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お悩みNO.206
ひろさん
娘が不登校削除
伊藤様 はじめまして
14歳(中2)の娘が現在5か月不登校になっています。
親友とトラブルになり、次第に周囲から孤立していったのがきっかけですが、私ども両親が小さいころから厳しく育てたことで、今思春期も重なり、荒れてきているのが現状です。伊藤様の書籍も読ませていただき、非常に感銘を受け、過保護にしてあげることにこの2か月ほど意識して娘と接しています。まったく学校にいけない娘に、テストがあるため、3週間ほどほぼ毎日一緒に勉強しましたら、予想以上にいい結果が出て、娘からも感謝され、学校へも前向きになっています。しかしながらテストが終わっても、まだなかなか学校にいけないようで、まずは見守ってあげたいと思っているのですが、それが最善なのでしょうか。
 また私と接するときは落ち着いて楽しそうですが、母親にはたまに当たり散らすこともあり、妻も辛そうにしていますが妻には焦らずじっくり向き合っていこうといい続けています。わたしも娘と真剣に向き合うことで、次第に焦りがなくなってきましたが、もうすぐ半年になるので、このような対応でいいのかやはり不安な点もあります。
 また最近別の学の不登校の子2人と仲良くしています。私も何回か会って非常にいい子だと思って接しています。学校に行けなくても、その子と遊ぶ約束をしているときは、遊ばせてあげたいのですが、それは甘やかしすぎでしょうか?
 いろいろとまとまりない文章になってしまい申し訳ありません。
 次の1歩が出せるアドバイスを頂ければ幸いです。よろしくおねがいします。
 
投稿日:2013-12-12
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
はじめまして。
中2の娘さんに関するお悩みですね。
書き込みありがとうございます。

今は見守ってあげていいのではないでしょうか。
親としたら焦って一日でも早く学校に登校させたいと思いがちです。
その感情は仕方のないことですが、そこをグッと我慢することも大事です。

「親」という字は「木」の上に「立って」「見る」と書きます。
今は見守ることが大切です。

不登校の子どもは家で学校のことをあれこれと言われるのが嫌なのです。
ただし、学校に行っていないことでの学力低下は避けたいところです。
ひろさんもお忙しいとは思いますが、できましたら今後も継続して一緒に勉強をしてあげることをお勧めします。

別の学校の不登校の子どもと遊ぶことは決して悪いことではありません。
また、甘やかしでもありませんよ。

学校に行ってないから遊ぶの禁止ということだけはやめてください。

うがった見方をしてしまうと「不登校の子ども同士、傷のなめ合いでもして、学校に行くことが更に遅くなるのでは・・・」と思いがちです。

でも、不登校の子どもたちも同世代の友だちと接することは大切です。
その関係が学校へ行くにあたっての訓練にもなるのです。

最後に奥様に関してですが、どうぞひろさんが心の面も含めてケアしてください。

娘さんが時々奥様に当たり散らし、辛そうにしているとのこと。

これはどのご家庭でもそうですが、子どもは父親よりも母親の方に当たることが多いです。

その際に娘さを頭ごなしに叱るのではなく、「お父さんの大切な人を悲しませることはお父さんも悲しよ」と諭してください。

そして、奥様にも「辛いだろうけど、今は堪えて欲しい」と伝え、同時に精一杯サポートすることも言ってください。

またお困りの点があればいつでも来てください。

我々はずっと応援します。
投稿日:2013-12-14
返信 2
ひろさん
娘が不登校削除
とても温かいアドバイス、大変感謝しております。妻は最近泣いている機会が多く、なかなか十分に心のサポートができず、私もつらくなる時が多々あります。また中2の下に小5の息子、6歳の娘がおり、確実にこの状況下にあり、影響を受けてしまいます。半年近くで、今状況をごまかすのもよくないと思い、息子には、「あなたはあなたらしくすればいいんだよ」と声をかけています。しかし、下の娘は幼いので、行動や感情につらいのが見て取れます。最近はお姉ちゃんに気を使っているのが見て取れ、心が痛みます。家族で一緒に乗り越えたいのですが、2人の子供にどう接していけばよいでしょうか?妻はしっかりしないとという気持ちが強いためか、2人に叱る状況が多くなっています。
妻には気持ちを楽にしてといっても逆効果となってしまっています。重ね重ねすみませんが、良いアドバイスがあればお願いします。
投稿日:2013-12-16
返信 3
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
2人のお子さんには接し方に気を遣いますよね。
息子さんに対する「あなたはあなたらしくすればいいんだよ」はとてもいい言葉掛けです。

「I love you because you are you」という言葉があります。
カウンセラーがクライアントに接するときの基本姿勢です。

「あなたはあなたのままでいいんだよ」という意味です。

子どもを愛するのに理由はありません。
「成績がいいから」「言うことを聞くから」ではありませんよね。

その子の存在自体が愛するに値するのです。

ですから下の娘さんに対してもそのスタンスです。
6歳ですからまだまだ目の前の現実と感情がコントロールできないでしょう。
そこをご両親で見守ってください。

奥様に対しては徹底的に「傾聴」です。
なにか良いことを言おうと思わずとにかく話を聴いてあげてください。
投稿日:2013-12-17
返信 4
伊藤幸弘教育研究所さん
ゆっこさんへ削除
共感頂きありがとうございます。

こちらでもよろしくお願いします。


ひろさん。
ゆっこさんはこの掲示板で時々書き込みをして頂いています。
我々とも想いを共有する部分が多いです。

この掲示板でたくさんの方との交流を図ってください。
投稿日:2013-12-22
返信 5
ひろさん
ありがとうございます削除
伊藤様、ゆっこ様
温かいアドバイス、大変ありがとうございます。家内は非常に厳格な正確ですごく素直な人です。最近までゆっこさんのご指摘の通り、頭ではわかっているのですが、正直彼女に傾聴し、自己肯定感を感じてもらえるまで十分支えることができていません。でも家族みんなで今年は明るく行こうね、言いたいことは皆で吐き出しあおうよ、など、お互いの気持ちを共有するように意識して、少しずつ落ち着いてきている(ほんのわずかですが)ような気がしております。娘は相変わらず学校には行けませんが、親として焦らず、寄り添ってあげたいと思います。本年もよろしくお願いします。
話は変わりますが、年末に娘が不登校のきっかけになった同級生に気持ちをぶつけたいと何度か先生に相談したいておりましたが、その子がかなり暴力やいじめの問題児らしく、大事を取って学校側は両者を合わせる事を拒否していました。私は何があっても娘を支える覚悟はできているので、是非機会を与えてほしいとお願いし、年明け機会が実現することになりました。娘は本意かわかりませんが、犯罪者にならないのかと最近しきりに何か調べており、警察にも聞いてみると言っています。あまりエスカレートしてもと思い、気持ちを相手にぶつけてはやくすっきりすればと声かけていますが、あまり納得していません。このままだと娘の気持ちがどんどん鬱積気がしています。見守ってあげるだけでよいのでしょうか?
まとまりのない文章で申し訳ありません。
投稿日:2014-01-07
返信 6
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
まずは娘さんがその不登校になったきっかけの同級生に会ってなにを伝えようとしているのかを親として把握しておけるならしておいた方がよいでしょう。

