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お悩みNO.596
manaさん
高1の娘の外泊、素行削除
初めて投稿します。同じようなお悩みの方もいるようですが。。
高1の娘がいます。まず初めはGWの連泊に始まり、一旦はアルバイトを始めて落ち着きましたが、また夏休みに入り泊まりグセが始まりました。その流れでバイトも辞めてしまい…毎日連絡は取れていたものの、1週間帰らず、学校の先生からも警察に。と言われた矢先、友達のお母さんから、うちに来ていると連絡があり捕獲し、学校で先生方ともよく話し合い、娘は泣き喚きもう学校辞めて働く!と。。私は辞めてあなたがやりたい事が応援出来る事なら喜んで応援するけれど、今はそうではないので応援出来ない。あなたは未成年だから親の許可なしには何も出来ないんだよと。娘、もう未成年やめたい!と。2つ上のお兄ちゃんがやはり学校をやめてしまっていて(強制退学に近く。娘は今のところそうではありません)その後少し落ち着き、連泊はしない、必ず連絡はすると約束をしました。しばらくは落ち着いていました。
が、最近どうやら彼氏も出来たようで、また良からぬ流れに。。彼は高校を辞めてしまっています。
先週まで肺炎にかかり、10日程入院していました。肺炎の原因はタバコによるアレルギー。。入院前の数日程タバコ臭いことがあって、実際吸っているのを見たわけではないのでタバコなんて一つもいい事ないんだよ!と話した矢先でした。
本当に生死を争う状態にまでなりましたので本人には病院の先生からも私からもきつく言いました。
一方、彼の連絡先を周りの人から入手し、直接連絡出来るようになり、本当に娘が心配な事、次にアレルギー反応が出れば命の保証がない事を話し、協力をお願いしますと連絡していました。娘が知ると怒るのでやりとりしているのは内緒でとお願いして…
昨日退院後初めての登校でしたが、友達と登校していないと学校から連絡があり…
彼氏の今までの対応がとても好感の持てるものだったので今回も事情を話して何か分かれば連絡お願いしますと話していました。
娘は一向に連絡が取れず夕方再度彼氏に聞いたところ、今連絡が取れて、今は別の場所にいて自分がいくら言っても今日は帰らないと言っていて、明日会うのでよく話します。と言ってくれました。
ところが、学校を一緒にサボッたお友達のお母さんの情報で午後からはその彼と一緒にいたようなのです。
娘とは今全く会話にならず、親同士で繋がるとかやめろよ!ウザいキモい死ね(このフレーズにはなんとも思わなくなりましたが)
ダブルで裏切られ、私も頭に来て彼にももう会わないでというメールと、今はwifi環境があれば意味はないのは分かっていますが、娘の携帯を止めています。
他の方も言うようにもうどうしたらいいか分かりません。何か起きる度にママは〇〇が心配なんだよ。と話してきました。
あまりに娘が高圧的に他のお母さん達と連絡すんな!と言った時は、あなたがそうさせてるんだよ!とキツく言ったりもしました。
反抗期、思春期は分かりますが危うすぎるのです。一歩間違えれば死んでいたのに、本人はすっかりそんな事は頭から消えています。このような波は長期休みの度に繰り返し起こるのだろうとも。
まとまりのない文章になってしまいました。シングルマザーですので、学校の先生のお力を借りて今なんとかこの波をやり過ごそうと思っています。
投稿日:2016-09-03
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。
高1の娘さんの素行に関するお悩みですね。

まずはこの掲示板に書き込みをいただくほとんどの方にお伝えしているコミュニケーション方法を紹介します。
親子の信頼関係の構築が会話を増やし、増えた会話の数だけ相互理解が深まり信頼関係も深まっていきます。
投稿日:2016-09-04
返信 2
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
コミュニケーション(「聴き方」「伝え方」)

■信頼関係の構築
お子さんとの信頼関係の構築を図るためには円滑なコミュニケーションが大切です。
カウンセリングの領域では、カウンセラーとクライアントの信頼関係(専門的には“ラポール関係”といいます)が絶対条件といわれます。ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすればいいのでしょう。
コミュニケーションの2つの柱ともいえる「聴き方」と「伝え方」に関して紹介します。


■「聴き方」
「聴き方」を意識しながら相手からの話を聴いたことがありますか。
「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。
しかし、円滑なコミュニケーションを図る上ではこの「聴き方」が特に重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、「心」の文字が入っている「聴く」です。これは、相手を受け入れて相手の話しに耳と心を傾けることを意味します。専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは、「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。


■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。
しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。
相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる聴き方です。
黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。
1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの「言語情報が7%」、口調や話の早さなどの「聴覚情報が38%」、あいづちやうなずき等、見た目などの「視覚情報が55%」の割合であったという実験結果があります。
この割合から「7-38-55のルール」とも言われ、「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれています。

話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたりする聴き方です。
大きくうなずくときは「なるほどねぇ〜」と言う意味があり、小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。


3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」「それについて、あなたのほうでも何か言いたいことがありそうだね」、「あなたにとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」等のようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。
(※注意:実際の会話は「あなた」ではなく、必ず相手の名前を呼んであげてください。特に相手がお子さんの場合は名前を呼ぶことが効果的です)


■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。
会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。
そして、相手は「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」となります。

ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。
相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。
その際は、はっきりと自分としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。
例えば、相手が悩みを打ち明けたとします。
悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。
それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに。
その際に、最後まで聴いてそれをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)をすると時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。
その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは嬉しかったね」「それは悔しいね」「それは腹が立つよね」。
こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。
高級クラブに高いお金を払ってまで、サラリーマンが通うのは、高級クラブのママさんたちはこの「気持ちを汲む」等、聴き方に長けているからなのです。


■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには相手に「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が大切です。
それを意識することで、相手に対して自分はどれだけ大切に思われているかを実感させる効果があります。
それを伝えるためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」、「恥ずかしくてこんなことは言えない」。
まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。
相手の行為や出来事を非難がましくなく、事実を述べる伝え方です。

相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。
それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。
コミュニケーションを外す人は、往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまっているケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでいたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困っているんだよ

その後に「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。
「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。


■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、相手の考えを聴くというのはコミュニケーション(会話)の基本です。
しかし、いくらIメッセージを活用して伝えても、「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、しつこく何度も同じメッセージを発することになります。
これは「審判的表現」といい、圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。
これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。
相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて相手は安心して、自ら変わることができるのです。
また、相手の立場を理解することで、こちらの心にも変化が現れることもあり、他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手を分かろうとせよ”です。


コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいです。だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、「聴き方」や「伝え方」を意識して相手とのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。
投稿日:2016-09-04
返信 3
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
…信頼関係の構築が深まれば親のひと言も重みを増してきます。
そこではじめて「ダメなものはダメ」を言っても効果が出てきます。

外泊のこと、タバコのこと、携帯のこと等々・・・。

ダメなことはきっと分かっていてもあえて親から言われると反発してしまう危険性があります。
なので信頼関係が大切になるのです。

その他、参考になりそうな内容をまとめました。
お時間のある際に読んでいただければ幸いです。
投稿日:2016-09-04
返信 4
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
「怒る」と「叱る」の差

「怒る」と「叱る」の差を明確にしましょう。

■「怒る」とは。
<怒る=相手に自分の感情をぶつける>

相手が自分に悪い影響を与えたり、自分が指示したとおりに動いてくれなかったりした場合に、自分が腹をたてたことを相手にぶつける動作。

【具体例】
「の○太のくせに生意気だ!」byじゃい○ん
「なんで出来ないんだ!」
「さっき教えたでしょう!」

「オレハオコッテンダゾー」ということを相手にわかってほしいとか、うっぷんを晴らしたいとか、相手を困らせたいとか、そんな理由ですること。


■「叱る」とは。
<叱る=相手に成長・改善の気づき・機会を与える>

相手が自分を含めて誰かに悪い影響を与えたり、自分が指示したとおりに動いてくれなかったりした場合に、相手をより良くしようとする注意やアドバイスを、あえて声を荒げたり語気を強めたりして相手に伝える動作

【具体例】
「あのお客様が怒っていたのは何でだと思う?」
「あなたはお客様では無く、従業員なの。楽しむのも大事。でも、楽しませることがもっと大事な立場よ。」
「それをふまえて、今、自分がしたことは従業員として、どうかな?」

相手を正しい方向へ導くために何が良くないのかを「気付かせる」ことです


そして、もうひとつ大事なこと、それは「誰が」ということです。
結局、相手に成長・改善の気づきの機会を与えようとして、うまく「叱った」としても、人は尊敬しない人から何を言われても聴く耳を持ちません。
逆に、尊敬している相手であれば、多少きつく怒られても、言うことを聞きます。

「怒る」と「叱る」の差を理解しつつ、まずは相手に尊敬されるための行為が求められます。
投稿日:2016-09-04
返信 5
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
「過保護・過干渉・しつけ」

よく、「過保護は子どもの教育上、良くない」ということを耳にします。
過保護が子育てをしていく上での悪い代名詞にもなっているのです。

「あの子は過保護で甘やかされたので、自分勝手で協調性がない」とはよく聞かれる言葉です。
しかし過保護はほんとうにわがままな子どもにしてしまうのでしょうか。
子どもは親(主として母親)をとおして、心の発達でもっとも大切な自分が生まれてきた世界への基本的信頼感と、自分の存在に対する自信を獲得して成長していきます。
そのためには自分の欲求がいつもしっかり受けとめられ、十二分に愛され保護される必要があります。
要するに、子どもは本能的に親の愛情を欲しているのです。そして親の愛情により子どもは健やかに育つのです。

