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お悩みNO.642
奮闘ママさん
息子の反抗期削除
初めまして、以前から読ませて頂いております。通信高校に通っている高1の息子の相談です。
中2までは家や学校・クラブでもムードメーカー的な子供でした。ちょっと気が弱いところもありますが、人の目を結構気にする子でもあります。
中3の頃から、言動が悪くなり、夜遊び・喧嘩・タバコ等をするようになりました。

卒業後は建築関係の会社で働くようになりましたが、とにかく朝が起きれず、また会社の人もうざいとか言って、2ケ月位でそこを辞めてしまいました。
その後子供と相談し、通信高校に行きながらアルバイトをし、自分に合った仕事を探したらいいんじゃないと話をして、現在にいたっています。
しかし、相変わらず朝は4〜5回起こしにいってやっと起きる状態で、学校も週1回行けばいい方です。
今はアルバイトをしているので、一応就業時間には間に合うように家を出ますが、時々遅刻しそうになると親のせいにして辞めてやるなどの暴言を吐いたりします。
アルバイトが有る無しに関係なく遊びに行きます。夜はだいたい23時頃には帰ってきますが、次の日バイトが無い日は時々オールをしたりもします。
よく遊ぶ友達は中学校は違っていますが、同級生が多くほとんどの子が働いています。
お金使いも荒く、月に7万円位をほとんど遊びや飲食代に使っています。
洋服類は親に買ってもらうのが当たり前のように思っており、もうすぐバーゲンだからその時見に行こうと言っても、欲しいと思ったときには手にないと嫌みたいで、機嫌が悪くなり、暴言を吐いたり、手を出すことも時々有ります。

ちょっとしたことを注意をしても全く聞く耳を持たず、逆切れされて蹴られたり、髪を掴まれたり、パンチをされたりするのも日常茶飯事です(顔には手を出しません)。
息子いわく、何でそんな上から目線の言い方をするんだと言ってきます。
息子に言い聞かせようという思いで話すので、強い口調になってしまうのでしょうか。(自分では普通に話しているつもりなんです)
帰りが遅く注意したときが有り、虫の居所が悪かったのか、手を出してきたことがありました。そのときは主人が息子を抑えようとしましたが、息子の方が体も
大きく、力もあるのでしがみついているような状態でした。以前も同じようなことがあり、主人が辞めさせようとして足を叩いてしまったときには私めがけて手を出してきました。
その時は家が壊れてしまうんじゃないかと思うほど大暴れでした。
それからは主人は手をだすことがなくなり、抑えるだけになってしまっています。
息子は主人に暴言は吐きますが何故か手を出しません。主任に抑えられているときでも私めがけて手を出してきます。
主人も息子に対し何か言えば全て私に跳ね返ってくるのではと思っているようで、息子に対しては何も言いません。

魔法のような解決法は無いと思います。
色々な相談も読ませて頂きました。多くの方が同じような悩みをお持ちだということも
わかり、読んでいるときは私も頑張らなくてはと思います。
でも息子と対峙すると現実に引き戻されてしまいます。
毎日毎日が戦争で気が休みません。
何かきっかけをと思い相談をさせていただきました。
投稿日:2017-02-01
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
奮闘ママさんへ削除
はじめまして。
HNの通りに日々奮闘されているご様子が伺えます。
ご相談、ありがとうございます。

確かに「魔法のような解決方法」はありません。
でも、何かしなければいつまでたっても同じですよね。

では何から手をつけたらいいのか・・・。
拝読させて頂いて「ここはちょっと対応を考えないといけない」と感じた箇所を以下に書きますので参考にしてください。
投稿日:2017-02-01
返信 2
伊藤幸弘教育研究所さん
奮闘ママさんへ削除
>時々遅刻しそうになると親のせいにして辞めてやるなどの暴言を吐いたりします。

「辞めてやる」と暴れるようなら辞めたらいいのです。
親のために働いているわけではないですよね。
したがって、子どものそのような暴言に対してまともに取り合わない方がいいです。


>夜はだいたい23時頃には帰ってきますが、次の日バイトが無い日は時々オールをしたりもします。

高校生が出歩く時間ではないです。
ご家庭でしっかりとルールを決めて徹底させてください。
生活のリズムの乱れは心の乱れを招きます。


>お金使いも荒く、月に7万円位をほとんど遊びや飲食代に使っています。

これも高校生が使う金額としては一般的ではありません。
しっかりとお小遣い制にして管理しましょう。
投稿日:2017-02-01
返信 3
伊藤幸弘教育研究所さん
奮闘ママさんへ削除
・・・と、書きましたがあくまでも一般論です。
きっと、お子さんに正論をぶつけてもまた暴れ出すでしょう。

以下に「家庭内暴力」に関してまとめましたので参考にしてください。
投稿日:2017-02-01
返信 4
伊藤幸弘教育研究所さん
奮闘ママさんへ削除
「家庭内暴力の対処法?」

まず家庭内暴力の原因としては「子供返り=退行」が挙げられます。

子どもは親を自分の持ち物だと思い込み自分の言いなりにならないと爆発してしまう状態になります。
その場合、いくらおかしなことを言って来ても、またいくら忙しくても手を止めて子供の横に座りうなずきを忘れずじっくり話しを聴いて悪かったと思うことは素直に謝ることが大切です。

30分もあれば暴言は止まり翌日には何事もなかったかのようにケロッとしています。
親がいい加減に聞いていると子供の暴言は2〜3時間続き、しまいには怒りがおさまらず夜中、親の寝室に来て朝まで暴言を聞かされたり、翌日も何時間も暴言を聞かされることになり、それがエスカレートして家庭内暴力へと繋がるのです。

子どもは話しているうちに大声になります。
その声が耳に入り余計に興奮してしまうのです。

また子供の言葉に反論してしまうと余計に子どもを怒らせることになります。

この退行を抑えれば、家庭内暴力に繋がりません。

それには身体接触は止めさせることです。
そのためには、「止めなさい」「イヤだ」とはっきりと言うことです。

また、家庭内暴力は家庭でしか起こりません。
家庭内暴力を起こす子どもは、学校や近所など第三者の前ではまったくそう言う面は見せずいい子であるケースが多いです。
したがって家に誰かを下宿させるという方法も考えられます。

また実際に暴力を振るわれた場合は100%拒否する姿勢を示すことが最も重要です。
暴力に対して暴力で対抗すると必ず復讐されます。暴力は暴力の連鎖を生むだけでなのです。

前述の対処が無理な場合は親(ほとんど母親)が別の場所に避難することも検討してみてください。
その際は、子どもには必ずメッセージを残すことも忘れずに。
「○○くんのことは大切だけど暴力には耐えられないので家を出ます。母より」というメッセージで良いと思います。

そうすると、直後に子どもから電話が来るが携帯には出ないようにしてください。
出ても「テメー、どこ行ってんだ。必ず見つけ出してぶっ殺すぞ」と言われるのがオチです。

2〜3日後に携帯やメールに「ごめんなさい」というメッセージが子どもから来ます。
時間を置くと子どもは後悔し反省するので「帰って来て」という電話が頻繁に入ります。

その段階で子どもとは毎日5分くらいは電話で話しをして2週間ほどしてから食事を作りに家に帰ります。
ただし食事を作ったらまた家を離れる。
子どもは母親の食事を食べて母のありがたみを改めて感じるのです。

また母親が離れることで「母親は本気だ」と言うことを子どもは感じ「今度、暴力を振るえば母親は二度と帰ってこない」と思うようになります。

1ヶ月で十分効果はありますが、一生の問題なので、出来れば2ヶ月の期間を考えた方が良いでしょう。

そして子どもに二度と暴力を振るわないと約束させることも必要です。
これで家庭内暴力は収まり再発することはないはずです。

ただし子どもが謝ったからと言ってすぐに戻ってしまうと「どうせ暴力を振るってもまた謝れば戻ってくる」と言う思いが植えつけられてしまう危険性もありますのでご注意ください。
投稿日:2017-02-01
返信 5
伊藤幸弘教育研究所さん
奮闘ママさんへ削除
「家庭内暴力への対処法?」

家庭内暴力は放置すると殺傷事件にまで発展しかねない危険な側面を持っています。
しかし、適切に対応すれば、そのほとんどは解決することが可能です。
家庭内暴力そのものは診断名ではありません。不登校などと同様、ひとつの状態をあらわす言葉です。
それが常に病的なものとは言えませんが、もちろん中には病理性の高いものも含まれています。
ここで述べる家庭内暴力は精神病、すなわち幻覚や妄想などをともなわないもので、治療的対応によって解決が可能なものを指しています。