本意がわからないままでは親として適切な助言もできませんよね。

その上でまたここでお知らせいただけますか。

その内容次第では「GO」も「STOP」もあり得ます。

本年もよろしくお願いします。
投稿日:2014-01-07
返信 7
ひろさん
ありがとうございます削除
伊藤先生、ゆっこ様
いつも心にしみるお言葉ありがとうございます。妻最近かなり辛そうで、アドバイスいただいたように、毎朝30分傾聴するようにしています。今日の朝も娘と妻の向き合った過去について話をしてもらいました。実は我が家は長女の次に長男が生まれたのですが、突然死で亡くなり、妻も非常に精神的に傷を負っていた中で次男が生まれ、長女に心から愛情が注げなかったことを後悔している。娘は小さい時から感情をためる傾向があり、それが妻も反抗的だと感じ、幼稚園、小学生でもトラブルや学校に行けなかった時もあり、その都度厳しく接していたと。だから償いのつもりでここ1年間何が何でも娘を助けたいと必死だと。だけど娘を普通に学校に行かせてあげられないと自分を責めている。私としては、娘に対する思いや自己否定がかなり強く、一見過干渉のようにも見えるときがあり、どこまで見守ってあげればよいか、正直戸惑うこともあります。妻が娘に自分の思いをぶつけ、一緒に傷ついたり、泣いたりしてあげることは娘にとって良いことなのでしょうか?妻はそうすることに大変こだわっています。妻は育児書やメンタル関係の本は10年以上読んでいます。今朝の話ですが、ご意見お聞かせいただければと思います。
投稿日:2014-01-15
返信 8
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
>妻が娘に自分の思いをぶつけ、一緒に傷ついたり、泣いたりしてあげることは娘にとって良いことなのでしょうか?

上記のご質問ですが、ケースバイケースという前提ではありますが、基本的に賛成です。

一緒に傷つき、泣いてあげることで、娘さんは「想いを共有してくれている。私のことを理解してくれている」と感じます。

想像してみてください。

ひろさんがとても嬉しいことがあったとします。
それを誰かに聴いて欲しくて嬉々として伝えます。

相手の反応が「え?lっ、それは嬉しいねぇ?」と自分のことのように喜んでくれたらこちらも嬉しいですし、相手に対しても心の距離が近くなりますよね。

逆に「へぇ?、それってそんなに嬉しいの?」なんてことを言われたら「カチン」ときますよね。

それと同じです。

奥様はご長男の件ではとても辛い想いをされたとのこと。
ひろさんも奥様と同じく辛い想いだったことでしょう。

お二人でそれを乗り越えてここまでこられたのですね。

でも、奥様はそれが原因で娘さんに愛情を注げなかったと後悔されているとのこと。
自己分析では愛情を注げなかったとのことですが、実はたっぷり愛情を注げていたということだってあります。
愛情があるからこそ、今こうして娘さんのことで悩んでいるのです。

あまりご自身を責めないことを願ってやみません。

育児書やメンタル関係の本を10年以上読んでいらっしゃるとのこと。
これは悪いことではありません。
人によっては否定的なことを言う方もいるかもしれません。
「知識ばかりで頭でっかちになる」…と。

でも、学ぶことはとても素晴らしいことです。
知らなかったことを本を通じて知るのです。
本の情報過多により、がんじがらめにならなければそれはとてもいいことなのです。

逆に夫婦で読書感想を語り合ったらいかがでしょう。
奥様の性格をいい方向で活用するのです。
夫婦の会話にも幅ができると思います。

では我々、伊藤幸弘教育研究所から奥様に対して2冊の推薦図書を紹介しましょう。
小難しい専門書よりも参考になりますよ。

◆「どうしたら、人生は楽しくなりますか??14歳からのメンタルヘルス」
著者:林 恭弘(心理カウンセラー)

都内の私立中学校にて実施された講演会に参加した中学生からの質問に対して回答したものが本のベースとなっています。
最初はその回答は校内の掲示板に掲載されたいたそうですが、保護者の間で話題になり、書籍化されたそうですよ。

とても読みやすく、子育ての参考になると思います。
目からうろこです。


◆「10代からの子育てハッピーアドバイス」
著者:明橋大二(スクールカウンセラー・精神科医)

マンガです。
このシリーズは結構有名ですのでもしかしたら奥様もご存じかもしれません。
中でも「10代からの?」は今の娘さんにも当てはまる年代ですよね。
10代という困難な年代を支える大人たちへの本としてはマンガといえどもバカにできません。とても参考になります。

ちなみに同シリーズで「忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス」はひろさんにお勧めです。

ネットでも購入可能かと思います。
お時間があるときに読まれてみてはどうでしょう。
投稿日:2014-01-15
返信 9
かえるさん
妹が非行に走っています。削除
私には、小学6年の妹がいます。
小学6年の夏頃から、妹が家に帰って来なくなり、おばあちゃんちから学校に通っています。今までに、家族のお金を盗み、髪をそめ、眉を剃り…など、たくさんのことをしています。
私は、私立の中学に通っているので、妹が警察沙汰にならないか心配です。
最近は、おばあちゃん家のドアをわり、家に入るなど、どんどんエスカレートしています。
私は、姉としてどうするべきでしょうか。
投稿日:2014-02-07
返信 10
伊藤幸弘教育研究所さん
かえるさんへ削除
はじめまして。
今、中学生ですね。
小6の妹さんの非行に関して悩んでいるとのこと。

姉としてどうするべきかということだね。

なぜ妹さんは小学生でそのような非行に走っているのだろう。
まずはそこを教えてくれないかな。

あとね。
もしも良かったら新しいスレッドで相談をしてもらえると嬉しいな。
投稿日:2014-02-08
返信 11
ひろさん
いつもありがとうございます。削除
伊藤先生のDVD拝見させていただき、今夫婦ともども過保護に取り組んでいます。
夫婦間では徐々にですが娘に対する向き合い方も落ち着いてきておりますが、なにか新しいきっかけが必要かと考えています。このまま焦らず見守り続けた方が良いのでしょうか。娘が自分で動き出すのを待ち続け挙げた方が良いのでしょうか。あたりまえですが家にずっといるので時間を持て余し、ネットなどをずっとやりはじめています。娘はもうすぐ3年生で、不登校になって6か月過ぎましたが、いまだに絶対に学校には行かないと言っており、暇だとか落ち込んでいることが度々です。本当は気持ちのやり場がなく、動きたくても何をしてよいかわからず、気持ちも起きないのが大変つらいのだと思います。アドバイスいただければありがたいです。
投稿日:2014-02-27
返信 12
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
DVDを観て頂きありがとうございます。
娘さんに対する向き合い方も徐々に変わってきているのですね。
徐々に・・・でいいのです。
急激な変化は時に相手を混乱させてしまいますから。
だから、一歩一歩進んでいきましょう。
もっと言えば前進だけではなく、時には立ち止まったり、戻ったりがあってもいいのですよ。