大きくなってもわがままや甘ったれの原因というのは、過保護ではなく、親の無関心が原因です。
子どもに対する親の愛情が薄いと、育児放棄的になるか、逆に何でも与えてその場をしのごうとする「過保護的な行動」になるか、のどちらかではないでしょうか。
つまり同じ「過保護的な行動」であったとしても、親の愛情があるか、または親の無関心かにより、子どもに対する影響は正反対になるということです。

一般的に「過保護は子供をダメにする!」というのは、実は後者(親の無関心)のことであると思います。
では、親の愛情があれば過保護でも問題ないのか?というと「問題ない」と思います。
むしろ小さいうちに子供の欲求を満たしてあげれば、子どもは満足して過度に欲求をすることはなくなってくるということです。

いつまで経っても、大人になっても欲求が収まらないというのは、先に書いた「親の無関心」が原因のひとつにあるのです。
いくらモノを与えても子どもは満たされないということです。
子どもが本当に欲しいものはモノではなく、そのモノを通して親の愛情を感じることではないでしょうか。

子どもがオッパイを欲しがれば与えればいいし、子どもが抱っこを要求すれば抱っこしてあげればいいし、何かを欲しがれば出来る範囲で与えればいいと思います。

ただし、親の思いは率直に子どもに伝えることも大切です。
例えば経済的に無理のあるものを欲しがっている場合は「買えない」ことをきちんと伝え、代わりに手作りにチャレンジするとか、抱っこしてあげたいけど大きな荷物を持って無理な時や体が弱くて難しいときは、家で座ってなら出来ることを伝えたりすればいいのです。
無理のない出来る範囲での「過保護」は大いにやってあげるべき、そしてそれらは「子どもの自律」の妨げにはならないというのが我々考えです。

ちなみに、危険なこと、人としてやってはいけないこと、これらは「しつけ・教育」の問題であり、過保護とはまた違った性質のことなので、それらと混同しないで欲しいと思います。

過保護と過干渉はつい混同されがちですが、その性質はまったく異なるものです。
多くのご相談を受ける中で、昨今は親による子どもへの過干渉がとても多いと感じています。

過干渉とはその名のとおり「過度に人に干渉すること」です。
この過干渉は大いに子どもの「自律」の妨げになります。

一般的な子供への過干渉の例を言うと
・子供が欲求していないことに良かれと思い口を出す
・必要以上に子供の言動に口を出す
・先回りして良し悪しを植えつける

幼児期になると子どもはのびのびと自発的に行動するようになります。
あらゆることに興味を示し、何度失敗しても叱られても、またすぐ忘れて果敢に挑戦していきます。
親は心配で見ていられませんから、つい手を出します。
しかし、この規制や干渉が強すぎると子どもは親の愛情を失うことを恐れて、“偽りの前進”や退行現象に陥ったりすることになります。
ですから「過干渉には注意」が必要です。

「過干渉」の何がいけないかと言うと、まずは子どもの考えや思い、意見を無視して干渉するということです。
ここで難しいのは先ほど挙げました「しつけ」と「過干渉」の境です。

「しつけ」はもちろん大事なことです。
子どもに口を出したくなくても、しつけの一環として口を出さざるをえないことは当然あります。
子どもの意見だけを尊重するわけにはいかない場面はあります。

それはもちろん大事なことであり、子育ての過程では、親としてやっていかなければならないことです。
しかしここで言う「過干渉には注意」が必要というのは、親の考えや価値観を過度に植えつけようとすることを意味します。
人は誰だって性格や考え方、価値観は異なりますし、それは親子だって同じことなのです。

過干渉の危険な要素はその親の価値観を子どもに植えつけようとし、親の価値観に反すれば注意して正そうとすることです。
更に過干渉を例えると、ごはんを食べるのが遅いから「早く食べちゃいなさい」と言うのはいいのですが、早く食べるように手伝ったり、食べる順番をいちいち指摘したりすることは「過干渉」と言えます。
また、今日は暑いから「こっちの服にしなさい」と言うのはいいのですが、それを過度に強要したり、子どもがたいして興味がないのに、親が良かれと思うことで遊ばせたり、習い事をさせたりすることも「過干渉」と言えるでしょう。
よく耳にするのは、特に害はないけれど、親が不愉快に思うことは止めさせようとしたり、何かにつけ、あーしろこーしろと指示をしたりすることも「過干渉」です。

これらの例で、「しつけ」「過保護」「過干渉」の違いが何となくご理解頂けるかと思います。

過干渉でよく言われているのが、「親の子どもに対するマインドコントロール」です。
その結果、子どもは何が良くて、何が悪いかの基準を正しく理解することが出来ずに、親の顔色が基準になってしまうのです。
子どもは自分の考えで行動出来なくなる恐れがあり、自分(子ども)の価値観で良し悪しを判断することを認められず、親の価値観が優先されてしまうのです。
これでは子どもの「自律」が育たないのは当然のことであると言えます。

しかしこの手の親は、なぜ子どもが自律できないのかが理解できてない場合が多いのです。
結果的に更に親の干渉が増え、そして子どもの自律は更に遠のくという悪循環が生まれてしまうのです。

注意すべき点は、親が過干渉にしていることを気づかない場合です。
早く気づけばいいのですが、自分で気づくのは、なかなか難しいことです。
親に自分の望むことを十分にしてもらっている子どもは、家庭以外でも先生の手をわずらわせないで仲間と仲良くのびのびと遊べます。
ですから友だちのなかに入っていくのが上手か下手かをみるとよくわかります。
保育園や幼稚園で親から何日も離れられない子、いつも先生の周りにまとわりついていて、友だちのなかに入っていけない子は過干渉の可能性があります。
先生の周りでいい子になってお手伝いしている子はまだいいのですが、先生のいやがることをわざとたくさんして関心をひく子でしたら要注意です。

カウンセリングを進めていく中で感じるのは、過干渉の親というのは、親自身が周りから受けいれられていないケースが多いと感じています。
自分が受けいれられないのに子どもを受けいれることは難しいです。
自分が孤独ですから、子どもが自分のいうことをきかないと許せないのです。
子どもが唯一の話し相手であり、受け入れてもらえる相手であり、コントロール可能な対象なのです。

ですから、過干渉の親にならないために、親自身の人間関係をよくしていくことが大切と言えます。

夫婦関係は元より、地域や親戚、友人関係を良くし、お互いに受けいれられる状態でなければいけません。
そうした親は、子どもの話を聞くだけでなく、子どもの願いもかなえることができます。

孤独になるにしたがって過干渉になり、ゆくゆくは虐待するようになるのです。
しばしば体罰をする親や教師に多いパターンです。親や教師自身が我慢できない。
親同士・先生同士が孤立していては、どんなに優秀な親や教師であっても、いい子育てや教育、指導はできません。
そのためには、コミュニケーションが最も大切なのです。

干渉も、やリ方によっては過干渉になりかねません。
子どもがいやがる塾や習いごとに無理やりに、いつまでもつれていくことがあります。これは過干渉です。
子どもの個性と能力と、いやがる度合を見て、干渉か過干渉かをみきわめればいいのです。

ただし、子どもが望んでいないことをしてはいけない…ということではありません。
ここで申し上げたいのは「過剰にしてはいけない」ということです。
どこまでが過剰で、どこまでが過剰でないか、これはそれぞれの家庭の価値観、環境、文化、親子との関係などで決めればいいことです。

親と子の関係は、普段から、子どもの言うことをたくさん聞いてあげていれば、親の言うことも聞かせやすいということがあります。
いつもたくさん言うことを聞いてもらっていれば、子どもは少しぐらい我慢できるのです。
あまり聞いてあげていない子に我慢しろと言っても我慢できるものではありません。

また普段よく話を聞いて欲求をかなえてもらっていれば信頼感もあります。
信頼している人の言うことはよく聞くけど、信頼していない人のことはちょっとしたことでも聞けないのです。

よく、「怒るはダメで、叱るがいい」と言います。我々も以前はそう伝えていました。
決して間違いではありませんが、大事なことが抜けています。
それは「誰が」と言うことです。

信頼している人から怒られても、それはすべてがいやなわけではありません。
信頼していないとから上手に叱られてもストレスしか感じません。
信頼関係で結ばれている親子であれば、多少感情的になって怒ったとしても「自分(子ども)のために言ってくれているんだ」と思ってもらえるはずなのです。

ですから、普段から子どもの欲求をよく聞いて、良い親子関係を作っておくことが大切です。
子どもの欲求をたくさんかなえてあげ、子どもが願ったとおリの愛し方をする…これが保護であり、過保護であっても、ちっともかまいません。
そして満たされている子どもには、ある程度の干渉もできます。

重要なのは、「親の欲求不満を満たすための過干渉」は慎んでもらいたいということです。

※上記で説明しました、「コミュニケーション」に関しましては上記をご参考に。
投稿日:2016-09-04
返信 6
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
「躾(しつけ)の三原則」

“国民教育の師父”と謳われた教育哲学者・森信三先生。
SBIホールディングスの北尾社長やレスリング指導者のアニマル浜口さん等々、数多くの指導者が敬愛してやまないと言われています。
その森信三先生の代表的な教えの一つ「躾(しつけ)の三原則」をあるインタビュー記事から紹介します。

 1、朝、必ず親に挨拶をする子にすること。
 2、親に呼ばれたら必ず、「ハイ」とハッキリ返事のできる子にすること。
 3、ハキモノを脱いだら、必ずそろえ、席を立ったら必ずイスを入れる子にすること。

じゃ、このしつけのコツはというと、まず、母親自身が、ご主人に対して朝の挨拶をハッキリするようにし、また、ご主人から呼ばれたら、必ず「ハイ」とはっきりした返事をするように努力することです。

