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お悩みNO.742
とらさん
遅刻が多い削除
今まで他の方の相談を読んで来ました。
参考になる事もありますが、状況がそれぞれ違いますので、相談させてください。
中3息子の事です。
中1の夏くらいから遅刻が多く、私は仕事で先に家を出るため、担任の先生の電話で初めて知りました。
それまでずっと主人の親と同居していましたが、入院などで同居でなくなった時期でもあります。
私は仕事と家事で余裕もありませんでした。
担任の電話から、仕事に行く時間を遅らせて、遅い時は学校まで送っていましたが、少しは遅刻減りましたが、相変わらず何度起こしても起きない状態が続いています。
パートの為、毎日時間を遅らせらと収入も減ります。
中1の間だけでそれはやめました。
友達にピンポン鳴らしてもらったりもしましたが、先に行ってもらう事が続いて結局それもなくなりました。
中3になり少しはマシになってくれたらと思いましたが、始めのうちだけで、最近は少しの遅刻ではなく、かなり遅れて行く状態です。
修学旅行など大事な時は行けますが、普段の日はほとんど遅刻です。
朝は何度もおこしますが、夜寝るのが遅いせいだと思いますが、言う事聞かずいつまでも動画見てます。
取り上げは反発というかすねる子なのでしていません。
小学校の時は取り上げてましたが、平気なのです。
おどしも効かない、ご褒美にも乗って来ない、どうすればいいか悩んでいます。
投稿日:2018-06-08
返信 1
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。
他の方のご相談もご覧になりながらご参考にしていただいたのですね。
確かにそのご家庭ごとに状況は違いますので、今後はこのスレッドに書き込みください。

さて、朝起きるのが遅く、遅刻が多いとのことですね。
原因は夜、動画を見ていて寝るのが遅いということ。

であれば、やはり動画を見る制限をしなければならないと思います。
一切禁止するとお子さんも反発してしまいますので、親子で話し合ってルールを決めてください。
そして、そのルールを守れなければ最終手段として取り上げることも視野に入れましょう。

朝型に生活リズムをつけるために、好きな動画は朝観る。
そして、時間を区切って登校の時間には家を出る。
これらを守らせてみてはいかがでしょう。

その他のルールに関しては以下を参考にしてください。
投稿日:2018-06-08
返信 2
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
■家庭のルール(参考例)

【マナー】
相手の気持ち、都合を考えて行動することは大切です。
利用して良い場所、時間帯、状況など、して良いことといけないことをきちんと判断できるようなルールを作りましょう。

①公共施設(図書館、電車、病院、店舗)などでの  利用はしない
②相手の迷惑にならないように使用時間を決める
③歩きながらの利用はしない
④食事中にメールをしない


【時間管理】
ケータイ・スマホを利用して良い時間、利用制限時間などを決め計画性のある生活を送るようにしましょう。
使用時間を考えればおのずと計画性のある行動ができるようになります。

① 21時以降は電源を切る
②自分の部屋にケータイ・スマホを持ち込まない


【金銭感覚】
利用限度額を超えなければよい、無料だからよいのではなく、利用時間を決めて使用すること。
毎月支払い明細を見て利用内容をふり返り、携帯電話やスマホの利用方法や目的に対しての話し合いをして意識を高めましょう。

①有料サイト契約はその都度親の了解を得る (ダウンロードなど)
②毎月の携帯電話の利用料金明細を必ず親子で 確認する
③有料アプリを入れたり、課金したりする場合は、 必ず親の了解を得る


【コミュニケーション】
インターネットを通じてコミュニケーションを取ることができますが、文字だけで相手に気持ちを伝えることは、意外と難しいものです。
常に受け取る側の気持ちを考えなければいけません。

①本当に大切なことは、ケータイ・スマホを通して ではなく会って伝える
②メールやメッセージは読む人の立場になって 読み返してから送る
③うわさ話など自分が言われたら嫌だと思うことは 書かない ※SNS・グループでのトークの書き込みも同様


【法律】
日本では、小中学校の単元で法律を学ぶ単元はありません。常日頃からニュース等を見て、子供と一緒に話し合う機会を持つようにしましょう。
何がいけないのか、誰にどんな迷惑がかかるのか、どんな責任を負うのか、自覚を持たせることが必要です。

①ツイッターやフェイスブックなどへの無責任な 投稿は社会に多大な被害を引き起こし、損害賠償 請求される可能性があるので絶対しない
②誹謗中傷の書き込みをしない
③大げさな表現、根拠のない情報の配信はしない
③自転車を運転しながらの携帯電話の使用は禁止
④著作権を守り、違法なダウンロードをしない


【役割・責任】
子供たちが本来やらなければならないことが(宿題、手伝いなど)ケータイ・スマホ利用によっておろそかになってしまうことがあります。
自分の責任を果たしてこそ権利を有する意味を理解させましょう。

①勉強中は携帯を触らない
②やるべきことを優先する


【自己防衛】
外敵から身を守ることも大切ですが、攻撃されるような言動をつつしむことも重要です。
情報配信の危険と責任を理解させましょう。

①WEB(ネット)上に個人情報(名前・住所・ 電話番号・写真など、本人が特定されてしまう 情報)を書き込みしない
②フィルタリング契約をする
③ウィルス対策ソフトを入れる
④IDやパスワードを安易に人に教えない


【家庭ルールを守れなかったとき(メタルール) 】
間違いを起こしたからといって直ぐにケータイ・スマホを取り上げてしまうルールを設けると子どもは問題を隠そうとします。問題は時間が経過すればするほど大きくなる可能性が高まります。守れなかったからといって、すぐにケータイ・スマホの使用を禁止するのではなく、事態が大きくなる前に、親が子どもに自問自答する機会を与えてみてはいかがでしょうか?

①ルールを守れなかった時、何が悪かったのか 家族で話し合う。
②それでも守れなかった時○○日間利用禁止
③利用禁止を繰り返した時は契約を休止をする(最終手段)

投稿日:2018-06-08
返信 3
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
また、以下には「朝起きれない子どもへの対策」もまとめていますのでご紹介しますね。
投稿日:2018-06-08
返信 4
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
朝起きれない子どもへの対策

■はじめに
平日の朝は決まって、『○○!起きなさい!学校遅刻するよ!』とか、
『早く起きなさい!集団登校のお友達待っているよ!』などを繰り返すのは
親も子どものストレスだと思います。

しかし、声掛けするほど朝起きれなくなる。
これは【人は命令されればされるほど、行動したくなくなる】という心理状態です。

人は誰しも「やろうと思っていること」や「やりたいと思っていること」を命令されると、
強制的に「やらされること」となってしまい、やる気が大きく損なわれるのです。

「やること」=「命令に従わされていること」となってしまうのです。
すると「起きなさい」=命令なので、起きることがとても憂鬱になって、なおさら朝起きれなくなってしまうのです。

■基本的な就寝時間の設定
朝起きのための具体的な方法の前段階として大切なのが、寝る前の事前準備です。
朝起きれないのは、ほとんどの場合、眠りでストレスが解消しきれていないからです。
ですからこの事前準備はとても大切になります。

まずは基本的な寝る時間の設定からです。
22時~23時近辺に眠りに就けば、その後の3時間でより深く熟睡できて、
成長ホルモンの分泌が促進され、疲れを取りやすい時間帯です。

この時間帯の就寝が大切です。
子どもの年齢にもよりますが、遅くとも22時~23時までは、布団に入らせるように心掛けましょう。

■寝る前にはテレビやゲームは禁止
睡眠とは、私たちの身体、脳、心のストレスを解消するための時間です。
ですから、当然のことながら、ストレスが大きければ大きいほど、
長い睡眠が必要となり、疲れが取り切れず、朝起きできなくなります。

朝起きれないのは、このストレスを解消しきれていないからです。
そこでポイントとなるのが、事前にストレスを減らすことです。
その減らすべきストレスとは、ゲームやテレビなど映像機器によるストレスです。
このテレビやゲームなどの興奮や緊張した状態は、寝ている間に処理すべきストレスを増やします。
寝る前の1、2時間は、ゲームやテレビに触れない生活を心がけるだけでも、
解消すべきストレスが減って、朝起きしやすくなるでしょう。

どうしてもゲームやテレビから離れないなら、漫画や読書に変えさせましょう。
テレビやゲームなとは直接光を照射し、激しく映像が移り変わりますが、読書や漫画は光を発しません。
それだけでも脳や心への刺激は、かなり少なくなるものです。