3歩進んで2歩さがる・・・です。

不登校、6か月を過ぎて親としては心配でしょう。
焦りもあるでしょう。
それは娘さんも同様だと思います。

ただし、「絶対に学校に行かない」と言っている今、強引に学校に行かせることは逆効果です。
学校に行かせることはしばらく様子をみましょう。

でも、ただ手をこまねいていることもできません。
親として学校の先生とは密に連絡を取り合い、どうしればいいのかの連携を取っていきましょう。

娘さんに対しては協力一緒に外出しましょう。
旅行などの大掛かりなものでなく、例えば朝、一緒に散歩するとか。
最初は5分でも10分でも構いません。

朝、一定の時間に起きて太陽の光を浴びる。
これが効果的なのです。

朝日を浴びることで「セロトニン」という物質の分泌を増やします。
「セロトニン」とは心を整える働きをしています。

また、太陽の光のうち、特に朝日は人間の生活リズム(体内時計)をリセットするために重要な働きをしています。朝の光は必ず浴びるようにしましょう。乱れていた生活もだんだん直ってくるはずです。
投稿日:2014-02-27
返信 13
ひろさん
娘が不登校削除
不登校7か月を超えました。
私と娘の関係は安定してきているように思えてきました。娘に対する不安やいらだちもかなり和らいできていることで信頼関係が気づけてきているのかなと思います。明日から3年生ということで娘に行きたい学校の見学に行ってみようなどの話も出せるようになりました。まったく勉強はしなくなりましたが。しかし、それとは反するように妻の心がかなり不安定で、娘との関係も常ではありませんが衝突が増えるようになりました。下の兄弟にも影響が出ており、誤解のある言い方をしてしまうと、憤慨することが多々あります。傾聴を心がけていますが、妻の長女に対する対応がかなり干渉的になっており、長女も私のいないところでは暴力的な言葉を妻にぶつけているらしく、父親として妻と娘の関係をどうにか良い方向に追っていけないだろうかと悩んでいます。妻もいろいろなことを学んだり、行動しており、今は長女のことで頭がいっぱいになっています。何となくですが、妻と長女はもう少し距離を置いたほうがよいのかと思えてきました。よくわかりません。アドバイスあればお願いします。
投稿日:2014-04-06
返信 14
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
娘さんの不登校、7か月を超えたのですね。
これを「もう7か月」と捉えるか「まだ7か月」と捉えるかで大きく受け止め方は変わってきますよね。

前者の方だと焦りの気持ちが出て、思いもよらない言葉を子どもに投げかめたりしてしまいます。

もしかしたら奥様は前者のように思っているのかもしれませんね。

確かに学校に行くに越したことはありません。
でも、娘さんが不登校になったことで親として改めて気づいたことはありませんか?
お子さんの新しい一面を見出したことはありませんか?
改めてお子さんとの信頼関係が再構築できたとは思えませんか?

プラスのことにも焦点を当てるクセをまず自分自身い対してやってみてください。
それがお子さんとのコミュニケーションに必ず活きてきます。

奥様と娘さん・・・おっしゃるように少し距離を置いた方がいいかもしれませんね。
投稿日:2014-04-06
返信 15
ひろさん
娘が不登校削除
娘の不登校も1年半が過ぎました。
一度も学校に行けませんが、ラインや好きなアーティストのコンサートやイベントで友達や知り合いを増やしています。初めはいかがなものかと思っていましたが、母親とコンサートに行き、紹介したり、いろいろな人と自分で繋がろうとしていることは良いことだし、娘を信じてあげるしかないと思っています。
最近進路のことで悩みだし、不安定な状況になっています。通信制や専門学校といくつか行きたいところが出てきた半面、手続きをする際になると不安なのか億劫なのか全く手が付けられないようです。親としては焦らず見守っていた方が良いのでしょうか。また下の子(7歳)に悪戯することも増えてきました。下の子が困っている最どのように対処すればよいでしょうか。母親も最近の対応にイライラが増えてきています。父親としての対応についてアドバイスいただけると助かります。よろしくお願いします。
投稿日:2015-01-13
返信 16
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
下の子に悪戯をする件は困りましたね。
いけないことはいけないと伝えるのも親の役割りです。

ただし、いけないのは「行為」です。
人格を否定しないように注意が必要です。
「下の子に悪戯するなんて悪い子ね。ダメでしょ」ではなく、「下の子に悪戯することはよくないことだから止めてね」と。

進路や生活面に関しては基本は見守る・・・です。
ただし、自分で判断できなかったり、躊躇しているときは手を差し伸べても構いません。
これは過干渉でも先回りでもなく、必要な過保護です。

「過保護・過干渉・しつけ」に関して以下にまとめました。
長くなりますが参考にしてください。
投稿日:2015-01-13
返信 17
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
「過保護・過干渉・しつけ」

よく、「過保護は子どもの教育上、良くない」ということを耳にします。
過保護が子育てをしていく上での悪い代名詞にもなっているのです。

「あの子は過保護で甘やかされたので、自分勝手で協調性がない」とはよく聞かれる言葉です。
しかし過保護はほんとうにわがままな子どもにしてしまうのでしょうか。
子どもは親(主として母親)をとおして、心の発達でもっとも大切な自分が生まれてきた世界への基本的信頼感と、自分の存在に対する自信を獲得して成長していきます。
そのためには自分の欲求がいつもしっかり受けとめられ、十二分に愛され保護される必要があります。
要するに、子どもは本能的に親の愛情を欲しているのです。そして親の愛情により子どもは健やかに育つのです。

大きくなってもわがままや甘ったれの原因というのは、過保護ではなく、親の無関心が原因です。
子どもに対する親の愛情が薄いと、育児放棄的になるか、逆に何でも与えてその場をしのごうとする「過保護的な行動」になるか、のどちらかではないでしょうか。
つまり同じ「過保護的な行動」であったとしても、親の愛情があるか、または親の無関心かにより、子どもに対する影響は正反対になるということです。

一般的に「過保護は子供をダメにする!」というのは、実は後者(親の無関心)のことであると思います。
では、親の愛情があれば過保護でも問題ないのか?というと「問題ない」と思います。
むしろ小さいうちに子供の欲求を満たしてあげれば、子どもは満足して過度に欲求をすることはなくなってくるということです。

いつまで経っても、大人になっても欲求が収まらないというのは、先に書いた「親の無関心」が原因のひとつにあるのです。
いくらモノを与えても子どもは満たされないということです。
子どもが本当に欲しいものはモノではなく、そのモノを通して親の愛情を感じることではないでしょうか。