些細なこと、時には理由もなしに突発する暴力は、家庭の雰囲気を荒涼とさせずにはおきません。
家じゅうを不自然でこわばった沈黙が支配し、家族は本人のちょっとした表情、しぐさにもおびえながら生活する日々を強いられます。
とりわけ母親が暴力を受けやすく、まるで奴隷同然の扱いを何年も受け続けていることがしばしばあります。
誇張ではなく二十四時間、べったりと密着した生活が続き、ゆっくり眠る時間すら奪われてしまいます。
真夜中に叩き起こされ、本人が唐突に思い出した昔の恨みつらみを何時間でも延々と聞かされます。
それでも「母親の相槌が気に入らない」といったことから、理不尽な暴力がはじまります。

家庭内暴力の底にある感情は「悲しみ」です。単純な攻撃性なら、たしかに「気が済む」こともあるでしょう。しかし家庭内暴力は、そのような爽快感とは一切無縁です。暴力を振るうことでみずからも傷つき、暴力を振るう自分が許しがたく、しかしそのような「許せない自分」を育てたのはやはり両親なのだ、という自責と他責の悪循環があるだけです。

家庭内暴力への基本方針は、「暴力の拒否」です。専門家の中には、子供からの暴力は甘んじて受けなさい、といったアドヴァイスをする人もいます。
気が済めばおさまるし、親は暴力を振るわれるだけのことを子どもにしてきたんだから、というのが、その理由のようです。
しかし臨床の現場にたちかえるなら、こうした対応は単純に間違いです。間違っているだけではなく、時には暴力を助長してしまいます。
「進んで暴力に身をさらす」などという行為は、危険な挑発にほかならないからです。

「拒否」といっても、もちろんそれは暴力との「対決」を意味していません。
「対決」もまた、暴力を助長するだけだからです。暴力の拒否とは「暴力を押さえ込むための暴力」をも拒否するということです。
力で家庭内暴力を制圧する試みは、ほとんど確実に失敗します。
暴力は暴力の連鎖しか生み出すことはありません。

また、すぐに入院治療をと焦るのも禁物です。
家庭内暴力の入院治療は、本人が納得した場合にのみ有効ですが、強制的な入院(とくに安易になされる医療保護入院)はほとんどすべての場合失敗します。
家庭内暴力のケースは、強制的に入院させてしまうと、病院内ではまったく「良い子」として振る舞います。
診断のしようもなく、なんの問題行動を起こさない患者さんの行動制限は法的に不可能で、せいぜい長くて一ヶ月程度で退院になるでしょう。
こうして家族への恨みをつのらせながら帰宅した本人が、以前にも増して激しい暴力を振るいはじめるのは時間の問題です。

家庭内暴力について、その重症度、あるいは難しさを決めるのは、暴力の内容ではありません。
むしろ問題となるのは「暴力の続いている期間」ということになります。
かなり激しい暴力であっても、まだはじまって数週間なら、対処は比較的容易です。
しかしそれほど激しさはなくても、何年も続いている慢性的な暴力では、かなり対応が難しくなります。
ここでは大きく分けて、比較的対応しやすい「初期の暴力」と、長期化し、こじれた「慢性的暴力」の二つについて、その対応方法を具体的に述べてみましょう。

どのような対応をするにせよ、まず暴力の背景を十分に理解しておくことはどうしても必要です。
客観的な事実はどうあれ、本人の中では、これまでの人生が惨憺たるものだったとの思いが強くあります。
受験に失敗したこと、自分の容貌のこと、恋人や友人が出来なかったこと、望んだ会社に入れなかったことなど、本人はみずからのこれまでの歴史を、あたかも失敗の連続のように捉えているはずです。
彼らが辛うじて自殺の誘惑に陥らずに済んでいるのは、まさに「失敗」を他人のせいにすることによってです。

しかし本人は必ずしも「自分がこうなったのは親のせい」であると確信しきっているわけではない。
家庭内暴力のケースを治療してゆくなかで、ほとんどすべてのひとが「自分は親に迷惑をかけ続けてきた、ダメな人間である」と告白します。
これもまた、彼らの本心なのです。
このように彼らは自責と他責の間で引き裂かれ、心やすらぐことのない日々を過ごしています。
精神分析家の神田橋條治氏が指摘するように、家庭内暴力の背後にある感情は、「憎しみ」ではなく「悲しみ」なのです。

初期の家庭内暴力を沈静化するためには、まず「刺激しないこと」です。
簡単なようで、これは意外に難しい。
これを確実に成功させるには、本人にとってどんなことが刺激になりうるかを正確に知っておく必要があります。
皮肉や嫌み、あるいは本人を傷つけるような冗談を口にしていませんか?
ついつい決めつけるような、断定的な話し方をしていませんか?
こうしたことも悪い刺激になり得ます。

暴力をふるわずにはいられないほどの「悲しみ」が、どのように起こってきたか。
本人の劣等感を刺激せず、「恥をかかせない」ためには、何に気をつけるべきか。
それを知るためには、ひきこもりとも共通する彼らの葛藤のありようを共感的に理解するところからはじめなければなりません。
そして、ごく初期の家庭内暴力であれば、このような理解とコミュニケーションが十分になされるだけで、きれいに解消することもあるのです。

本人の訴えてくる過去のうらみつらみについては、十分に耳を傾けて下さい。
暴力は完全に拒否して良いのですが、言葉による訴えはそのぶん、しっかりと受容する必要があるからです。
ただし、「耳を傾ける」ことと「いいなりになる」こととは違います。
本人の恨みを言葉として十分に聞き取ること、同時にその言葉に振り回されないことが大切です。
場合によっては、こうして話し合う姿勢をみせるだけで、暴力が沈静化することもあります。

それではさらに重症の、長期にわたって続いている暴力についてはどうでしょうか。
こちらはいうまでもなく、対応が格段に難しくなります。
慢性化に至っている場合、小手先の対応を変える程度では、びくともしないことが多いからです。
いや、それ以前に、対応を変えることすら難しくなっている。
親がそれこそ、蛇に見込まれた蛙のようにすくんでしまい、身動きがとれない状況におかれてしまうのです。
これほどこじれたケースに対してどのような解決策がありうるでしょうか。

比較的穏当な方法として考えられるのは、他人を介在させることです。
これはもちろん、誰かに暴力の仲裁役を頼むということではありません。
そうではなくて、ただ家庭の中に他人が入ってくるというだけでよいのです。
母親へ激しい暴力をふるっていた息子が、妹の婚約者が同居するようになってから、ぴったりと暴力をふるわなくなったというケースを経験したことがあります。
もちろん本人は、他人が入り込むことをひどく嫌うのですが、いったん受け入れてしまうと、それが暴力を鎮めるきっかけになりやすいのです。

ここでいう「他人」には、「警察」も含まれます。
暴力の程度によっては、もちろん警察への通報も考えるべきです。
ただしこれは、「警察が何とかしてくれる」からではありません。
家庭内暴力の場合、家族が通報して警察官が駆けつけてみると、暴力はすっかりおさまっていることがほとんどです。

ご存じの通り警察は、現行犯でもない本人に対して、せいぜい説諭するくらいしか出来ません。
しかし、それでいいのです。
要は「家族は場合によっては警察に通報するほどの覚悟が出来ている」ということが理解されればいい。
「そんなことをしたら、後の仕返しがこわい」と考えて踏みきれない家族も多いのですが、これは家族の態度いけないのです。
通報すべき時は断固として通報し、それを繰り返すこと。
このような毅然とした態度があれば、「仕返し」のおそれはほとんどないといえます。

もう一つ、暴力の拒否のための選択肢として「家族の避難」が挙げられます。
暴力と対決せずに、暴力を拒否するためには、暴力の場面から避難すること。
もちろん家族には多大な負担となるでしょうが、適切に行えば、かなり確実な効果が期待出来ます。
その具体的な方法について述べる前に、次のことは確認しておかねばなりません。これらの方法は、効果も大きいぶんだけ、リスクも伴います。
またタイミングを誤れば、失敗する可能性も十分にあります。
したがって、治療としての「避難」を実践する場合には、専門家と連携することが必要となります。

繰り返し強調しておきますが、避難が有効であるのは、あくまでもそれが適切になされた場合のみです。
くれぐれも「ただ逃げればいい」という短絡的な理解はしないでください。

