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お悩みNO.622
おかんさん
困っています削除
子供の相談きいてください。どうも自分の子供は発達障害ではないかと思っています。どこから話していいか分かりませんが、中学に入ってからいろいろあり、2学期の10月から、わけあって近隣の学区外の公立中に転校しました。そこで何とか1ヶ月通って、2回ほどその中学の友達とも遊びに行ったりと順調にいってるかのようでした。でも無理になじもうとして、自分を作っていたのでしょう。だんだん本来の適当で自由な自分が出て、ピアスをあけて、髪を若干茶色くして、カラコンつけて学校へ行ったのです。そしたら先生にもバレてもちろん注意され、またクラスの女子からも数名にLINEでたたかれ、LINEでの大喧嘩となり、とうとう学校へ行かなくなりました。その強い決意として、髪の毛を金髪にしてしまったのです。いくら言っても髪は戻さないの一点張り。昨日は夜から外出、なかなか帰ってこないので夜11時に怒らず何時に帰る?とLINEしたら帰らないと。土日は泊まってもいいけど平日は絶対ダメと言っても全く聞きません。携帯止めてしまおうかなと思いましたが、そんなことしたら犯罪おかすとか自殺するとか言ってきます。主人とは小学校の時死ねと言われて怒って足蹴りしたことをずっと根にもっていて、全く関わりません。主人のほうはイクメンではないながらも心配したり、関わろうとしたりしてますが、子供が拒絶して溝が埋まりません。当然何を言っても聞きません。ただの反抗期とは思えないくらい、親のことをうざく思っています。死んでもらいたいとよく言ってきます。
投稿日:2016-11-07
返信 1
りんごさん
思い込みは危険では?削除
発達障害と思い込みたい気持ちもわかるんですが、思い込みは危険です。

中学時代はご存知のように誰でも荒れます。
心と体のアンバランスから荒れ狂います。
健常でもこれは変わらないです。

もし発達障害を疑うのでしたら専門医の門をたたいてください。
きちんとした診察と検査を受けてください。子どもの様子がおかしいから発達障害と決めつけないでください。
決めつけはかなり危険です。
発達障害は専門医でしか診断ができません。
発達障害だと思うのならどうか専門医にご相談なさってください。

外泊が心配なら居場所が分かっているのでしたら迎えに行ってはどう出ようか?私なら迎えに行っちゃいますよ。



投稿日:2016-11-08
返信 2
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。
お子さんの発達障害をご心配されているとのことですね。

上記の方も書かれていますが、やはり専門の医師に診断していただくのが良いと存じます。
それによって今後の対応方法も変わってくると思いますよ。
投稿日:2016-11-08
返信 3
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ削除
ただし、医師だけに任せてもいられません。
親ができること…あると思います。

それが親子のコミュニケーションです。
この掲示板に書き込みをいただくほとんどの方にご紹介している方法を以下に書き込みます。
ご主人とも共有して実践してみてください。
投稿日:2016-11-08
返信 4
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ削除
コミュニケーション(「聴き方」「伝え方」)

■信頼関係の構築
相手との信頼関係の構築を図るためには円滑なコミュニケーションが大切です。
カウンセリングの領域では、カウンセラーとクライアントの信頼関係(専門的には“ラポール関係”といいます)が絶対条件といわれます。ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすればいいのでしょう。
コミュニケーションの2つの柱ともいえる「聴き方」と「伝え方」に関して紹介します。


■「聴き方」
「聴き方」を意識しながら相手からの話を聴いたことがありますか。
「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。
しかし、円滑なコミュニケーションを図る上ではこの「聴き方」が特に重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、「心」の文字が入っている「聴く」です。これは、相手を受け入れて相手の話しに耳と心を傾けることを意味します。専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは、「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。


■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。
しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。
相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる聴き方です。
黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。
1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの「言語情報が7%」、口調や話の早さなどの「聴覚情報が38%」、あいづちやうなずき等、見た目などの「視覚情報が55%」の割合であったという実験結果があります。
この割合から「7-38-55のルール」とも言われ、「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれています。

話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたりする聴き方です。
大きくうなずくときは「なるほどねぇ〜」と言う意味があり、小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。


3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」「それについて、あなたのほうでも何か言いたいことがありそうだね」、「あなたにとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」等のようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。
(※注意:実際の会話は「あなた」ではなく、必ず相手の名前を呼んであげてください。特に相手がお子さんの場合は名前を呼ぶことが効果的です)


■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。
会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。
そして、相手は「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」となります。

ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。
相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。
その際は、はっきりと自分としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。
例えば、相手が悩みを打ち明けたとします。
悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。
それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに。
その際に、最後まで聴いてそれをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)をすると時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。
その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは嬉しかったね」「それは悔しいね」「それは腹が立つよね」。
こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。
高級クラブに高いお金を払ってまで、サラリーマンが通うのは、高級クラブのママさんたちはこの「気持ちを汲む」等、聴き方に長けているからなのです。


■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには相手に「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が大切です。
それを意識することで、相手に対して自分はどれだけ大切に思われているかを実感させる効果があります。
それを伝えるためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」、「恥ずかしくてこんなことは言えない」。
まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。
相手の行為や出来事を非難がましくなく、事実を述べる伝え方です。

相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。
それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。
コミュニケーションを外す人は、往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまっているケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでいたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困っているんだよ

その後に「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。
「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。


■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、相手の考えを聴くというのはコミュニケーション(会話)の基本です。
しかし、いくらIメッセージを活用して伝えても、「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、しつこく何度も同じメッセージを発することになります。
これは「審判的表現」といい、圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。
これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。
相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて相手は安心して、自ら変わることができるのです。
また、相手の立場を理解することで、こちらの心にも変化が現れることもあり、他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手を分かろうとせよ”です。


コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいです。だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、「聴き方」や「伝え方」を意識して相手とのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。
投稿日:2016-11-08
返信 5
おかんさん
困っています削除
りんごさん、先生、お返事ありがとうございます。前々から育てずらい子で、いくら言っても兄弟をいじめたり、家のことも全く無関心、小学校の時は1人でいるような感じでした。中学に入ったら荒れてしまい、暴力事件をおこしてしまい警察一歩寸前といったところまでいきました。そして2年生になったら今度は男子→女子になると言いだして、それを自分でまわりに広めて、結局いずらくなって学校に行けなくなり、親も先生も見かねて転校して女子としてやっていくことにしたのです。いろいろありすぎて毎日泣いて過ごしています。家ではイラつくと家庭内暴力が始まります。言葉と物に対する暴力ですが、壁に穴があくほどです。そして今度はまた非行の始まりかと思うともうほんと疲れてしまってどうしたらいいのか。本人は病院へ行く気はありません。自由にすきなことをしたいのだと言います。家庭のルールを決めようと言うのですが、嫌だととりあいません。学校に行かなくても、せめて髪の毛だけは戻してほしいです。人はやっぱり見かけで判断します。つらくて学校にいけないというより、ダルくて学校に行かないとしか思えません。髪を金髪にしたからと言って、人に迷惑はかけてないと言われ、何を言っても無駄です。
投稿日:2016-11-09
返信 6
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ削除
「何を言っても無駄です。」とのことで親としても八方ふさがりという気分になってしまっているのでしょう。
手に負えない…という心の声が聞こえてきそうです。

今回もご参考にして頂きたい内容を以下にまとめました。
投稿日:2016-11-10
返信 7
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ削除
「家庭内暴力の対処法?」

まず家庭内暴力の原因としては「子供返り=退行」が挙げられます。

子どもは親を自分の持ち物だと思い込み自分の言いなりにならないと爆発してしまう状態になります。
その場合、いくらおかしなことを言って来ても、またいくら忙しくても手を止めて子供の横に座りうなずきを忘れずじっくり話しを聴いて悪かったと思うことは素直に謝ることが大切です。

30分もあれば暴言は止まり翌日には何事もなかったかのようにケロッとしています。
親がいい加減に聞いていると子供の暴言は2〜3時間続き、しまいには怒りがおさまらず夜中、親の寝室に来て朝まで暴言を聞かされたり、翌日も何時間も暴言を聞かされることになり、それがエスカレートして家庭内暴力へと繋がるのです。

子どもは話しているうちに大声になります。
その声が耳に入り余計に興奮してしまうのです。

また子供の言葉に反論してしまうと余計に子どもを怒らせることになります。

この退行を抑えれば、家庭内暴力に繋がりません。

それには身体接触は止めさせることです。
そのためには、「止めなさい」「イヤだ」とはっきりと言うことです。

また、家庭内暴力は家庭でしか起こりません。
家庭内暴力を起こす子どもは、学校や近所など第三者の前ではまったくそう言う面は見せずいい子であるケースが多いです。
したがって家に誰かを下宿させるという方法も考えられます。

また実際に暴力を振るわれた場合は100%拒否する姿勢を示すことが最も重要です。
暴力に対して暴力で対抗すると必ず復讐されます。暴力は暴力の連鎖を生むだけでなのです。

前述の対処が無理な場合は親(ほとんど母親)が別の場所に避難することも検討してみてください。
その際は、子どもには必ずメッセージを残すことも忘れずに。
「○○くんのことは大切だけど暴力には耐えられないので家を出ます。母より」というメッセージで良いと思います。