■寝る前の親子での時間の過ごし方
ご両親も日頃の仕事や家事でお忙しいでしょうし、夜はユックリと休みたい気持ちもあると思います。
ですからこれはあくまで、心の余裕があると感じられる時だけで十分です。
夕食後の寝る前に、子どもと話しをする時間を作ってあげてください。

例えばテレビを消して、リビングで学校での出来事を聞いてみる。
お風呂に一緒に入って、色々と話をしみる。
親子でのコミュニケーションは、子どものストレスを解消し、安心感を与えてくれる特効薬です。

もちろんそれは、学校への憂鬱感を癒し、朝起きしやすくしてくれる結果に繋がります。
ですから、ぜひ可能な限りでOKですから、子どもとゆっくりを過ごす時間を取りましょう。

■朝日を浴びて身体を目覚めさせる
次に、可能であれば夜寝るときに子ども部屋の遮光カーテンを開けて、朝日が部屋に入るようにしておきます。
私たちの身体は朝日を浴びることで、自然と目を覚ますように出来ています。
朝日を浴びること自体に、潜在意識レベルの目覚めの効果があるのです。

でもだからと言って、暗い部屋で寝ていたところを、いきなりカーテンを開けられれば、まぶしくて逆にストレスになります。
布団を引きはがして、朝からひと悶着すれば、先ほど言った命令しているのと同じで朝起きには逆効果です。
ですから最初から自然と朝日が入るようにカーテンを開けて寝るか、子どもが寝付いてから部屋の遮光カーテンを開けておきます。

■子ども部屋の目覚ましの設定
そして目覚ましの設定と、子どもとの朝起きる時間の確認などを行っておきます。

<目覚まし設定>
目覚ましは子供がおきたい時間に設定。
一度止めても完全に解除しないと5分後に再度目覚ましが鳴る設定。
事前に最悪いつまでに起きないと遅刻確定か親子で確認する。

最低限、この時間までに起きなくてはならない起床時間から、
45分ほど余裕をもって最初の目覚ましの時間にしておくとなお良いでしょう。
ウツラウツラと、布団の中で朝を過ごせる時間を最初から確保しておくのです。

■子どもが自分で朝起きれるようになる対策
ここからは、朝起きれない子どもの対策として、子どもを起こす際の対処法を説明します。
子どもが自発的に朝起きれるようになるための対策なので、声掛けは最低限になります。

朝起こす時の声掛けには注意が必要です。
決して命令形にならないように注意しましょう。
あくまでお母さんは子どもが自発的に朝起きれるようになるための、お手伝い程度の役割です。

<朝の声がけのルール>
「起きなさい」は使用禁止。
「大きな声」も使用禁止。

声がけは、最初の目覚ましが鳴った後に、身体を揺すって意識を覚醒させて
「今、何時何分だよ」。(一度覚醒しますが、たぶんすぐまた寝ます。)

目覚まし2回め移行は声がけ無し。
(目覚ましを止めながら、時折時間を確認するでしょう、目覚ましが鳴り続けても消さないなら、1回目と同じ声がけ。)

遅刻ギリギリ時間をすぎても起きてこなければ、身体を揺すって意識を覚醒させて
「やばいよ!今、何時何分だよ」(たぶん、ガバ!っと焦って起きます。)

■子どもが朝起きれなかったときの対処法
『なんで起こしてくれなかったの!』と、そんな時には冷静に『何度も声掛けたよ』と言っておきましょう。
ポイントは、子ども自身で時間を確認させて、考えさせることです。
そしてこれにより1度や2度遅刻したとしても、根気強く続けてみることです。

■朝起きのルールの心理療法的な役割
この何度もウツラウツラしながら、起きては寝るを繰り返す方法は、寝起きが良くなるための起床方法です。
夢うつつの状態は半覚醒状態です。
いわゆるトランス状態なので、その時間を何度も過ごすことで、睡眠でも残ってしまったストレスが解放されやすくなります。
よく夢は朝方見ると言いますが、その夢をみたり体験することが、心が癒やされている状態なのです。
そして回数を繰り返す毎に、しだいに寝起きが良くなってきて、徐々に起きるのが楽になってきます。

ここでポイント!
「起きなきゃ」と思いながら、中途半端にウツラウツラしたりすると、癒やし効果はありません。
目覚ましが次に鳴るまで、温もりを楽しむと思って、おもいっきりぬくぬく感じながら寝ていると、癒し効果有りです。

以上、ご参考にして頂けると嬉しいです。
投稿日:2018-06-08
返信 5
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
また、「おどしも効かない、ご褒美にも乗って来ない、どうすればいいか悩んでいます」とのこと。
子どもには脅しもご褒美も効かないことがあります。
脅したり、怒ったりするのではなく、「叱る」を、
ご褒美(褒める)ことも時には逆効果ということもあるのです。

それらは以下にまとめています。
投稿日:2018-06-08
返信 6
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
「怒る」と「叱る」は違う!子どもを傷つけずに効果的に叱る6つの基本ルール

親は我が子のことを真剣に考えるあまり、
つい感情的になり、怒ってしまうものです。
しかし、イライラした感情をそのままぶつける「怒る」と、
子どもの成長を思って「叱る」のでは全く違います。
子育て心理学から見た「怒る」と「叱る」の違い、
そして、ポジティブ心理学ベースの効果的な叱り方についてご紹介します。

■「怒る」と「叱る」の根本的な違い
・「怒る」とは、怒り手の感情を外に爆発させること
・「叱る」とは、相手によりよい方法を教示すること

似ているようで、全く違うことがわかりますね。
「怒る」はネガティブ、「叱る」はポジティブな色味があります。
子どもの困った行動に対し、親がガミガミと感情的に怒ると、
その場の雰囲気が険悪になるのはもちろんですが、
ダメージはその場だけにとどまりません。

1.トゲのある否定語が、子どもの自己肯定感や自己効力感を低下させてしまう
2.親からその感情的な対処法を学んでしまう
という弊害も出てきます。
とくに「2」は、その子どもの人間関係にまで影響を及ぼす可能性があります。

例えば、
・親が大声で怒鳴ると、子どもは「そうか、困ったときはパパとママみたいに怒鳴ればいいんだ」
・親が叩くと、子どもは「そうか、困ったときはパパとママみたいに叩けばいいんだ」
と学び、お友だちとの日常に応用されやすいのです。
子どもを叱る場面というのは、親の問題解決能力を披露する場です。
お手本になる対処法を示してあげたいですね。

■ポジティブ心理学ベースの叱り方 6つの基本ルール
【叱るときにやってはいけない3つのルール】
1.過去を引きずる:「いつもいつもダメなんだから」「毎回毎回同じことを言われて!」
2.叱る範囲をあれもこれもと広げる:「何をやらせても中途半端」「何も聞いていないじゃない!」
3.その子どもを全体否定する:「ダメな子ね」「なんて悪い子なの!」

叱る範囲を広げることで、叱りネタが何倍にも拡大し、怒りへと発展。
それが感情の爆発につながります。

【ポジティブに叱るための3つのルール】
1.いまのことだけを叱る:「いまの言い方はよくないよ」
2.目の前のことだけを叱る:「青いペンにキャップをしなさい」
3.その子どもの行動だけを叱る:「それは悪いことだよ」

子どもはよく困った行動をするものです。
それは悪いことかもしれません。
だからといって悪い子ではありません。
「いまの」「目の前の」「行動だけ」を叱るポジティブな叱り方なら、
子どもの自己肯定感を傷つけることなく、伝えたいことをしっかりと伝えることができます。

感情を出さずに、とは言っても
子どものことを一番に考えているからこそ
両親は怒ってしまいますよね。

もし「理不尽な怒り方をしてしまった!」
と感じたときは、まずは子どもに「ごめんね」です。
子どもの傷ついた心をその場で癒すことができ、
親も気持ちのリセットがしやすくなります。

その後は目線を意識的にほめポイントへ。
「できていないこと」ではなく
「すでにできていること」をうまくキャッチし、
そこを積極的にほめて、子どもの自己肯定感を満たしてあげましょう。

「叱り方のルール」と、「怒ってしまったら素直に謝り、ほめにスイッチ」
を、ぜひ今日から取り入れてみてください。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「叱る」と「褒める」というのは同意語だ。
情熱や愛情が無いと、叱っても、ただ怒(おこ)られているというとらえ方をする。
(野村克也/元プロ野球選手・監督)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


投稿日:2018-06-08
返信 7
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
ほめて育てる…は逆効果
「ほめて育てる」ことは子どもにとっては逆効果!…そんな場合があります