以下に避難のポイントを整理しておきますので、参考にしてみて下さい。
*治療者と両親の間で、避難の方針と方法について十分に打ち合わせをする
*大きな暴力をきっかけにして避難する(きっかけなしに避難することはむしろ危険)
*怪我をしたような場合、しょうしょう大げさでも入院した方が良い
*避難は必ず、暴力のあった当日のうちに完了する
*当日中に、必ず親から本人に電話を入れる
*電話では「これから定期的に連絡する、生活の心配はいらない、いずれは帰るがいつになるかは判らない、どこにいるかも教えられない、暴力が完全におさまるまでは帰らない」と伝える
*この方針は本人の治療のために専門家と相談し、家族全員の同意を得て決めたことを伝える
*その後は定期的に電話を入れ、必ず五分間だけ話す。時間が来たら途中でも切る
*本人が落ちついたタイミング見計らって、一時的な帰宅や外泊を繰り返す
*外泊時の様子で、特に暴力もなく、また母親と穏やかに会話できる状態で安定したら、帰宅する
*以上のことを、専門家との密接な連携のもとで行う
*親の側は、暴力や脅しに屈せず、誠実で毅然とした態度でことに当たる
*帰宅までに要する期間はさまざまであるが、軽いものであれば一カ月程度でも十分に有効であり、長くても半年ほどで帰宅できることが多い。

以上、参考にしてください。
投稿日:2017-02-01
返信 6
伊藤幸弘教育研究所さん
奮闘ママさんへ削除
「思春期・反抗期 対処法」

■反抗期は自律のための儀式
「反抗期は、親と子の別れ、自立のための儀式です。
喜怒哀楽を思う存分に分かち合いましょう! 」

これは、私が反抗期の子供を抱えて相談に来られるお母さんにお伝えするメッセージです。
子どもが反抗期になりますと、非行に走りはしないか、 暴力をふるわれたりはしないかとびくびくしたり、怖がったりするお母さんがおられますが、自分の産んだ子を怖がっていたのではどうしようもありません。
ですから、反抗期に大切なことは、子どもに負けないということです。
そして、どれだけぶつかり合うかということです。

反抗期というのは嵐の晩、一艘の船に親子に迎えあわせに乗っているようなものだと思うのです。
どうせ揺れるのなら大きく揺れ動けばいいのです。
イヤッというほど葛藤が多ければ多いほど、子供はスッと自立するものです。
反抗期は親子の存在をこれでもかこれでもかと確かめ合う時期ではないでしょうか。
過ぎてしまえば寂しすぎるほどで、家族にとっては、一番にぎやかな時期といえるでしょう。

ところが今の親(特に母親に多い)は、子どもと真正面から向き合っていないケースが多いのではないでしょうか。
それは本をただせば子育てに自信がないからだと思います。
その原因はいろいろあるでしょうけれど、一つにはいじめや自殺、ひきこもりといったマスコミから流される情報に振り回されて親が不安をかき立てられて、それが自信のなさにつながっているように思います。

何から手を付けていいのかわからず心配性になっているのでしょう。
案外、仕事が忙しいからと逃げているケースも多く見受けられます。
つまり、子どもの心が見えないのではなくて、見える位置に立とうとしていないということです。

親が子育ての上でできることは何かといえば、「待つ」「見守る」「じゃまをしない」ということです。
そして、子供が育つ上で大切なことは、「食べる」「寝る」「遊ぶ」の三つです。

このそれぞれの三つのリズムを周りに振り回されることなく親と子できっちりと守ることができれば、子供は健やかに育ってくれます。
これは動物の子育てに学ぶところが多いのですが、当たり前のリズムを守ることが子育ての基本で、人間の場合には、これに学びが入るわけです。

ところがこの学びが問題で、今の親は学力ばかりに気を取られて、リズムを崩してしまうことが多いように思います。
成績が良いからといって心に問題がないとは限りません。
子どもには子どもらしい環境、時間を整えてあげることが大切ではないでしょうか。

■ブーメラン!言った言葉、態度は必ず返ってくる
ところで、反抗期は思春期に限ったことではありません。
生まれてから、二、三歳の頃に第一反抗期が始まり、その後も大なり小なり続くわけですが、中でも「三つ子の魂百まで」と言われるように、幼少期思春期を支える土台となります。
また、親が子どもに言った言葉や態度は、必ず反抗期に戻ってきます。
では、生まれてから思春期までの子どもにどのように接すればよいのでしょうか?
各年代別にまとめました。該当しない年代もあるでしょうが参考にしてください。

●0歳〜3歳
おんぶ・抱っこ・一緒にねんねと、スキンシップの時期。母と子の信頼関係は、ここからスタートします。

●3歳〜6歳
自己主張が一番強い時期で親の世話をとても嫌います。
自己主張、自立の時期です。
何でも「自分で、自分で」となりますので、この時期は子どもがやりたいことを思いっきりやらせましょう。
少々のことは大目に見てあげればいいのですが、よく子どもと同じレベルのお母さんがおられますね。

「お母さん嫌い、自分でやる。ダメ、やる。」
「そんなこと言う子、お母さんも嫌い。」

「ダメ、イヤ」が同じレベルなのです。
これではいけません。
子どもが「自分で」と言ったことには、できる限り手を出さずに見守ってあげることが大切です。
そして「上手ね」と言って褒めてあげる。あるいは共感してあげればいいのです。
とにかくこの幼児期のいろんな小さな体験の積み重ねがとても大切で、それが生きる力のバネとなるのです。

●小学校低学年期
家庭中心の生活から学校中心の生活になります。
いわゆる「先生中心のメダカ社会」です。
その中でも三、四年生は中間反抗期といって、しきりに言い返す、口答えをする時期です。

そんなときは軽く受け流すくらいの余裕を持ちたいものです。
でも中には反抗の仕方を教えているようなお母さんもいますね。
「あらまあ、あなたって随分頭がよいのね」と感心すれば良いだけなのですが、親が子どもに言い返したり悪態をついたりして、子どもがグーの音も出なくなるほどやり込めてしまうのは考えものです。

それからこの時期に親がしてしまいがちなのが、「○○すれば△△してあげる(買ってあげる)」という交換条件をつけてしまうことです。
これは交換条件を提示しないと何もしない子どもになってしまいます。
それは親が子どもに負けてしまった姿であり、親がいけないのです。

あとは「やれ」と命令されればイヤになりますから、むしろお願いしてみることをお勧めします。
子どもはたいていのことは聞いてくれますよ。

●小学校高学年期
ギャクングエイジといわれ、集団で遊ぶ時期です。
仲間とのつながりができ、グループで行動する時期です。
これができないと、むしろ思春期のステップを踏み外しやすいものです。

そしてこの頃には、学校で性教育が始まります。
また、心と身体がアンバランスな時期であり、反抗もさらにダイナミックになって「うるせー、てめー」と暴言を吐いたり、壊す、割る、殴るなど、物に当たることも多くなります。

しかもこの時期は父親を意識して尊敬し始める反面、お母さんをとにかく嫌うようになります。
そうなりますと母親の方も必死になってオロオロしだすケースがありますが、まだまだかわいい時期です。
子どもを恐れずしっかり向かい合いましょう。

要はお母さんがどれくらい子どものことがかわいくて、許容できるかということなのです。
そしてもし問題が起きた場合は、お母さんとの関わり合いが一番です。
ともかく子どもを信頼して大きく受容する。
受け止めてあげて、「あんたに任したよ」の一言で解決する場合も随分あります。

●中高生期
この時期は、成績・異性・将来の何かと気になる三つ感情の起伏は激しくなり、幸福と絶望が交錯する時期です。
それだけに気分の浮き沈みが激しい不安定な時期ですので、特に男の子の場合は、会話でしっかりと抱きしめ(I love you」の声援をでっかく送りましょう!)。
いわゆる二人称の関係が非常に大事で、「お母さんはなんと言われてもいい。あんたのためにどう思われてもいいんだよ。だってうちの子だもん。私が産んだ大切な子なんだもん」という言葉や態度が、子どもの心の安定につながります。

他人にどう思われようが構わないという姿勢がとても大切です。
ところが、たいてい子どもが非行に走り始めると、近所にどう思われるだろうか、誰それの家にどう思われるかという、親の見栄が子どもをおかしな方に導いてしまうのです。
特に母親はやはり子どもの心の居場所になれる、そういう親であること。
そして本当に必要なときに手を貸すことができる親であることが大事だと思います。