この「ハイ」という一語によって、その人は「我」を捨てるわけです。
つまりそれまでの意地や張りの一切を投げ捨てるわけです。

同時に、それによって当の本人はもとより、一家の人びとの雰囲気までが変わりだす。

昔ね、登校拒否の中学生をもって困り抜いたお母さんから相談を受けたんですがね、その解決法はただ一つあるだけで、それは明日からあなたがご主人によく透る声で「ハイ」と返事をされることですといった。

その人はその通りしたんでしょう、その子どもはその後11日目にはもう登校しだしたとのことでした。

「ハイ」という言葉が本当にいえたら、非行少年でも徐々に変わってくる。

ところが、本当に「ハイ」がいえる婦人は100人のうち、2、3人じゃないかな。

表現を変えればね、これだけの俸給を得るために、主人がどれほど下げたくない頭を下げ、いいたくないお世辞をいっているか。
…ということのわかる奥さんにして、初めて聡明な母親となるわけです。

インタビュー記事は以上です。

「躾(しつけ)」とは「身」を「美しく」と書きます。
まずは親が日常の立ち居振る舞いを美しくすることで、それを見ている子どもも変わってきます。
「親が変われば、子も変わる」…これは我々が長年伝え続けてきたことです。

ぜひ、実践してみてください。

投稿日:2016-09-04
返信 7
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
現在はシングルマザーで子育てをされているとのこと。
今までお一人で頑張りましたね。

これからはこの場でいい方向に向かうように一緒に考えましょう。
応援します。
投稿日:2016-09-04
返信 8
ANAさん
manaさんへ削除
初めまして。
603に投稿したものです。
家も同じような悩みを抱えています。
もしかしたら、近しいのではないかと思いコメントさせていただきました。
明けない夜はないです。お互い苦しい中ですが、諦めずにがんばりましょう。
投稿日:2016-09-07
返信 9
manaさん
ありがとうございます削除
たくさんのアドバイスありがとうございます。聴き方、話し方については、出来ている所と出来ていない所があるように思います。なぜなら娘がこうしたいんだという事に聞きはしますが私が納得できない事にはなるほどねー。とは言えないのです。私の未熟さかもしれませんが。。
なるべく彼女の言い分には耳を傾けたいとは思っています。でも学校辞めて働いて彼と住む!にはやはり大人としての言い分を話してしまうのです。未成年だしそれは難しいかもね。と。
今週は娘は少し落ち着き、学校にも遅刻しながらも登校しています。先生にもかなり厳しく指導されたようで学校は続けると話していたようです。私としては今回音信不通が続いたりした事もあるし、まずは体が1番ですから学校も本当に行きたくないのであればそれも選択の1つだと思っています。が、いざ学校に行けば行事の委員もはーい、やりまーす!と言ってましたと先生に教えていただき本気でやめたいわけではないんだなというのもなんとなく伝わります。
今は先生からも遅刻欠席日数は気にせず学校に来させましょうとお話しいただいています。
今日は週末なので外泊もやむなしと本人に連絡したところ、泊まるか分からない。じゃあ泊まるなら誰のうちなのか教えて?にはなんで言わなきゃいけないの?です。。
みんなそんな事親から言われないよ?ママは過保護すぎ!と。。近しいお友達のママと繋がってみれば、どのお母さんも毎日胃の痛くなる思いで心配してるのです。親の心子知らずを今まさに体感しています。また取り留めもなくなりました。携帯を返すにあたり必ず連絡はする、連泊はしないと再度約束し、先程本人から電話がありましたので、最悪だった時からは少し落ち着いていますが。
投稿日:2016-09-10
返信 10
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
納得できないことに、納得もしていないのに受け入れる必要はないです。
それよりも「なぜ納得していないのか」という説明をしてあげることが求められます。
投稿日:2016-09-10
返信 11
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
前回は長すぎましたので、今回は短めに簡潔にしました。
投稿日:2016-09-10
返信 12
manaさん
ありがとうございます。削除
納得できない事への返答が
今は未成年だしそれは難しいかもね。
と答えました。彼女は未成年辞めたい!と言いました。
これ以上私に何が出来るのか?
自分自身も娘に対して娘が幸せであれと自分の我慢すべきことはしてきました。
こうなる前の娘と比べて前はあんなにいい子だったのに。と思うつもりもありません。今は今なので。
2つ上の息子も荒れた時期はありましたが、それとはまた違うケースなんです。
本当に難しいです。
投稿日:2016-09-10
返信 13
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
2つ上の息子さんも荒れていた時期があったとのこと。
今は安定しているのでしょうか。

思春期には精神的な不安定さから荒れる子どもは多いです。
もちろん、すべてではありませんし、荒れ方も様々。

言い方を変えれば娘さんは順調に成長されているのでしょうね。

ただひとつ言えることは、いつまでも荒れてはいなということです。

時間が解決してくれるということもあります。
難しいですが、焦らないことです。
投稿日:2016-09-11
返信 14
manaさん
そうですね削除
ありがとうございます。2つ上の息子は荒れた時期は警察のお世話になった事もありましたが、必ず毎日帰宅はしていましたし、娘ほど反抗的な態度は取らなかったように思います。本当に一人一人違うんだなあとおもいます。今はあえて自ら地方の就職先を選び、一人暮らしをして頑張っています。もちろんまだ未成年なので、社長さんとも折に触れて連絡はしていますが。
なにより息子も妹の現状を本当に心配しています。「〇〇は母ちゃんがどんだけ心配してるか分かってねーよ!」
この息子の言葉は今辛い中にいる私にとってどれだけ救いになったか。
いつか波は収まる、また波が来る。この繰り返しなんだとおもいます。そうして徐々に分かってくれると信じています。
私はただこの今荒れている時期に娘に危険な目にあって欲しくない。それだけです。言い続けるしかないのかなと思っています。
またご相談させてください。
投稿日:2016-09-11
返信 15
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
どうぞ、いつでもご相談ください。

振り子の法則ってご存知ですか。

振り子の法則とは、人生のどん底に居るときには振り子のように成功も伴っているということ。
これを振り子に見立てて失敗側に居る時には、先に成功があるという事を思い浮かべて行動するという訳です。
引き寄せの法則にも共通しているところが、思わなければいけないという事。
日常的に失敗の事しか考えなければ、悪い事は立て続けに起こってしまうし、運が良いと思っているときにはラッキーな事が起こったりします。
経営の神様と言われる松下幸之助氏は「運が良い人とは、自分の事を運が良いと思っている人。運が悪い人とは、自分のことを運が悪いと思っている人。ただ、それだけや」と言ったそうです。

■プラスに向ける考え方
?悪い予感は良い予感に考え方を変える
悪い予感が当たるのはオカルト的なことではなくて、悪い予感を感じるときにはもうすでに悪い出来事が起こっているからです。
「悪い予感がする」この時点で悪い事が起こる要素が盛りだくさんという訳です。
これは主に引き寄せの法則寄りの意見なのですが、悪い予感を感じたときは逆の良い予感を考えて行動すると良いでしょう。
悪い事を考えて行動するより行動範囲が広がるはずです。

?良い行いをしたと思える状況を作り出す
よい行いとは何なのでしょうか?
人間というのは人が見ていない所では手を抜いてしまう生き物です。
他人から見た目線ではなくて、「自分が本当に良い行いをしたと思える状況」を作り出すことは、次に来る良い出来事に繋がります。
些細な事でもよいので、1日に1回は良い行いをしたと思える状況を作り出してやると、メンタル的に活力が沸いてくると言われています。

?そんなもんだと割り切る
起こってしまった状況に対していつまでも念を持ち続けるのは厄が貯まってしまいます。
このような時には「そんなもんだ」と割り切る事が重要となります。
いい意味での「開き直り」です。
開き直りはマイナスなイメージとして捉えられているが、そんなもんだと開き直る事は次のステップへと進むためのメンタルを作るメリットがあるのです。
投稿日:2016-09-11
返信 16
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
「禍福は糾える縄の如し」

応援しています!
投稿日:2016-09-11
返信 17
manaさん
なるほど!削除
振り子の法則、とてもポジティブな感情になれました。元々私は割と楽観的な性格なのですが、今回は息子ではなく娘という事もありとても悲観的になっていました。最悪な時期はそれこそいくら待っても来ない電車のホームを何をしても手につかず待ち続けていました。
gw頃、外泊をやめない娘にとても悩み、先生ではないカウンセラーさんに相談をしていました。そこで言われたのは、最近あなたは私に頼りすぎです。悩んでいる暇があったら、自分磨きをして下さいと。
起きた事は仕方ないですね。
いつも心配顔で娘に張り付いていては娘もおっくうかもしれません。
息子が小学生の時にやっていた野球を辞めたい!こんな弱いチーム練習ばっかりでやだ!と話した時、コーチが人間はちょっとやそっとじゃ命まで取られないぞー。と話していたのが今も私の座右の銘です。
息子はその試合で大ヒット打ちましたし。
なんだか元気が出ました。ありがとうございます!
投稿日:2016-09-11
返信 18
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
元気になっていただけて何よりです。
元々ポジティブなご性格であれば、本来のmanaさんになればいいだけです。
「自分を変える」必要はないのですね。

その代り「笑顔」を意識して下さい。
それだけで結構です。

以下、参考までにいくつかご紹介します。
投稿日:2016-09-12
返信 19
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
「笑う門には福来る」

生き物の中で、表情だけで自分の気持ちを表現できるのは、人間だけです。
特に笑顔は、顔の筋肉を使います。これも人間だけに与えられた能力です。
高笑いしながら走っている犬を見たことがありませんし、そんな犬を見たらこっちが笑えません。