今、子どもたちの中で問題となっていること・・・それは自己評価の極端な低さです!
内閣府の調査によると、「日本の子どもはアメリカや韓国・中国の子どもと比べ自己評価が低い」とのことです。

自己評価は英語では「self-esteem」…自己肯定感とか自尊感情と言われることもあります。これは単なる「自信」とは違います。
自己評価とは自信があるとか、ないとかと言う以前のレベルで、「自分は生きている意味がある」「存在価値がある」「大切な存在だ」「必要とされている」…という感覚のことです。

今の子どもたちは、この「自己評価」が低い傾向にあります。
「どうせ僕なんか~」「どうせ私なんか~」・・・この「どうせ~」という言葉が出たら相当、自己評価が下がっていると見ていいでしょう。そのような場合はしばらく叱ったりするのをやめて徹底的に話しを聴いてあげることが大切なのです。

この「自己評価」は二段階に分かれています。

第一段階は「存在に対する安心」
つまり…「自分はここにいて良いんだ」「ありのままで良いんだ」「存在価値があるんだ」「いらない人間なんかじゃないんだ」…という感覚。
これは親が自分の存在を喜んでくれるということから育まれます。

第二段階は「能力に対する自信」
これは…「勉強が出来る」「スポーツが出来る」「お手伝いが出来る」…という自分の能力に対する自信。
これは周囲の人からほめられることで育まれます。

普通、自己評価とか自信とかいうと第二段階の方を問題にする傾向があります。自信のない子に自信をつけさせるために「ほめて育てる」ということをしがちです。でもこの効果があるのは、あくまでも第一段階の自己評価が十分育まれていることが前提です!それが欠けている子どもに対しては「ほめて育てる」ことは逆効果になる可能性もあるのです。

なぜ逆効果なのでしょうか?
存在への安心が極端に欠けている子ども…つまり「自分は存在価値のない人間だ」という子どもは、ほめられることで自分の存在価値を理由づけます。ほめられている間は良いのですが、ほめられなくなると存在価値を失ってしまいます。だからほめられることだけに全精力を注ぐのです!そのために自己主張したり反抗したりすることが出来なくなります。いわゆる「過剰適応」の状態です。

その結果、手の掛からない聞き分けの良い「良い子」になります。
一見、結構なことじゃないかと思いがちですが、でもこれは良い子は良い子でも、大人にとっては「都合が良い子」なだけです。本人にとっては常にほめ続けられなければ不安になり休むことも出来ず常に全力疾走!

当然、そのうちに息切れを起こします。ひたすらにほめられ続けられて、どんどん過大な役割を求められ、ついには頑張れなくなります。
だれにも相談出来ずにやっとの思いで親や教師に相談しても「まぁ~大変だけど頑張れ!」としか言ってもらえず、「これ以上、頑張れないから相談したのに、まだ頑張らなきゃいけないのか」と絶望するのです。そう思ってしまった時は深刻な危機が訪れます。

「これ以上、頑張れない。期待に応えられない自分は存在価値のない人間だ」そんなふうに思いつめて自殺を図ったり苦しさのあまりに周囲に危害を加えるようになってしまう可能性もあります。

大切なのはほめておだてることではありません。子ども自身の存在を認め、喜び、「生まれてくれてありがとう!」と心から思えるかです。
投稿日:2018-06-08
返信 8
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
そもそも、お子さんが学校で学ぶことの大切さと言う大前提を理解していないので遅刻を繰り返しているのではないでしょうか。
その大前提を理解させてあげることも親の役目かもしれませんね。
投稿日:2018-06-08
返信 9
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
■学校で勉強する意味(なぜ将来役に立たないことも勉強するのか)

学生時代に「なぜ、将来役に立たないことも勉強するのだろう」 とか、「何で勉強ってしなければいけないんだろう」 と思った方は少なくないと思います。

この思いは古今東西、永遠のテーマなのかもしれませんね。
そこで今回は「学校で勉強する意味」に関してまとめてみました。

なお、ここでお伝えすることは、我々の考えであり、当然、まったく違う考えの人もいると思いますので、あくまで、「個人の考え」として聞いていただいて、もし参考になることがあれば、参考にしていただけたらと思っています。

「将来役に立たないことも学校で勉強しなければいけないのか」と大人になった今、考えてみました。
我々が出した答えは、以下の3つです。

1.本当に将来使うため
2.難しいことでも覚えたという経験を得るため
3.問題を解決できるようにするため

1つ目の「本当に将来使うため」というのは、学校で覚えたことや知識は、意外と、将来使うときがあります。
たとえば、計算をしたり、文章を書いたりすることはもちろんありますし、英語も分かると本当に便利だし、 あと、テレビのクイズ番組を見ていても、知識があると、見ていて分かるから楽しくなります。
歴史を知っていると、歴史のドラマも面白いですし、人と話す幅も広がります。
人から「すごい!」って思われれば気分も良くなります。
なので、やっぱり、知っておいた方が良いです。

学生のときは、「これって将来本当に使うのかな?」と思っていたことも、大人になってみると、実際に使うことはたくさんあります。
将来のことは誰にも分からないので、何をいつ使うのかは、学生のときには分からないんですけど、 実際には、大人になってから使うことはたくさんあるので、これが、勉強しておいたほうが良い 1つ目の理由になります。

ただ、そうは言っても、「連立方程式」や「因数分解」は大人になってから実際に使うのか、と言われると、正直言って、大人になってから使ったことがある方は少ないと思います。
数学が必要な専門職以外の人は、ほぼ使っていないのではないでしょうか。

ではなぜ、大人になってから使わない可能性が極めて高い、こういう難しいことも、 学生のときに勉強した方が良いかと言うと、「難しいことも俺は覚えたんだ!」という経験が、 大人になってから活きてくるからです。

大人になってからも、覚えなければいけないことって、たくさんあります。
生きていく上で、やっぱりお金は必要なものになるし、そのお金を稼ぐためには、 仕事をしないとお金を得ることができないんですけど、その仕事をする上で、 覚えなければいけないことは、たくさんあります。

もちろん、仕事だけじゃなくて、普段、生活していく上でも、 覚えなければいけないことは、やっぱりたくさんあるのです。
そして、 知識があればあるほど、得をすることが多いし、人生も豊かになっていくのです。

でも、学生のときに、「将来使わないから」とか、「難しいから」という理由で、 難しいことを覚えようとしなかったら、大人になってからも、「俺って(私って)難しいことを 覚えることができなかったから、今回も覚えれないよな・・」という感じで、諦めてしまいます。
そんな心のクセがついてしまうのです。

逆に、学生のときに、難しいことでも勉強をして、覚えたっていう経験があると、 「あんなに難しいことでも勉強して覚えられたんだから、今回も覚えられる!」と 思うことができるのです。
この経験が、将来、本当に活きてくるのです。

「できるから楽しい。成長するから楽しい」 …そんな視点は必要です。
人生って、やっぱりできないとつまらないですから。

分からないことをやるのは辛いし、面白くないし、勝負でいつも負けていたら楽しくないし、仕事ができないと、「お前ってダメだよね」と言われて、嫌な気持ちになるし、知識がないと損をすることって本当に多いのです。
だったら、できるようになったほうが良いですよね。
できるようになると、面白くなってくるし、勝負で勝ったら楽しいし、知識があると、得をすることが多いのです。

結局、自分に自信が持てる根拠は、「過去に自分が何ができたのかっていう経験だけ」だと思います。
過去に自分が、「辛くても頑張ることができた」とか、「難しいことでも覚えることができた」という経験が、大人になってからも、「昔、俺は(私は)できたんだから、今回もできるはず」と思い込むことができるのです。

「連立方程式」や「因数分解」は、確かに、大人になってからは使わない可能性が高いです。
でも、こういう難しいことでも、頑張って勉強して、覚えることができたっていう経験は、他の人は絶対に奪うことができない、自分にとっての本当に大きな財産になるので、その財産を得るために、学生のときに勉強をしておいたほうが良い、というのが、2つ目の理由になります。

そして、3つ目の「問題を解決できるようにするため」というのは、大人になってから、問題はしょっちゅう起こります。
たとえば、出かけようと思ったら車のエンジンがかからなくなっていたり、 テレビが急に壊れたり…。
仕事をしていても、システムが動かなくなったり、お客さんから考えもしなかった質問を受けたり、人間関係でなんかよく分からない問題も起こります。

