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お悩みNO.192
ソイラテさん
取り返しのつかないこと削除
昨日の朝、高1の長男に取り返しのつかないことを言ってしまいました。

長男は、中1の時に「もう学校に行けない。限界だ」「死にたい」

と言い3日ほど学校を休みました。

スクールカウンセラーの先生や担任の先生が熱心に対応してくれたおかげで、なんとか学校にまた通うことが出来ました。

ですが、中2の夏休み明けからまた、行けなくなり1年3ヶ月相談室登校でした。その期間も、いろんなところに相談に行き、私たち親が子供に対する接し方を変えないといけないと悟りました。

私なりに頑張ったのですが、やはりちゃんと授業に出てほしいという焦りから、「そんなことでこの先やっていけるのか」とか「どうするつもりだ」とか子供を追いつめるようなことを言ってしまいました。

中3の3学期になりいよいよ高校進学と言うときに、主人が教室に戻るようにきつく脅し、本人も後に引けない状況になり戻ることになりました。

しばらく情緒不安定でしたが、なんとか無事卒業できました。

高校に入ってからも、本人の努力の甲斐があり、部活もほとんど休まずに学校に行けました。

私も、すっかり安心していたのですが、本当は、クラスでも友人関係がうまくいってなかった。部活でもうまくいってなかったようです。

昨日・今日と部活を休み、集団が苦手とか、この先の人生もどうせうまくいかない。働くにしても誰も自分なんか雇ってくれない。

部活もやめたいと言い出しました。

私は、また中学の時のようになるのかと不安になり、ものすごい焦りとストレス・恐怖を感じ、もうあんな思いは二度としたくない。もうイヤだと言う気持ちでいっぱいになり、息子に言ってはならないことを言ってしまいました。

「そんなことで、この先どうする?また死ぬとか言う?じゃあもう、死ねば?」と・・・

そのあと、息子は、私に対するトラウマについて語りました。

3歳ぐらいの時、フライパンの残りの油(常温)を頭にかけたこと、

洗剤のついたスポンジを弟の頭につけて髪をくちゃくちゃにしたこと。

時々、キレて叫んだりしたこと。

これらのことが頭にこびりついて離れないと。

私も、ぼんやりとですが記憶にあります。

キレて泣き叫ぶことは、たびたびあります。

自分でコントロールしようと努力してるのですが、なかなか難しいです。

私は、息子が小さいときから取り返しのつかないことをしたり、言ったりしてきたんだと思い、悔やまれてなりません。

そして朝の言葉。。。

冷静になってから、息子に謝りましたが、彼の傷は消えないでしょう。

息子は、「高校でいろいろ頑張ったけど、誰からも嫌われる・・・」と言って泣いていました。

私は、「それは、そういう風に自分が思いこんでいるだけで、実際は違うと思う。ちょっと、言葉が足りないとかで、誤解されているだけ田と思う。もともと、そんな嫌われる人ではない。何も悪いこともしてないし」と何度も言いました。

今までの生育歴からしてそういう風に感じるのかもしれません。

本来なら、息子は、私たちの元から離れた方がいいのではないかと思います。

本当に息子に対して、申し訳ない気持ちと、この先の彼の生きづらさを考えると苦しくてたまりません。

自分の罪の重さにどうにかなりそうです。

今後、私は、子供達に対してどう接していけばいいでしょうか?

どう償えば良いのだろう。


投稿日:2013-09-01
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
ソイラテさんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。

お子さんに対しての罪の重さに辛さを感じているのですね。

ご反省されているようですので、過去の言ってしまったこと、やってしまったことは責めません。
責めて解決するなら責めます。
言葉としては最低なことを言ってしまったわけですから。
でも、そのことを責めてもお子さんの傷ついた心は治りません。

お子さんは小さな頃から時間を掛けて不信感を培われました。
であれば、これから時間をかけて信頼を回復していくしかありません。
今まで掛けた時間の倍の時間を掛けるくらいのつもりで。