笑顔は遠くからでも認識できるのが大きな特徴だそうです。ある実験では、「怒」「驚」「笑」「悲」の4つの表情の写真を用意して、40メートルの距離からどの表情が認識できるかを測定したところ、「笑」以外の表情は識別できなかったそうです。ちなみに、10メートルまで近づくとすべての表情が認識可能だったとのこと。

笑顔になるためには、目の周りにある「眼輪筋」や頬の「大頬骨筋」を動かし、目じりを下げ口角を上げる必要があります。笑顔になることで顔の筋肉を動かし、顔のあちこちを鍛えることになります。頬骨の下の辺りには脳をリラックスさせるツボがあり表情筋を動かすことで、脳波が穏やかなα波になるのだそうです。
海外でも、「3回薬を飲むより1回笑う方が体にいい」「たくさん笑って、たくさん寝れば医者は要らない」など、笑いと健康にいいことわざが多く存在します。ご存知のとおり、笑いは「ナチュラル・キラー細胞」を活性化させます。

また、目の前の人が笑っていると、自分までおかしくなって笑ってしまったことがあります。笑いというものは連鎖的に周りへうつるものだそうです。

「笑う門には福来る」
大いに笑い、自分も周りの人も幸せに!
投稿日:2016-09-12
返信 20
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
「事実は1つ、受け止め方は2つ」

ある調査によると、日本の若者はアメリカ・中国・韓国の若者と比較して 自分自身を肯定的にとらえていない傾向にあるという調査結果が出ています。
しかし、自分自身を肯定的にとらえられない原因は、実は思い込みや勘違いの部分が大きいのです。
人間の習慣として、無意識のうちに脳へ条件づけされた習慣通りの行動を行ってしまうという傾向にあります。
専門用語では、物事をどのように受け止めるかという習慣を「思考習慣」と呼びます。
この思考習慣は以下の2つです。
「マイナス思考」→いつも不満やグチ、無理、できないという弱気なことばかり言っている消極的な人
「プラス思考」→いつも明るく、できることばかり考え、強気で自信にあふれた発言をしている積極的な人
このマイナス思考とプラス思考の差はどこから生まれてくるのでしょうか?
それは、フッと思い浮かべる「かも?」から生まれるのです。
たとえば、否定的なことを思い浮かべた人は、
「できないかも?」
   ↓
「できない姿・状況をイメージ」
   ↓
「あきらめる」
   ↓
「間違いないという否定的確信」

反対に肯定的なことを思い浮かべた人は、
「できるかも!」
   ↓
「できる姿・状況をイメージ」
   ↓
「その為に行動する」
   ↓
「間違いないという肯定的確信」

このように、世の中には 「プラスのかも」と 「マイナスのかも」の 2つがあります。

脳に浮かぶプラスの「かも?」は神様がくれた成功へのプレゼントであり、マイナスの「かも?」は あなたの人生を台無しにする悪魔のささやきでもあるのです。

たとえば、テストで思わぬミスをしてしまった。 よい結果が得られなかったという事実に対して、これを糧として努力を続け、次のテストでよい結果が出れば、最初の失敗はさらに学ぶための刺激、あるいはよい教材になったと言えます。
言うなれば、「失敗」ではなく「将来の教訓」なのです。

発明王と言われたエジソンは電球を発明するまでに1万回失敗しました。
しかし、「失敗だ」とは言わず、こう言いました。
「うまくいかない方法を1万通り発見した」 ・・・と。
まさに、この思考こそがプラス思考というべきではないでしょうか。

成功をめざす過程において良くないと思われる結果は「失敗」ではないのです。
むしろ「学ぶチャンス」、「成功へのプロセス」です。
言うなれば、この世の中に「失敗」はないと言えるのではないでしょうか。
このように考えられる人が「メンタル的にタフ」という人です。

ものごとには「出来事」があって「結果」がありますが、この「出来事」と「結果」の間には必ず「受け止め方」が存在します。
たとえば・・・
【否定的受け止め方】
(A)旅先で雨が降った
 ↓
(B)せっかくの旅行が台無し
 ↓
(C)憂鬱な気分で楽しくない旅行だ

逆に・・・
【肯定的受け止め方】
(A)旅先で雨が降った
 ↓
(B)観光客が少ないかもしれない
 ↓
(C)静かに景色を楽しめるな

自分に自信のない人は、どうしても、自分の「欠けている部分」に焦点が当ててしまいます。

「足(た)らで事たる身こそ安けれ 」
これは禅の言葉です。
「足らん、足らん」言い出したらきりがありません。
足らんけど、足りるところで楽しめる人が素晴らしいのです。
なにげない日常、ちょっとした出来事の中に幸せを見つけられる人、今ある環境を楽しめることは素晴らしいと思います。

思うようにいかないことなど山ほどあるでしょう。
それはそれで受け止めて、そこから学べることを探して次の事へ向かえるような、そんな受け止め方をしてみませんか。

経営の神様、松下幸之助はこう言います。
「運の悪い人とは “自分は運が悪い”と思う人。
運のよい人とは “自分は運がよい”と思う人。」・・・と。

出来事は常に白紙であり、その段階では、「プラス」も「マイナス」もありません。
要は今出来ていなくても、「やればできる」というプラス思考と 「やってもムリ」というマイナス思考の差なのです。

したがって、「事実は1つ、受け止め方は2つ」ということになるのです。

この世の中には、「失敗」も「不幸」もない。
それらは「成功」や「幸福」へのプロセスだ、と考えるとけっこう気持ちが軽くなり、「何でもチャレンジしてやろう」 という気持ちにならないでしょうか。

本気でチャレンジし行動すれば不可能だと思われていることも可能になるのです。
「夢は必ず叶います」

そのためには、先ほどからお伝えしている通り、「受け止め方をプラス」にする必要があります。
その「受け止め方」は言葉で表現されます。

私たちは言葉を使って、物事を受け止め、理解し、考え、表現しています。
言葉は脳の働きによって生まれる心(意識)を表現したものなのです。
言葉を変えれば、心が変わります。
心が変われば、脳の回路も変わるのです。

「プラス思考」とは、「プラスの受け止め方+プラスの表現」です。
脳と心は言葉によってつくられる 、言わば、「言葉は意識のコントローラー」なのです。

「できない」→「できる、やれる」
「ムリ」  →「大丈夫」
「イヤだ」 →「いいね」

心から「実現させたい」と思うことがあればプラスの表現を使いましょう。
断定的な言葉を使うことで、ドーパミンが分泌され、細胞がやる気を出してフル稼働するのです。
「できると思えばできる、できないと思えばできない」
苦しいときは 、「やれる」「できる」で乗り切りましょう!

よく、「性格は生まれつきのものだから絶対に変えられない」というご相談を受けます。
しかし、この考えは正しくありません。
心理学では人間の行動の9割以上が習慣によるものだといわれています。
つまり習慣を変えることで性格 (=習慣的性格)を変えることができるのです。

「過去と他人は変えられない
 変えられるのは未来と自分」

これは、カナダ出身の精神科医であり、1957年に交流分析(Transactional Analysis:TA)を提唱した、エリック・バーンの言葉です。

この言葉の通り、人の行為とか考え方とか、諸々は変えることは出来ないし、過ぎ去ったことも変えられません。
しかしながら、自分のこと、そして、これから起こる未来については、影響を与えられます。
だから、「自分自身」と「これから」にフォーカスをしていくことが大切なのです。

あなたの人生は、あなたの受け止め方・意識・言葉によるどのようにも変えることができるのです。
投稿日:2016-09-12
返信 21
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
「プラスのシャワー」

その目的は子どもの自己肯定感を高めるためです。

自己肯定感が高まれば何事にも意欲的になります。
意欲的になると周囲の人へも気配りができるようになります。
周囲の人への気配りができる人の周りには更に人が集まります。
人が集まるということは周囲から認められているということ。
周囲から認められると承認欲求が満たされて更に自己肯定感が高まります。
(また最初に戻ります)

・・・このプラスのスパイラルによって自己成長をしてくのでしょう。

そのための第一歩が親からの「プラスのシャワー」なのです。
投稿日:2016-09-12
返信 22
manaさん
生きていればいいじゃない削除
笑う門には福来る。本当にそう思います。私が冗談を言うと娘は大笑いします。
娘の笑顔が1番嬉しいんです。
娘には2学期始まってからずっと学校行く行く詐欺にあっていました(笑)理由は、2学期始まってから学校に行きたくないお友達が沢山いる、その子を迎えに行く。時間切れ。。の連続でした。〇〇の優しい気持ちはいいんだけど自分行かなきゃだめじゃん!にはだってかわいそうじゃん!と。
私自身よく考えれば学校を辞めてほしくないのは私の世間体を気にしていた部分も否めないなと思いました。兄妹揃って中退?と。無理にいけとは言うのはやめました。生きててくれたらいいんです。
今日は朝は起きられなかったけれど、4時間目から登校したようです。嬉しかったのは、入院中にお見舞いに来て下さった先生に渡してね!と言ったものを持っていった事です。ああ、先生と逃げずに話をするんだな、学校嫌いじゃないんだなと思いました。もちろん将来を考えれば高校は卒業して欲しいです。
ただ今の娘はママの言う事だけは聞きたくない!なので。まだ帰宅しませんが登校した事で、また学校に行くきっかけになればなと思います。まさに振り子ですね!
投稿日:2016-09-15
返信 23
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
そう、振り子・・・です。