そんなときに、私たちがやることは、「問題を解決する」ということです。
こういう問題って、具体的な手順や、最も正しい正解が分からない場合が多いので、自分で考えて、その都度、自分で対応していかなければなりません。
だから、学生のときに勉強をして、テストとかを受けて、「自分で考える」という力を身につけておくことは、本当に大切なことになります。

確かに、学校で勉強した内容が、大人になってからそのまま出題されるわけではありません。
「台形の面積」を求める機会も、大人になってからは、めったにありません(めったにというか、ほぼありません)。

でも、学生のときに勉強をして、知識を得ておくと、それらの知識を組み合わせることで、新しい問題にも、対応することができるようになるのです。
学校で覚えたことは、そのままでは使わないけど、別の知識や経験が組み合わさることで、 大人になってから起こる問題にも、対応することができるようになります。

大人になってから起こる問題に対応できるように、その訓練として学生のときに勉強をしておいたほうが良いというのが、3つ目の理由です。

だから大抵の大人は学生時代に「こんな勉強、意味あるの?」と思うのと同じくらい、大人になってから「学生のときに、もっと勉強をしておけば良かった」と、後悔しています。

我々も社会人になってからも、本当に「もっと学生のときに勉強をしておけば良かったな」って、強く思いました。
小さいころ、周りの人からは、「勉強しないと立派な人になれないよ」とか、 「勉強しないと裕福な生活を送れないよ」と言われてその言葉の意味が分からず、「お金があれば立派なの?」とか、「良い大学を出るのが立派なの?」と、反発する子どもは多いです。

確かに、「お金を持っている人が立派ということではない」ということは分かりましたし、 良い大学を出た人間が、必ずしも、立派な人間とは言えないと思いますけど、 実際に大人になってから分かったことは、 知識は生活を豊かにするし、 知識があると、人が見えないものが見えてくるので楽しくなるということです。

そして、できないよりも、できた方がやっぱり楽しいし、知識があると人生が豊かになるので、 自分のために、勉強はしておいたほうが得をするということが、大人は経験で分かるのです。

大人になってから、点数をつけてもらえる機会はほとんどありません。
たとえば、自分が一生懸命に何かを作っても、その作ったものに対して点数をつけてもらえる 機会はほとんどありませんし、自分が頑張って仕事をしてもその仕事に対して、点数をつけてもらえることは、ほとんどありません。

もちろん、銀行に勤務したり、投資会社に就職したら、何件の銀行口座を開設してもらったとか、 いくらのお金を預けてもらったとか、「数字」で成績は分かります。
けど、少なくとも、 我々のようなカウンセリングの仕事やその他の領域でも人から点数をつけられるということは、ほぼありませんし、そのような仕事が多いのも事実です。

自分の頑張りを、点数として見ることができる機会は、大人になると本当に少なくなるので、後悔しても仕方ないんですけど、学生のときに、テストをもっと楽しんでおけば良かったなと思いました。

大人になってから、「大切」と思った4つのこと
最後に、我々が、大人になってから「大切だな」と思った4つのことをお伝えします。
もし良かったら、参考にしてください。

まず1つ目は、 「挨拶は大切」 ということです。
「挨拶が大切」ということは、誰でも分かっていますし、当たり前のことなんですけど、 でも、「なんで挨拶が大切なのか?」と言う理由が、よく分かっていない人は多いのではないでしょうか。
そして、大人になってから分かったことは、挨拶をされると、「自分のことを見てくれている」、 「自分の存在を認めてくれている」ということが分かって、嬉しいということです。
逆に、挨拶をしないと、「無視をされた!」という感じになってしまうので、相手を不快にさせてしまう。
だから、挨拶をすることは当たり前だからこそ、逆に、挨拶をしなかったことによる デメリットが、尋常じゃないほど大きいので挨拶は本当に大切だと思いました。
もちろん、メリット・デメリットで考えるのは良くないんですけど、挨拶をしないと、 失うものが本当に大きいですし、挨拶は、人とのコミュニケーションの基本なので、 「挨拶は大切」というのは、本当に強く実感していることです。

そして2つ目は、 「反省をすること」 です。
「反省をすること」は、意外と難しいのですけど、なんで反省することが大切なのかというと、 まず反省しないと、次につながっていかないからです。

生きていれば、失敗することもあるし、「こういうこと言わなければよかった」、「こういう風にすればよかった」って、後悔することもあります。
そういうときに、まず反省しないと、自分が成長していかないし、また同じミスをします。
人間、誰でも失敗することはあるのですから、もし失敗したら、自分のどこが悪かったのか ということを考えて、反省をして、そして、その経験を今後に活かしていくことが大切になります。

あと、ミスをして、人に迷惑をかけたら、その迷惑をかけられた相手は、 「あなたに反省をさせたいと思っている」ということを忘れないようにしてください。
たとえば、もし、あなたが仕事でミスをしたときに、「この手順書が分かりづらいからですよ」とか、「周りがうるさいからですよ」とか、「別に私は悪くないですよ」と言ったら、 迷惑をかけられた相手は、怒り出します。

もしミスをしたら、心から反省をすることが必要になります。
心から反省すれば相手にも伝わりますし、自分自身も、成長していくことができます。
反省をしないと、相手の気持ちもおさまりませんし、成長もしていかないので、失敗したら、「とにかくまず反省する」、ということは、極めて大切なことだと実感しています。

そして、「大人になってから大切だな」と思った3つ目のことは、 「謙虚であること」 です。

「謙虚」という言葉は、重要性が理解できないという方もいますが、大人になってから「謙虚さ」を失うと、失敗します。
たとえば、事業がうまく行って、結果が出て、たくさんのお金を稼げるようになると、「あなたはすごい人ですね!」とか、「尊敬しています!」という感じで、持ち上げてくれます。
そして、それにつられて、「俺ってすげーんだぜ」という感じで、謙虚さを失って、調子に乗ると、 自分で作った大したことがないものが、自分ですごいものに見えてしまいます。
要するに、謙虚さを失うと、自分が作ったものに自信を持ちすぎてしまうのです。

にも関わらず、事業を拡大してしまうと、出て行くお金は増えていくのに、入ってくるお金が無くなってしまうので、会社として、致命的なことになってしまいます。
謙虚さを失うと、自分の実力が客観的に分からなくなるので、これが怖いのです。
だから、常に謙虚であること、というのは、本当に大切なことだと思います。

そして、最後の4つ目は、大切なことというよりも、「嫌なことはすぐにやること」 ということです。
今までの人生を振り返って分かったんですけど、嫌なことを後回しにすると、なぜかあとで、もっと大変になるのです。
たとえば、洗濯するのが面倒だから、明日やろうと思ったら、明日になって雨が降ったり、ガソリンが少なくなってもう少し走れるなって思ったら、なぜかガソリンスタンドが 全然見つからなくて、ドキドキしたり…。
嫌なことを後回しにすると、あとでもっと 大変になるというのは世の常だと思います。

逆に、嫌なことをとにかく先にやってしまうと、後がすごく楽になります。
そして、やるべきことが無くなると、後の時間が空くので、自分でいろいろと やりたいことができるようになるのです。
その方が、時間を有効活用できますし、成長するスピードも速い。