そうすると、直後に子どもから電話が来るが携帯には出ないようにしてください。
出ても「テメー、どこ行ってんだ。必ず見つけ出してぶっ殺すぞ」と言われるのがオチです。

2〜3日後に携帯やメールに「ごめんなさい」というメッセージが子どもから来ます。
時間を置くと子どもは後悔し反省するので「帰って来て」という電話が頻繁に入ります。

その段階で子どもとは毎日5分くらいは電話で話しをして2週間ほどしてから食事を作りに家に帰ります。
ただし食事を作ったらまた家を離れる。
子どもは母親の食事を食べて母のありがたみを改めて感じるのです。

また母親が離れることで「母親は本気だ」と言うことを子どもは感じ「今度、暴力を振るえば母親は二度と帰ってこない」と思うようになります。

1ヶ月で十分効果はありますが、一生の問題なので、出来れば2ヶ月の期間を考えた方が良いでしょう。

そして子どもに二度と暴力を振るわないと約束させることも必要です。
これで家庭内暴力は収まり再発することはないはずです。

ただし子どもが謝ったからと言ってすぐに戻ってしまうと「どうせ暴力を振るってもまた謝れば戻ってくる」と言う思いが植えつけられてしまう危険性もありますのでご注意ください。
投稿日:2016-11-10
返信 8
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ削除
「家庭内暴力への対処法?」

家庭内暴力は放置すると殺傷事件にまで発展しかねない危険な側面を持っています。
しかし、適切に対応すれば、そのほとんどは解決することが可能です。
家庭内暴力そのものは診断名ではありません。不登校などと同様、ひとつの状態をあらわす言葉です。
それが常に病的なものとは言えませんが、もちろん中には病理性の高いものも含まれています。
ここで述べる家庭内暴力は精神病、すなわち幻覚や妄想などをともなわないもので、治療的対応によって解決が可能なものを指しています。

些細なこと、時には理由もなしに突発する暴力は、家庭の雰囲気を荒涼とさせずにはおきません。
家じゅうを不自然でこわばった沈黙が支配し、家族は本人のちょっとした表情、しぐさにもおびえながら生活する日々を強いられます。
とりわけ母親が暴力を受けやすく、まるで奴隷同然の扱いを何年も受け続けていることがしばしばあります。
誇張ではなく二十四時間、べったりと密着した生活が続き、ゆっくり眠る時間すら奪われてしまいます。
真夜中に叩き起こされ、本人が唐突に思い出した昔の恨みつらみを何時間でも延々と聞かされます。
それでも「母親の相槌が気に入らない」といったことから、理不尽な暴力がはじまります。

家庭内暴力の底にある感情は「悲しみ」です。単純な攻撃性なら、たしかに「気が済む」こともあるでしょう。しかし家庭内暴力は、そのような爽快感とは一切無縁です。暴力を振るうことでみずからも傷つき、暴力を振るう自分が許しがたく、しかしそのような「許せない自分」を育てたのはやはり両親なのだ、という自責と他責の悪循環があるだけです。

家庭内暴力への基本方針は、「暴力の拒否」です。専門家の中には、子供からの暴力は甘んじて受けなさい、といったアドヴァイスをする人もいます。
気が済めばおさまるし、親は暴力を振るわれるだけのことを子どもにしてきたんだから、というのが、その理由のようです。
しかし臨床の現場にたちかえるなら、こうした対応は単純に間違いです。間違っているだけではなく、時には暴力を助長してしまいます。
「進んで暴力に身をさらす」などという行為は、危険な挑発にほかならないからです。

「拒否」といっても、もちろんそれは暴力との「対決」を意味していません。
「対決」もまた、暴力を助長するだけだからです。暴力の拒否とは「暴力を押さえ込むための暴力」をも拒否するということです。
力で家庭内暴力を制圧する試みは、ほとんど確実に失敗します。
暴力は暴力の連鎖しか生み出すことはありません。

また、すぐに入院治療をと焦るのも禁物です。
家庭内暴力の入院治療は、本人が納得した場合にのみ有効ですが、強制的な入院(とくに安易になされる医療保護入院)はほとんどすべての場合失敗します。
家庭内暴力のケースは、強制的に入院させてしまうと、病院内ではまったく「良い子」として振る舞います。
診断のしようもなく、なんの問題行動を起こさない患者さんの行動制限は法的に不可能で、せいぜい長くて一ヶ月程度で退院になるでしょう。
こうして家族への恨みをつのらせながら帰宅した本人が、以前にも増して激しい暴力を振るいはじめるのは時間の問題です。

家庭内暴力について、その重症度、あるいは難しさを決めるのは、暴力の内容ではありません。
むしろ問題となるのは「暴力の続いている期間」ということになります。
かなり激しい暴力であっても、まだはじまって数週間なら、対処は比較的容易です。
しかしそれほど激しさはなくても、何年も続いている慢性的な暴力では、かなり対応が難しくなります。
ここでは大きく分けて、比較的対応しやすい「初期の暴力」と、長期化し、こじれた「慢性的暴力」の二つについて、その対応方法を具体的に述べてみましょう。

どのような対応をするにせよ、まず暴力の背景を十分に理解しておくことはどうしても必要です。
客観的な事実はどうあれ、本人の中では、これまでの人生が惨憺たるものだったとの思いが強くあります。
受験に失敗したこと、自分の容貌のこと、恋人や友人が出来なかったこと、望んだ会社に入れなかったことなど、本人はみずからのこれまでの歴史を、あたかも失敗の連続のように捉えているはずです。
彼らが辛うじて自殺の誘惑に陥らずに済んでいるのは、まさに「失敗」を他人のせいにすることによってです。

しかし本人は必ずしも「自分がこうなったのは親のせい」であると確信しきっているわけではない。
家庭内暴力のケースを治療してゆくなかで、ほとんどすべてのひとが「自分は親に迷惑をかけ続けてきた、ダメな人間である」と告白します。
これもまた、彼らの本心なのです。
このように彼らは自責と他責の間で引き裂かれ、心やすらぐことのない日々を過ごしています。
精神分析家の神田橋條治氏が指摘するように、家庭内暴力の背後にある感情は、「憎しみ」ではなく「悲しみ」なのです。

初期の家庭内暴力を沈静化するためには、まず「刺激しないこと」です。
簡単なようで、これは意外に難しい。
これを確実に成功させるには、本人にとってどんなことが刺激になりうるかを正確に知っておく必要があります。
皮肉や嫌み、あるいは本人を傷つけるような冗談を口にしていませんか?
ついつい決めつけるような、断定的な話し方をしていませんか?
こうしたことも悪い刺激になり得ます。

暴力をふるわずにはいられないほどの「悲しみ」が、どのように起こってきたか。
本人の劣等感を刺激せず、「恥をかかせない」ためには、何に気をつけるべきか。
それを知るためには、ひきこもりとも共通する彼らの葛藤のありようを共感的に理解するところからはじめなければなりません。
そして、ごく初期の家庭内暴力であれば、このような理解とコミュニケーションが十分になされるだけで、きれいに解消することもあるのです。

本人の訴えてくる過去のうらみつらみについては、十分に耳を傾けて下さい。
暴力は完全に拒否して良いのですが、言葉による訴えはそのぶん、しっかりと受容する必要があるからです。
ただし、「耳を傾ける」ことと「いいなりになる」こととは違います。
本人の恨みを言葉として十分に聞き取ること、同時にその言葉に振り回されないことが大切です。
場合によっては、こうして話し合う姿勢をみせるだけで、暴力が沈静化することもあります。

それではさらに重症の、長期にわたって続いている暴力についてはどうでしょうか。
こちらはいうまでもなく、対応が格段に難しくなります。
慢性化に至っている場合、小手先の対応を変える程度では、びくともしないことが多いからです。
いや、それ以前に、対応を変えることすら難しくなっている。
親がそれこそ、蛇に見込まれた蛙のようにすくんでしまい、身動きがとれない状況におかれてしまうのです。
これほどこじれたケースに対してどのような解決策がありうるでしょうか。

比較的穏当な方法として考えられるのは、他人を介在させることです。
これはもちろん、誰かに暴力の仲裁役を頼むということではありません。
そうではなくて、ただ家庭の中に他人が入ってくるというだけでよいのです。
母親へ激しい暴力をふるっていた息子が、妹の婚約者が同居するようになってから、ぴったりと暴力をふるわなくなったというケースを経験したことがあります。
もちろん本人は、他人が入り込むことをひどく嫌うのですが、いったん受け入れてしまうと、それが暴力を鎮めるきっかけになりやすいのです。

ここでいう「他人」には、「警察」も含まれます。
暴力の程度によっては、もちろん警察への通報も考えるべきです。
ただしこれは、「警察が何とかしてくれる」からではありません。
家庭内暴力の場合、家族が通報して警察官が駆けつけてみると、暴力はすっかりおさまっていることがほとんどです。

ご存じの通り警察は、現行犯でもない本人に対して、せいぜい説諭するくらいしか出来ません。
しかし、それでいいのです。
要は「家族は場合によっては警察に通報するほどの覚悟が出来ている」ということが理解されればいい。
「そんなことをしたら、後の仕返しがこわい」と考えて踏みきれない家族も多いのですが、これは家族の態度いけないのです。
通報すべき時は断固として通報し、それを繰り返すこと。
このような毅然とした態度があれば、「仕返し」のおそれはほとんどないといえます。