子どもがオッパイを欲しがれば与えればいいし、子どもが抱っこを要求すれば抱っこしてあげればいいし、何かを欲しがれば出来る範囲で与えればいいと思います。

ただし、親の思いは率直に子どもに伝えることも大切です。
例えば経済的に無理のあるものを欲しがっている場合は「買えない」ことをきちんと伝え、代わりに手作りにチャレンジするとか、抱っこしてあげたいけど大きな荷物を持って無理な時や体が弱くて難しいときは、家で座ってなら出来ることを伝えたりすればいいのです。
無理のない出来る範囲での「過保護」は大いにやってあげるべき、そしてそれらは「子どもの自律」の妨げにはならないというのが我々考えです。

ちなみに、危険なこと、人としてやってはいけないこと、これらは「しつけ・教育」の問題であり、過保護とはまた違った性質のことなので、それらと混同しないで欲しいと思います。

過保護と過干渉はつい混同されがちですが、その性質はまったく異なるものです。
多くのご相談を受ける中で、昨今は親による子どもへの過干渉がとても多いと感じています。

過干渉とはその名のとおり「過度に人に干渉すること」です。
この過干渉は大いに子どもの「自律」の妨げになります。

一般的な子供への過干渉の例を言うと
・子供が欲求していないことに良かれと思い口を出す
・必要以上に子供の言動に口を出す
・先回りして良し悪しを植えつける

幼児期になると子どもはのびのびと自発的に行動するようになります。
あらゆることに興味を示し、何度失敗しても叱られても、またすぐ忘れて果敢に挑戦していきます。
親は心配で見ていられませんから、つい手を出します。
しかし、この規制や干渉が強すぎると子どもは親の愛情を失うことを恐れて、“偽りの前進”や退行現象に陥ったりすることになります。
ですから「過干渉には注意」が必要です。

「過干渉」の何がいけないかと言うと、まずは子どもの考えや思い、意見を無視して干渉するということです。
ここで難しいのは先ほど挙げました「しつけ」と「過干渉」の境です。

「しつけ」はもちろん大事なことです。
子どもに口を出したくなくても、しつけの一環として口を出さざるをえないことは当然あります。
子どもの意見だけを尊重するわけにはいかない場面はあります。

それはもちろん大事なことであり、子育ての過程では、親としてやっていかなければならないことです。
しかしここで言う「過干渉には注意」が必要というのは、親の考えや価値観を過度に植えつけようとすることを意味します。
人は誰だって性格や考え方、価値観は異なりますし、それは親子だって同じことなのです。

過干渉の危険な要素はその親の価値観を子どもに植えつけようとし、親の価値観に反すれば注意して正そうとすることです。
更に過干渉を例えると、ごはんを食べるのが遅いから「早く食べちゃいなさい」と言うのはいいのですが、早く食べるように手伝ったり、食べる順番をいちいち指摘したりすることは「過干渉」と言えます。
また、今日は暑いから「こっちの服にしなさい」と言うのはいいのですが、それを過度に強要したり、子どもがたいして興味がないのに、親が良かれと思うことで遊ばせたり、習い事をさせたりすることも「過干渉」と言えるでしょう。
よく耳にするのは、特に害はないけれど、親が不愉快に思うことは止めさせようとしたり、何かにつけ、あーしろこーしろと指示をしたりすることも「過干渉」です。

これらの例で、「しつけ」「過保護」「過干渉」の違いが何となくご理解頂けるかと思います。

過干渉でよく言われているのが、「親の子どもに対するマインドコントロール」です。
その結果、子どもは何が良くて、何が悪いかの基準を正しく理解することが出来ずに、親の顔色が基準になってしまうのです。
子どもは自分の考えで行動出来なくなる恐れがあり、自分(子ども)の価値観で良し悪しを判断することを認められず、親の価値観が優先されてしまうのです。
これでは子どもの「自律」が育たないのは当然のことであると言えます。

しかしこの手の親は、なぜ子どもが自律できないのかが理解できてない場合が多いのです。
結果的に更に親の干渉が増え、そして子どもの自律は更に遠のくという悪循環が生まれてしまうのです。

注意すべき点は、親が過干渉にしていることを気づかない場合です。
早く気づけばいいのですが、自分で気づくのは、なかなか難しいことです。
親に自分の望むことを十分にしてもらっている子どもは、家庭以外でも先生の手をわずらわせないで仲間と仲良くのびのびと遊べます。
ですから友だちのなかに入っていくのが上手か下手かをみるとよくわかります。
保育園や幼稚園で親から何日も離れられない子、いつも先生の周りにまとわりついていて、友だちのなかに入っていけない子は過干渉の可能性があります。
先生の周りでいい子になってお手伝いしている子はまだいいのですが、先生のいやがることをわざとたくさんして関心をひく子でしたら要注意です。

カウンセリングを進めていく中で感じるのは、過干渉の親というのは、親自身が周りから受けいれられていないケースが多いと感じています。
自分が受けいれられないのに子どもを受けいれることは難しいです。
自分が孤独ですから、子どもが自分のいうことをきかないと許せないのです。
子どもが唯一の話し相手であり、受け入れてもらえる相手であり、コントロール可能な対象なのです。

ですから、過干渉の親にならないために、親自身の人間関係をよくしていくことが大切と言えます。

夫婦関係は元より、地域や親戚、友人関係を良くし、お互いに受けいれられる状態でなければいけません。
そうした親は、子どもの話を聞くだけでなく、子どもの願いもかなえることができます。

孤独になるにしたがって過干渉になり、ゆくゆくは虐待するようになるのです。
しばしば体罰をする親や教師に多いパターンです。親や教師自身が我慢できない。
親同士・先生同士が孤立していては、どんなに優秀な親や教師であっても、いい子育てや教育、指導はできません。
そのためには、コミュニケーションが最も大切なのです。

干渉も、やリ方によっては過干渉になりかねません。
子どもがいやがる塾や習いごとに無理やりに、いつまでもつれていくことがあります。これは過干渉です。
子どもの個性と能力と、いやがる度合を見て、干渉か過干渉かをみきわめればいいのです。

ただし、子どもが望んでいないことをしてはいけない…ということではありません。
ここで申し上げたいのは「過剰にしてはいけない」ということです。
どこまでが過剰で、どこまでが過剰でないか、これはそれぞれの家庭の価値観、環境、文化、親子との関係などで決めればいいことです。

親と子の関係は、普段から、子どもの言うことをたくさん聞いてあげていれば、親の言うことも聞かせやすいということがあります。
いつもたくさん言うことを聞いてもらっていれば、子どもは少しぐらい我慢できるのです。
あまり聞いてあげていない子に我慢しろと言っても我慢できるものではありません。

また普段よく話を聞いて欲求をかなえてもらっていれば信頼感もあります。
信頼している人の言うことはよく聞くけど、信頼していない人のことはちょっとしたことでも聞けないのです。