以上です。
ぜひ、参考にしてください。
投稿日:2018-06-08
返信 10
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
いきなりの長文にて失礼しました。
もしもよろしければこの掲示板でこれからも我々とお話ししませんか。
いい方向に向かうように一緒に考えましょう。
投稿日:2018-06-08
返信 11
とらさん
ありがとうございます削除
たくさんの返信ありがとうございます。
少しずつ読んで出来ることしてみます。
なかなか、こちらが良かれと思う事をしても、本人にはうっとうしいと思われたり、思いが伝わりにくいです。
小さい頃はとても甘えん坊だったのに、今は目も合わせないような状態です。
投稿日:2018-06-10
返信 12
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
少しずつで構いませんので前回ご紹介させていただいた内容を実践してみてください。
「知行合一」です。
投稿日:2018-06-11
返信 13
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
我々は子育てを「幸せの時限装置付きタイマー」と呼んでいます。
今伝えたことが即効果があればいいのですが、子育てにはそれはありません。
1年後、2年後、5年、10年・・・。
もしかしたら我々が天国に行ったあとにやっと気づいてくれるのかもしれません。
でもそれでいいのです。
我々だってそうだったのだから。
投稿日:2018-06-11
返信 14
とらさん
ありがとうございます削除
昨日、何か言いかけましたが、言うほどでもないと結局言ってくれませんでしたが、何かが解決したと、それだけ言っていました。
私には何も話してくれないのかと寂しいですが、少し元気になってるように見えたので、遅刻も減っていけばいいのになと思いました。
夜12時でWi-Fiを切るようにして、少しでも早く寝るように声かけしてますが、なかなか難しいです。
反発を恐れて、少し自由にさせ過ぎたかと思いますので、声かけは多めにしています。
投稿日:2018-06-16
返信 15
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
何かが解決したとのこと。
親としてはその何かはいったいなんだろうと気になりますよね。
でも焦らずに、お子さんから言って来るまで待ちましょう。
何も言って来なければそれはそれで良しとしましょう。
それが思春期の子どもの特長です。
順調に成長している証しです。
投稿日:2018-06-16
返信 16
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
Wi-Fiに関しては12時という設定自体が少し遅い気もしますが今さら変えると、それこそ反発が大きくなると思います。
早く寝ることの声がけだけを継続してみてください。
投稿日:2018-06-16
返信 17
とらさん
たしかに削除
12時でWi-Fiを切るのは遅いですよね。
でもそれまでは、もっと遅くまでしていたので、せめて12時には切ろうという事になりました。
最近は、夕方から寝て夜中起きてゲーム動画見たりします。Wi-Fiダメならテレビで録画したアニメ見たりしてます。
そしてまた明け方寝て遅刻の繰り返しです。
中3だし、受験もあるのに、遅刻ばかりして、内申が心配です。
投稿日:2018-06-18
返信 18
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
12時でWi-Fiを切るのはそれまでの過程があったのですね。
段階を踏んでこれから徐々に早めていくことも視野に入れましょう。
いまは、このままでいいと思います。
投稿日:2018-06-19
返信 19
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
そして、朝早く起きる習慣をつけるために「朝勉強をする」ことをおすすめします。
朝の勉強は効果があります。
どうせ勉強するなら効果がある時間帯の方がいいですよね。
好きなことは夜やって・・・(ただし、時間制限はありますが)。

そのことを以下にまとめました。
投稿日:2018-06-19
返信 20
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
「朝の勉強」

まず第一は生活のリズムです。
結局、学校に行けないのは夜中まで起きていてそれで翌日の朝に起きれないという悪循環から来ています。

勉強を頑張るのは悪いことではありませんが、時間を設定して、その時間になったら勉強は切り上げて寝る…ということをお勧めします。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校による研究では、普段よりも夜更かしして勉強するのは効率が悪く、成績アップにつながらないことがわかりました。

この研究では、睡眠時間を犠牲にして勉強する習慣のある学生535名の学業成績を検査しました。 学生たちの人種・家庭の経済力・成績は様々でした。 各学生たちに、中学三年、高校一年、そして高校三年のそれぞれの時点で2週間のあいだ、勉強量と睡眠時間、そして翌日の授業の理解度・テストの成績・宿題の出来具合などをチェックリストで報告してもらいました。

その結果、夜更かしによって、翌日の授業の理解度だけではなく、テストの成績や(夜更かしをしてやった?)宿題の出来具合まで悪くなっていました。

今回の研究に関与していない研究者によると、新しい情報を記憶し、学習内容を自分のものにするうえで睡眠の質と量が重要であるという結果が出ている研究が複数あるそうです。 睡眠時間が少な過ぎる学生は、勉強したことを頭の中で処理する時間が足りないというのです。

睡眠時間を削って勉強するよりも、学校の授業中に集中して勉強したり、睡眠以外の(大人にとっては)どうでもいい事に費やす時間を削って勉強すべきだ、と研究者はアドバイスしています。

確かに「勉強しているのに、なかなかはかどらない」…そういう人に限って、夜、勉強しています。

そもそも夜は、最もはかどらない時間帯です。

勉強の中心を夜にしているかぎり、本来の集中力を発揮できません。

勉強の時間を、夜から朝にしましょう。

朝は、1日の中で最も邪魔が少ない時間です。

早朝であれば、テレビ番組はまだ始まっていません。

皆が寝ている時間ですから、携帯電話が鳴ることもありません。

朝日は、夕日とは違い、すっきりした気分にさせてくれ、元気が出てきます。

「でも、やはり朝は眠い…」

そう思われがちですが、それは睡眠時間が少ないからです。
睡眠時間が、7時間以下だとそうなります。
睡眠時間は、必ず7時間以上取りましょう。

勉強ができる人は、睡眠時間はたっぷり取ります。

ぐっすり寝て、疲れが取れれば、朝はむしろ一番快調になる時間帯です。

それでもなかなか眠気が取れなければ、朝にシャワーをさっと浴びたり、コーヒーを1杯飲んだりしましょう。

近場の24時間ファストフードに、勉強場所を移動してもかまいません。

この朝の快感は、一度知ると、やめられません。
全然大変ではありません。

朝ですから疲れもなく、人も少ないので集中でき、夜に比べればはるかに楽です。

朝の1時間は、夜の3時間にも4時間にも匹敵します。

朝の快感を知ると、仕事・勉強・作業が、すごいスピードで進むのです。

是非一度、実践してみてください。
投稿日:2018-06-19
返信 21
とらさん
朝勉強削除
朝勉強、して欲しいですが、なかなかハードル高いです。
まずは変な時間に寝ていたら、起こすようにしてみます。
なかなか起きないと思いますが。
最近、特に朝が眠そうです。
起立性調節障害とかも気になります。
投稿日:2018-06-22
返信 22
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
起立性調節障害をご心配であればまずは医師に診てもらうことが大切です。
同時に変な時間に寝ていたら起こすという支援・・・これは賛成です。
親ができること。
親ではできないこと。
それを認識して「できることをできる範囲で支援する」というお気持ちで接してあげてください。
投稿日:2018-06-22
返信 23
とらさん
ありがとうございます削除
いつもありがとうございます。言葉が心にしみます。
少しずつ頑張ります。
投稿日:2018-06-23
返信 24
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
はい、少しずつで構わないのです。
三歩進んで二歩下がる・・・でいきましょうね。
投稿日:2018-06-26
返信 25
とらさん
泣けて来た削除
三者懇談があり、結果はオール2でした。
提出物が出せるようにと塾に入れてるのに、提出物が出ていないとのことでした。
思わず先生の前で泣けてきました。
遅刻も相変わらずで、病院に相談した事もありますが、夜寝るのが遅いからでしょうと言われただけでした。
終業式はなんとか遅刻せずに行けましたが、生活習慣は相変わらずです。
先生も冷たく、君に考えを押し付ける気は無いけど、お母さんの涙見て何とも思わないの?一生アニメ見て過ごすのかと、本人に言ってましたが、どこまで響いたか不明ですが。
私も疲れてしまい、どう考えたらいいかわからなくなってます。
不登校になってないだけマシなのか。
ありのままを受け入れると言っても、あまりにけじめの無い息子の姿に褒める言葉も見つかりません。
なぜ提出物を出さないのかと先生に聞かれて、手が出ないと言ってました。

投稿日:2018-07-20
返信 26
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
泣けてきますよね。
まずは一つひとつ手を付けていきませんか。

「提出物を出す」ことに焦点を当てて、出せるようにする仕組みを親子で考えるのです。

○月○日に提出するために。
逆算して○日までに準備する。
そのためには○日のうちに確認をする。
確認をしたものは提出を忘れないように親子で共通の場所に置いておく。

こんなことをまず親子で案を出し合うのです。
専門的には「ブレーンストーミング(ブレスト)」と言います。

その方法を以下にまとめました。
投稿日:2018-07-23
返信 27
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
「ブレインストーミング」

ブレインストーミングとは、集団でアイデアを出し合うことによって相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を期待する技法である。
人数に制限はないが、5 – 7名、場合によっては10名程度が好ましく、議題は予め周知しておくべきである。

ブレインストーミングの過程では、次の4原則(ルール)を守ることとされている。

【ブレインストーミングの4原則】

1.判断・結論を出さない(結論厳禁)
自由なアイデア抽出を制限するような、判断・結論は慎む。判断・結論は、ブレインストーミングの次の段階にゆずる。ただし可能性を広く抽出するための質問や意見ならば、その場で自由にぶつけ合う。たとえば「予算が足りない」と否定するのはこの段階では正しくないが、「予算が足りないがどう対応するのか」と可能性を広げる発言は歓迎される。

2.粗野な考えを歓迎する(自由奔放)
誰もが思いつきそうなアイデアよりも、奇抜な考え方やユニークで斬新なアイデアを重視する。新規性のある発明はたいてい最初は笑いものにされる事が多く、そういった提案こそを重視すること。