もう一つ、暴力の拒否のための選択肢として「家族の避難」が挙げられます。
暴力と対決せずに、暴力を拒否するためには、暴力の場面から避難すること。
もちろん家族には多大な負担となるでしょうが、適切に行えば、かなり確実な効果が期待出来ます。
その具体的な方法について述べる前に、次のことは確認しておかねばなりません。これらの方法は、効果も大きいぶんだけ、リスクも伴います。
またタイミングを誤れば、失敗する可能性も十分にあります。
したがって、治療としての「避難」を実践する場合には、専門家と連携することが必要となります。

繰り返し強調しておきますが、避難が有効であるのは、あくまでもそれが適切になされた場合のみです。
くれぐれも「ただ逃げればいい」という短絡的な理解はしないでください。

以下に避難のポイントを整理しておきますので、参考にしてみて下さい。
*治療者と両親の間で、避難の方針と方法について十分に打ち合わせをする
*大きな暴力をきっかけにして避難する(きっかけなしに避難することはむしろ危険)
*怪我をしたような場合、しょうしょう大げさでも入院した方が良い
*避難は必ず、暴力のあった当日のうちに完了する
*当日中に、必ず親から本人に電話を入れる
*電話では「これから定期的に連絡する、生活の心配はいらない、いずれは帰るがいつになるかは判らない、どこにいるかも教えられない、暴力が完全におさまるまでは帰らない」と伝える
*この方針は本人の治療のために専門家と相談し、家族全員の同意を得て決めたことを伝える
*その後は定期的に電話を入れ、必ず五分間だけ話す。時間が来たら途中でも切る
*本人が落ちついたタイミング見計らって、一時的な帰宅や外泊を繰り返す
*外泊時の様子で、特に暴力もなく、また母親と穏やかに会話できる状態で安定したら、帰宅する
*以上のことを、専門家との密接な連携のもとで行う
*親の側は、暴力や脅しに屈せず、誠実で毅然とした態度でことに当たる
*帰宅までに要する期間はさまざまであるが、軽いものであれば一カ月程度でも十分に有効であり、長くても半年ほどで帰宅できることが多い。

以上、参考にしてください。
投稿日:2016-11-10
返信 9
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ削除
「性同一性障害」

■どんな病気か
 性同一性障害とは、医学的な病名です。すなわち、「生物学的には性別が明らかであるにもかかわらず、心理的にはそれとは別の性別であるとの持続的な確信をもち、かつ、自己を身体的および社会的に別の性別に適合させようとする」障害です。
原因は何か
 この障害は、生物学的性別とジェンダー・アイデンティティの不一致によって引き起こされます。生物学的性別は、単純化を恐れずにいえば、受精の際に精子にY染色体があるかどうかによって決まります。一方、ジェンダー・アイデンティティは2歳半ごろまでには決定づけられて、その後の変更は極めて難しいとされています。
 いまだ不明のことが多いのですが、胎児のころの脳の形成過程が深く関与していると考えられています。

■症状の現れ方
 自分の身体的な性に対する持続的な不快感、あるいは嫌悪感、またその役割についての不適切感があります。それと同時に自分とは反対の性に対して、身体的にも同じようになりたい、社会的にも反対の性で受け入れられたいなどの強い気持ちをもちます。
 たとえば、体が女性で心理的に男性であれば、スカートをはくのがいやでズボンばかりはくとか、思春期になって胸がふくらんでくると、さらしを巻いて隠すというようなことが起こります。また、反対であれば(体が男性、心は女性)、ペニスや睾丸がいやでたまらない、ヒゲが生えているのが自分らしくないなどと感じ、できるだけスーツを着たりネクタイをするのを避けるようになったりします。

■検査と診断
 生物学的性別とジェンダー・アイデンティティが一致しないことにより診断されます。
(1)生物学的性別の判定
 生物学的性別は性染色体検査、ホルモン検査、内・外性器の検査などにより判定されます。
(2)ジェンダー・アイデンティティの判定
 幼少時からの日常生活の状況を詳しく聞きとり、本人だけでなく、家族や親しい友人などからも情報を得たうえで、本人のジェンダーを判定します。
 医学的には、あるいは間性などの生物学的性別に異常があるものは除かれます。また、職業上の理由や、趣味、嗜好の理由で別の性別を望むものは含まれません。

■治療の方法
 日本での治療は、日本精神神経学会のガイドライン(第3版)に沿って行われます。治療は領域を異にする専門家の医療チームによって行われます。
 その内容は、精神科領域の治療(精神的サポート)と身体的治療(ホルモン療法と性別適合手術)の2つに大別されます。精神科領域の治療が先行し、身体的治療への移行が適当かどうかが判定されます。身体的治療の内容や順序については、当事者とチームが十分検討して決定することになります。
 なお、これらの治療は、あくまで苦痛を和らげ、自分らしく生きるための手助けにすぎず、根本治療ではないことに注意が必要です。

■性同一性障害かもしれないと思ったら
 日本国内では、性別適合手術まで一貫した治療が受けられる施設は現時点(2009年6月)では3つの大学病院しかありません。しかし、まず診断を受けることが必要です。そのためには、各地域の性同一性障害に詳しい精神科医を訪ねてみてください。
 このような典型的な性同一性障害の人たちの周辺に、さまざまな種類と程度で、自らの性別に違和感を抱いている人々がおり、広く「性別違和症候群」と呼ばれています。また近年、男女の社会的役割は大きく変わってきており、旧来の男性、女性という単純な二分法は、もはや通用しない社会になってきています。
投稿日:2016-11-10
返信 10
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ 削除
「事実は1つ、受け止め方は2つ」

ある調査によると、日本の若者はアメリカ・中国・韓国の若者と比較して 自分自身を肯定的にとらえていない傾向にあるという調査結果が出ています。
しかし、自分自身を肯定的にとらえられない原因は、実は思い込みや勘違いの部分が大きいのです。
人間の習慣として、無意識のうちに脳へ条件づけされた習慣通りの行動を行ってしまうという傾向にあります。
専門用語では、物事をどのように受け止めるかという習慣を「思考習慣」と呼びます。
この思考習慣は以下の2つです。
「マイナス思考」→いつも不満やグチ、無理、できないという弱気なことばかり言っている消極的な人
「プラス思考」→いつも明るく、できることばかり考え、強気で自信にあふれた発言をしている積極的な人
このマイナス思考とプラス思考の差はどこから生まれてくるのでしょうか?
それは、フッと思い浮かべる「かも?」から生まれるのです。
たとえば、否定的なことを思い浮かべた人は、
「できないかも?」
   ↓
「できない姿・状況をイメージ」
   ↓
「あきらめる」
   ↓
「間違いないという否定的確信」

反対に肯定的なことを思い浮かべた人は、
「できるかも!」
   ↓
「できる姿・状況をイメージ」
   ↓
「その為に行動する」
   ↓
「間違いないという肯定的確信」

このように、世の中には 「プラスのかも」と 「マイナスのかも」の 2つがあります。

脳に浮かぶプラスの「かも?」は神様がくれた成功へのプレゼントであり、マイナスの「かも?」は あなたの人生を台無しにする悪魔のささやきでもあるのです。

たとえば、テストで思わぬミスをしてしまった。 よい結果が得られなかったという事実に対して、これを糧として努力を続け、次のテストでよい結果が出れば、最初の失敗はさらに学ぶための刺激、あるいはよい教材になったと言えます。
言うなれば、「失敗」ではなく「将来の教訓」なのです。

発明王と言われたエジソンは電球を発明するまでに1万回失敗しました。
しかし、「失敗だ」とは言わず、こう言いました。
「うまくいかない方法を1万通り発見した」 ・・・と。
まさに、この思考こそがプラス思考というべきではないでしょうか。

成功をめざす過程において良くないと思われる結果は「失敗」ではないのです。
むしろ「学ぶチャンス」、「成功へのプロセス」です。
言うなれば、この世の中に「失敗」はないと言えるのではないでしょうか。
このように考えられる人が「メンタル的にタフ」という人です。

ものごとには「出来事」があって「結果」がありますが、この「出来事」と「結果」の間には必ず「受け止め方」が存在します。
たとえば・・・
【否定的受け止め方】
(A)旅先で雨が降った
 ↓
(B)せっかくの旅行が台無し
 ↓
(C)憂鬱な気分で楽しくない旅行だ

逆に・・・
【肯定的受け止め方】
(A)旅先で雨が降った
 ↓
(B)観光客が少ないかもしれない
 ↓
(C)静かに景色を楽しめるな

自分に自信のない人は、どうしても、自分の「欠けている部分」に焦点が当ててしまいます。

「足(た)らで事たる身こそ安けれ 」
これは禅の言葉です。
「足らん、足らん」言い出したらきりがありません。
足らんけど、足りるところで楽しめる人が素晴らしいのです。
なにげない日常、ちょっとした出来事の中に幸せを見つけられる人、今ある環境を楽しめることは素晴らしいと思います。

思うようにいかないことなど山ほどあるでしょう。
それはそれで受け止めて、そこから学べることを探して次の事へ向かえるような、そんな受け止め方をしてみませんか。

経営の神様、松下幸之助はこう言います。
「運の悪い人とは “自分は運が悪い”と思う人。
運のよい人とは “自分は運がよい”と思う人。」・・・と。

出来事は常に白紙であり、その段階では、「プラス」も「マイナス」もありません。
要は今出来ていなくても、「やればできる」というプラス思考と 「やってもムリ」というマイナス思考の差なのです。

したがって、「事実は1つ、受け止め方は2つ」ということになるのです。

この世の中には、「失敗」も「不幸」もない。
それらは「成功」や「幸福」へのプロセスだ、と考えるとけっこう気持ちが軽くなり、「何でもチャレンジしてやろう」 という気持ちにならないでしょうか。

本気でチャレンジし行動すれば不可能だと思われていることも可能になるのです。
「夢は必ず叶います」

そのためには、先ほどからお伝えしている通り、「受け止め方をプラス」にする必要があります。
その「受け止め方」は言葉で表現されます。

私たちは言葉を使って、物事を受け止め、理解し、考え、表現しています。
言葉は脳の働きによって生まれる心(意識)を表現したものなのです。
言葉を変えれば、心が変わります。
心が変われば、脳の回路も変わるのです。

「プラス思考」とは、「プラスの受け止め方+プラスの表現」です。
脳と心は言葉によってつくられる 、言わば、「言葉は意識のコントローラー」なのです。

「できない」→「できる、やれる」
「ムリ」  →「大丈夫」
「イヤだ」 →「いいね」

心から「実現させたい」と思うことがあればプラスの表現を使いましょう。
断定的な言葉を使うことで、ドーパミンが分泌され、細胞がやる気を出してフル稼働するのです。
「できると思えばできる、できないと思えばできない」
苦しいときは 、「やれる」「できる」で乗り切りましょう!