これは日々のコミュニケーション。
細かく言えば、「おはよう」「おやすみ」の小さなレベルからやり直すつもりで。

コミュニケーションには「聴き方」「伝え方」の二つがありますが、もしもよければ次回でそのポイントをお伝えします。
投稿日:2013-09-01
返信 2
ソイラテさん
もう1度 1からやり直し削除
早速の返信ありがとうございます。

もう1度、基本のキから始めよう。
そう思えるようになりました。

まずは、「聴き方」からでしょうか。

息子の話を聞いていると、どんどん苦しくなってきて心の中に暗雲がたちこめてきます。そういうとき、一旦冷静になれればよいのですが、そこが難しいのです。

その点も含めて伝授していただけたらありがたいです。

よろしくお願いします。
投稿日:2013-09-02
返信 3
伊藤幸弘教育研究所さん
ソイラテさんへ削除
あまりご自身を責めてもいけません。

あなたは既に気づいて、行動を起こしているのです。
必ずいい方向に向かいます。

まずは「聴き方」です。

「聴き方」って意識したことあります?

「話し方教室」とか「話し方の本」ってありますが
「聴き方」に関する本って意外と少ないんですよね。
でもこの「聴き方」が重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。
物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく
言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく
「心」の文字が入っている「聴く」です。
…相手を受け入れて相手に話しに耳を心を傾ける。
専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには2つの聴き方に分かれます。
「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」

それぞれポイントは3つ!

「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイントは…
1.黙って聴く
これは意外と難しいんですよね。
相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる。
相手を受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたり…。
大きくうなずくときは「なるほどねぇ?」と言う意味があり小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。
それにより相手は「聴いてもらえてる」という満足感が得られます。

3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」
「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」
…というようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。

「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾を繰り返してあげてください。
会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。
ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。
相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。
その際は、はっきりと親としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつきます。
これも効果的ですよ。
悩みを打ち明け始めたら相手は一気に話してきます。
それこを途中でさえぎりたくなるくらいに。。。
最後まで聴いてそれをまた繰り返すのも時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。
その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは楽しかったね」「それは悔しいね」「それはムカつくね」
こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。

…以上です。
すべてうまくやろうとせずにまずは出来そうなところからやってみてください。

やってみて分からないことなど出てきましたらまたおっしゃってください。

次回はコミュニケーションの大きな柱のもうひとつである「伝え方」をお教えします。
投稿日:2013-09-02
返信 4
ソイラテさん
話して貰うには削除
どうも、部活も教室でも友達関係がうまくいってないらしく、もう限界そうです。

息子は、わたしには、何も話してくれません。しっかり、聴こうと思ったのに、心を閉ざしたままです。

無理もないですが…

あまりしつこく聴くのも嫌がるし、
ほっておくのもしんどそうで見てられないのです。

ただ、力になりたいとだけ言っています。
投稿日:2013-09-08
返信 5
伊藤幸弘教育研究所さん
ソイラテさんへ削除
何も話をしてくれないとのこと。
焦らずコツコツいきましょう。
一気に変化を与えるとどこかでひずみがでますよ。

しつこく聴くのは確かに避けた方がいいです。
であれば話しかけましょう。
無視されてもいいのです。
もしもそれでも嫌がるようでしたら手紙やメールで。
まずは関心を示してあげることです。

では今回は伝え方です。
話しかけたり手紙やメールの参考にしてください。

相手に何かを思いを伝えるときには
相手に「何を伝えたか」ではなく
「何が伝わったか」が大切です。

そうすることで子どもに対して
自分は親にどれだけ大切に思われているかを実感させてあげてください。
それを伝えるには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」
「恥ずかしくてこんなことは言えない」
…まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使って。。。

相手に思いを伝えたいとき!
「Iメッセージ」が効果的です。

相手にメッセージを伝えるときって二通りの方法があるんですよね。
「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」

コミュニケーションを外す人って主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまってるケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」
「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」
「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」
…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困ってるんだよ

その後に
「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。

「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。

コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。
いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいですよね。
だからコミュニケーションがドッジボールにならないように聴き方や伝え方に気をつけてみるのもひとつの手段です。
投稿日:2013-09-08
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