>娘の笑顔が1番嬉しいんです。

この言葉、まさに親の気持ちそのものですね。

きっとお子さんも、母親の笑顔が一番嬉しいと思っているはずです。
投稿日:2016-09-16
返信 24
manaさん
葛藤の日々削除
こんばんは。娘は先週木曜に少し登校したきり金曜日からお友達の家に泊まり歩いています。
今は携帯が壊れていて先程公衆電話から連絡があり、あらー、久しぶりですね!と言いました。今日は〇〇ちゃんちに泊まる!明日帰るから。と。明るいうちに帰りなさいよとは話しました。連絡してきただけ偉いじゃん!と思いましたが。学校の先生も大変心配してくださり、今日家庭訪問に来てくださるようだったのですが、連絡がうまく伝わっておらず、至りませんでした。
私としては学校を辞めたとしても、生きててくれたらいい!とは思っていますが、
先生の一生懸命さ、娘も端々にこれからの学校の行事について話したりすることもあり、今辞めてしまうのがもったいない気がしてなりません。
かと言って私と話せばやっぱり学校辞めて働く!ですし、朝も起きる気がなく来週も登校するか微妙な所です。
仲の良いお友達も登校したりしなかったりで引っ張られている部分があると思います。まず母が行動、と行かないとしても毎日お弁当を作って置いてきています。来週からは友達に見せたくなるようなお弁当を作ってやろうとも思っています(笑)
これ以上母からどんな声掛けをしたらいいのか?情けないですが分かりません。
投稿日:2016-09-18
返信 25
manaさん
追記削除
娘はどうせ辞めるなら早く辞めた方が学年費かからなくていいじゃん!とも話してました。そんなことはいいんだよ!と話しましたが。。
投稿日:2016-09-18
返信 26
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
情けなくないですよ。

無理に声掛けをする必要はないのです。
無理をすれば表情などにもそれが表れてぎこちなさが伝わります。
投稿日:2016-09-19
返信 27
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
いまのままでも十分に親の想いを伝えている、そして行動でも示せているのではないですか。

追記に書いて頂いた件もその対応で問題ないです。
投稿日:2016-09-19
返信 28
manaさん
諦めたくありません削除
こんばんは。娘は先週学校のお友達と万引きをしました。初めてではなかったようです。捕まって良かったと思いました。その行為がいかに良くない事かは私が迎えに行くまでの間散々お巡りさんにも言われたようでしたので店長さんに深く謝罪をして帰りました。お巡りさんとも金曜は学校に行くと約束しました。が、帰り道は私には約束なんか知らないし!親同士繋がってるんでしょ?あんたが繋げたんでしょ?ウザいんだよ!と。
相手方の親御さんから連絡が来た事もありましたし私としたらそれの何が悪いの?という気持ちです。
金曜になり、娘は携帯が壊れていますので、私の携帯を貸してくれなくては行かないの言葉に学校に行ってほしい余りに携帯を貸しました。甘かったでしょうか。娘は遅刻ながら登校しましたが、体育の授業でトイレに閉じこもったらしく、担任から会社に電話があり、これでは指導にまで至らない事、別室でもダメでしょうか?には他の子に示しがつかないとの事で帰宅させられました。後々考えれば先生の対応は当然で、申し訳ありませんでした。でも本当に辞めたいなら何故登校したのか?私は諦めきれません。と話しました。
なんとか卒業させましょうと話していただきましたが、私が高校だけはと思うのは贅沢でしょうか?
辞めて働く!にもイマイチ明確な勤め先があるわけでもなく、やりたい事があるわけでもなく、実際高校を辞めている子がちらほらいる中引っ張られているようにしか思えないのです。お巡りさんにはなんで学校に行かないかは生徒指導の先生が頭ごなしに言うだけで話を聞いてくれない。と不満を漏らしていたようです。
投稿日:2016-09-25
返信 29
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
>なんとか卒業させましょうと話していただきましたが、私が高校だけはと思うのは贅沢でしょうか?

決して贅沢ではありません。
親として当然の想いでしょう。

でも、そこに「なぜ」があると更に良いと思います。

辞めて働く!・・・という点も同様。
働く先が決まっていて、将来の夢の実現のために辞めるのか。
それとも、辞めて「とりあえず」働くのか…では大きな違いがあります。

まずは親としてその点をお子さんと共有し、親としてのブレない想いがあるかどうかです。
投稿日:2016-09-25
返信 30
manaさん
ありがとうございます削除
何故高校卒業した方が良いのか?
何故辞めたいのか?
卒業については将来自分の道を切り開くためのパスポートなんだと。娘は保育士になりたいとずっと話していたのですが、今もそれはどーでもいいや。です。
辞めたいのは何故なのかには学校行く意味が分からない。ダルイ。
行く意味はあるけれども、〇〇が本当にしたい事があって辞めるならいくらでも応援するけれど、今はそうではないみたいだから応援は出来ない。と言いました。
昨日も帰宅せず話し合いの場すらありません。
私も精神的にギリギリです。
他のお母さん方やお友達を介して連絡をするのが本当に嫌なようなので
少し落ち着くまで、話が出来るようになるまで一切ほうっておく事にしました。
ある意味開き直りました。親としてやるべき事はしている。先生に言われてそうだよね。と。学校はどんな結果になろうともです。事故や事件は心配ですが、自ら遊び歩いている事、公衆電話からでも電話をしてくるので。
投稿日:2016-09-26
返信 31
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
>少し落ち着くまで、話が出来るようになるまで一切ほうっておく事にしました。

これでいいのです。
manaさんも精神的にギリギリなのですよね。
まずは自分を労わりましょう。

そのための手段としての一時放置です。
これはあくまでも一時的な処置です。

放置は無関心とは違います。

大丈夫!
投稿日:2016-09-27
返信 32
manaさん
1つずつ削除
こんばんは。
ほうっておいたら、娘から連絡がありうちに学校のお友達をとめたいと連絡がありました。娘「どこかでフラフラしてるよりいいでしょー?」
翌日はアルバイトの登録にお友達と行くと話していましたが夜になり翌日の体育祭に行きたいと言い出しました。これはチャンス!ママの出番!と先生にも連絡し、ギリギリの所でリレーだけは参加出来る事になり、嫌がる娘たちを車に押し込み、遅刻ながら生徒指導の先生の監視下の下1日楽しく体育祭を過ごしました。私も娘たちの楽しそうな姿を見たり、名前だけしか知らなかったお友達に会ったり、他のお母さんから人の親の言うことは聞くから娘の連絡先教えて!と言ってもらったり本当に嬉しかったです。
その後先生を交えお話をして週一だけでもとりあえず来たら?と。娘、行きたいは行きたいんだよ、でもだるいんだよー。
今日携帯を再度買ってあげるにあたり、母には連絡は最低限する。週一の約束は守る。娘はうん、分かってる。と言い、早速再度携帯の登録先から早々に連絡が来ました。まだまだ一進一退、先生からもここまで来たらなるようにしかならねぇよお母さん!と言われて泣きながら話してたことも先生があまりに爆笑するのでなんだかどうでもよくなりそうだよね!とますます元気が湧きました。
相談ではありませんが、私も色んな人に励まされ助けられ本人が今後どうするのか、むしろ楽しみに待ってみたいと思います。
今日は友達連れて帰るのが携帯を渡す約束だったけどどうかな?と!
投稿日:2016-10-01
返信 33
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
嬉しいですね。
頑張っていれば必ず報われる…そんなふうに思えます。

ご相談に限らず、これからもこのようなご報告も大歓迎です。
投稿日:2016-10-02
返信 34
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
振り子の法則

振り子の法則とは、人生のどん底に居るときには振り子のように成功も伴っているということ。
これを振り子に見立てて失敗側に居る時には、先に成功があるという事を思い浮かべて行動するという訳です。
引き寄せの法則にも共通しているところが、思わなければいけないという事。
日常的に失敗の事しか考えなければ、悪い事は立て続けに起こってしまうし、運が良いと思っているときにはラッキーな事が起こったりします。
経営の神様と言われる松下幸之助氏は「運が良い人とは、自分の事を運が良いと思っている人。運が悪い人とは、自分のことを運が悪いと思っている人。ただ、それだけや」と言ったそうです。

■プラスに向ける考え方
?悪い予感は良い予感に考え方を変える
悪い予感が当たるのはオカルト的なことではなくて、悪い予感を感じるときにはもうすでに悪い出来事が起こっているからです。
「悪い予感がする」この時点で悪い事が起こる要素が盛りだくさんという訳です。
これは主に引き寄せの法則寄りの意見なのですが、悪い予感を感じたときは逆の良い予感を考えて行動すると良いでしょう。
悪い事を考えて行動するより行動範囲が広がるはずです。

?良い行いをしたと思える状況を作り出す
よい行いとは何なのでしょうか?
人間というのは人が見ていない所では手を抜いてしまう生き物です。
他人から見た目線ではなくて、「自分が本当に良い行いをしたと思える状況」を作り出すことは、次に来る良い出来事に繋がります。
些細な事でもよいので、1日に1回は良い行いをしたと思える状況を作り出してやると、メンタル的に活力が沸いてくると言われています。

?そんなもんだと割り切る
起こってしまった状況に対していつまでも念を持ち続けるのは厄が貯まってしまいます。
このような時には「そんなもんだ」と割り切る事が重要となります。
いい意味での「開き直り」です。
開き直りはマイナスなイメージとして捉えられているが、そんなもんだと開き直る事は次のステップへと進むためのメンタルを作るメリットがあるのです。
投稿日:2016-10-02
返信 35
manaさん
開き直り削除
こんばんは。久しぶりに投稿します。
娘と学校に退学届けを出して来ました。
今までずっと娘に寄り添って来ました。
仕事そっちのけで学校に行った日も数知れません。
公立ですが先生にも最後まで私の悪あがきにも付き合ってもらいました。
やるだけのことはやった。今は穏やかな気持ちです。
娘との取っ組み合い、暴言の数々。かえって濃密だったとも思います。
これからも私は母として娘に関わることに変わりはありません。可愛い我が子です。
今次に進まなければです。
今悩まれているみなさんに伝われば幸いです。
投稿日:2016-10-30
返信 36
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
お久しぶりです。
退学という選択をされてとのこと。
我々はmanaさん親子が考え抜いて決めたことに関しては全力で応援します。