それから、反抗期になると、それまで子どものことにはあまり関わらなかった父親が、突然、口を挟むことがありますが、これは場合によっては逆効果になることがあって、わざわざ非行に走らせることになる、大きな要因となります。
つまり、これまで子育てをずっと母親任せにしていた父親が突然出てくると反抗期の子どもにすれば、「何を今更、そんなこと言われる筋合いない。父親は何もお母さんの助けもしないで」とかえって反発を招いてしまうのです。
だいたい父親の接し方は怒ったり、怒鳴ったりの一辺倒過ぎるのです。
それではなかなかうまくいきません。

反抗期の父親の関わり方、特に息子との関わり方はすごく大事です。
「おれは父親だ」と肩に力を入れ過ぎて、やたらに権威を振るうこともないと思います。
「すまなかったなあ。今まではちょっと忙しかったから構わなかったけれども。できればお父さんも仲間に入れてくれる?」と言えば、男同士でもきっと仲良くなれますよ。
いずれにしても、思春期は不機嫌で無愛想なものです。そのことを良く理解した上で接してあげましょう。

●メッセージ
ゆとりを持ちましょう!
子育てに行き詰まったら、とにかく外に出て行くことをお勧めします。
一日中家の中でずっと考えていても何も解決できません。
外に出て、同じ年ごろの同じ立場のお母さんたちと話を交わすだけでもかなり違います。

また、草花や自然を眺めたり、動物を飼ったりするのも良いでしょう。
親(特に母親)の、ゆとり、安定感が子育てには何より大切です。
これは時間的なゆとりではなく、気持ちのゆとりです。
ゆとりはゆとりを生みます。

例えば、幼児期の場合であれば、子供と一緒の外に出て、五分でもいいからちょっと手足を止めて、道端に咲く一本の花や夕焼けを見て「きれいね」って語りかける。
このゆとりが、優しいゆとりのある子を育てるもとになるわけです。

反抗期においても同じ事でしょう。
我々は良く「反抗期は大波小波のサーフィン」とお話するのですが、親子で「さあ次はどんな波が来るかな」とむしろ楽しみに待ち受ける。
この先の社会のタタキ台、しっかりと受け止めさえすれば、すべて肥やしになります。
それくらいの気持ちのゆとりを持ちたいですね。

■子どもの一生のうちの貴重な時期
子どもにとって反抗期は人生のプロセス、自立するためのステップです。
それまでは親を人生のモデルにしてきたわけですが、反抗期になると、親を軽蔑したりして、親を乗り越えよう乗り越えようとする時期です。
いずれ社会に立つ上でのタタキ台であり、甘え・依存からの決別の時であり、なくてはならない時期なのです。

また、自分で自分をどうすればいいのか分からない、ある意味つらい時期とも言えるでしょう。
ですから、親子で喜怒哀楽を思う存分分かち合い、別れの瞬間を確かめ合えばいいと思います。

子どもに残せるものは、大学教育でも何でもありません。
ともに交わす会話、言葉であり、それらすべてが親から子へのメッセージであり、親から子への遺言なのです。
怖がらずに、恐れずに、逃げずに、反抗したいだけ、させるだけさせましょう。

スッ!と自立します。
過ぎてみれば寂しすぎるほど・・・。
投稿日:2017-02-01
返信 7
奮闘ママさん
息子の反抗期削除
早々にお返事いただきありがとうございます。
ご指摘内容は大変身にしみております。

しかし、日々息子とのやりとりのことで頭がいっぱいで、どのようにどのようなことから行動を起こせばいいの考えらないのが正直な所です。

夜の帰宅時間(門限)については、未成年の補導される時間(23時)と決めています。
アルバイトのある朝も夜帰ってくる時間が遅いから、起きれなくなるんだから早く帰ってきなよと毎日のように言っておりますが、なかなか言うことを聞きません。

周りの友達も働いている人が多く、自分で使えるお金があるので息子も合せてお金を使っていると思われます。お金の使い方についても毎日のように言っております。

息子が家に居て部屋に戻るまで、ずっと注意をしている状態です。
私が注意すれば言い返してきて、逆に息子が言ってくればその内容がおかしければ注意をしています。

毎日楽しく遊んで帰ってくるのに家に帰ってきたとたんに機嫌が悪くなるのが
わかりません。二重人格なんだと思うこともあります。

一歩一歩少しづつでも前に進めるように努めたいと思います。

文章にまとまりがなくすみません。
投稿日:2017-02-02
返信 8
伊藤幸弘教育研究所さん
奮闘ママさんへ削除
前回は長々と書いてしまったために逆に混乱させてしまったのかもしれません。
申し訳ございません。

・・・とはいえ、今回も長文です。
ただし、出来そうなこと1個〜2個くらいで結構です。
取捨選択してください。
投稿日:2017-02-03
返信 9
伊藤幸弘教育研究所さん
奮闘ママさんへ削除
「過保護・過干渉・しつけ」

よく、「過保護は子どもの教育上、良くない」ということを耳にします。
過保護が子育てをしていく上での悪い代名詞にもなっているのです。

「あの子は過保護で甘やかされたので、自分勝手で協調性がない」とはよく聞かれる言葉です。
しかし過保護はほんとうにわがままな子どもにしてしまうのでしょうか。
子どもは親(主として母親)をとおして、心の発達でもっとも大切な自分が生まれてきた世界への基本的信頼感と、自分の存在に対する自信を獲得して成長していきます。
そのためには自分の欲求がいつもしっかり受けとめられ、十二分に愛され保護される必要があります。
要するに、子どもは本能的に親の愛情を欲しているのです。そして親の愛情により子どもは健やかに育つのです。

大きくなってもわがままや甘ったれの原因というのは、過保護ではなく、親の無関心が原因です。
子どもに対する親の愛情が薄いと、育児放棄的になるか、逆に何でも与えてその場をしのごうとする「過保護的な行動」になるか、のどちらかではないでしょうか。
つまり同じ「過保護的な行動」であったとしても、親の愛情があるか、または親の無関心かにより、子どもに対する影響は正反対になるということです。

一般的に「過保護は子供をダメにする!」というのは、実は後者(親の無関心)のことであると思います。
では、親の愛情があれば過保護でも問題ないのか?というと「問題ない」と思います。
むしろ小さいうちに子供の欲求を満たしてあげれば、子どもは満足して過度に欲求をすることはなくなってくるということです。

いつまで経っても、大人になっても欲求が収まらないというのは、先に書いた「親の無関心」が原因のひとつにあるのです。
いくらモノを与えても子どもは満たされないということです。
子どもが本当に欲しいものはモノではなく、そのモノを通して親の愛情を感じることではないでしょうか。

子どもがオッパイを欲しがれば与えればいいし、子どもが抱っこを要求すれば抱っこしてあげればいいし、何かを欲しがれば出来る範囲で与えればいいと思います。

ただし、親の思いは率直に子どもに伝えることも大切です。
例えば経済的に無理のあるものを欲しがっている場合は「買えない」ことをきちんと伝え、代わりに手作りにチャレンジするとか、抱っこしてあげたいけど大きな荷物を持って無理な時や体が弱くて難しいときは、家で座ってなら出来ることを伝えたりすればいいのです。
無理のない出来る範囲での「過保護」は大いにやってあげるべき、そしてそれらは「子どもの自律」の妨げにはならないというのが我々考えです。

ちなみに、危険なこと、人としてやってはいけないこと、これらは「しつけ・教育」の問題であり、過保護とはまた違った性質のことなので、それらと混同しないで欲しいと思います。

過保護と過干渉はつい混同されがちですが、その性質はまったく異なるものです。
多くのご相談を受ける中で、昨今は親による子どもへの過干渉がとても多いと感じています。

過干渉とはその名のとおり「過度に人に干渉すること」です。
この過干渉は大いに子どもの「自律」の妨げになります。

一般的な子供への過干渉の例を言うと
・子供が欲求していないことに良かれと思い口を出す
・必要以上に子供の言動に口を出す
・先回りして良し悪しを植えつける

幼児期になると子どもはのびのびと自発的に行動するようになります。
あらゆることに興味を示し、何度失敗しても叱られても、またすぐ忘れて果敢に挑戦していきます。
親は心配で見ていられませんから、つい手を出します。
しかし、この規制や干渉が強すぎると子どもは親の愛情を失うことを恐れて、“偽りの前進”や退行現象に陥ったりすることになります。
ですから「過干渉には注意」が必要です。