3.量を重視する(質より量)
様々な角度から、多くのアイデアを出す。一般的な考え方・アイデアはもちろん、一般的でなく新規性のある考え方・アイデアまであらゆる提案を歓迎する。

4.アイディアを結合し発展させる(結合改善)
別々のアイデアをくっつけたり一部を変化させたりすることで、新たなアイデアを生み出していく。他人の意見に便乗することが推奨される。

以上です。

どうせやるなら、やらされ感ではなく、家族で楽しむイベント的に雰囲気を仕掛けましょう。
投稿日:2018-07-23
返信 28
通りすがりさん
思ったのですが削除
その子、自分でなんとかしないと意味ないですよ。
そうやって過保護にされてるうちは変われないかと思います。

親からそういう風に「じゃあ考えてみようねー」って言われても、言わされている感が強い上、守らなければルールを知っている親にまだやっていないのかと失望されて叱られる。あまり良い流れではないと思います。
インターネットに関して、宿題を出さないことで学校に行くのも肩身が狭く、辛い思いをしていて、インターネットで遠く離れた友人と話すことで息抜きをしているのかもしれません。アニメはゲームは辛い現実から目を背けて、自分を守るために見ているのかもしれません。
まだ中学生ですし、通信制高校への道を示してあげて、そっとしておくのが良いかもしれませんよ。彼が、マズイ と思うのなら、自然と自分から勉強してくれるかと思います。大学も進みたかったら進むと思います。

見ず知らずのインターネットの人間に頼るほど、お母様も心配されているのだとは思いますが、多分、なんとかなると思って甘えているだけですので(経験があります。)道を示して、関わりすぎないようにするのがよろしいかと存じます。ファイトです。
投稿日:2018-07-24
返信 29
とらさん
ありがとうございます削除
そうですね、本人がなんとかしないとだめですね。
不登校にはなってないけど、遅刻が多い、暴力を振るったりはしないけど、ものに当たる、起立性調節障害かと思っても、大事な時には遅刻しない、など、私にとっては深刻な悩みですが、ネットを見ればもっと深刻な悩みがたくさんあるので、今までこういう場所で相談できませんでした。
子供がこういう状況になったのも、私に原因があるのだと自分を責めて、何か解決はないかと、本を読んだりネットを見たりしますが、言葉選びがまずいのか、いつもうまくいきません。
自分がやばいと思わないと動かないんでしょうね。
今は夏休みで、塾の時以外は、好きなように過ごしています。
高校見学などで、少し変わってくれたらなと思います。
投稿日:2018-07-27
返信 30
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
子育てに関する深刻さは各ご家庭ごとで違ってきます。
ですので、ネット等で他の方と比べて・・・というのは避けた方がよいですよ。

そして、あまりご自身を責めないでくださいね。
確かに親に原因がある場合はあります。
でも今は解決策を模索して頑張っていらっしゃるのですからそれでいいのです。

お子さんとの会話の言葉選び=コミュニケーションは少し工夫が必要です。
この掲示板に書き込みをいただく方にお伝えしているコミュニケーション方法を以下にご紹介しますので参考にしてください。
投稿日:2018-07-27
返信 31
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
「コミュニケーション~①聴く」

■信頼関係の構築
カウンセリングの領域では、
カウンセラーとクライアントの信頼関係の構築を深めることが絶対条件と言われます。
(専門的には、信頼関係を“ラポール関係”と言います)

相手との信頼関係の構築を図り、
さらに深めていくためには円滑なコミュニケーションが大切です。
ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすれば良いのでしょう。

■「聴き方」
みなさんは、「聴き方」を意識しながら相手の話を聴いたことがありますか。
「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが
「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。
しかし、円滑なコミュニケーションを図る上では、
この「聴き方」が特に重要となります。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。
物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、
言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、
「心」の文字が入っている「聴く」です。

しかも、文字を分解すると「耳」の右側には「十」「四」「心」となります。
「14の心」とは……
諸説ありますが、以下のようなことが言われているそうです。

・「14の心で聴く」(仏教)
仏教の、八正道(はっしょうどう)と、六道(ろくどう)を足した数(8+6=14)
様々な視点から聴いてあげましょうということ。

・「14の心で聴く」(年齢)
14歳の時の心で聴く…………つまり、純粋な気持ちで聴きましょうということ。

話が冒頭から逸れてしまいました(汗)。

要するに、相手を受け入れて相手の話に耳と心を傾けることを意味します。
「四」の向きを変えて、縦にすると「目」にも見えます。
そして、「十」を「プラス」と捉えれば……
「耳」だけではなく、「目」と「心」でも聴きましょう……とも言えますね。
これを専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは……
「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と
「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。

■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。
しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。
相手の話しに意見を割り込まず、まずは黙って聴いてあげます。
黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係はさらに強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。
1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすか……という実験結果から出された法則です。

話の内容などの「言語情報=7%」、
口調や話の早さなどの「聴覚情報=38%」、
あいづちやうなずきなど、見た目などの「視覚情報=55%」
の割合であったという実験結果があります。

人は話の内容などよりも、話をしている際の態度や姿勢
……の方が影響力は大きいのです。

「ういなずく」には、話しの内容により大きくうなずいたり、
小刻みにうなずいたりする聴き方によって信頼関係を深めていく方法があります。

大きくうなずくときは
「なるほどねぇ~」という意味があり、
小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味をもちます。
それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。

3.思いを引き出す
「それ、おもしろそうだからもっと聴かせてよ」
「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」
「それについて、君のほうでも何か言いたいことがありそうだね」
「君にとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」などのように
ひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。

■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイント
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。
会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。
そして、相手は
「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」
となります。

ただし相手が意見を求めている場合は、
繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。
相手から何かを質問をされている場合に、
その質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます(笑)。
その際は、はっきりと自分としての回答をしてあげると良いでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると、
会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。

例えば、相手が悩みを打ち明けたとします。
悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。
それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに……。

その際に、最後まで聴いて、
それをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)を行うと、
時間が掛かる作業ですし、余計に混乱が生じます。
その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちをくむ
「それは嬉しかったね」
「それは悔しいね」
「それは腹が立つよね」

こんなふうに相手の心の中の気持ちを
こちらの言葉として伝えることで、
相手は安心した気持ちで話しを出来ます。

高級クラブに高いお金を払ってまで、
サラリーマンが通うのは、
高級クラブのママさんたちは
この「気持ちをくむ」など、聴き方に長けているからなのです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
聴くとは、愛することである
長田弘(詩人)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
投稿日:2018-07-27
返信 32
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
「コミュニケーション~②伝える」

■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには
相手に「何を伝えたか」ではなく、「何が伝わったか」が大切です。

そのためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくてもわかるだろう」
「恥ずかしくてこんなことは言えない」

まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。
それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。

コミュニケーションをはずす人は、
往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」
になってしまっているケースが多いです。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。
相手の行為や人格を非難・否定せず、事実を述べる伝え方です。

例えば、あなたがリビングで読書をしているときに、
家族の誰かがリビングに来て、大きな音でテレビを観始めたとしましょう。

静かな状態でゆっくり読書をしたいのにテレビの音が気になって集中できません。
ついつい、感情のままに
「うるさい!」
「ボリュームを抑えろ!」
「別の部屋に行け!」
と思ってしまうケースはないでしょうか。

これは主語が「あなた=YOU」になっています。
「“あなたが”うるさい!」
「“あなたが” ボリュームを抑えろ!」
「“あなたが”別の部屋に行け!」

こちらの思いを正確に伝え、
相手とのコミュニケーションもはずさない方法は
主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「あなたが急に大きな音でテレビを観ることによって、
私は集中して読書ができなくて
困っているんだよ」

これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動 → あなたが急に大きな音でテレビを観ることによって
影響 → 私は集中して読書ができなくて
感情 → 困っているんだよ

でも、その後に「だから、あなたはこうしなさい」
と言ってしまうと、せっかくの「Iメッセージ」が
その瞬間に「YOUメッセージ」になってしまいますので注意が必要です。

「Iメッセージ」で思いを伝えると
相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多い
……と言われています。

■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、
相手の考えを聴くと
いうのはコミュニケーション(会話)の基本です。

しかし、いくら「Iメッセージ」を活用して伝えても、
「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、
しつこく何度も同じメッセージを発することになります。

これは「審判的表現」と言い、
圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。
これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。