よく、「性格は生まれつきのものだから絶対に変えられない」というご相談を受けます。
しかし、この考えは正しくありません。
心理学では人間の行動の9割以上が習慣によるものだといわれています。
つまり習慣を変えることで性格 (=習慣的性格)を変えることができるのです。

「過去と他人は変えられない
 変えられるのは未来と自分」

これは、カナダ出身の精神科医であり、1957年に交流分析(Transactional Analysis:TA)を提唱した、エリック・バーンの言葉です。

この言葉の通り、人の行為とか考え方とか、諸々は変えることは出来ないし、過ぎ去ったことも変えられません。
しかしながら、自分のこと、そして、これから起こる未来については、影響を与えられます。
だから、「自分自身」と「これから」にフォーカスをしていくことが大切なのです。

あなたの人生は、あなたの受け止め方・意識・言葉によるどのようにも変えることができるのです。
投稿日:2016-11-10
返信 11
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ削除
「思春期・反抗期 対処法」

■反抗期は自律のための儀式
「反抗期は、親と子の別れ、自立のための儀式です。
喜怒哀楽を思う存分に分かち合いましょう! 」

これは、私が反抗期の子供を抱えて相談に来られるお母さんにお伝えするメッセージです。
子どもが反抗期になりますと、非行に走りはしないか、 暴力をふるわれたりはしないかとびくびくしたり、怖がったりするお母さんがおられますが、自分の産んだ子を怖がっていたのではどうしようもありません。
ですから、反抗期に大切なことは、子どもに負けないということです。
そして、どれだけぶつかり合うかということです。

反抗期というのは嵐の晩、一艘の船に親子に迎えあわせに乗っているようなものだと思うのです。
どうせ揺れるのなら大きく揺れ動けばいいのです。
イヤッというほど葛藤が多ければ多いほど、子供はスッと自立するものです。
反抗期は親子の存在をこれでもかこれでもかと確かめ合う時期ではないでしょうか。
過ぎてしまえば寂しすぎるほどで、家族にとっては、一番にぎやかな時期といえるでしょう。

ところが今の親(特に母親に多い)は、子どもと真正面から向き合っていないケースが多いのではないでしょうか。
それは本をただせば子育てに自信がないからだと思います。
その原因はいろいろあるでしょうけれど、一つにはいじめや自殺、ひきこもりといったマスコミから流される情報に振り回されて親が不安をかき立てられて、それが自信のなさにつながっているように思います。

何から手を付けていいのかわからず心配性になっているのでしょう。
案外、仕事が忙しいからと逃げているケースも多く見受けられます。
つまり、子どもの心が見えないのではなくて、見える位置に立とうとしていないということです。

親が子育ての上でできることは何かといえば、「待つ」「見守る」「じゃまをしない」ということです。
そして、子供が育つ上で大切なことは、「食べる」「寝る」「遊ぶ」の三つです。

このそれぞれの三つのリズムを周りに振り回されることなく親と子できっちりと守ることができれば、子供は健やかに育ってくれます。
これは動物の子育てに学ぶところが多いのですが、当たり前のリズムを守ることが子育ての基本で、人間の場合には、これに学びが入るわけです。

ところがこの学びが問題で、今の親は学力ばかりに気を取られて、リズムを崩してしまうことが多いように思います。
成績が良いからといって心に問題がないとは限りません。
子どもには子どもらしい環境、時間を整えてあげることが大切ではないでしょうか。

■ブーメラン!言った言葉、態度は必ず返ってくる
ところで、反抗期は思春期に限ったことではありません。
生まれてから、二、三歳の頃に第一反抗期が始まり、その後も大なり小なり続くわけですが、中でも「三つ子の魂百まで」と言われるように、幼少期思春期を支える土台となります。
また、親が子どもに言った言葉や態度は、必ず反抗期に戻ってきます。
では、生まれてから思春期までの子どもにどのように接すればよいのでしょうか?
各年代別にまとめました。該当しない年代もあるでしょうが参考にしてください。

●0歳〜3歳
おんぶ・抱っこ・一緒にねんねと、スキンシップの時期。母と子の信頼関係は、ここからスタートします。

●3歳〜6歳
自己主張が一番強い時期で親の世話をとても嫌います。
自己主張、自立の時期です。
何でも「自分で、自分で」となりますので、この時期は子どもがやりたいことを思いっきりやらせましょう。
少々のことは大目に見てあげればいいのですが、よく子どもと同じレベルのお母さんがおられますね。

「お母さん嫌い、自分でやる。ダメ、やる。」
「そんなこと言う子、お母さんも嫌い。」

「ダメ、イヤ」が同じレベルなのです。
これではいけません。
子どもが「自分で」と言ったことには、できる限り手を出さずに見守ってあげることが大切です。
そして「上手ね」と言って褒めてあげる。あるいは共感してあげればいいのです。
とにかくこの幼児期のいろんな小さな体験の積み重ねがとても大切で、それが生きる力のバネとなるのです。

●小学校低学年期
家庭中心の生活から学校中心の生活になります。
いわゆる「先生中心のメダカ社会」です。
その中でも三、四年生は中間反抗期といって、しきりに言い返す、口答えをする時期です。

そんなときは軽く受け流すくらいの余裕を持ちたいものです。
でも中には反抗の仕方を教えているようなお母さんもいますね。
「あらまあ、あなたって随分頭がよいのね」と感心すれば良いだけなのですが、親が子どもに言い返したり悪態をついたりして、子どもがグーの音も出なくなるほどやり込めてしまうのは考えものです。

それからこの時期に親がしてしまいがちなのが、「○○すれば△△してあげる(買ってあげる)」という交換条件をつけてしまうことです。
これは交換条件を提示しないと何もしない子どもになってしまいます。
それは親が子どもに負けてしまった姿であり、親がいけないのです。

あとは「やれ」と命令されればイヤになりますから、むしろお願いしてみることをお勧めします。
子どもはたいていのことは聞いてくれますよ。

●小学校高学年期
ギャクングエイジといわれ、集団で遊ぶ時期です。
仲間とのつながりができ、グループで行動する時期です。
これができないと、むしろ思春期のステップを踏み外しやすいものです。

そしてこの頃には、学校で性教育が始まります。
また、心と身体がアンバランスな時期であり、反抗もさらにダイナミックになって「うるせー、てめー」と暴言を吐いたり、壊す、割る、殴るなど、物に当たることも多くなります。

しかもこの時期は父親を意識して尊敬し始める反面、お母さんをとにかく嫌うようになります。
そうなりますと母親の方も必死になってオロオロしだすケースがありますが、まだまだかわいい時期です。
子どもを恐れずしっかり向かい合いましょう。

要はお母さんがどれくらい子どものことがかわいくて、許容できるかということなのです。
そしてもし問題が起きた場合は、お母さんとの関わり合いが一番です。
ともかく子どもを信頼して大きく受容する。
受け止めてあげて、「あんたに任したよ」の一言で解決する場合も随分あります。

●中高生期
この時期は、成績・異性・将来の何かと気になる三つ感情の起伏は激しくなり、幸福と絶望が交錯する時期です。
それだけに気分の浮き沈みが激しい不安定な時期ですので、特に男の子の場合は、会話でしっかりと抱きしめ(I love you」の声援をでっかく送りましょう!)。
いわゆる二人称の関係が非常に大事で、「お母さんはなんと言われてもいい。あんたのためにどう思われてもいいんだよ。だってうちの子だもん。私が産んだ大切な子なんだもん」という言葉や態度が、子どもの心の安定につながります。

他人にどう思われようが構わないという姿勢がとても大切です。
ところが、たいてい子どもが非行に走り始めると、近所にどう思われるだろうか、誰それの家にどう思われるかという、親の見栄が子どもをおかしな方に導いてしまうのです。
特に母親はやはり子どもの心の居場所になれる、そういう親であること。
そして本当に必要なときに手を貸すことができる親であることが大事だと思います。

それから、反抗期になると、それまで子どものことにはあまり関わらなかった父親が、突然、口を挟むことがありますが、これは場合によっては逆効果になることがあって、わざわざ非行に走らせることになる、大きな要因となります。
つまり、これまで子育てをずっと母親任せにしていた父親が突然出てくると反抗期の子どもにすれば、「何を今更、そんなこと言われる筋合いない。父親は何もお母さんの助けもしないで」とかえって反発を招いてしまうのです。
だいたい父親の接し方は怒ったり、怒鳴ったりの一辺倒過ぎるのです。
それではなかなかうまくいきません。