「過干渉」の何がいけないかと言うと、まずは子どもの考えや思い、意見を無視して干渉するということです。
ここで難しいのは先ほど挙げました「しつけ」と「過干渉」の境です。

「しつけ」はもちろん大事なことです。
子どもに口を出したくなくても、しつけの一環として口を出さざるをえないことは当然あります。
子どもの意見だけを尊重するわけにはいかない場面はあります。

それはもちろん大事なことであり、子育ての過程では、親としてやっていかなければならないことです。
しかしここで言う「過干渉には注意」が必要というのは、親の考えや価値観を過度に植えつけようとすることを意味します。
人は誰だって性格や考え方、価値観は異なりますし、それは親子だって同じことなのです。

過干渉の危険な要素はその親の価値観を子どもに植えつけようとし、親の価値観に反すれば注意して正そうとすることです。
更に過干渉を例えると、ごはんを食べるのが遅いから「早く食べちゃいなさい」と言うのはいいのですが、早く食べるように手伝ったり、食べる順番をいちいち指摘したりすることは「過干渉」と言えます。
また、今日は暑いから「こっちの服にしなさい」と言うのはいいのですが、それを過度に強要したり、子どもがたいして興味がないのに、親が良かれと思うことで遊ばせたり、習い事をさせたりすることも「過干渉」と言えるでしょう。
よく耳にするのは、特に害はないけれど、親が不愉快に思うことは止めさせようとしたり、何かにつけ、あーしろこーしろと指示をしたりすることも「過干渉」です。

これらの例で、「しつけ」「過保護」「過干渉」の違いが何となくご理解頂けるかと思います。

過干渉でよく言われているのが、「親の子どもに対するマインドコントロール」です。
その結果、子どもは何が良くて、何が悪いかの基準を正しく理解することが出来ずに、親の顔色が基準になってしまうのです。
子どもは自分の考えで行動出来なくなる恐れがあり、自分(子ども)の価値観で良し悪しを判断することを認められず、親の価値観が優先されてしまうのです。
これでは子どもの「自律」が育たないのは当然のことであると言えます。

しかしこの手の親は、なぜ子どもが自律できないのかが理解できてない場合が多いのです。
結果的に更に親の干渉が増え、そして子どもの自律は更に遠のくという悪循環が生まれてしまうのです。

注意すべき点は、親が過干渉にしていることを気づかない場合です。
早く気づけばいいのですが、自分で気づくのは、なかなか難しいことです。
親に自分の望むことを十分にしてもらっている子どもは、家庭以外でも先生の手をわずらわせないで仲間と仲良くのびのびと遊べます。
ですから友だちのなかに入っていくのが上手か下手かをみるとよくわかります。
保育園や幼稚園で親から何日も離れられない子、いつも先生の周りにまとわりついていて、友だちのなかに入っていけない子は過干渉の可能性があります。
先生の周りでいい子になってお手伝いしている子はまだいいのですが、先生のいやがることをわざとたくさんして関心をひく子でしたら要注意です。

カウンセリングを進めていく中で感じるのは、過干渉の親というのは、親自身が周りから受けいれられていないケースが多いと感じています。
自分が受けいれられないのに子どもを受けいれることは難しいです。
自分が孤独ですから、子どもが自分のいうことをきかないと許せないのです。
子どもが唯一の話し相手であり、受け入れてもらえる相手であり、コントロール可能な対象なのです。

ですから、過干渉の親にならないために、親自身の人間関係をよくしていくことが大切と言えます。

夫婦関係は元より、地域や親戚、友人関係を良くし、お互いに受けいれられる状態でなければいけません。
そうした親は、子どもの話を聞くだけでなく、子どもの願いもかなえることができます。

孤独になるにしたがって過干渉になり、ゆくゆくは虐待するようになるのです。
しばしば体罰をする親や教師に多いパターンです。親や教師自身が我慢できない。
親同士・先生同士が孤立していては、どんなに優秀な親や教師であっても、いい子育てや教育、指導はできません。
そのためには、コミュニケーションが最も大切なのです。

干渉も、やリ方によっては過干渉になりかねません。
子どもがいやがる塾や習いごとに無理やりに、いつまでもつれていくことがあります。これは過干渉です。
子どもの個性と能力と、いやがる度合を見て、干渉か過干渉かをみきわめればいいのです。

ただし、子どもが望んでいないことをしてはいけない…ということではありません。
ここで申し上げたいのは「過剰にしてはいけない」ということです。
どこまでが過剰で、どこまでが過剰でないか、これはそれぞれの家庭の価値観、環境、文化、親子との関係などで決めればいいことです。

親と子の関係は、普段から、子どもの言うことをたくさん聞いてあげていれば、親の言うことも聞かせやすいということがあります。
いつもたくさん言うことを聞いてもらっていれば、子どもは少しぐらい我慢できるのです。
あまり聞いてあげていない子に我慢しろと言っても我慢できるものではありません。

また普段よく話を聞いて欲求をかなえてもらっていれば信頼感もあります。
信頼している人の言うことはよく聞くけど、信頼していない人のことはちょっとしたことでも聞けないのです。

よく、「怒るはダメで、叱るがいい」と言います。我々も以前はそう伝えていました。
決して間違いではありませんが、大事なことが抜けています。
それは「誰が」と言うことです。

信頼している人から怒られても、それはすべてがいやなわけではありません。
信頼していないとから上手に叱られてもストレスしか感じません。
信頼関係で結ばれている親子であれば、多少感情的になって怒ったとしても「自分(子ども)のために言ってくれているんだ」と思ってもらえるはずなのです。

ですから、普段から子どもの欲求をよく聞いて、良い親子関係を作っておくことが大切です。
子どもの欲求をたくさんかなえてあげ、子どもが願ったとおリの愛し方をする…これが保護であり、過保護であっても、ちっともかまいません。
そして満たされている子どもには、ある程度の干渉もできます。

重要なのは、「親の欲求不満を満たすための過干渉」は慎んでもらいたいということです。

※上記で説明しました、「コミュニケーション」に関しましては別途、ご説明します。
投稿日:2017-02-03
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伊藤幸弘教育研究所さん
奮闘ママさんへ削除
コミュニケーション(「聴き方」「伝え方」)

■信頼関係の構築
相手との信頼関係の構築を図るためには円滑なコミュニケーションが大切です。
カウンセリングの領域では、カウンセラーとクライアントの信頼関係(専門的には“ラポール関係”といいます)が絶対条件といわれます。ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすればいいのでしょう。
コミュニケーションの2つの柱ともいえる「聴き方」と「伝え方」に関して紹介します。


■「聴き方」
みなさんは、「聴き方」を意識しながら部下からの話を聴いたことがありますか。「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。しかし、円滑なコミュニケーションを図る上ではこの「聴き方」が特に重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、「心」の文字が入っている「聴く」です。これは、相手を受け入れて相手の話しに耳と心を傾けることを意味します。専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは、「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。


■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる聴き方です。黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの「言語情報が7%」、口調や話の早さなどの「聴覚情報が38%」、あいづちやうなずき等、見た目などの「視覚情報が55%」の割合であったという実験結果があります。この割合から「7-38-55のルール」とも言われ、「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれています。

話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたりする聴き方です。大きくうなずくときは「なるほどねぇ〜」と言う意味があり、小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。


3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」「それについて、君のほうでも何か言いたいことがありそうだね」、「君にとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」等のようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。


■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。そして、相手は「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」となります。

ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。その際は、はっきりと上司としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。
例えば、部下が悩みを打ち明けたとします。悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに。その際に、最後まで聴いてそれをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)をすると時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは嬉しかったね」「それは悔しいね」「それは腹が立つよね」。こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。高級クラブに高いお金を払ってまで、サラリーマンが通うのは、高級クラブのママさんたちはこの「気持ちを汲む」等、聴き方に長けているからなのです。


■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには相手に「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が大切です。それを意識することで、部下に対して自分は上司にどれだけ大切に思われているかを実感させる効果があります。それを伝えるためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」、「恥ずかしくてこんなことは言えない」。まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。相手の行為や出来事を非難がましくなく、事実を述べる伝え方です。
相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。
コミュニケーションを外す人は、往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまっているケースが多いです。