相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて
相手は安心して、自ら変わることができるのです。

また、相手の立場を理解することで、
こちらの心にも変化が現れることもあり、
他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」
が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手をわかろうとせよ”です。

コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。
いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてつらいものです。

だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、
「聴き方」や「伝え方」を意識して
相手とのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
伝えることをあきらめちゃいけない。聞く気持ちがある人には、必ず伝わるから。
木藤亜也(脊髄小脳変性症患者)「1リットルの涙」著者
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
投稿日:2018-07-27
返信 33
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
「コミュニケーション③~アサーション・トレーニング」

「アサーション・トレーニング」により、自分も相手も大切にする自己表現法「アサーション」を身につけることができます。
これにより、自分の気持ちを制限することなく、お互いを尊重しながら自己表現し、うまくコミュニケーションをとることができれば、対人関係の悩みが解消されることでしょう。
以下「アサーション・トレーニング」について解説していきます。

1.アサーション・トレーニングとは?
自分と相手、双方を大切にしながら自己表現を行うコミュニケーションスキル「アサーション」。
このアサーションを身につけるためのトレーニングが「アサーション・トレーニング」です。
アサーションの自己表現は大きく3つのタイプに分けられます。

【ノン・アサーティブ(非主張型)】
自分よりも相手を優先し、自分を後回しにするタイプ。
ドラえもんでいえば、のび太君のようなタイプです。
自分の意見を表現しなかったり、しそこなってしまったりします。
自己肯定感が低く、相手の気持ちや態度を考えてしまうために自己主張できずに、自分のことを分かってもらえないという気持ちが残ったり、後で言い訳をしてしまうタイプです。

【アグレッシブ(攻撃型)】
相手よりも自分の意見を優先するタイプ。
ドラえもんでいえばジャイアンのようなタイプです。
自分の意見ははっきりと伝えるのですが、相手の気持ちを無視し、考えを押し付けたりします。
自分が一番という思いが強く勝つことにこだわり、攻撃的自己表現で自分勝手な行動をしたり、自分が優位になるように相手を操作しようとします。

【アサーティブ(攻撃型と非主張型の黄金率)】
自分の気持ちを正直に表現でき、相手の意見も大切にするタイプ。
ドラえもんでいうと、しずかちゃんのようなタイプです。
その場にふさわしい表現で率直に自分の意見をいうことができます。
時には意見がぶつかることも踏まえていて、お互いに意見を出し合い、最終的に双方の納得のいく結論を出そうとする理想的なタイプです。

【タイプの違いによる自己表現の例】
行列に並んでいて自分の前に横入りされた時、
①ムッとして内心腹は立つが、相手には何も言わない。(ノン・アサーティブ)
②割り込みしたことに対して怒り、列から外れるように言う。(アグレッシブ)
③先に並んでいたことを伝え、後ろに並ぶよう丁寧に頼む。(アサーティブ)

アサーション・トレーニングとは、上記③のように自分と相手、両方を大切にした自己表現を身につけるトレーニングです。
相手の意見を尊重しながら、その場にふさわしい表現方法で自分の気持ちや考えなどを正直に伝えられるようになるコミュニケーションスキルを養います。

2.アサーション・トレーニングの必要性
自分と相手の両方を尊重することは、時に心の葛藤を起こすこともあります。
アサーション・トレーニングは、多くのカウンセリング経験を持つトレーナーが担当します。
対人関係や苦手な相手とのコミュニケーションなど個人が抱える問題について、ひとつの正解を求めるのではなく、ひとりひとりが自分なりのアサーションを習得していくことを目指します。
アサーションは、相手を自分の思う考えに導くよう操作したり、無理にイエスを言わせようとするものではありません。
お互いがそれぞれ自分の気持ちを率直に表現しながら、より良い関係を作っていくことが目的です。
アサーションができるようになれば問題なく物事が進むようになり、人間関係の改善も見られるようになるでしょう。
しかし、それが短期的なものであれば無理に自己表現を行うことでストレスが溜まったり、精神状態が悪化するなどの恐れもあります。
アサーションの達成感とは逆に、気づかぬうちにストレスを溜めてしまわないようにトレーニングにより自然に身についていくことが必要です。

【ビジネスシーンでの必要性】
「職場の風通しが悪くては生産性が上がらない」これはビジネスにおいてのコミュニケーションの重要性を物語っています。
さまざまな人間が集まるビジネスシーンでは、年齢や立場、考え方や性格の違う人々との間で良好な人間関係を築いていくことが求められます。
ストレスは、人によってその原因も違えば感じ方も違います。
中でも人間関係のストレスは厄介で、なかなか解決に向かうことができません。
毎日職場で顔を合わせる相手との関係であれば、かなり深刻な問題です。
社訓などで個人を尊重することを前提としていても、立場上イエスマンになってしまったり、「ノー」と言えないことで「うつ」になってしまっては、自分を守ることができません。
会社としても、有能な人材を失うことにもなりかねません。
従来から管理者研修においてコミュニケーションは必須です。
アサーションにおける自他尊重の自己表現を身につけ、実践できることがビジネスの成功につながることは明らかです。

【日常生活での必要性】
苦手な人とのコミュニケーションは、多くの人の悩みです。
誰にでも苦手な人というのはいるものです。
出来るだけ関わらないようにしたいのが本音ですが、実際はそうはいかない場合も多いものです。
アサーション・トレーニングでは、苦手な人とでも良好な関係を築くことができるようになるヒントや技法を習得することができます。
私たちは知らず知らずのうちに自己防衛反応が働き、そのつもりがなくても苦手な相手に感情的な態度をとってしまったり、言いたいことをうまく表現できずに苦労しています。
不思議なもので自分が苦手だと思っている相手も、自分のことを苦手と思っていたということがよくあります。
言ってみれば、それはお互いにうまくコミュニケーションをとりたいという心理の表れともいえます。
アサーション・トレーニングを学び、自己分析することで自分のコミュニケーションパターンが分かり、考え方の方向転換ができるようになるでしょう。
上手なコミュニケーションにより苦手な人たちとの関係がよくなれば、心の負担が軽くなります。

3.アサーション・トレーニングの効果
【ビジネスにおける効果】
サービス業を中心として人と関わる職業のビジネスパーソンは、顧客の要望を聞き入れることが優先となり、結果的に自己犠牲を伴い「燃え尽き症候群」になりやすいと言われています。
熱心に仕事に取り組んでいた人が、ある時から急に意欲がなくなり無気力状態になってしまう。
そうならないためにも、たとえ顧客であっても自分の意思を伝えることが大切です。
無理な依頼をされた時、「そのスケジュールでは難しい」「こういう方法ではいかがでしょうか」など、相手の意見も尊重しながら話し合うことで双方に良い状況を作り出すことが出来ます。これが、アサーションの効果です。

【友人間における効果】
いつも待ち合わせに遅れてくる友人と旅行に行くことになりました。
当日、その友人は30分以上も遅れてやってきて「ごめんね!」と謝りました。
あなたはどんな返答をするでしょうか?
「なんとも思ってないよ」「私も遅れてきたから大丈夫」など、その場を取りつくろうために不満な気持がありながらも適当に済ませてしまったら、旅行の間ずっとモヤモヤした気持ちが残ります。

いつも遅れてくるということは、あなたなら許してくれるという甘えがあるのではないでしょうか。
本当は不満に思っていることを上手に伝えれば、友人の考えや行動も変わるかもしれません。
謝っている友人のことも尊重しながら、自分の気持ちを伝えるにはどのような言い方がよいでしょうか?
「遅れてきたのには理由があるのだろうけど(相手の気持ち優先)、待っている気持ちを考えてくれるなら、次からは約束を守ってほしい(自分の気持ち表現)」などと率直に伝えてみましょう。

結果、お互いに気持ちが通じ合い、これまでより良い関係を築くことができればアサーションの効果があったといえるでしょう。
「親しき中にも礼儀あり」という言葉があります。
友人、親子、夫婦、恋人などの日常の会話を思い出してみて、「あの時はこうすべきだった」「こんな風に言えればお互いを尊重できた」など、まずは身近なところからアサーションを活用してみてはいかがでしょうか。

4.アサーション・トレーニングの実践例
【上司からの無理な依頼を上手に断りたい】
ビジネスの現場で上司からの仕事依頼は、手一杯の仕事を抱えていても断りにくいものです。
自己主張できるタイプの社員であれば問題ないことでも、口下手で自分の意思を伝えることが苦手なタイプの社員には深刻な問題となります。
かといって、どんな仕事も引き受けていては、実質的な負担も心の負担も溜まる一方です。
「悪いけど、すぐに急ぎの書類を作成してくれないだろうか」という上司の依頼を断りたいとき、どのように返答すればよいでしょうか?
例①「はい、わかりました。」と仕方なく引き受けてしまう
例②「今はちょっと忙しいので…」と言いにくそうに断る
例③「それは、私の担当ではないので」と言って断る