よく、「怒るはダメで、叱るがいい」と言います。我々も以前はそう伝えていました。
決して間違いではありませんが、大事なことが抜けています。
それは「誰が」と言うことです。

信頼している人から怒られても、それはすべてがいやなわけではありません。
信頼していないとから上手に叱られてもストレスしか感じません。
信頼関係で結ばれている親子であれば、多少感情的になって怒ったとしても「自分(子ども)のために言ってくれているんだ」と思ってもらえるはずなのです。

ですから、普段から子どもの欲求をよく聞いて、良い親子関係を作っておくことが大切です。
子どもの欲求をたくさんかなえてあげ、子どもが願ったとおリの愛し方をする…これが保護であり、過保護であっても、ちっともかまいません。
そして満たされている子どもには、ある程度の干渉もできます。

重要なのは、「親の欲求不満を満たすための過干渉」は慎んでもらいたいということです。
投稿日:2015-01-13
返信 18
ひろさん
高校に入りましたが削除
2年間中学校を不登校していた娘が自分で通信制高校を決め、先日入学しました。しかし、2日でやはりいけなくなり、もう学校やめる、死ぬ、元の生活に戻る。。。といって泣いています。2回ともいけないきっかけが、髪型がうまく決まらないとか、目元がうまくいかないという事でした。制服までは着るのですが、そのあとが自分の中でモヤモヤするもの、いらいらするものがでてくるのか。。。。自分でもわからないと言っています。
行きたいのに行けない。。。
何か大きな壁にぶつかっています。
何か見守る以外に手立てはないででょうか。
投稿日:2015-05-01
返信 19
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
通信制高校のご入学おめでとうございます。
自分で進路を決めてそこに通っていること自体、とても素晴らしいことです。
まずはそのことを大いに褒め、大いに喜びましょう。

さて、今の状況ですが、きっと生活のリズムが大きく変化し、自分の中で変化に対応できずにそれで細かい一つひとつが気に入らずにイライラしているのでしょう。
もしかしたら、どんなにうまくいっても「うまくいってない」と思い込んでしまっているのかもしれませんね。

本人がそう思っている状況で周囲が「そんなことないよ。うまくいっているよ」と言っても逆効果です。
むしろ、「この人は私のことを理解してくれていない」となります。

対応としては、事象ではなく、心の状態を理解してあげること。
「髪型が(目元が)うまくてきなくて、意味もなくイライラしちゃうんだね」
「行きたい気持ちがあるのに行けないとモヤモヤしちゃうよね」・・・と。

見守ると言ってもただ単に黙って見ているよりも、なにかひと言声がけをしてそれ以上の小言は言わない。

そうすることで「関心を示してくれている」と思って、子どもは孤立感や焦燥感から解き放たれます。
投稿日:2015-05-01
返信 20
ひろさん
弟が不登校削除
いつもありがとうございます。
娘が何とか通信制高校に通いだしたのですが、今度は小6の息子が不登校になっています。数人からいやなことをされ、傷ついていることが原因のようです。本人ともじっくり話したところ、廊下で自分のところを通り過ぎる時にちらっと自分を見て走って行ったとか、遠くで2,3人で自分を見てニヤついていたことが2,3回あったとの事でした。いまは学校だけでなく、好きなスポーツクラブ、英語のレッスンも休んでいます。気持ちに寄り添うよう心がけていますが、心の苦しみを少しでも和らげられればと思っています。家内は見守ってあげるしかないと言っています。娘のときと同様アドバイスをお願いします。
投稿日:2015-05-21
返信 21
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
お久しぶりです。
今は小6の息子さんが不登校とのこと。
また、ご相談して頂きありがとうございます。

今はそっと見守ってあげましょう。
でも黙って見ているだけではありません。
コミュニケーションを取りながら見守ってください。

以下にコミュニケーションの方法についてまとめました。
参考にして下さいね。
投稿日:2015-05-22
返信 22
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
コミュニケーション(「聴き方」「伝え方」)

■信頼関係の構築
お子さんとの信頼関係の構築を図るためには円滑なコミュニケーションが大切です。
カウンセリングの領域では、カウンセラーとクライアントの信頼関係(専門的には“ラポール関係”といいます)が絶対条件といわれます。ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすればいいのでしょう。
コミュニケーションの2つの柱ともいえる「聴き方」と「伝え方」に関して紹介します。


■「聴き方」
「聴き方」を意識しながらお子さんからの話を聴いたことがありますか。「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。しかし、円滑なコミュニケーションを図る上ではこの「聴き方」が特に重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、「心」の文字が入っている「聴く」です。これは、相手を受け入れて相手の話しに耳と心を傾けることを意味します。専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは、「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。


■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる聴き方です。黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの「言語情報が7%」、口調や話の早さなどの「聴覚情報が38%」、あいづちやうなずき等、見た目などの「視覚情報が55%」の割合であったという実験結果があります。この割合から「7-38-55のルール」とも言われ、「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれています。

話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたりする聴き方です。大きくうなずくときは「なるほどねぇ〜」と言う意味があり、小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。


3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」「それについて、あなたのほうでも何か言いたいことがありそうだね」、「あなたにとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」等のようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。
(※注意:実際の会話は「あなた」ではなく、必ずお子さんの名前を呼んであげてください)


■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。そして、相手は「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」となります。

ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。その際は、はっきりと親としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。
例えば、お子さんが悩みを打ち明けたとします。悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに。その際に、最後まで聴いてそれをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)をすると時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは嬉しかったね」「それは悔しいね」「それは腹が立つよね」。こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。高級クラブに高いお金を払ってまで、サラリーマンが通うのは、高級クラブのママさんたちはこの「気持ちを汲む」等、聴き方に長けているからなのです。


■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには相手に「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が大切です。それを意識することで、部下に対して自分は上司にどれだけ大切に思われているかを実感させる効果があります。それを伝えるためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」、「恥ずかしくてこんなことは言えない」。まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。相手の行為や出来事を非難がましくなく、事実を述べる伝え方です。
相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。
コミュニケーションを外す人は、往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまっているケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでいたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困っているんだよ

その後に「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。
「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。


■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、相手の考えを聴くというのはコミュニケーション(会話)の基本です。
しかし、いくらIメッセージを活用して伝えても、「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、しつこく何度も同じメッセージを発することになります。これは「審判的表現」といい、圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて相手は安心して、自ら変わることができるのです。また、相手の立場を理解することで、こちらの心にも変化が現れることもあり、他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手を分かろうとせよ”です。


コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいです。だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、「聴き方」や「伝え方」を意識してお子さんとのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。