いい意味での開き直りは将来の糧になります。
人生は「トライ&エラー」でいいのですよ。
投稿日:2016-10-31
返信 37
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
将来、「あの頃は大変だったよね」と言える日が必ずきます。
以下をご参考にしてください。
投稿日:2016-10-31
返信 38
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
「思春期・反抗期 対処法」

■反抗期は自律のための儀式
「反抗期は、親と子の別れ、自立のための儀式です。
喜怒哀楽を思う存分に分かち合いましょう! 」

これは、私が反抗期の子供を抱えて相談に来られるお母さんにお伝えするメッセージです。
子どもが反抗期になりますと、非行に走りはしないか、 暴力をふるわれたりはしないかとびくびくしたり、怖がったりするお母さんがおられますが、自分の産んだ子を怖がっていたのではどうしようもありません。
ですから、反抗期に大切なことは、子どもに負けないということです。
そして、どれだけぶつかり合うかということです。

反抗期というのは嵐の晩、一艘の船に親子に迎えあわせに乗っているようなものだと思うのです。
どうせ揺れるのなら大きく揺れ動けばいいのです。
イヤッというほど葛藤が多ければ多いほど、子供はスッと自立するものです。
反抗期は親子の存在をこれでもかこれでもかと確かめ合う時期ではないでしょうか。
過ぎてしまえば寂しすぎるほどで、家族にとっては、一番にぎやかな時期といえるでしょう。

ところが今の親(特に母親に多い)は、子どもと真正面から向き合っていないケースが多いのではないでしょうか。
それは本をただせば子育てに自信がないからだと思います。
その原因はいろいろあるでしょうけれど、一つにはいじめや自殺、ひきこもりといったマスコミから流される情報に振り回されて親が不安をかき立てられて、それが自信のなさにつながっているように思います。

何から手を付けていいのかわからず心配性になっているのでしょう。
案外、仕事が忙しいからと逃げているケースも多く見受けられます。
つまり、子どもの心が見えないのではなくて、見える位置に立とうとしていないということです。

親が子育ての上でできることは何かといえば、「待つ」「見守る」「じゃまをしない」ということです。
そして、子供が育つ上で大切なことは、「食べる」「寝る」「遊ぶ」の三つです。

このそれぞれの三つのリズムを周りに振り回されることなく親と子できっちりと守ることができれば、子供は健やかに育ってくれます。
これは動物の子育てに学ぶところが多いのですが、当たり前のリズムを守ることが子育ての基本で、人間の場合には、これに学びが入るわけです。

ところがこの学びが問題で、今の親は学力ばかりに気を取られて、リズムを崩してしまうことが多いように思います。
成績が良いからといって心に問題がないとは限りません。
子どもには子どもらしい環境、時間を整えてあげることが大切ではないでしょうか。

■ブーメラン!言った言葉、態度は必ず返ってくる
ところで、反抗期は思春期に限ったことではありません。
生まれてから、二、三歳の頃に第一反抗期が始まり、その後も大なり小なり続くわけですが、中でも「三つ子の魂百まで」と言われるように、幼少期思春期を支える土台となります。
また、親が子どもに言った言葉や態度は、必ず反抗期に戻ってきます。
では、生まれてから思春期までの子どもにどのように接すればよいのでしょうか?
各年代別にまとめました。該当しない年代もあるでしょうが参考にしてください。

●0歳〜3歳
おんぶ・抱っこ・一緒にねんねと、スキンシップの時期。母と子の信頼関係は、ここからスタートします。

●3歳〜6歳
自己主張が一番強い時期で親の世話をとても嫌います。
自己主張、自立の時期です。
何でも「自分で、自分で」となりますので、この時期は子どもがやりたいことを思いっきりやらせましょう。
少々のことは大目に見てあげればいいのですが、よく子どもと同じレベルのお母さんがおられますね。

「お母さん嫌い、自分でやる。ダメ、やる。」
「そんなこと言う子、お母さんも嫌い。」

「ダメ、イヤ」が同じレベルなのです。
これではいけません。
子どもが「自分で」と言ったことには、できる限り手を出さずに見守ってあげることが大切です。
そして「上手ね」と言って褒めてあげる。あるいは共感してあげればいいのです。
とにかくこの幼児期のいろんな小さな体験の積み重ねがとても大切で、それが生きる力のバネとなるのです。

●小学校低学年期
家庭中心の生活から学校中心の生活になります。
いわゆる「先生中心のメダカ社会」です。
その中でも三、四年生は中間反抗期といって、しきりに言い返す、口答えをする時期です。

そんなときは軽く受け流すくらいの余裕を持ちたいものです。
でも中には反抗の仕方を教えているようなお母さんもいますね。
「あらまあ、あなたって随分頭がよいのね」と感心すれば良いだけなのですが、親が子どもに言い返したり悪態をついたりして、子どもがグーの音も出なくなるほどやり込めてしまうのは考えものです。

それからこの時期に親がしてしまいがちなのが、「○○すれば△△してあげる(買ってあげる)」という交換条件をつけてしまうことです。
これは交換条件を提示しないと何もしない子どもになってしまいます。
それは親が子どもに負けてしまった姿であり、親がいけないのです。

あとは「やれ」と命令されればイヤになりますから、むしろお願いしてみることをお勧めします。
子どもはたいていのことは聞いてくれますよ。

●小学校高学年期
ギャクングエイジといわれ、集団で遊ぶ時期です。
仲間とのつながりができ、グループで行動する時期です。
これができないと、むしろ思春期のステップを踏み外しやすいものです。

そしてこの頃には、学校で性教育が始まります。
また、心と身体がアンバランスな時期であり、反抗もさらにダイナミックになって「うるせー、てめー」と暴言を吐いたり、壊す、割る、殴るなど、物に当たることも多くなります。

しかもこの時期は父親を意識して尊敬し始める反面、お母さんをとにかく嫌うようになります。
そうなりますと母親の方も必死になってオロオロしだすケースがありますが、まだまだかわいい時期です。
子どもを恐れずしっかり向かい合いましょう。

要はお母さんがどれくらい子どものことがかわいくて、許容できるかということなのです。
そしてもし問題が起きた場合は、お母さんとの関わり合いが一番です。
ともかく子どもを信頼して大きく受容する。
受け止めてあげて、「あんたに任したよ」の一言で解決する場合も随分あります。

●中高生期
この時期は、成績・異性・将来の何かと気になる三つ感情の起伏は激しくなり、幸福と絶望が交錯する時期です。
それだけに気分の浮き沈みが激しい不安定な時期ですので、特に男の子の場合は、会話でしっかりと抱きしめ(I love you」の声援をでっかく送りましょう!)。
いわゆる二人称の関係が非常に大事で、「お母さんはなんと言われてもいい。あんたのためにどう思われてもいいんだよ。だってうちの子だもん。私が産んだ大切な子なんだもん」という言葉や態度が、子どもの心の安定につながります。

他人にどう思われようが構わないという姿勢がとても大切です。
ところが、たいてい子どもが非行に走り始めると、近所にどう思われるだろうか、誰それの家にどう思われるかという、親の見栄が子どもをおかしな方に導いてしまうのです。
特に母親はやはり子どもの心の居場所になれる、そういう親であること。
そして本当に必要なときに手を貸すことができる親であることが大事だと思います。

それから、反抗期になると、それまで子どものことにはあまり関わらなかった父親が、突然、口を挟むことがありますが、これは場合によっては逆効果になることがあって、わざわざ非行に走らせることになる、大きな要因となります。
つまり、これまで子育てをずっと母親任せにしていた父親が突然出てくると反抗期の子どもにすれば、「何を今更、そんなこと言われる筋合いない。父親は何もお母さんの助けもしないで」とかえって反発を招いてしまうのです。
だいたい父親の接し方は怒ったり、怒鳴ったりの一辺倒過ぎるのです。
それではなかなかうまくいきません。

反抗期の父親の関わり方、特に息子との関わり方はすごく大事です。
「おれは父親だ」と肩に力を入れ過ぎて、やたらに権威を振るうこともないと思います。
「すまなかったなあ。今まではちょっと忙しかったから構わなかったけれども。できればお父さんも仲間に入れてくれる?」と言えば、男同士でもきっと仲良くなれますよ。
いずれにしても、思春期は不機嫌で無愛想なものです。そのことを良く理解した上で接してあげましょう。

●メッセージ
ゆとりを持ちましょう!
子育てに行き詰まったら、とにかく外に出て行くことをお勧めします。
一日中家の中でずっと考えていても何も解決できません。
外に出て、同じ年ごろの同じ立場のお母さんたちと話を交わすだけでもかなり違います。

また、草花や自然を眺めたり、動物を飼ったりするのも良いでしょう。
親(特に母親)の、ゆとり、安定感が子育てには何より大切です。
これは時間的なゆとりではなく、気持ちのゆとりです。
ゆとりはゆとりを生みます。

例えば、幼児期の場合であれば、子供と一緒の外に出て、五分でもいいからちょっと手足を止めて、道端に咲く一本の花や夕焼けを見て「きれいね」って語りかける。
このゆとりが、優しいゆとりのある子を育てるもとになるわけです。