例えば、お子さんがリビングに来て、大きな音でテレビを見始めたとしましょう。
こちらはその時に別のこと(例えば読書)をしています。
静かな状態でゆっくり読書をしたいのにテレビが気になって集中できません。
ついつい、感情のままに「うるさい!」「ボリュームを抑えろ!」「別の部屋に行け!」と思ってしまうケースはないでしょうか。これは主語が「あなた=YOU」になっています。
「“あなたが”うるさい!」「“あなたが” ボリュームを抑えろ!」「“あなたが”別の部屋に行け!」

こちらの思いを正確に伝え、相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。
「あなたが大切な書類を遅れて出すことで、その後行程の仕事が滞って、困っているんだよ」。
これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→あなたが急に大きな音でテレビを見ることによって
影響→お母さん(お父さん)は集中して読書ができなくて
感情→困っているんだよ

その後に「だから、あなたはこうしなさい」と言ってしまうと、せっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になってしまいますので注意が必要です。
「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。


■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、相手の考えを聴くというのはコミュニケーション(会話)の基本です。
しかし、いくらIメッセージを活用して伝えても、「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、しつこく何度も同じメッセージを発することになります。これは「審判的表現」といい、圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて相手は安心して、自ら変わることができるのです。また、相手の立場を理解することで、こちらの心にも変化が現れることもあり、他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手を分かろうとせよ”です。


コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいです。だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、「聴き方」や「伝え方」を意識して部下とのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。
投稿日:2017-02-03
返信 11
奮闘ママさん
息子の反抗期削除
お返事いただきありがとうございます。

主人は平日ほとんど息子と会話がありません。
(朝が早い為、息子が帰ってくる時間には寝ています)
土日は時々朝を起こしにいってくれますが、注意とか叱ることはほとんどありません。
日常会話程度で終わってしまいます。

注意とか叱ることはほとんど私が行っています。
息子が間違っているのはあきらかなのですが、叱られていること自体が嫌みたいで大声や力づくで反抗してきます。
最近はよく家を早く出たいと言っています。
叱っている状況で、家に帰ってくるななどのことを言ってしまったら、本当に
家に帰ってこないのではないかと思ってしまいます。

帰ってくるまで心配で起きています。
帰ってきて、私自信が布団に入っても寝付けないことが最近多くなりました。

急に家に泊まりに行ったり、泊まりに来たり。息子には毎回駄目だよと言っていますが我関せずです。全然話になりません。
一緒に遊んでいる友達の親御さんたちも、自分の子供の行動をどのように思っているのか聞いてみたいと思うことが時々有ります。

愚痴になってすみません。
投稿日:2017-02-15
返信 12
伊藤幸弘教育研究所さん
奮闘ママさんへ削除
愚痴・・・大いに結構です。
むしろ、この場で吐き出してください。

また親同志の情報交換の場は大切だと思いますよ。
可能であれば実現してみてくださいね。
投稿日:2017-02-15
返信 13
奮闘ママさん
息子の反抗期削除
ご無沙汰しております。
最近アルバイトも辞めてしまい、手持ちのお金が無くなってしまったのか、最近よく金をくれと言ってきます。
お昼代程度は時々あげたりしますが、金額が不服なのか怒り出し物に当ったり、最終的に私の腕や足などを殴ったり蹴ったりします。
また、嫌なことを言ったりします。例えば違う学校の人が生意気だったから殴ったとか、競馬やパチンコをやったことがある・・・。
警察に捕まったりしてもいいんだ見たいなことも言ったりします。
荒れた後にちょと落ち着いているときに息子が、家がぜんぜん楽しくないから外に遊びに行くんだと。友達と一緒に居て
楽しんじゃないかと聞きましたが、家にいるのがつまらないから友達と居るだけで、一緒に居て楽しいわけじゃないと
言っていました。
本音かどうかはわかりませんが、家がつまらないと言ってきたことに少なからずショックを受けました。
主人は平日はほとんど息子と顔を合わすことはありません。私は毎日のように息子と少しは会話をしておりますが
話がかみ合わないことが多く、怒り出すこともあります。
子供のイライラを取り除いてあげたいとおもいますが、怒る理由がわかりません。
聞いても返事は嫌なことしか言ってこないので困っています。
こんな状況を脱したいと思いますが、答えが見つからず試行錯誤の毎日です。
投稿日:2017-03-09
返信 14
伊藤幸弘教育研究所さん
奮闘ママさんへ削除
思春期の子どもが「家にいるのかつまらない」と思うのはむしろ一般的です。
「家が大好きで外にも出ない」方が心配になります。

ただし、お金を渡しても不服で暴れだすのは心が成長していないと言わざるを得ません。
おもちゃを与えても気に入らないといって駄々をこねる赤ん坊レベルです。

本当はご主人にも子育てにもっと関わっていただき、「ダメなものはダメ」と一喝していただきたいのですが・・・。
難しいですか?
投稿日:2017-03-09
返信 15
奮闘ママさん
息子の反抗期削除
お返事いただきありがとうございます。
以前も書きましたが、主人が叩いたことで息子が大暴れし、その矛先が私に向かってしまったので、それ以来息子には何もしなくなりました。
主人はコミュニケーションが下手で、また口下手で人の前でうまく会話が出来ず口ごもってしまうこともあります。
そう言うことがあるせいか会話をすることが苦手に思っています。それも息子と向き合えないひとつになっているかもしれません。
先生のいう通りに主人にも子育てにもっと関わってもらいたいと思っています。
一喝は出来ないにしても息子と向き合ってもらいたいと思っています。
投稿日:2017-03-10
返信 16
伊藤幸弘教育研究所さん
奮闘ママさんへ削除
ご主人はコミュニケーションが苦手なのですね。
でも、苦手を理由に子育てを放棄してはいけません。
苦手なら苦手なまま、お子さんと関わればいいのです。

以前お伝えした「コミュニケーション」の「聴き方」を再度ご覧ください。

話すのが苦手なら「聴き役」に徹すればいいのです。
投稿日:2017-03-10
返信 17
奮闘ママさん
息子の反抗期削除
先日3人で話す機会を作りました。
主人から会話をしなくてもいいと思い、お金の使い方や、これからの事を話をしました。
友達と約束をしているようで、少しイライラしていましたが、冗談を交えながら1時間位話しました。
主人も聞いているだけだったので、時々意見を聞いてみたりしました。
息子にうまく伝わったかどうかわかりませんが、今の気持ちを伝えられたと思います。
今後もこのような機会を設けたいと思います。
投稿日:2017-03-13
返信 18
伊藤幸弘教育研究所さん
奮闘ママさんへ削除
早速実践していただいたのですね。
これでいいのです。
これがいいのです。

一気に事を進めるよりも、まずはそのような環境を作って短時間でもいいので話す機会を作ってみること。

これをこれからも継続してみてくださいね。
投稿日:2017-03-13
返信 19
伊藤幸弘教育研究所さん
奮闘ママさんへ削除
次回の話す際の会話のネタとして以下、参考にしてみてください。
全部じゃなくてもいいのです。
ひとつでも参考になりそうなネタがあれば幸いです。
投稿日:2017-03-13
返信 20
伊藤幸弘教育研究所さん
奮闘ママさんへ 削除
「自分を変える」

「過去と他人は変えられない、変えられるのは未来と自分」
これは、カナダ出身の精神科医であり、1957年に交流分析(Transactional Analysis:TA)を提唱した、エリック・バーンの言葉です。

この言葉の通り、人の行為とか考え方とか、諸々は変えることは出来ないし、過ぎ去ったことも変えられません。
しかしながら、自分のこと、そして、これから起こる未来については、影響を与えられます。
だから、「自分自身」と「これから」にフォーカスをしていくことが大切なのです。
そして、変えていくのです。

一方で、自分を変えたいけど変え方が分からない。自分を変える為にはどうするべきなのでしょうか?
まず…自分の中にも「変えられるもの」と「変えられないもの」…があることを認識することが優先されます。

この二つを分類してみると…
自分の中の変えられるもの→「思考」「行動」
自分の中の変えられないもの→「感情」「生理的反応」
…に区別できます。

例えば…
今、この掲示板を読んでるあなたに対して
「1+1は?」と聞いたら「2」と答えるでしょうし(思考)
「PC(またはスマホ・携帯)に向かいながら首を回して」と言ったらそのようにできるはずです。(行動)
このように「思考」や「行動」はインストラクション(指示)があればすぐに変えられます。