投稿日:2015-05-22
返信 23
ひろさん
息子が不登校削除
いつもアドバイスありがとうございます。やはり息子が学校にいけません。夏休み中は徐々に元気になっていましたが、学校が始まって、夕方外出する際に同学年の人に見つからないようにビクビクしています。現状を見ると学校に通うのはまだまだ先のようです。4か月を過ぎようとしていますが、何か手立てはないものかとやはり心配でなりません。娘のときは保健室登校、放課後ルームなど色々動きましたがまったく効果ありませんでした。学校には行きたいけど怖くて行けない状況。これを先生やクラスの人たちと改善してあげる方法はないものでしょうか?
娘のときのこともあるので、親はとくに見守っている毎日ですが、妹が学校でなぜお兄ちゃんは学校に来ないのと言われてつらいときがあり、学校に行かないときも結構あります。まとまりない文章ですみません。アドバイスをください。
投稿日:2015-09-03
返信 24
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
妹さんにはしっかりと教えてあげましょう。
「お兄ちゃんは今、心のエネルギーが少なくなってしまって溜めているところなの。一緒によくなるように見てあげようね」と。

同時進行で先生やクラスメイトに協力してもらい、改善の方向へ向かわせるのはいいと思います。
何をどのようにして欲しいかをまずこちらから先生に持ち掛けてみましょう。
投稿日:2015-09-04
返信 25
ひろさん
娘が不登校削除
小2の娘が学校になかなか行けません。兄弟3人(高校1年長女、小学6年次男含め)家にいることが増えてきました。娘は朝おなかが痛いといって起きないのですが、1時間ほどたつと元気になり、不登校の兄と遊んでいます。私も家内も正直対応に困っています。次男は少しずつ学校への意識が向き始めている状況で、今度は下の娘、ましてや上の娘も部屋で1日中電話しているような状況です。
今は見守るしかないのでしょうか?
家内も正直この状況に対処の仕様がなくなっています。家で楽しくしているのは悪いことではないと思いますが、このまま自立心が育たない状況になるのではと不安な面もあります。
息子同様具体的に先生に相談してみた方が良いでしょうか。
投稿日:2015-09-24
返信 26
ひろさん
娘が不登校削除
度々すみません。
先ほどの家にい日に従いる場合の過ごし方ですが、ほっとくとテレビ、ビデオ、インターネットで1日終わるので、何かルールを木間他方が良いのでしょうか。たとえばゲーム、テレビ、インターネットは2時間まで。宿題、勉強、読書をする、家の手伝いをするなど。休んだ時はと決めると、逆にそれをすれば休んでいいと肯定的にとらえられるように感じてしまいます。1日中家にいる家内がストレスをためないように、何か不安を少しでも取り除くことができる方法についてアドバイスお願いできればとおもいます。よろしくお願いします。
投稿日:2015-09-24
返信 27
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
>Re.25について

先生に相談してみた方が良いと思いますよ。
必ず味方になってくれます。
親の言うことは聞かないけど、先生の言うことなら…という事例は少なくありません。

大切なのは、親と先生のの言うことが違う…という状況を作らないことです。
ぜひとも連携を取って見てください。
投稿日:2015-09-24
返信 28
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
>Re.26について

家庭のルールは必要です。
むしろ、もっと早くにそうすべきでした。
でも、大丈夫、今からでも遅くありません。

まず、家庭内のルールと、そのルールを破ったときのルール(メタルール)を親子で話し合い決めていくことが大切です。
その際に、親が強引にルールを決め付けるのではなく、子どもが自分で守れるルールと、親が守って欲しいルールを話し合いの中で決めていくことが求められます。
ルールを決める過程においては、子どもが「自分でルールを作った」という意識を持たせることも必要です。
そして、決めたルールは紙に書いて家族が常に見ることが出来るように貼り出します。
そのことで、家族でルールを共有でき、ルールに関する会話も増える効果が望めます。
投稿日:2015-09-24
返信 29
ひろさん
娘が不登校削除
小6の息子、小2の娘、まったく学校に行かなくなりました。
まず二人とも朝起きれません。娘は学校にに行かないことを親に許可されると、途端に元気になり、遊んだりテレビを見たりして1日過ごしています。私が帰ってきてもすごく明るく元気です。でも学校に行くように促す話を始めると途端にぐずりだしたり、機嫌が悪くなります。いつも細かく口を出しているので、今回はしばらく様子を見てみようかと思っています。先日家内がカウンセリングの先生の所に娘と一緒に行き、今まで親に言わなかった学校でのつらいことも先生に話をしたようです。その内容について学校の担任に報告し、今日に至ります。息子も学校に行かない以外は別に夜更かしするわけでもなくとても明るく普通です。毎日友達の家に遊びに行っています(ゲームですが)。この毎日の積み重ねが心のパワーに繋がることを信じ、見守っていたいと思います。ルールもゲームやテレビの時間など家内とそれなりに決めていますし、ゲームは息子が自分で紙にルールを書いています。
息子は学校に行かなくなって半年以上が経過しました。本人は行きたい気持ちもあるのですが、体がいうことを全くきいてくれいないようです。長女から始まり、何が親としてやれるのか、だんだんわからなくなってきました。一番大切なのは子供に寄り添い、見守ること、余計なことを言わず、手を出さず、自分で立上るまで待ち続ける事かと思い始めました。学校に行かなくても別に死ぬわけでもなく、非常に心の優しい子供たちの個性を伸ばしていければそれでよいのではと現在考えています。この考え方ではだめなのでしょうか?
投稿日:2015-10-15
返信 30
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
今回はシンプルに回答させて頂きます。

>この考え方ではだめなのでしょうか?

その考え方でいいのです。

色々と悩んだ結果、素敵な気づきを得たのではないでしょうか。
長所を伸ばし、短所も長所側から捉える!

これが出来れば子どもは必ず伸びます!
投稿日:2015-10-15
返信 31
ヒロさん
娘が不登校削除
ご無沙汰しております。
小学2年生の娘、小学6年生の息子、高校1年生の娘、まったく学校にいけません。毎日頑張っている妻を支え、みんながいやすい家庭環境をつくり、それなりにぶつかりながら、1日1日を過ごせるようになってきましたが、まったく学校に行ける雰囲気がありません。妻がたまに子供たちが行かないことを愚痴るので、父親として子供たちに学校に行くようにさりげなく促すと、今度は妻が今そんなに子供たちにプレッシャーをかけないでと間に入ってきます。高校生の娘もいろいろと話してくれるのですが、クラスの友達とトラブルがあるのと、夜は不登校児の中学のクラスメイトに合うということで終電にしか返ってきません。妻に娘は今苦しい時だから見守ってと言っているらしく、妻もその言葉を信じて見守っています。なので私が帰宅が遅いことを叱っていいものかもうわかりません。色々なことを娘と約束してましたが、事態はどんどん変わり、考え方も変わっていく中、かつ3人とも学校にいけない状況で、父親として何を正し、叱ってあげればよいのか、このまま子供たちを信じて待ってあげれているだけでよいのか。。。
娘は高校を辞めるかもしれません。やりたいことはあるみたいです。いつも長続きしませんが。。。娘のやりたいようにやらせることが良いのでしょうか。。。。。
投稿日:2015-12-11
返信 32
伊藤幸弘教育研究所さん
ヒロさんへ削除
確かに不登校の子どもに対して強引に登校を促しても逆効果です。