反抗期の父親の関わり方、特に息子との関わり方はすごく大事です。
「おれは父親だ」と肩に力を入れ過ぎて、やたらに権威を振るうこともないと思います。
「すまなかったなあ。今まではちょっと忙しかったから構わなかったけれども。できればお父さんも仲間に入れてくれる?」と言えば、男同士でもきっと仲良くなれますよ。
いずれにしても、思春期は不機嫌で無愛想なものです。そのことを良く理解した上で接してあげましょう。

●メッセージ
ゆとりを持ちましょう!
子育てに行き詰まったら、とにかく外に出て行くことをお勧めします。
一日中家の中でずっと考えていても何も解決できません。
外に出て、同じ年ごろの同じ立場のお母さんたちと話を交わすだけでもかなり違います。

また、草花や自然を眺めたり、動物を飼ったりするのも良いでしょう。
親(特に母親)の、ゆとり、安定感が子育てには何より大切です。
これは時間的なゆとりではなく、気持ちのゆとりです。
ゆとりはゆとりを生みます。

例えば、幼児期の場合であれば、子供と一緒の外に出て、五分でもいいからちょっと手足を止めて、道端に咲く一本の花や夕焼けを見て「きれいね」って語りかける。
このゆとりが、優しいゆとりのある子を育てるもとになるわけです。

反抗期においても同じ事でしょう。
我々は良く「反抗期は大波小波のサーフィン」とお話するのですが、親子で「さあ次はどんな波が来るかな」とむしろ楽しみに待ち受ける。
この先の社会のタタキ台、しっかりと受け止めさえすれば、すべて肥やしになります。
それくらいの気持ちのゆとりを持ちたいですね。

■子どもの一生のうちの貴重な時期
子どもにとって反抗期は人生のプロセス、自立するためのステップです。
それまでは親を人生のモデルにしてきたわけですが、反抗期になると、親を軽蔑したりして、親を乗り越えよう乗り越えようとする時期です。
いずれ社会に立つ上でのタタキ台であり、甘え・依存からの決別の時であり、なくてはならない時期なのです。

また、自分で自分をどうすればいいのか分からない、ある意味つらい時期とも言えるでしょう。
ですから、親子で喜怒哀楽を思う存分分かち合い、別れの瞬間を確かめ合えばいいと思います。

子どもに残せるものは、大学教育でも何でもありません。
ともに交わす会話、言葉であり、それらすべてが親から子へのメッセージであり、親から子への遺言なのです。
怖がらずに、恐れずに、逃げずに、反抗したいだけ、させるだけさせましょう。

スッ!と自立します。
過ぎてみれば寂しすぎるほど・・・。
投稿日:2016-11-10
返信 12
おかんさん
困っています削除
いろいろアドバイスありがとうございます。気持ちの持ちようは理解しましたが、実際のところ不安と焦りしかありません。学校へ行かなくなって3週間たちます。相変わらず金髪で、黒に染める気はありません。一応毎朝学校の時間に起こしますが、転校して1ヶ月足らずであまり友達もいないし、がっこうへの思い入れもなく、だんだん学校が薄れてきている気がします。よくリビングに来て話したり、週末は元の学校の友達とも遊んだりします。学校の話しになると、めんどくさい、つまんないと不機嫌になります。高校は定時に行けばいいやと思っているようです。学校の先生は行けるタイミングが来たらでいいと言って、時々電話がくるくらいです。他にできることはないのでしょうか?ただ毎日過ぎていくばかりで変化のなさに落ち込みます。
投稿日:2016-11-16
返信 13
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ削除
焦ってしまうお気持ちはとてもわかります。
でも、親が焦っていたらその気持ちが子どもに伝わります。
むしろ、ドーンと構えてあげていてください。

ただし、コミュニケーションは欠かさずに。
これは以前お伝えした内容をご参考にしてくださいね。
投稿日:2016-11-17
返信 14
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ削除
「思春期・反抗期 対処法」

■反抗期は自律のための儀式
「反抗期は、親と子の別れ、自立のための儀式です。
喜怒哀楽を思う存分に分かち合いましょう! 」

これは、私が反抗期の子供を抱えて相談に来られるお母さんにお伝えするメッセージです。
子どもが反抗期になりますと、非行に走りはしないか、 暴力をふるわれたりはしないかとびくびくしたり、怖がったりするお母さんがおられますが、自分の産んだ子を怖がっていたのではどうしようもありません。
ですから、反抗期に大切なことは、子どもに負けないということです。
そして、どれだけぶつかり合うかということです。

反抗期というのは嵐の晩、一艘の船に親子に迎えあわせに乗っているようなものだと思うのです。
どうせ揺れるのなら大きく揺れ動けばいいのです。
イヤッというほど葛藤が多ければ多いほど、子供はスッと自立するものです。
反抗期は親子の存在をこれでもかこれでもかと確かめ合う時期ではないでしょうか。
過ぎてしまえば寂しすぎるほどで、家族にとっては、一番にぎやかな時期といえるでしょう。

ところが今の親(特に母親に多い)は、子どもと真正面から向き合っていないケースが多いのではないでしょうか。
それは本をただせば子育てに自信がないからだと思います。
その原因はいろいろあるでしょうけれど、一つにはいじめや自殺、ひきこもりといったマスコミから流される情報に振り回されて親が不安をかき立てられて、それが自信のなさにつながっているように思います。

何から手を付けていいのかわからず心配性になっているのでしょう。
案外、仕事が忙しいからと逃げているケースも多く見受けられます。
つまり、子どもの心が見えないのではなくて、見える位置に立とうとしていないということです。

親が子育ての上でできることは何かといえば、「待つ」「見守る」「じゃまをしない」ということです。
そして、子供が育つ上で大切なことは、「食べる」「寝る」「遊ぶ」の三つです。

このそれぞれの三つのリズムを周りに振り回されることなく親と子できっちりと守ることができれば、子供は健やかに育ってくれます。
これは動物の子育てに学ぶところが多いのですが、当たり前のリズムを守ることが子育ての基本で、人間の場合には、これに学びが入るわけです。

ところがこの学びが問題で、今の親は学力ばかりに気を取られて、リズムを崩してしまうことが多いように思います。
成績が良いからといって心に問題がないとは限りません。
子どもには子どもらしい環境、時間を整えてあげることが大切ではないでしょうか。

■ブーメラン!言った言葉、態度は必ず返ってくる
ところで、反抗期は思春期に限ったことではありません。
生まれてから、二、三歳の頃に第一反抗期が始まり、その後も大なり小なり続くわけですが、中でも「三つ子の魂百まで」と言われるように、幼少期思春期を支える土台となります。
また、親が子どもに言った言葉や態度は、必ず反抗期に戻ってきます。
では、生まれてから思春期までの子どもにどのように接すればよいのでしょうか?
各年代別にまとめました。該当しない年代もあるでしょうが参考にしてください。

●0歳〜3歳
おんぶ・抱っこ・一緒にねんねと、スキンシップの時期。母と子の信頼関係は、ここからスタートします。

●3歳〜6歳
自己主張が一番強い時期で親の世話をとても嫌います。
自己主張、自立の時期です。
何でも「自分で、自分で」となりますので、この時期は子どもがやりたいことを思いっきりやらせましょう。
少々のことは大目に見てあげればいいのですが、よく子どもと同じレベルのお母さんがおられますね。

「お母さん嫌い、自分でやる。ダメ、やる。」
「そんなこと言う子、お母さんも嫌い。」

「ダメ、イヤ」が同じレベルなのです。
これではいけません。
子どもが「自分で」と言ったことには、できる限り手を出さずに見守ってあげることが大切です。
そして「上手ね」と言って褒めてあげる。あるいは共感してあげればいいのです。
とにかくこの幼児期のいろんな小さな体験の積み重ねがとても大切で、それが生きる力のバネとなるのです。

●小学校低学年期
家庭中心の生活から学校中心の生活になります。
いわゆる「先生中心のメダカ社会」です。
その中でも三、四年生は中間反抗期といって、しきりに言い返す、口答えをする時期です。

そんなときは軽く受け流すくらいの余裕を持ちたいものです。
でも中には反抗の仕方を教えているようなお母さんもいますね。
「あらまあ、あなたって随分頭がよいのね」と感心すれば良いだけなのですが、親が子どもに言い返したり悪態をついたりして、子どもがグーの音も出なくなるほどやり込めてしまうのは考えものです。

それからこの時期に親がしてしまいがちなのが、「○○すれば△△してあげる(買ってあげる)」という交換条件をつけてしまうことです。
これは交換条件を提示しないと何もしない子どもになってしまいます。
それは親が子どもに負けてしまった姿であり、親がいけないのです。

あとは「やれ」と命令されればイヤになりますから、むしろお願いしてみることをお勧めします。
子どもはたいていのことは聞いてくれますよ。

●小学校高学年期
ギャクングエイジといわれ、集団で遊ぶ時期です。
仲間とのつながりができ、グループで行動する時期です。
これができないと、むしろ思春期のステップを踏み外しやすいものです。

そしてこの頃には、学校で性教育が始まります。
また、心と身体がアンバランスな時期であり、反抗もさらにダイナミックになって「うるせー、てめー」と暴言を吐いたり、壊す、割る、殴るなど、物に当たることも多くなります。

