!反面、辞めたくないという気持ちもあるんだ」
息子:「まぁ?ね。先輩も意地悪で厳しくしてるんじゃないしね」
父親:「そうなの?先輩も意地悪だけで厳しいわけじゃないんだ?」
息子:「そりゃ?そうさ!練習以外は優しいし頼りになるときもあるよ。」
父親:「そうか!先輩も頼りになる時があるんだね」
息子:「うん!だからもう少し頑張ってみようと思うよ!」
父親:「お前が決めたならそれでいい!お父さんも応援するぞ!」

このように導きながら聴くことで
相談者は「理解してもらえてる」「受け入れられている」と感じます。
そしてとても満足な気持ちになり父親に対して信頼を寄せることにもつながります。
自分が発した言葉を聴き手の声で聴くことで客観的に自分の問題を整理できます。

悪い例としては…

息子:「部活の練習がきつくて…」
父親:「何っ!練習がきつい?練習はきつくて当たり前だ!
    そもそもきつい練習に耐えてこそその先に明るい未来があるんだ!
    お前、少し甘えてるんじゃないか?
    父さんの若い頃なんかもっと厳しかったぞっ!
    でもあの頃、頑張ったからこそ今があるんだなぁ?。
    お前も今、苦労しなさい!」
息子:「………。」

どうですか?
一方的に推論だけで話し相手を叱りつける。
そして自分の昔話まで持ち出して長々とお説教を始めるタイプ。
身の回りにもいませんか?

これだと相談者は二度と相談を持ちかけないどころか
相手のことを嫌いになってしまうでしょう。
気をつけましょう。

また注意点として明らかに相手が答えを求めているときには
「くり返し」によるアクティブリスニングはいったん中断してください。

息子:「部活で明らかに先輩が後輩をいじめてるんだ。
    そのいじめがかなり度を越していてね…。
    お父さんはどう思う?」
父親:「部活の先輩のいじめについてどう思おうか聴いているんだね」
息子:「うん。お父さんはいじめについてどう思う?」
父親:「お前はお父さんのいじめに対する考え方について聴きたいんだね」
息子:「だから!それをさっきから聴いてるんだよ!」
父親:「なんか…イライラしているんだね」
息子:「………もういい」

そして相手が「相談」を持ちかけて来ていないのには
無駄に「くり返し」で聴かないでください。

息子:「お父さん、しょう油取って。」
父親:「お前はお父さんにしょう油を取って欲しいんだね」

…これは…まぁ?あり得ないと思いますが…。

【2.話しをまとめる】
相談者は話をしてくる時にかなり興奮しています。
なので一気にまくし立てて話しをしてきます。
そんな時にいちいいちくり返して話を聴いていたら余計に混乱いてしまいますよね。

例えば…母と娘の会話。

娘:「ちょっと聴いてよ!
   今日ね、友達のA子ったらひどいの!
   私が貸したミスチルのCDを勝手にB子に貸しちゃったんだって!
   本当はその次にC子に貸そうと思っていたのに!
   だってC子の方がB子よりもミスチルのこと好きだし!
   A子に文句言っても謝ってくれないの!
   それどころか逆ギレされちゃって!
   すっごいムカツク!」

さぁ?これを「くり返し」で…なんて無理ですよね。
「え?っと、ミスチルがA子のことを好きで?じゃなくてB子がC子を好きなんだっけ?」
…とわけがわからなくなります。

そんな時は…
母:「お友達に貸したCDを別のお友達に貸そうとしたら
   その前に断りもなく又貸しされて気分を害しているのね」
…と話しをまとめてあげることで相手は冷静になれるはずです。

でも…まとめ過ぎもよくありません。

カウンセリングをしていて帰り際に
「今日の僕の話し…ご理解いただけました?」と聴くと
「はい!要するに“心が大切”ってことですよね!」
…これはまとめ過ぎ…です。

【3.気持ちを汲む】
マザー・テレサ曰く…
「人間にとって耐え難い苦痛は飢餓や貧困や伝染病ではない。それは孤独である」

自分のことを分かってくれない、分かろうとしてくれる人がいない
という孤独こそ人は耐え難いものです。
人間の3大本能は「食欲」「性欲」「集団欲=群居本能」だそうです。
本能を満たされると人は「快」になり、満たされないと「不快」になります。
そしてそれが続くと心や体調に変化が生じることもありとても大切な問題なのです。

「つらかったね」
「不安だったんだね」
「寂しかったんだね」
「それは腹が立つ話しだね」
「悔しかったね」
…など、相手の心の様子を口に出して確認してあげることで相手は安心するのです。


どうですか?
2回に渡って「聴き方」についてお伝えしてきました。

お子さんとのコミュニケーションの際にお役立てください。
投稿日:2009-02-27
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