不登校の子どもに登校をさせるのは、ある不登校児の話によると、骨折している人に無理矢理マラソンを走らせるようなもの…と表現していました。

しかし一方で、だからと言ってなんでもかんでも見守るのも良くありません。
登校は促さないにしても、帰宅が遅いなどは叱ってもいいのですよ。
不登校だからと言って腫れ物に触るような態度は逆に子どもを傷つけます。

しかし、叱る時はその理由を明確に。
なぜ叱っているのかの「Whyの説明」を必ずしてあげて下さい。

そして、「怒る」と「叱る」をしっかりと理解してください。
この件は以下にまとめましたので参考にしてください。
投稿日:2015-12-12
返信 33
伊藤幸弘教育研究所さん
ヒロさんへ削除
「怒る」と「叱る」の差

「怒る」と「叱る」の差を明確にしましょう。

■「怒る」とは。
<怒る=相手に自分の感情をぶつける>

相手が自分に悪い影響を与えたり、自分が指示したとおりに動いてくれなかったりした場合に、自分が腹をたてたことを相手にぶつける動作。

【具体例】
「の○太のくせに生意気だ!」byじゃい○ん
「なんで出来ないんだ!」
「さっき教えたでしょう!」

「オレハオコッテンダゾー」ということを相手にわかってほしいとか、うっぷんを晴らしたいとか、相手を困らせたいとか、そんな理由ですること。


■「叱る」とは。
<叱る=相手に成長・改善の気づき・機会を与える>

相手が自分を含めて誰かに悪い影響を与えたり、自分が指示したとおりに動いてくれなかったりした場合に、相手をより良くしようとする注意やアドバイスを、あえて声を荒げたり語気を強めたりして相手に伝える動作

【具体例】
「あのお客様が怒っていたのは何でだと思う?」
「あなたはお客様では無く、従業員なの。楽しむのも大事。でも、楽しませることがもっと大事な立場よ。」
「それをふまえて、今、自分がしたことは従業員として、どうかな?」

相手を正しい方向へ導くために何が良くないのかを「気付かせる」ことです


そして、もうひとつ大事なこと、それは「誰が」ということです。
結局、相手に成長・改善の気づきの機会を与えようとして、うまく「叱った」としても、人は尊敬しない人から何を言われても聴く耳を持ちません。
逆に、尊敬している相手であれば、多少きつく怒られても、言うことを聞きます。

「怒る」と「叱る」の差を理解しつつ、まずは相手に尊敬されるための行為が求められます。
投稿日:2015-12-12
返信 34
ひろさん
娘が不登校削除
高校の娘のことです。
今日久しぶりに学校へ行く準備をしていましたが、母親とお金のことで口論となり、学校に行くのをやめてしまいました。お金がないから友達と遊べない。来月おこずかいだから我慢しなさいというと、無理だという返事。いくら必要なのかと聞くとわからないと。手持ちが2000円しかないというとそれでは足りない。。。。
母親としては友達と楽しく交流するのは応援したい、でも無駄遣いはしてほしくないという気持ちがあり、おこずかい以外にもコスメ代、遊びに行くときの交通費など都度あげています。バイトは可ですが、本人がまだやる気が起きず、堂々巡りをしています。下の二人の子もなかなかいけないでいますが、行くときは母親が同行したり頑張っています。数千円なんて食事して遊べばすぐなくなるのは理解できます。
だからと言って毎回お金を渡すのは問題だと思います。家のこともしないので家のお手伝いをしたら、1回いくらということも考えましたが、下の子は毎日自分からお手伝いをするので、上の娘だけそうすることはできません。
母親のお金に厳しいのは尊重すべきだと思いますが、常に口論になるところをみると、父親と娘でお小遣いのルールを作っていく(必要なときは母親にはリクエストしない。父親に言うなど)にしていったほうがよいでしょうか。とりとめない文章ですみません。アドバイスをお願いします。
投稿日:2016-01-28
返信 35
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
お小遣いに関しては父親と母親が違う態度を取ってはいけません。
家族のルールを決めてそのルールの範囲内で友だちと遊ぶことを覚えさせましょう。

どうしても足りない場合は、臨時であげるのではなく、「お小遣いの前借制度」でいいのでは?
次月分のお小遣いを貸してあげるのです。
そして、必ず(ここが大事)次月のお小遣いの際にそれを差し引く。

お金に関してしっかりとした考えを持たせるためにも今が大事ですよ。
投稿日:2016-01-28
返信 36
ひろさん
娘が不登校削除
高校の娘のことです。
今日久しぶりに学校へ行く準備をしていましたが、母親とお金のことで口論となり、学校に行くのをやめてしまいました。お金がないから友達と遊べない。来月おこずかいだから我慢しなさいというと、無理だという返事。いくら必要なのかと聞くとわからないと。。。手持ちが2000円しかないというとそれでは足りない。。。。
母親としては友達と楽しく交流するのは応援したい、でも無駄遣いはしてほしくないという気持ちがあり、おこずかい以外にもコスメ代、遊びに行くときの交通費など都度あげています。バイトは可ですが、本人がまだやる気が起きず、堂々巡りをしています。下の二人の子もなかなかいけないでいますが、行くときは母親が同行し頑張っています。数千円なんて食事して遊べばすぐなくなるのは理解できます。
だからと言って毎回お金を渡すのは問題だと思います。家のこともしないので家のお手伝いをしたら、1回いくらということも考えましたが、下の子は毎日自分からお手伝いをするので、上の娘だけそうすることはできません。
母親のお金に厳しいのは尊重すべきだと思いますが、常に口論になるところをみると、父親と娘でお小遣いのルールを作っていく(必要なときは母親にはリクエストしない。父親に言うなど)にしていったほうがよいでしょうか。とりとめない文章ですみません。アドバイスをお願いします。
そのあと母親と和解したようですが、「今日は友達とサイゼで朝までいる」と言って出ていったようです。
私も母親も参っています。
投稿日:2016-01-29
返信 37
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
同様のご質問(書き込み)ですね。
昨日(1/28)の「Re.35」の書き込みにお返事させて頂いております。