ところが!
「電車に乗り合わせた見知らぬ人を好きになってください」と言ってもいきなり好きにはなれませんし(感情)
「胃液を通常の5倍出してみてください」と言っても自分ではコントロールできません。(生理的反応)

「感情」や「生理的反応」はダイレクトには変えられないものです。

それを踏まえると…「自分を変える」ということは「思考」と「行動」を変えるしかないのです。

…でもこれが難しい。
ホームで電車を待っているとします。これがまた、ちょっと急いでいる時に限って遅れる。
だいたいの皆さんは電車が来るべき方向を覗き込みイライラしてしまうでしょう。
しかし、いくら覗き込んでも電車が来る時間は変えられません。…にも関わらず僕たちは覗き込んでしまう。
「変えられないもの」とは分かっているものの一生懸命イライラを募らせているのです。

自らの力では電車が到着する時間を変えることが出来ないのであれば待っている時間に新聞や本を読むとか調べものをするとかした方が時間を有効に使えますし自分にとってもプラスなはずですよね。

このように日常の良くあるケースから徐々に「思考」や「行動」を変えていくクセをつける。
これが自分を変える近道であり、その先の未来を変えていけるヒントがあるのだと思います。

心理学では「過去は変えられない」といいます。
でも、このように自分を変えることで今現在の物事に対する受けとめ方や、捉え方が変わり、もしかしたら…「過去の事実」は変えられないにしても「過去の形」くらいは変えられるかも知れません。
投稿日:2017-03-13
返信 21
奮闘ママさん
息子の反抗期削除
先日の息子との会話の中で、高校受験で人生を狂わされたと言われました。
第一志望の公立は残念ながら落ちてしまいましたが、併願優遇で私立には受かりました。
子供と話し合って私立を決めたつもりでいましたが、息子としては親と先生が勝手に決めたと言っています。
子供としては公立の2次試験を受けたかったようで、私立には行きたくなかったみたいで結局は進学することを止めました。
その件については息子とのわだかまりになっているので、私と主人とで謝りました。
今は何をしたらいいのかわからないだろうから、色々なアルバイトを経験してみて最終的にやりたいことが見つかればいいねと話をしました。
先生のアドバイスに「過去と他人は変えられない、変えられるのは未来と自分」と書いてありました。
息子もそうですが、私たち両親も変わらなければ未来は変わらない。
少しづつでも前に踏み出せるように、主人ともども息子に関わっていきたいと思います。
投稿日:2017-03-17
返信 22
伊藤幸弘教育研究所さん
奮闘ママさんへ削除
「高校受験で人生を狂わされた」とのことでですね。
親としては「あの時にもっとはっきり主張して欲しかった。あなたの人生でしょ!他人のせいにするのはやめて」と言いたいところでしょう。
正直、読んでいてそう思いました。

でも、それを(おそらく)、飲み込み、ご主人とお二人で謝罪したとのこと。
とても素敵な対応です。

お子さんはそのことで「言って欲しかったひと言」が聞けたのだと思います。

親として変わる!
その一歩を踏み出せたのではないでしょうか。

さぁ!
次はお子さんが一歩進む番です。

「変えられるのは未来と自分」
この言葉を今こそお子さんに伝えたいです。
投稿日:2017-03-18
返信 23
伊藤幸弘教育研究所さん
奮闘ママさんへ削除
以下、いつかお子さんに読んでいただきたい我々からのメッセージです。
投稿日:2017-03-18
返信 24
伊藤幸弘教育研究所さん
奮闘ママさんへ削除
「事実は1つ、受け止め方は2つ」

ある調査によると、日本の若者はアメリカ・中国・韓国の若者と比較して 自分自身を肯定的にとらえていない傾向にあるという調査結果が出ています。
しかし、自分自身を肯定的にとらえられない原因は、実は思い込みや勘違いの部分が大きいのです。
人間の習慣として、無意識のうちに脳へ条件づけされた習慣通りの行動を行ってしまうという傾向にあります。
専門用語では、物事をどのように受け止めるかという習慣を「思考習慣」と呼びます。
この思考習慣は以下の2つです。
「マイナス思考」→いつも不満やグチ、無理、できないという弱気なことばかり言っている消極的な人
「プラス思考」→いつも明るく、できることばかり考え、強気で自信にあふれた発言をしている積極的な人
このマイナス思考とプラス思考の差はどこから生まれてくるのでしょうか?
それは、フッと思い浮かべる「かも?」から生まれるのです。
たとえば、否定的なことを思い浮かべた人は、
「できないかも?」
   ↓
「できない姿・状況をイメージ」
   ↓
「あきらめる」
   ↓
「間違いないという否定的確信」

反対に肯定的なことを思い浮かべた人は、
「できるかも!」
   ↓
「できる姿・状況をイメージ」
   ↓
「その為に行動する」
   ↓
「間違いないという肯定的確信」

このように、世の中には 「プラスのかも」と 「マイナスのかも」の 2つがあります。

脳に浮かぶプラスの「かも?」は神様がくれた成功へのプレゼントであり、マイナスの「かも?」は あなたの人生を台無しにする悪魔のささやきでもあるのです。

たとえば、テストで思わぬミスをしてしまった。 よい結果が得られなかったという事実に対して、これを糧として努力を続け、次のテストでよい結果が出れば、最初の失敗はさらに学ぶための刺激、あるいはよい教材になったと言えます。
言うなれば、「失敗」ではなく「将来の教訓」なのです。

発明王と言われたエジソンは電球を発明するまでに1万回失敗しました。
しかし、「失敗だ」とは言わず、こう言いました。
「うまくいかない方法を1万通り発見した」 ・・・と。
まさに、この思考こそがプラス思考というべきではないでしょうか。

成功をめざす過程において良くないと思われる結果は「失敗」ではないのです。
むしろ「学ぶチャンス」、「成功へのプロセス」です。
言うなれば、この世の中に「失敗」はないと言えるのではないでしょうか。
このように考えられる人が「メンタル的にタフ」という人です。

ものごとには「出来事」があって「結果」がありますが、この「出来事」と「結果」の間には必ず「受け止め方」が存在します。
たとえば・・・
【否定的受け止め方】
(A)旅先で雨が降った
 ↓
(B)せっかくの旅行が台無し
 ↓
(C)憂鬱な気分で楽しくない旅行だ

逆に・・・
【肯定的受け止め方】
(A)旅先で雨が降った
 ↓
(B)観光客が少ないかもしれない
 ↓
(C)静かに景色を楽しめるな

自分に自信のない人は、どうしても、自分の「欠けている部分」に焦点が当ててしまいます。

「足(た)らで事たる身こそ安けれ 」
これは禅の言葉です。
「足らん、足らん」言い出したらきりがありません。
足らんけど、足りるところで楽しめる人が素晴らしいのです。
なにげない日常、ちょっとした出来事の中に幸せを見つけられる人、今ある環境を楽しめることは素晴らしいと思います。

思うようにいかないことなど山ほどあるでしょう。
それはそれで受け止めて、そこから学べることを探して次の事へ向かえるような、そんな受け止め方をしてみませんか。

経営の神様、松下幸之助はこう言います。
「運の悪い人とは “自分は運が悪い”と思う人。
運のよい人とは “自分は運がよい”と思う人。」・・・と。

出来事は常に白紙であり、その段階では、「プラス」も「マイナス」もありません。
要は今出来ていなくても、「やればできる」というプラス思考と 「やってもムリ」というマイナス思考の差なのです。

したがって、「事実は1つ、受け止め方は2つ」ということになるのです。

この世の中には、「失敗」も「不幸」もない。
それらは「成功」や「幸福」へのプロセスだ、と考えるとけっこう気持ちが軽くなり、「何でもチャレンジしてやろう」 という気持ちにならないでしょうか。

本気でチャレンジし行動すれば不可能だと思われていることも可能になるのです。
「夢は必ず叶います」

そのためには、先ほどからお伝えしている通り、「受け止め方をプラス」にする必要があります。
その「受け止め方」は言葉で表現されます。

私たちは言葉を使って、物事を受け止め、理解し、考え、表現しています。
言葉は脳の働きによって生まれる心(意識)を表現したものなのです。
言葉を変えれば、心が変わります。
心が変われば、脳の回路も変わるのです。

「プラス思考」とは、「プラスの受け止め方+プラスの表現」です。
脳と心は言葉によってつくられる 、言わば、「言葉は意識のコントローラー」なのです。

「できない」→「できる、やれる」
「ムリ」  →「大丈夫」
「イヤだ」 →「いいね」

心から「実現させたい」と思うことがあればプラスの表現を使いましょう。
断定的な言葉を使うことで、ドーパミンが分泌され、細胞がやる気を出してフル稼働するのです。
「できると思えばできる、できないと思えばできない」
苦しいときは 、「やれる」「できる」で乗り切りましょう!