しかもこの時期は父親を意識して尊敬し始める反面、お母さんをとにかく嫌うようになります。
そうなりますと母親の方も必死になってオロオロしだすケースがありますが、まだまだかわいい時期です。
子どもを恐れずしっかり向かい合いましょう。

要はお母さんがどれくらい子どものことがかわいくて、許容できるかということなのです。
そしてもし問題が起きた場合は、お母さんとの関わり合いが一番です。
ともかく子どもを信頼して大きく受容する。
受け止めてあげて、「あんたに任したよ」の一言で解決する場合も随分あります。

●中高生期
この時期は、成績・異性・将来の何かと気になる三つ感情の起伏は激しくなり、幸福と絶望が交錯する時期です。
それだけに気分の浮き沈みが激しい不安定な時期ですので、特に男の子の場合は、会話でしっかりと抱きしめ(I love you」の声援をでっかく送りましょう!)。
いわゆる二人称の関係が非常に大事で、「お母さんはなんと言われてもいい。あんたのためにどう思われてもいいんだよ。だってうちの子だもん。私が産んだ大切な子なんだもん」という言葉や態度が、子どもの心の安定につながります。

他人にどう思われようが構わないという姿勢がとても大切です。
ところが、たいてい子どもが非行に走り始めると、近所にどう思われるだろうか、誰それの家にどう思われるかという、親の見栄が子どもをおかしな方に導いてしまうのです。
特に母親はやはり子どもの心の居場所になれる、そういう親であること。
そして本当に必要なときに手を貸すことができる親であることが大事だと思います。

それから、反抗期になると、それまで子どものことにはあまり関わらなかった父親が、突然、口を挟むことがありますが、これは場合によっては逆効果になることがあって、わざわざ非行に走らせることになる、大きな要因となります。
つまり、これまで子育てをずっと母親任せにしていた父親が突然出てくると反抗期の子どもにすれば、「何を今更、そんなこと言われる筋合いない。父親は何もお母さんの助けもしないで」とかえって反発を招いてしまうのです。
だいたい父親の接し方は怒ったり、怒鳴ったりの一辺倒過ぎるのです。
それではなかなかうまくいきません。

反抗期の父親の関わり方、特に息子との関わり方はすごく大事です。
「おれは父親だ」と肩に力を入れ過ぎて、やたらに権威を振るうこともないと思います。
「すまなかったなあ。今まではちょっと忙しかったから構わなかったけれども。できればお父さんも仲間に入れてくれる?」と言えば、男同士でもきっと仲良くなれますよ。
いずれにしても、思春期は不機嫌で無愛想なものです。そのことを良く理解した上で接してあげましょう。

●メッセージ
ゆとりを持ちましょう!
子育てに行き詰まったら、とにかく外に出て行くことをお勧めします。
一日中家の中でずっと考えていても何も解決できません。
外に出て、同じ年ごろの同じ立場のお母さんたちと話を交わすだけでもかなり違います。

また、草花や自然を眺めたり、動物を飼ったりするのも良いでしょう。
親(特に母親)の、ゆとり、安定感が子育てには何より大切です。
これは時間的なゆとりではなく、気持ちのゆとりです。
ゆとりはゆとりを生みます。

例えば、幼児期の場合であれば、子供と一緒の外に出て、五分でもいいからちょっと手足を止めて、道端に咲く一本の花や夕焼けを見て「きれいね」って語りかける。
このゆとりが、優しいゆとりのある子を育てるもとになるわけです。

反抗期においても同じ事でしょう。
我々は良く「反抗期は大波小波のサーフィン」とお話するのですが、親子で「さあ次はどんな波が来るかな」とむしろ楽しみに待ち受ける。
この先の社会のタタキ台、しっかりと受け止めさえすれば、すべて肥やしになります。
それくらいの気持ちのゆとりを持ちたいですね。

■子どもの一生のうちの貴重な時期
子どもにとって反抗期は人生のプロセス、自立するためのステップです。
それまでは親を人生のモデルにしてきたわけですが、反抗期になると、親を軽蔑したりして、親を乗り越えよう乗り越えようとする時期です。
いずれ社会に立つ上でのタタキ台であり、甘え・依存からの決別の時であり、なくてはならない時期なのです。

また、自分で自分をどうすればいいのか分からない、ある意味つらい時期とも言えるでしょう。
ですから、親子で喜怒哀楽を思う存分分かち合い、別れの瞬間を確かめ合えばいいと思います。

子どもに残せるものは、大学教育でも何でもありません。
ともに交わす会話、言葉であり、それらすべてが親から子へのメッセージであり、親から子への遺言なのです。
怖がらずに、恐れずに、逃げずに、反抗したいだけ、させるだけさせましょう。

スッ!と自立します。
過ぎてみれば寂しすぎるほど・・・。
投稿日:2016-11-17
返信 15
おかんさん
困っています削除
不登校が長期化してきました。そんな中、昨日遊びに行って夜の遅い帰り。おまけに携帯壊して帰ってきました。携帯は2ヶ月前に壊して、2万も出して買ったばかり。交換にまた1万以上かかります。携帯があるから、学校へ行かなくても前の学校の子やSNSで知り合った他校の子と遊んだりできるのです。今の学校に友達をつくる必要がないのです。学校はつまらないし髪の毛を黒くしないといけないから行かないと言います。自由に生きるって決めたからと。あまりの身勝手さに限界で、もう携帯は買わないと言ったら刃物持ち出して自分を傷つけようとしたのです。携帯=命なのです。そして今日も学校、髪の毛、携帯のことで大喧嘩になり、また遊びにでかけていきました。明日は期末テストがあり、数日前はテストだから行こうかなと言っていただけにショックが大きいです。携帯は持たせるかすごく悩みます。いきなり携帯がなくなって思い余って自殺されたらどうしようという思いと、また携帯で不登校でも遊べる友達や夜遅くまで遊ぶ友達を探したり、実際そういう友達ができたみたいだし。携帯の使い方決めようと言ってもルールなんか守らない!と言うしで、どうしたらいいのでしょう。
投稿日:2016-11-20
返信 16
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ削除
携帯を何度も壊し、その都度お金も掛かる。
学校にも行かずにルールも守らない。
でも、自分の言い分だけは通したい。
なんとも勝手ですね。

せめてルールは作った方がいいです。
ルールは携帯を使うために必要なものであってお子さんを不自由にするものではないということを伝えて理解を得ましょう。
以下、ご参考に。
投稿日:2016-11-21
返信 17
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ削除
■家庭のルール(参考例)

【マナー】
相手の気持ち、都合を考えて行動することは大切です。
利用して良い場所、時間帯、状況など、して良いことといけないことをきちんと判断できるようなルールを作りましょう。

?公共施設(図書館、電車、病院、店舗)などでの  利用はしない
?相手の迷惑にならないように使用時間を決める
?歩きながらの利用はしない
?食事中にメールをしない


【時間管理】
ケータイ・スマホを利用して良い時間、利用制限時間などを決め計画性のある生活を送るようにしましょう。
使用時間を考えればおのずと計画性のある行動ができるようになります。

? 21時以降は電源を切る
?自分の部屋にケータイ・スマホを持ち込まない


【金銭感覚】
利用限度額を超えなければよい、無料だからよいのではなく、利用時間を決めて使用すること。
毎月支払い明細を見て利用内容をふり返り、携帯電話やスマホの利用方法や目的に対しての話し合いをして意識を高めましょう。

?有料サイト契約はその都度親の了解を得る (ダウンロードなど)
?毎月の携帯電話の利用料金明細を必ず親子で 確認する
?有料アプリを入れたり、課金したりする場合は、 必ず親の了解を得る


【コミュニケーション】
インターネットを通じてコミュニケーションを取ることができますが、文字だけで相手に気持ちを伝えることは、意外と難しいものです。
常に受け取る側の気持ちを考えなければいけません。

?本当に大切なことは、ケータイ・スマホを通して ではなく会って伝える
?メールやメッセージは読む人の立場になって 読み返してから送る
?うわさ話など自分が言われたら嫌だと思うことは 書かない ※SNS・グループでのトークの書き込みも同様


【法律】
日本では、小中学校の単元で法律を学ぶ単元はありません。常日頃からニュース等を見て、子供と一緒に話し合う機会を持つようにしましょう。
何がいけないのか、誰にどんな迷惑がかかるのか、どんな責任を負うのか、自覚を持たせることが必要です。

?ツイッターやフェイスブックなどへの無責任な 投稿は社会に多大な被害を引き起こし、損害賠償 請求される可能性があるので絶対しない
?誹謗中傷の書き込みをしない
?大げさな表現、根拠のない情報の配信はしない
?自転車を運転しながらの携帯電話の使用は禁止
?著作権を守り、違法なダウンロードをしない


【役割・責任】
子供たちが本来やらなければならないことが(宿題、手伝いなど)ケータイ・スマホ利用によっておろそかになってしまうことがあります。
自分の責任を果たしてこそ権利を有する意味を理解させましょう。

?勉強中は携帯を触らない
?やるべきことを優先する


【自己防衛】
外敵から身を守ることも大切ですが、攻撃されるような言動をつつしむことも重要です。
情報配信の危険と責任を理解させましょう。

?WEB(ネット)上に個人情報(名前・住所・ 電話番号・写真など、本人が特定されてしまう 情報)を書き込みしない
?フィルタリング契約をする
?ウィルス対策ソフトを入れる
?IDやパスワードを安易に人に教えない


【家庭ルールを守れなかったとき(メタルール) 】
間違いを起こしたからといって直ぐにケータイ・スマホを取り上げてしまうルールを設けると子どもは問題を隠そうとします。問題は時間が経過すればするほど大きくなる可能性が高まります。守れなかったからといって、すぐにケータイ・スマホの使用を禁止するのではなく、事態が大きくなる前に、親が子どもに自問自答する機会を与えてみてはいかがでしょうか?