反抗期においても同じ事でしょう。
我々は良く「反抗期は大波小波のサーフィン」とお話するのですが、親子で「さあ次はどんな波が来るかな」とむしろ楽しみに待ち受ける。
この先の社会のタタキ台、しっかりと受け止めさえすれば、すべて肥やしになります。
それくらいの気持ちのゆとりを持ちたいですね。

■子どもの一生のうちの貴重な時期
子どもにとって反抗期は人生のプロセス、自立するためのステップです。
それまでは親を人生のモデルにしてきたわけですが、反抗期になると、親を軽蔑したりして、親を乗り越えよう乗り越えようとする時期です。
いずれ社会に立つ上でのタタキ台であり、甘え・依存からの決別の時であり、なくてはならない時期なのです。

また、自分で自分をどうすればいいのか分からない、ある意味つらい時期とも言えるでしょう。
ですから、親子で喜怒哀楽を思う存分分かち合い、別れの瞬間を確かめ合えばいいと思います。

子どもに残せるものは、大学教育でも何でもありません。
ともに交わす会話、言葉であり、それらすべてが親から子へのメッセージであり、親から子への遺言なのです。
怖がらずに、恐れずに、逃げずに、反抗したいだけ、させるだけさせましょう。

スッ!と自立します。
過ぎてみれば寂しすぎるほど・・・。
投稿日:2016-10-31
返信 39
manaさん
ありがとうございます削除
先生からの助言の一つ、2人で嵐の一つの船に乗り合わせる。この言葉は私にとても響きました。何か問題がある度にその映像が浮かんで来たほどです。時には私が娘から突き落とされそうになったり、お互いにしがみつきあったり。娘は退学という決断をしました。それまでには彼女は彼女なりに悩んだんだと思います。私はこれからおこるであろうつらい思いをして欲しくなくて、かわいそうでかわいそうで必死でした。
退学届けを出した今は娘も憑き物が取れたように素直に私にも接しています。
きっとこれから一足早く社会に出る娘には試練の日々だと思います。私はそれをサポートするだけです。あの時はしんどかったねと娘と笑い合える日が来たらいいと思います。
投稿日:2016-10-31
返信 40
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
人生に失敗はありません。
失敗と思われる事象は成功へのプロセスです。
退学は失敗でしょうか。
いえいえ違います。

唯一、失敗に近い言葉があるとすれば、それは「諦め」です。
投稿日:2016-10-31
返信 41
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
ひと足先に社会に出る娘さん。
人はいずれ社会に出ます。
それが数年早まったのです。
人生の目的は学校で学ぶことではなく、学んだことを社会で活かして、社会で活躍し、他者に貢献していくことです。

人は皆、本業は「人生」です。
その人生を謳歌するために、社会に出たのです。

ガンバレ!!
投稿日:2016-10-31
返信 42
manaさん
どうしたら削除
先生、久しぶりに投稿します。
娘は学校を辞めて以来しばらく何もしていませんでしたが、最近登録型の派遣のアルバイトに行き始めました。
私への対応も大分軟化して来ています。
昨夜夜中に私を起こして一緒に寝て欲しいと。一緒に寝ました。
これは娘が学校を辞める辞めないの時にも一度ありました。
先程今日はどんなバイトだったの?には忘れた。〇〇、何か不安があるの?にはなんで?昨日一緒に寝たいって言ったから。には別になんもない!私は何かあるなら言ってね。にははいはい分かった。でした。
なんだか聞いてしまった事が逆効果だったのかと悩んでしまいました。
投稿日:2016-12-02
返信 43
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
お久しぶりです。
娘さんは派遣のアルバイトに行き始めたとのこと。
社会でもまれることで少しでも親の有難みや、自分自身のいままでの甘えに気づいてくれるといいですね。
また、事実、そのような心理的働きが起こっていると感じます。

一緒に寝て欲しい・・・はそれの表れです。

その際にはあまり質問攻めしないことです。
もしも思いを伝えるなら質問ではなく、Iメッセージです。
これに関しては以前もお伝えしていますが、再度以下にご紹介しますね。
投稿日:2016-12-03
返信 44
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには相手に「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が大切です。
それを意識することで、相手に対して自分はどれだけ大切に思われているかを実感させる効果があります。
それを伝えるためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」、「恥ずかしくてこんなことは言えない」。
まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。
相手の行為や出来事を非難がましくなく、事実を述べる伝え方です。

相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。
それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。
コミュニケーションを外す人は、往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまっているケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでいたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困っているんだよ

その後に「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。
「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。
投稿日:2016-12-03
返信 45
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
いかがですか。
質問攻めに対して子どもは嫌がるのは当然です。
だから本心ではないうやむやな答えになるのです。

それよりもプラスの言葉を浴びせながらIメッセージを意識してください。

「今日はどんなバイトだったの?」ではなく
「仕事・・・頑張っているね。お母さんはまずそれが嬉しいな」

「何か不安があるの?」ではなく
「不安はあると思うけど、それを乗り越えた先にはきっとあなたの成長があるよ」

「昨日一緒に寝たいって言ったから」ではなく、
「昨日は久しぶりに一緒に寝てくれてありがとうね。嬉しかった」

「私は何かあるなら言ってね」ではなく
何も言わないこと

何かあったらきっとお子さんの方から話をしてくれます。
それは信頼関係が構築されてからですよ。
投稿日:2016-12-03
返信 46
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
一方で・・・
親子で会話をしているときには、どうしても「質問」をしなければならない場面もあります。
その際は以下を参考にしてください。
投稿日:2016-12-03
返信 47
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
「オープンクエスチョン・クローズドクエスチョン」

上手な質問をして、楽しい雑談ができる聴き上手なる秘訣です。
雑談で相手に質問を投げかけるとき、気にしてほしいことがあります。
それは相手にとって答えやすい質問かどうかです。相手にとって答えやすい質問をすれば会話は盛り上がります。答えにくい質問をすれば会話が途切れてしまう可能性もあります。

一般的に質問は大きく分けて2種類あるといわれています。それぞれオープンクエスチョン、クローズドクエスチョンと呼ばれています。

オープンクエスチョンは、質問された人が思ったことを自由に答えられる質問です。
【オープンクエスチョンの会話例1】
「学生のころ部活は何をやっていたの?」
「テニス部だった」「バスケ部だった」「帰宅部だった」と回答は複数あり限定されていません

【オープンクエスチョンの会話例2】
「こないだの映画どうだった?」
「面白かった」「つまらなかった」「このシーンに感動した」と回答は自由にできます

クローズドクエスチョンは、イエス、ノーで回答できるような答えが限定されてしまう質問です。

【クローズドクエスチョンの会話例1】
「部活は野球をやっているの?」
野球をやっているの?の質問の回答は「イエス」「ノー」の二つに一つです

【クローズドクエスチョンの会話例2】
「血液型はA型でしょ?」
A型だったか?の質問に回答は「イエス」「ノー」の二つに一つです

では、雑談を楽しむときは、オープンクエスチョンと、クローズドクエスチョンのどちらを使って質問すればいいのでしょうか?
答えは、「会話する人たちのとの、親しさの度合いによって使い分ける」です。

【オープンクエスチョンのメリット、デメリット】
■メリット
どんな答えも許されているため、どんどん話が広がり盛り上がる
■デメリット
答えが自由な分答えにくい。特に余り親しくない人にオープンクエスチョンで質問された場合、自分の情報をさらけださないといけないことも多く、打ち解けてない人に対しては向いていない

【クローズドクエスチョンのメリット、デメリット】
■メリット
イエス、ノーのように答えやすい
■デメリット
話に広がらずにすぐ終わってしまう

雑談を楽しく盛り上げるためには、オープンクエスチョンの方が、会話が広がるし、いろいろな話のネタも出て楽しいでしょう。しかし、あまり親しくない人に対しては、相手のことも考慮して、答えやすい質問、クローズドクエスチョンから質問してあげるといいでしょう。親しくなってきたら、少しずつオープンクエスチョンに変えていけば、相手と打ち解けるのも早くなります。

相手に合わせて答えやすい質問をしてあげるのが、聴き上手になるための第一歩です。

参考にしてみてください。
投稿日:2016-12-03
返信 48
manaさん
親しさ削除
ありがとうございます。親子間で親しさというのも不思議ですが、今娘とはクローズドなのかなと思います。明日は何時から?9時から。ゆっくりで良かったね。
ある意味業務的です。ただ娘も以前とは変わり今日はどこに行く、これから帰る。お友達を泊める。など私が聞かなくても報告をするようになりました。
ただやっぱり親としては心配で一緒に寝たいと言われた時には嬉しい反面この子の心の中はどんなだろうか?と質問ばかりしてしまいました。アルバイトを始めるまでの一月、私も何も言わないで来ました。
娘は娘なりに沢山悩み、自ら行動をしています。今は黙って待つ。とても心配ですがそれが得策なのかなあ。と先生からのアドバイスを読んで思いました。
投稿日:2016-12-04
返信 49
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
黙って待つというのが、実は一番大変なのです。

「親」という字は「木」の上に「立って」「見る」って書きますよね。
何か起こるごとにいちいち親が木から降りてあれこれと言うのではなく、俯瞰した位置から大きな心で包み込むように見守りましょう・・・との願いを込めて作られたのだと思いますよ。
投稿日:2016-12-04
返信 50
PMSさん
横からすみません削除
ネットサーフィンで辿り着いた者です。
ここまでの記述読ませて頂きました。
不躾に横からすみません。