②と③は断ってはいますが、あまり良い返答ではないようです。
返事のしかたで相手の受けるあなたの印象はずいぶん異なります。
いつも引き受けていれば、少し無理をしても引き受けてくれると思われるでしょう。
はっきりと断れば、できないということは伝わりますが、このような断り方では印象はよくありません。
アサーションは、自分も相手も尊重するコミュニケーションです。
この場合は「今は○○の書類を作成していて時間がとれません。
終わり次第取り掛かれますが、それでよろしいですか?」と自分の状況を説明し、こうであれば出来ると提案する方法が望ましいでしょう。

上司は早急に必要であればほかの人に依頼するでしょうし、少し待ってもあなたに依頼したいと思えばそうするでしょう。
この返答により、自分の気持ちを伝えることができたので、次からは上司の対応も少し違ってくるかもしれません。

【人に褒められたときの対応のしかた】
人に褒められることは嬉しいことです。
でも、その場に同期の社員がいたり、同じ仕事をして自分だけが褒められたりすると、恥ずかしかったり、返答に困ったりする場合もあります。
そんなとき、どんな対応のしかたがよいでしょうか。

【褒めてくれた相手と周りの人を尊重しながら、自分の意思を素直に告げる方法】
まずは、褒められたことに対し、素直に「ありがとうございます」と答えるのがよいでしょう。
その上で「みんなの協力のおかげです」と付け加えたり、「ご指導のおかげです」や「また頑張ります!」など、自分も周りの人も気持ちがよくなる返事ができるとよいでしょう。
アサーション・トレーニングによって、場面ごとの表現のしかたについてイメージトレーニングができれば、自然に表現できるようになるでしょう。

5.アサーション・トレーニング実施時のポイント
アサーションの基本は自他尊重の自己表現です。
その心構えが4つあります。

・思いを率直に表現すること
・相手に対して誠実であること
・自分と相手が対等であること
・表現することは自己責任であること

なぜ自己表現することが難しいのか。
まずは自分の感情と向き合い、受け入れることが重要です。
苦しんでしまうのは、感情の矛盾があるからです。
「本当は断りたいのに引き受けてしまう」「本当は怒っているのに相手に伝えられない」そんなモヤモヤを取り除くためには、適度に表現することが重要です。
それにより、自分の感情と行動が一致し、矛盾から解放されます。

私(I=アイ)を主語として伝えること。
まず自己を表現し、対等な相手に対して誠実であり、相手を尊重すること。
自分の責任において、自信をもって会話するのです。
「あなたはいつも自分勝手な行動ばかりするので困る」
Iメッセージにすると… 「私はあなたが協力してくれたら、もっと良い仕事ができると思う」
「あなたはいつも自分の話ばかりで聞く耳を持たない」
Iメッセージにすると… 「私はあなたに聞いてほしい話がたくさんあるから、時には聞いてほしい」
主語を「あなたは」から「私は」にすることで相手を責めるような表現でなく、自分はこう思っているからこうしてほしいという表現になります。
答えはひとつではありません。
アサーション・トレーニングを繰り返すことで、その場に応じて自然な対応ができるようなります。

6.アサーション・トレーニングの参考書籍
■改訂版 アサーション・トレーニング ―さわやかな〈自己表現〉のために
平木 典子 (著)
・日本にアサーション・トレーニングを初めて紹介し、依頼その普及のために第一線で活躍されてきた平木典子先生による決定版といえる一冊です。

■アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法 (講談社現代新書) 新書
平木 典子 (著)
・第一人者が語るわかりやすい入門書です。コミュニケーションがうまくいかないときや人間関係が難しいとき、「アサーション」を理解すると、関わりを建設的に変えることができます。

■マンガでやさしくわかるアサーション 単行本
平木 典子 (著), 星井 博文 (その他), サノ マリナ (その他)
心理療法としても、日常のコミュニケーションスキルとしても必要にされているアサーション。
第一人者として活躍する著者によるわかりやすい解説とストーリーマンガのサンドイッチ形式でアサーションの基礎を楽しく学べる一冊です。

投稿日:2018-07-27
返信 34
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
「コミュニケーション④~「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」

質問する時は「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」をうまく組み合わせること。

これは質問方法の代表的な分類です。
相手が「はい、いいえ」または「AかBか」の択一で答えられるような、回答範囲を限定した質問の仕方をクローズドクエスチョンといいます。
これに対し、「どう思うか?」などのように、制約を設けず相手に自由に答えさせるような質問のしかたをオープンクエスチョンといいます。

クローズド・クエスチョンは、相手の考えや事実を明確にしたい場面などで有効とされ、オープン・クエスチョンは、相手からより多くの情報を引き出したい場面で有効とされるといわれています。

例えば「昨日京都に行ってきたんだ」に対し、「楽しかった?」「1人で?」「仕事?」などという質問はクローズドクエスチョン。

「どうして?」「どうだった?」などはオープンクエスチョンといえます。

話題を展開させたり思考を深めたりするためには、この両方をうまく組み合わせていく必要があるのです。

答えがあまり出てこない場合には答えやすい「クローズドクエスチョン」から入り、徐々に「オープンクエスチョン」に展開していくといいでしょう。
投稿日:2018-07-27
返信 35
とらさん
ありがとうございます削除
そうですね。
私は、人と比べてどうとか、とても気にしてしまいます。
自分軸がぶれているのですね。
投稿日:2018-07-28
返信 36
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
自分に対しても、お子さんに対しても「横軸」ではなく、「縦軸」で見るといいですよ。
投稿日:2018-07-30
返信 37
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
親が変われば子も変わる(縦軸・横軸)

「勉強をしていないことでみんなについいけない」という不安は大いにお察しします。
親としては焦りますよね。

しかし、一方でそのようなスタンスがすべてに出ていてお子さんをイライラさせているのかもしれませんよ。

「そのようなスタンス」とはなにかわかりますか。

それは周囲と比べることです。
「周りについていけない」と無意識に思ってしまっているのかもしれませんが、心配すべきは周囲にくらべてどうかではなく、本人の学力が以前と比べてどうなってしまうのかと言う問題ですよね。
似てるようで受け取る側からすると大きく違いがあります。

今回、無意識に「みんなについていけない」と本人とみんな(周囲)とを比べてしまっていますが、大切なのは、子どもを横軸(周囲との比較)ではなく、縦軸(本人の成長度)で見てあげることです。

そのように思えれば、「みんなについていけない」という不安自体が存在しなくなるので不安や焦りもせずに済みます。
不安や焦りがなくなれば自然と笑顔で過ごせます。
笑顔は周囲の相手にも波及します。
また、笑顔でいることでお子さんにも好影響です。
親がイライラと怖い顔をしたり、悲しい顔をしているのを子どもはしっかりとみています。
「親が怖い顔(悲しい顔)をしているのは自分のせいだ」と思い、ストレスを溜めこんだり、自分を傷つけたり、相手を傷つけたりします。

でも子どもを縦軸でみることで、お子さんを追い詰めることもせずに済みます。

生まれた瞬間に不登校の要素を持って生まれてくる子どもは一人もいません。
子どもは誰かの影響があって性格が形成されていきます。
「生まれつき」なんてことはないのです。

その「誰かの影響」とは「誰」なのでしょう。
当然、生まれてから今まで一番長く一緒に生活している「親」です。

親が子どもの成長に大きな影響をもたらしているとしたら!
子どもに変わって欲しという願いを叶える手段はただひとつ、それは「親が変わること」です。
投稿日:2018-07-30
返信 38
とらさん
そうですね削除
口ではあまりうるさくしないようと心がけていますが、気持ちの中では常に苛立ち、人と比べていました。
そして口うるさくしないように我慢するけど、たまに言ってしまう言葉は、とてもきついものだったと思います。
私が変わらないとですね。なかなか日々に追われてしようと思ってることも出来てませんが、少しずつ変われるようになっていきたいと思います。
投稿日:2018-08-05
返信 39
若者教育支援センターさん
とらさんへ削除
そうです。
少しずつで構いません。
掛かった時間の倍の時間を使うくらいの気持ちで・・・。
投稿日:2018-08-06
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