?ルールを守れなかった時、何が悪かったのか 家族で話し合う。
?それでも守れなかった時○○日間利用禁止
?利用禁止を繰り返した時は契約を休止をする(最終手段)
投稿日:2016-11-21
返信 18
おかんさん
困っています削除
学校へ行こうと2日間くらい迷いましたが、やっぱり無理だと感じて、昨日は髪の毛に剃り込みを入れてしまいました。これで坊主の部分が伸びるまでは完全に学校へは行けなくなりました。すごく悲しいです。学校へ無理に行かせようとしていないのに。今やりたいことは自由に遊びまわって、好きな頭にしたい。どうせおかまだからつらい未来しかない。せめて今だけ好きにさせてと大声で泣くのです。なんとか前向きに立ち直らせたいです。夜中主人と3人で話し合いましたが、気持ちは変わりません。どうしても髪の毛は直しません。色だけでも黒にしようといくら言っても納得してくれません。こっちだって酒もタバコもタトゥーも入れたいけど我慢してるんだと言います。でもそんなつらいなら髪の毛はそのままでいいよとは決して思えません。
髪の毛がダメな理由をいつも聞かれます。金髪や茶髪の中学生はいっぱいいる。なんでうちはダメなんだと。それはうちでのルールだからという理由では納得しません。ガラが悪いからと言えばそれはおまえの気分だろと言ってきます。こんなに言うこと聞けないんだから携帯止めるねと言うと、携帯は関係ない、そんなことしたらお前を殺して犯罪犯してタトゥーも全身に入れると言います。しばらく様子を見るしかないのでしょうか?学校へ行かず遊びに行っても何も言わなくていいのでしょうか?毎日疲れて、もうどうでもいいと投げやりになります。
投稿日:2016-11-25
返信 19
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ削除
本当に困りましたね。
理詰めで伝えても暖簾に腕押しかもしれませんが、念のため「なぜタトゥがだめなのか」を以下に紹介しますので参考にしてください。
投稿日:2016-11-25
返信 20
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ削除
【刺青/タトゥーを入れるのを躊躇するこれだけの理由】

さて、日本での刺青の印象がどうかというと、年代だとかによってだいぶ違うのでしょうが、若い人ほど抵抗が無いように思います。
20代30代の女性は5%くらいの割合で入れているイメージ。

国選で出会う被告人の方だと半分くらいの方が入れている印象です。警察の調書にも必ず刺青のことが記載されます。
刺青を入れるかどうかは基本的に個人の自由だという意見も多いでしょうが、一方で抵抗がある方もたくさんいらっしゃるはずです。
というわけで、刺青がどうしてダメなのか、デメリットと言われている点について検討してみました。

■1.体に良いワケがない
(1)針を使いまわして肝炎やエイズになるおそれがある
血が出るので一応こういったリスクはあります。
ただ、さすがに最近はどの彫師の方も注意しているはずなので、刺青で肝炎になるリスクは相当低下しているはずです。
もちろん、リスクは0ではないですし、外国などで入れるというのであれば要注意というか、きちんとしたところでない限り入れるべきではないでしょう。

(2)刺青のインクに重金属が含まれていて体に悪い
これは本当に体に悪い模様。
重金属が含まれていないインクを使う彫師の方を選ぶしかありません。
万が一重金属が体内に入ってしまうと、解毒しようと肝臓が一生懸命働いて、肝機能が低下したり最悪の場合病気になってしまうこともあるようです。
なお、重金属が体内に入ると、病院のMRIを利用する際にも支障が出ます。
MRIが原因でやけどをする可能性があるらしい。
ちゃんとしたインクを使えばこのようなリスクを回避できるようですが、最終的には病院の判断になるので、刺青を理由にMRIを断られても文句は言えないでしょう。

(3)「インクが天然素材だから大丈夫」は本当か
必ずしもそうとはいえないでしょう。
まず疑ってかからなければならないのは「天然素材」という言葉。
この言葉自体正確な定義がない上、天然素材だから直ちに「良いもの」を保証するわけでもありません。
例えばちょっと前に「茶のしずく石鹸」でアレルギーになったという事件がありました。
これは、「天然素材」で作られた茶のしずく石鹸を利用したところ、小麦粉アレルギーになってうどんやパスタが食べれなくなったという事件です。
私の理解するところでは、茶のしずく石鹸をつかう⇒中に入っていた小麦粉(天然素材)が皮膚から体内へ侵入⇒普段入ってこないルートから大量の小麦が!ということで抗体が小麦を敵認定⇒小麦粉の含まれた食品にもアレルギー反応が出た、という経緯だったはずです。
…というわけで、刺青についても天然素材のインクが原因でアレルギーとなることもあるはずです。
もちろん、これはあくまで「可能性」ですが、針の使い回しで肝炎になるのとは違ってどんなに気をつけても発生しうるリスクです。
加えて、いくら天然素材とはいえ体にとっては異物ですから、肝臓は解毒しようと頑張るはずです。
したがって、最終的に肝臓を悪くするリスクも高まるといえます。

■2.保険に入るのに苦労するらしい
一切の保険に入れないというわけではありません。
ちなみに私が入っている保険の約款を見てみましたが、刺青だからダメとは書いてありませんでした。
ただ、加入時に刺青がバレると加入を拒否されることがあるようです。
上述のように最近では刺青が原因の肝炎のリスクが相当低下しているので、どうして拒否するのかよく分かりませんが、恐らく反社会的勢力に加入していると思われたり、肝臓が解毒のために余分に働くので、類型的に病気になるリスクが高いと考えられるからでしょう。
保険というのは高い買い物なので、できるだけ条件が良い物に入りたいのが人情です。
保険が自由に選べないだとか、加入できて「やった!」と喜ぶようなのはちょっと嫌ですね…

■3.プールや銭湯、スポーツジムに入れない
…ってよくいいますけど、実際は普通に入れているケースが多いです。
私は頻繁に銭湯に行くのですが、「刺青の方お断り」的なことが書いてある銭湯でも大抵は背中いっぱいに刺青が入った中年男性がいます。
どうして番台さんが何も言わないのか、これは私の仮説なのですが、町の銭湯(普通公衆浴場)というのは、「日常生活における保健衛生上必要な入浴のため」に設置されているので、銭湯の側が入浴を断って不潔な人が増えたら法の趣旨に反することになります。
ということで刺青があっても普通に入浴できるんじゃないかと考えています。
よって、普通公衆浴場ではない健康ランド的なところ(特殊公衆浴場)やプールでは入浴を拒否されても文句は言えないでしょう。とはいえこういうところでも刺青をしばしば見かけますが…

■まとめ
刺青のデメリットを整理すると、保険や銭湯やMRIの拒否など「日常生活に不利益が生じる可能性」が増えるのと、肝臓を悪くする可能性があるのと、アレルギーになるリスクが高まるといった辺りでしょうか。
まあみんなが刺青をして肝臓を悪くして保険料が増大したらそれは国にとってマイナスですが、だとしたらお酒やタバコも同じ理屈でダメということになるので難しい問題です。
ちなみに価値観が変わるだのといった個人的な問題点も考えられるのですが、それは純粋に個人の問題なので今回は検討を省きました。
最後に、彫師の方が刺青を入れることはそもそも医師法に違反する恐れがあります。
…とはいえ、刺青を利用して眉毛などを書く「アートメイク」の摘発例はあるのですが、刺青についてはここ何十年か摘発はない模様です。
今後、刺青を入れる方が増えるとアレルギーなどの健康被害も増加することが予想されます。
そのような被害が出た場合には警察も動かざるをえないため、将来的には彫師の方が医師法違反で摘発されるということもあるでしょう。

以上、色々と検討してみました。
様々なリスクを検討の上、対応してみてください。
投稿日:2016-11-25
返信 21
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ削除
いかがでしょう。
投げやりになりたいお気持ちは痛いほどわかりますが、ここが踏ん張り時です。
この場で一緒にいい方向に向かうように考えましょう。
投稿日:2016-11-25
返信 22
おかんさん
困っています削除
行き詰まるとここへ来てしまいます。他に相談する場所がみつかりません。話は聞いてもらえますが、具体的にどうしたらいいかは教えてもらえません。というより、子供1人1人違うので、こうしたらいいという答えはきっとないのでしょう。明日平日の昼間から遊びに行くと言い出しました。他校の不登校の先輩と知り合ったようです。万引きしたことがあるそうです。どんどん悪い方向へ向かっている気がします。明日絶対外出させたくないです。ダメと言いましたが、絶対行くからと聞きません。どんな言葉も聞き入れません。どうすればいい方向へ向いてくれるのでしょうか。
投稿日:2016-11-29
返信 23
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ削除
ダメなものはダメなのです。
もうここまで来たら、それは理屈じゃないような気がします。