わたしも女学生時代、不登校や暴言、怒りの爆発など、
数えきれなかったです。僅かな希死念慮もありました。

家族から優等生であることが当たり前だと決めつけられ、世間体から有名大に行けと言われ、かつ父親のように「勉強せず、無意識のうちに勉強が出来るようになれ」と無茶苦茶なことを言われ続けた結果、気持ちが爆発しました。当たり前ですが、成人した今では落ち着いています。

親も途中で反省して、私をしたいようにさせました。
私は、いままで止められていた「沢山の失敗」をしたくなりました。
なにをしたら失敗するか分からなかったので、片っ端から試したかったのです。
面倒なので犯罪はしませんでしたが、健康を害するようなことや無計画なこと、とにかく沢山しました。
それが大人になり、無茶をしないための判断材料、つまりストッパーになりました。
今ではとても有意義な経験だったと思います。

話がそれました。書き込みしようとした理由は、以下のものです。
(もしかしたら、ここの相談員さんは男性なのかもしれないと考えたからです)

生理がある状態のお嬢さんは、体質やストレスによって
PMSという月経障害がある場合があります。
この場合、思春期の混乱と被ってしまうと、
イライラが爆発したり、無気力になって失敗したり、
私の場合は、どれほど寝ても、健康なのに起きられませんでした。
それで昼夜逆転して家族がキリキリして、精神科に行く
一歩手前になり、眠れなくなってうつ状態になりました。

もし生理前にイライラがはじまるようだったら、
そのときは、ちゃんと対応してあげたほうがいいです。
優しく諭したり、とにかく身体を暖めろと言ったり、休憩するように言ってあげてください。
(そうじゃなかったらすみません)

オススメなのは、スマホやPCの生理周期管理アプリに入力すること。
これで、次回の生理のタイミングがわかります。
それをカレンダーにメモして、その間はとにかく休憩するようにします。
お母様も、PMSに効くハーブティを買って入れてあげてください。かなり良くなります。
ただ、ストレス過多で不正出血などしている場合は、カレンダーの通りにはなりません。

お嬢さんは寂しくて、どう表現していいかわからなくて、すごく不器用に感じました。
おそらく、精神的に繊細でグラグラしてて、お母様に応えたいのに、まったく上手くいかなくて諦めてるように感じました。もしPMSのせいで、挫折感が軽くなるなら、お母様にお願いしたいです。

まるで学生時代の私のようだったので、書いてしまいました。失礼しました。
投稿日:2016-12-16
返信 51
伊藤幸弘教育研究所さん
PMSさんへ削除
はじめまして。
ご自身の体験から貴重なアドバイスを頂きありがとうございます。
今後とも当掲示板をよろしくお願い致します。
投稿日:2016-12-17
返信 52
manaさん
pmsさんへ削除
初めまして。優しいアドバイスありがとうございます。娘はまだ十五歳ですので生理の周期もかなり不順です。月に何回も来るときもあります。
しかし、今の不安定さは生理とはあまり関係なく、やはりいわゆる思春期なのかなとも思います。つい何日か前にも一緒に寝たいと言われました。今、娘は学校も辞め、アルバイトも辞め、何もしていません。
昨日はささいな事からけんかになり、
こんな家に生まれたくなかった。とメールが来ました。私も思春期に何度となく思った気がしていますが、実際言われると少しショックはあります。
その後娘はけろっとしています。
私もその言葉については何も話していません。私に何かいって欲しいのかすら分かりません。
投稿日:2016-12-19
返信 53
manaさん
追記削除
pmsさん、月に何回も来るのはストレスなのかもしれませんね。
その前後で不安定というよりは常に不安定だと思います。
どうしたらいいか分からなくて私に八つ当たりしたり、一緒に寝たいと言ったりしているのかなと思っています。
私もどうしたらいいか分かりません。
投稿日:2016-12-19
返信 54
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
「こんな家に生まれたくなかった」

この言葉はきっと本心ではなく、試しているのでしょう。
「こんなこと言ったら、親はどんなふうに反応してくれるだろう」と。

親としては「カチン」とくるでしょう。
でも、「こっちだって産みたくてうんだわけじゃない」なんてことは間違っても言ってはいけません。

今回書き込んでいただいた通りに言ってみたらどうでしょう。

「お母さんもあなたと同じ思春期の頃、何度か同じこと思ったよ。
でも、実際に言われると悲しいな」と。
投稿日:2016-12-20
返信 55
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
「子育ては幸せの時限装置付きタイマー」です。

今言ったことが即効果を生むとは限りません。
1年後、2年後、3年後・・・5年、10年・・・。
もしかしたら親がいなくなってからやっと効果が表れるのかもしれません。

でも、それでいいのです。

我々親の世代が子どもの時代にそうだったように。
投稿日:2016-12-20
返信 56
manaさん
ありがとうございます削除
娘からそんなメールが来てからは私も既読スルーをして、今まで通りにしています。カチンと来るよりは悲しかった。
逆に私が何も言わないのが不安げでもある様子が感じられれます。どう返事をしたらいいか分かりませんでした。先生のアドバイスを参考に、メールではなく直接話したいと思います。
産みたくて産んだのです。そんな事はいうはずもありません。
高校も辞め、限られた世界の中で不安になっている様子がありありと感じられます。
黙って見守るのが本当に大変です。ツライ。
投稿日:2016-12-20
返信 57
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
おツライですよね。
黙って見守るのは大変かと思います。

でも、想いを伝えましょう・・・そのまま。

メールやLINEよりも直接がぜったいに良いです。
投稿日:2016-12-20
返信 58
manaさん
そうですね削除
ありがとうございます。娘を産んでから今までの事を思い返して涙が出ます。
私がいなくなってからでも、娘が我が子を持った時に気づいても大丈夫くれたら。
それが子育てですね。
ありがとうございます。
投稿日:2016-12-20
返信 59
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
わかります。
お子さんを産んでから今までのことを思い出すと涙が出てきますよね。
いつの日は心が安定しているときに、そのことも話されたらいかがでしょう。

産んでからのことよりももっと前。
お子さんを身ごもったときの喜び。
生まれた瞬間の感動。
大変だけどとても愛情を込めた乳児の頃の子育て。
はじめて○○したとき。
入園・入学・卒業・・・。
その他にも日常の何気ない喜び。

お子さんは自分のヒストリーを聞く思いでしょうし、親としても振り返りの良い機会だと思います。
投稿日:2016-12-21
返信 60
manaさん
あけましておめでとうございます削除
年明けを迎えるにあたり、年末に私は娘に一つの決意表明をしました。それは10年以上勤めた会社からの転職です。職場環境は悪くありませんでしたが、待遇面から数年前から考えていた事でした。娘は10月に学校を辞めて以来引きこもりではなくても限られたお友達との遊びに明け暮れています。なにも言わないことが1番辛いこと、と先生から言われずっと何も言わず様子を見ていました。先生もお分かりのように長年の環境を変えるって大人にはとても勇気がいりますよね。年齢的にも。でも、私はそれをすると娘に話しました。〇〇、来年は変化の年にしようね!と。ママも職場が変わったら帰りが遅くなったりするかもしれない。でもお互い変化しよう!の言葉を娘はうんうんと聞いてくれました。若いあなたにはなんでも出来る!のメッセージを込めました。娘はお風呂にも入りますし私とも買い物にも行きます。ただなんとなくどーでもいいやー。という自暴自棄な雰囲気もあります。なんでも私のせいにする傾向にもあります。焦るつもりもありませんがここで一つ種を蒔きました。
社会に出て行くためのきっかけになればと思います。
投稿日:2017-01-03
返信 61
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
あけましておめでとうございます。

親の背中を見せて子どもに気づきを与えるという方法があります。
まさに今回はそうなのだと思います。

蒔いた種は必ず目を出します。
それを楽しみにしていましょうよ。

今年もよろしくお願い致します。
投稿日:2017-01-03
返信 62
manaさん
お久しぶりです削除
こんばんは。今、年明けから就活を頑張っています。なかなか条件に合わず苦戦していますが、そんな中でも嬉しい事が沢山ありました。娘もママ、面接言ったの?と気にしてくれたり、2週間程前に娘からインフルエンザをうつされた時にも度々看病をしてくれました。私が疲れて台所をほったらかしにした時は綺麗にお皿洗いをしてくれました。娘は夕方からのバイトなので、すれ違いになる事が多く、お皿洗いありがとうね!のラインにはいいえー!とすぐ返事をくれました。近況を話してくれたりもします。
転職先の面接を二社受けたのですが、履歴書を見て娘の事を聞かれます。高校生ですか?と。私は娘は高校を辞めました。私は娘の為にも、自分自身も現状に甘えない為にも、生活を良くする為にも転職活動中ですと話しています。恥じることはないです。娘は頑張ってアルバイトを続けています。とりとめもなくすみません。でもやっぱり16歳イコール高校生なんだなあと思ってしまいました。

投稿日:2017-03-21
返信 63
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
ご無沙汰しております。
素敵なご報告ありがとうございます。
すごくいい感じで時を重ねていますね。

面接での回答はとても良いです。
そうです。
恥じることはありません。
むしろ誇りに思っていてもいいと思います。

その信念が態度や表情に出て面接官の心を揺さぶるのだと思いますよ。
投稿日:2017-03-22
返信 64
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ 削除
面接ではこの掲示板でお伝えした内容をうまくアレンジしてみてください。
きっと他者との差別化につながりますよ。

特に・・・
Re.2 コミュニケーション(「聴き方」「伝え方」)
Re.20 「事実は1つ、受け止め方は2つ」

などは子育て以外でもご参考にして頂ける内容となっています。
投稿日:2017-03-22
返信 65
伊藤幸弘教育研究所さん
manaさんへ削除
面接が上手くいきますように。
お祈りしています。
困ったことがあったらこの場でご相談ください。
投稿日:2017-03-22
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