よく、「性格は生まれつきのものだから絶対に変えられない」というご相談を受けます。
しかし、この考えは正しくありません。
心理学では人間の行動の9割以上が習慣によるものだといわれています。
つまり習慣を変えることで性格 (=習慣的性格)を変えることができるのです。

「過去と他人は変えられない
 変えられるのは未来と自分」

これは、カナダ出身の精神科医であり、1957年に交流分析(Transactional Analysis:TA)を提唱した、エリック・バーンの言葉です。

この言葉の通り、人の行為とか考え方とか、諸々は変えることは出来ないし、過ぎ去ったことも変えられません。
しかしながら、自分のこと、そして、これから起こる未来については、影響を与えられます。
だから、「自分自身」と「これから」にフォーカスをしていくことが大切なのです。

あなたの人生は、あなたの受け止め方・意識・言葉によるどのようにも変えることができるのです。
投稿日:2017-03-18
返信 25
奮闘ママさん
息子の反抗期削除
久々に投稿いたします。
その後の状況ですが、相変わらず夜遅く(朝方になるときもあります)帰って、昼過ぎまで寝る生活が続いています(早く帰ってくるようには行っているんですが・・・)。
私自体も寝る時間が遅くなり、連絡が取れないときは心配で朝まで起きていることが有ります。
また、息子が起きるまで外出することも出来ません。
起きた時にはイライラしており言葉使いも乱暴です。
アルバイトを辞めて遊ぶお金が無いのでそれでイライラしているような感じです。
先日新学期のガイダンスがあり、自分の為に行かなくてはいけないのに、行ってやっいるんだみたいな態度で、ギリギリまで寝ていて駅まで車で送るから行きなよと言うと嫌々な態度(悪態をつきながら)で行くような状況です。
自分の為なのに行ってやっているんだ見たいな態度は直るのでしょうか。
そのような態度の時にどう対応、対処すればいいのかわかりませんし、どう接すればいいのかわかりません。
投稿日:2017-04-04
返信 26
若者教育支援センターさん
奮闘ママさんへ削除
お久しぶりです。
新しい掲示板に移動して、ハンドルネームも変えていますが、従来のカウンセラーにて担当させて頂きます。
改めて、今後ともよろしくお願い致します。
投稿日:2017-04-04
返信 27
若者教育支援センターさん
奮闘ママさんへ削除
確かに学校は親のためではなく、本人のために行くのです。
そんな当たり前のことが分からなくなっている状態。
いや、分からないふりをしているのかもしれません。
思春期・反抗期の特長のひとつとも言えます。

そんなときは放っておきましょう。
車で送る必要もありません。

親の正論はときに子どもを更に反抗的にします。
黙って見守るのも親の務めです。

「親」と言う字は「木」の上に「立って」「見る」と書きますよね。
投稿日:2017-04-04
返信 28
奮闘ママさん
息子の反抗期削除
早々の返信をありがとうございます。
黙って見守るのも親の務めなんですね。

今回は門限のことについて質問があります。
門限は補導される時間の23時に決めていますが、ほとんど守られていません。
しかし、ほったらかしも嫌なので、しつこくメール等で帰れコールをします。
既読してくれるまで行っています。
それが嫌で、息子が私に対し、『早く子離れしろよ。』と言ってきました。
『門限なんて無くしてくれない。友達なんか皆門限なんてないんだから。』とも言います。
それは出来ないと言い聞かせはしましたが、暴言・暴力、壁などに当るなどをして一悶着ありました。
頭に血が上ると手がつけられません。
門限は23時はそのままで、息子に対する帰れコールを止めてみようか、または、門限自体も止めてしまおうかとも思っています。
どちらの判断が正しいのかどうかわかりません。
どう対応、対処すればいいのかわかりません。何かいいアドバイスがあれば宜しくお願いします。
投稿日:2017-04-10
返信 29
若者教育支援センターさん
奮闘ママさんへ削除
門限・・・奮闘ママさんに限らず、どのご家庭でも親御さんが頭を悩ませている課題です。

共通しているのが、「門限なんて必要ない。友だちは皆門限なんてない」という内容の子どもの言い訳。

頭に来ますが、ここはグッと堪えて。
なぜ門限が必要なのかという説明をしなければなりません。
そして、親としての子どもへの愛情を伝えるのです。
これは必ず効果がでます。
しかし、時間は掛かります。
門限を破ってしまっているときの親の顔と言葉が脳裏をよぎり、そのうちに守るようになりますよ。
投稿日:2017-04-11
返信 30
奮闘ママさん
息子の反抗期削除
いつもアドバイスありがとうございます。
門限の件については、アドバイス通りに言い続けていこうと思います。
息子に対する帰れコールの文言は『早く帰って来なさい』みたいな感じでしたが、言い回しを柔らかくして送るようにしました。
門限の少し前には『遅くならないように、気をつけて帰ってきなよ。』とか、門限過ぎたら『何かあったの?気をつけて帰って来なよ。』など。
まだ始めたばかりなので何ともいえませんがいい方向に行けばいいなと思っています。

学校も始まっていますが、朝起きれずにいます。
体調が悪いとか言って休みますが、起きてきたら外に遊びに行ってしまいます。
起こすのも嫌になってしまいます。
以前も別の件のアドバイスで『そんなときは放っておきましょう。黙って見守るのも親の務めです。』といただきました。
こんな時も子供を起こさずに、見守っていた方がいいのか、学校に行く時間になったら起こしたほうがいいのかわかりません。
寝過ごしてしまうのは自業自得なんですが、起こさなければ何で起こさなかったと言いがかりをつけてくると思います。
中三までは起こせばすぐに起きていましたが、夜更かしが多くなってから起きれなくなり、家に居る時は寝ている状況です。
気持ちの問題だと思いますが、どう対応、対処すればいいのかわかりません。
何かいいアドバイスがあれば宜しくお願いします。
投稿日:2017-04-17
返信 31
若者教育支援センターさん
奮闘ママさんへ削除
やはり・・・放っておく!
これが良いのではないでしょうか。

高校生にもなって親に起こされなければ学校に行けないという時点で自立出来ていない証拠です。
小学生でも自分で起きて学校に行きます。
精神年齢が未発達なのでしょう。

困るのは自分自身です。
そして、本当に困ったときにはじめて自分を振り返り、どうすればいいのかを考えます。
ここでも親は手を出さない。
ここで助言してしまっては「自分で考える」ということができない子どもになってしまいます。

失敗から学ばせる!

これが大事ですよ。
投稿日:2017-04-17
返信 32
奮闘ママさん
息子の反抗期削除
早々にアドバイスありがとうございます。
やはり放っおくというか、見守っているのがいいのですね。
夜になると少しは学校に行かなくてはと思うのか『○時に起こして』と言って、部屋に入って行きます。
だから、ついつい起こしにいってしまっています。
でも結局は学校に行く気が出ないから起きないのかなと思うようにもなってきています。

しかし毎日がこのような状態では、いつ普通の生活に戻れるのか心配です。
手を出さないというのもつらいですよね。

精神年齢が未発達ですか・・・、今まで考えたこともありませんでした。
精神年齢が未発達だからこそこのような行動をするのかもしれませんね。
そんな息子とは、どのように対応、対処すればいいのでしょうか。
あいまいな質問ですが、何かいいアドバイスがあれば宜しくお願いします。
投稿日:2017-04-19
返信 33
若者教育支援センターさん
奮闘ママさんへ削除
息子さんへの対処法ですが、息子さんに限らず、反抗期の子どもに対する即効薬はありません。
時間をかけてこうなったのです。
だったら時間をかけて改善する!
親としてはそんな心のゆとりが必要ですよ。
投稿日:2017-04-19
返信 34
若者教育支援センターさん
奮闘ママさんへ削除
ですから、今回は新しいアドバイスはいたしません。
むしろ、今まで我々がアドバイスさせていただいた内容を深めること、実践し続けることをおススメします。

どうか今までの我々のアドバイスを再度読み返してください。
特に「返信6」「返信9」「返信10」は参考にしていただけると存じます。
投稿日:2017-04-19
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