そして、これはどんな相談所も言ってくれません。
なぜなら、それは「親」の役目だからです。

子どもが聞き入れる・入れないは関係ないのです。

絶対に外出させたくない!
そう願うなら、絶対に行かせてはいけません。
子どもが泣こうがわめこうが・・・ダメなダメ!
この精神ですよ。
投稿日:2016-11-29
返信 24
おかんさん
困っています削除
平日の昼の外出は、力ずくで阻止しました。馬乗りになって。そしたらあきらめました。しかし相変わらずの不登校で、昨日は夜7時頃すぐ帰るからと行き先を行って外出したまま9時になってもかえってこず、携帯もつながらないので、行き先に行ってみると数名でたむろしていて、本人は逃げ回って私は追いかけて公園で親子の殴り合いとなりました。でも力及ばず、投げ飛ばされてつかまえられずに仕方なく帰りました。携帯のgpsで場所は把握していたのですが、絶対帰らないと夜中じゅう外を1人でふらついて、かえってきたのは朝4時です。私1人ではとうていかないません。主人のいないときに限って外出します。昨日の仲間はタバコの匂いがしました。先生の言葉を聞き、力ずくで何がなんでもまともにしたいとがんばりましたが全くききませんでした。不良になりたいと言います。今分かれ道にいると思います。携帯を止めれば、不良仲間と連絡とることはできませんが、止めたら完全に不良になると脅されます。それを覚悟で携帯を取り上げるしかないのでしょうか。
投稿日:2016-12-06
返信 25
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ削除
携帯の没収は最終手段です。
でも、お子さんの場合は最終手段の域に達しているのではないでしょうか。

ご主人はどのように考えているのでしょう。
ご主人がいないときに限って…とのことですよね。
それは多少でも父親に対して怖さがあるのだと思います。

それをうまく活用しましょう。
この「怖さ」は「恐怖を与える」という意味ではなく、「父性」を発揮して厳しさを教えるという意味です。

そして、殴ったり、蹴ったりして教えるという意味でもありません。
暴力は暴力の連鎖を生みます。
厳しい言葉で叱りつけるのです。
これは「怒る」ではなく、「叱る」です。

以下を参考にしてください。
投稿日:2016-12-06
返信 26
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ削除
「怒る」と「叱る」は違う!子どもを傷つけずに効果的に叱る6つの基本ルール

親は我が子のことを真剣に考えるあまり、つい感情的になり、怒ってしまうものです。
しかし、イライラした感情をそのままぶつける「怒る」と、子どもの成長を思って「叱る」のでは全く違います。
子育て心理学から見た「怒る」と「叱る」の違い、そして、ポジティブ心理学ベースの効果的な叱り方についてご紹介します。

■「怒る」と「叱る」の根本的な違い
・「怒る」とは、怒り手の感情を外に爆発させること
・「叱る」とは、相手によりよい方法を教示すること

似ているようで、全く違うことがわかりますね。
「怒る」はネガティブ、「叱る」はポジティブな色味があります。
子どもの困った行動に対し、親がガミガミと感情的に怒ると、その場の雰囲気が険悪になるのはもちろんですが、ダメージはその場だけにとどまりません。

1.トゲのある否定語が、子どもの自己肯定感や自己効力感を低下させてしまう
2.親からその感情的な対処法を学んでしまう
という弊害も出てきます。
とくに2は、その子どもの人間関係にまで影響を及ぼす可能性があります。

例えば、
・親が大声で怒鳴ると、子どもは「そうか、困ったときはパパとママみたいに怒鳴ればいいんだ」
・親が叩くと、子どもは「そうか、困ったときはパパとママみたいに叩けばいいんだ」
と学び、お友だちとの日常に応用されやすいのです。
子どもを叱る場面というのは、親の問題解決能力を披露する場です。
お手本になる対処法を示してあげたいですね。

■ポジティブ心理学ベースの叱り方 6つの基本ルール
【叱るときにやってはいけない3つのルール】7
1.過去を引きずる:「いつもいつもダメなんだから」「毎回毎回同じことを言われて!」
2.叱る範囲をあれもこれもと広げる:「何をやらせても中途半端」「何も聞いていないじゃない!」
3.その子どもを全体否定する:「ダメな子ね」「なんて悪い子なの!」
叱る範囲を広げることで、叱りネタが何倍にも拡大し、怒りへと発展。それが感情の爆発につながります。

【ポジティブに叱るための3つのルール】
1.いまのことだけを叱る:「いまの言い方はよくないよ」
2.目の前のことだけを叱る:「青いペンにキャップをしなさい」
3.その子どもの行動だけを叱る:「それは悪いことだよ」
子どもはよく困った行動をするものです。
それは悪いことかもしれません。
だからといって悪い子ではありません。
「いまの」「目の前の」「行動だけ」を叱るポジティブな叱り方なら、子どもの自己肯定感を傷つけることなく、伝えたいことをしっかりと伝えることができます。

感情を出さずに、とは言っても子どものことを一番に考えているからこそ両親は怒ってしまいますよね。
もし「理不尽な怒り方をしてしまった!」と感じたときは、まずは子どもに「ごめんね」。
子どもの傷ついた心をその場で癒すことができ、親も気持ちのリセットがしやすくなります。

その後は目線を意識的にほめポイントへ。
「できていないこと」ではなく「すでにできていること」をうまくキャッチし、そこを積極的にほめて、子どもの自己肯定感を満たしてあげましょう。
「叱り方のルール」と、「怒ってしまったら素直に謝り、ほめにスイッチ」を、ぜひ今日から取り入れてみてください。
投稿日:2016-12-06
返信 27
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ削除
■「怒り」の感情

ある科学実験によると、怒りの成分ではネズミをも殺してしまうらしですよ。

アメリカの心理学者エルマ・ゲイツ博士は人間の吐き出す息を使って実験しました。
それは人間が吐き出す息を液体窒素で冷却し、取り出した沈殿物がその時の人の感情の状態によってさまざまな色に変化するというのです。
通常は無色透明であるのに対し、怒っている人が吐き出す息の沈殿物は栗色で、悲しみや苦しみを感じている人は灰色、また、後悔の念を抱いている時は薄い赤だそうです。

そして、これらの色がついている沈殿物を分析してみると、かなり強い毒性が検出されるそうです。
試しに栗色の沈殿物を水に溶かした物をネズミに注射したところ、わずか数分でネズミは死んでしまったとのことです。
さらに、人間が1時間くらい怒りの感情を持続させると、80人以上の人を殺すことができるほどの毒物が発生するそうです。

いつも不機嫌でいたり、不満の言葉を吐いている人が身体の具合を悪くしやすいというのも納得がいきそうです。
ネガティブな感情を持つことは、自分自身の身体を傷つけるばかりか、周囲の人も毒入りの息を吸わされ、気が滅入ってしまうのです。
また、明るい人のそばにいるだけで、自分も元気になってくることがありますが、いつもニコニコしている人の息にはきっと人を楽しくさせたり、健康にしたりする成分が含まれているのかもしれません。

余談ですが人間の血液は、怒ると黒褐色で渋くなり、悲しむと茶褐色で苦くなり、恐れると紫色で酸っぱくなるそうです。

ちなみに・・・「怒り」の感情は「第二感情」と言われています。
では、「第一感情」は?

それは「期待」です。

人間はどうしても「第二感情」を伝えてしまいがちですが、その前の「第一感情」である「期待」を伝えればいいのです。

その怒りは何を「期待」していたか。
それを伝えると相手も謝りやすくなったり、次の行動を起こしやすくなったりすると言われています。
投稿日:2016-12-06
返信 28
伊藤幸弘教育研究所さん
おかんさんへ削除
「躾(しつけ)の三原則」

“国民教育の師父”と謳われた教育哲学者・森信三先生。
SBIホールディングスの北尾社長やレスリング指導者のアニマル浜口さん等々、数多くの指導者が敬愛してやまないと言われています。
その森信三先生の代表的な教えの一つ「躾(しつけ)の三原則」をあるインタビュー記事から紹介します。

 1、朝、必ず親に挨拶をする子にすること。
 2、親に呼ばれたら必ず、「ハイ」とハッキリ返事のできる子にすること。
 3、ハキモノを脱いだら、必ずそろえ、席を立ったら必ずイスを入れる子にすること。

じゃ、このしつけのコツはというと、まず、母親自身が、ご主人に対して朝の挨拶をハッキリするようにし、また、ご主人から呼ばれたら、必ず「ハイ」とはっきりした返事をするように努力することです。

この「ハイ」という一語によって、その人は「我」を捨てるわけです。
つまりそれまでの意地や張りの一切を投げ捨てるわけです。

同時に、それによって当の本人はもとより、一家の人びとの雰囲気までが変わりだす。

昔ね、登校拒否の中学生をもって困り抜いたお母さんから相談を受けたんですがね、その解決法はただ一つあるだけで、それは明日からあなたがご主人によく透る声で「ハイ」と返事をされることですといった。

その人はその通りしたんでしょう、その子どもはその後11日目にはもう登校しだしたとのことでした。

「ハイ」という言葉が本当にいえたら、非行少年でも徐々に変わってくる。

ところが、本当に「ハイ」がいえる婦人は100人のうち、2、3人じゃないかな。

表現を変えればね、これだけの俸給を得るために、主人がどれほど下げたくない頭を下げ、いいたくないお世辞をいっているか。
…ということのわかる奥さんにして、初めて聡明な母親となるわけです。

インタビュー記事は以上です。

「躾(しつけ)」とは「身」を「美しく」と書きます。
まずは親が日常の立ち居振る舞いを美しくすることで、それを見ている子どもも変わってきます。
「親が変われば、子も変わる」…これは我々が長年伝え続けてきたことです。

ぜひ、実践してみてください。
投稿日:2016-12-06
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