そちらをご参照ください。
投稿日:2016-01-29
返信 38
ひろさん
娘が不登校削除
高校2年生の娘がとうとう家出をしました。もう4日目です。やっと家内が連絡をとれたのですが、戻ってきてなんて簡単に言うな、迷惑です。知り合いの家を転々としてバイトして、一人で暮らしていきます。という返信が帰ってきてしまいました。ここ数日ふさぎ込んでいたようで、家内への言葉遣いが悪いのを注意し、学校に行かないことを叱ったことが引き金となって家出してしまいました。下の息子、娘がずっと不登校で家にいるのと、それを寛容に対応している親の姿が、自分のとき厳しかったのにと気に入らないことなど色々ストレスを抱えていたのだと思います。今は彼氏の家にいて、彼氏の親からも連絡をもらえる状況で、居場所はわかるのですが、今連れ戻しに行っても火に油を注ぐようでどうしたらよいかわかりません。メール、ラインで声掛けは継続しようと思いますが。打つ手がない状況です。犯罪に巻き込まれないか、心配です。
何か良いアドバイスありましたら、お願いします。
投稿日:2016-07-13
返信 39
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
お久しぶりです。
ご相談ありがとうございます。

娘さん・・・家出をしてしまったとのこと。
居場所は分かっているものの心配ですよね。

理由は娘さんの立場になればわからなくもないのですが、だからといって家出を認めるわけにはいきません。
何かトラブルに巻き込まれる可能性だってあります。

まずは話し合いのために一度家に帰すべきです。
いま、彼氏の家にいてその彼氏の親御さんから連絡をもらえるとのことですが、先方にもご迷惑なのではないでしょうか。

もしも許されるならば先方の親御さんにも彼氏にも同席して頂き、話し合いをしてみてください。

その際は親の想いを熱く伝えてください。
投稿日:2016-07-13
返信 40
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
その話し合いの際のご参考になりそうな内容を以下にまとめました。
投稿日:2016-07-13
返信 41
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
「怒る」と「叱る」の差

「怒る」と「叱る」の差を明確にしましょう。

■「怒る」とは。
<怒る=相手に自分の感情をぶつける>

相手が自分に悪い影響を与えたり、自分が指示したとおりに動いてくれなかったりした場合に、自分が腹をたてたことを相手にぶつける動作。

【具体例】
「の○太のくせに生意気だ!」byじゃい○ん
「なんで出来ないんだ!」
「さっき教えたでしょう!」

「オレハオコッテンダゾー」ということを相手にわかってほしいとか、うっぷんを晴らしたいとか、相手を困らせたいとか、そんな理由ですること。


■「叱る」とは。
<叱る=相手に成長・改善の気づき・機会を与える>

相手が自分を含めて誰かに悪い影響を与えたり、自分が指示したとおりに動いてくれなかったりした場合に、相手をより良くしようとする注意やアドバイスを、あえて声を荒げたり語気を強めたりして相手に伝える動作

【具体例】
「あのお客様が怒っていたのは何でだと思う?」
「あなたはお客様では無く、従業員なの。楽しむのも大事。でも、楽しませることがもっと大事な立場よ。」
「それをふまえて、今、自分がしたことは従業員として、どうかな?」

相手を正しい方向へ導くために何が良くないのかを「気付かせる」ことです


そして、もうひとつ大事なこと、それは「誰が」ということです。
結局、相手に成長・改善の気づきの機会を与えようとして、うまく「叱った」としても、人は尊敬しない人から何を言われても聴く耳を持ちません。
逆に、尊敬している相手であれば、多少きつく怒られても、言うことを聞きます。

「怒る」と「叱る」の差を理解しつつ、まずは相手に尊敬されるための行為が求められます。
投稿日:2016-07-13
返信 42
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
「自己肯定感」

そもそも自己肯定感とはなんでしょう。
自己肯定感とは、自分自身の存在を長所だけではなく、短所も含めて肯定する感覚のことです。

まずは、以下は日本・アメリカ・中国の高校生に対して行った興味深いアンケートを紹介します。

1.「私は他の人々に劣らず価値のある人間だ」
YESの回答…日本(31.5%)、アメリカ(81.5%)、中国(86.6%)

2.「時には私は役に立たない人間だと思うことがある」
YESの回答…日本(56.4%)、アメリカ(32.0%)、中国(25.4%)

国民性の違いがあるし、このアンケートだけでその国の子育ての良し悪しは判断出来ません。
しかし、それにしても日本の高校生の自己評価の低さは突出しているのです。
我々は日本の子どもがアメリカ、中国に比べて特別に劣っているとは思えません。

では、どうして日本の子どもたちはこんなに自己評価が低いのでしょう?
考えられるひとつの原因として社会の子どもに対する態度が挙げられます。
何かにつけて「わがままだ」「やる気がない」「甘えている」etc
…などの否定的な言葉を繰り返し刷り込んで来た結果かもしれません。

子どもが学校から帰って来たとき、日本では「いい子にしてた?」「先生に怒られるようなことしてない?」と開口一番言ってしまう親がいますよね。
欧米の場合、多くは「お帰り!今日は一日楽しめたかい?」…こんな言葉を掛けます。

毎日の積み重ねの結果がアンケート結果に表れているのかもしれませんね。

人間が生きていくためには「自分は存在価値がある」「生きていていいんだ」という自己評価は大切な要素です。
これを心理学では「自己肯定感」といいます。

自己肯定感は子ども時代に育まれると言われます。
自己肯定感を育ませるとは、何かをやらせて褒めて育むものではありません。
それだと失敗した時には逆に子どもを否定することになり「自己“肯定”感」ではなく、「自己“否定”感」を育むことになってしまいます。

自己肯定感を育むとは…子どもの今をそのまま認めること。
存在自体を認めて「生まれて来てくれてありがとう」というメッセージを伝えることです。

現代カウンセリングの礎を築いた、アメリカの心理学者、カール・ロジャースはこう言います。
「I love you because you are you」
これはカウンセラーがクライアントに接する際に基本となる姿勢です。
要するに「あなたはあなたのままで良いんですよ」という意味です。〜

人を愛するのに理由なんてありません。
成績がいいから?
言うことを聞くから?
良い学校に入ったから?

すべて違います。

その子どもの存在自体が愛するに値するからです。

だから「生まれてくれてありがとう」なのです。
投稿日:2016-07-13
返信 43
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
■「怒り」の感情

ある科学実験によると、怒りの成分ではネズミをも殺してしまうらしですよ。

アメリカの心理学者エルマ・ゲイツ博士は人間の吐き出す息を使って実験しました。
それは人間が吐き出す息を液体窒素で冷却し、取り出した沈殿物がその時の人の感情の状態によってさまざまな色に変化するというのです。
通常は無色透明であるのに対し、怒っている人が吐き出す息の沈殿物は栗色で、悲しみや苦しみを感じている人は灰色、また、後悔の念を抱いている時は薄い赤だそうです。

そして、これらの色がついている沈殿物を分析してみると、かなり強い毒性が検出されるそうです。
試しに栗色の沈殿物を水に溶かした物をネズミに注射したところ、わずか数分でネズミは死んでしまったとのことです。
さらに、人間が1時間くらい怒りの感情を持続させると、80人以上の人を殺すことができるほどの毒物が発生するそうです。

いつも不機嫌でいたり、不満の言葉を吐いている人が身体の具合を悪くしやすいというのも納得がいきそうです。
ネガティブな感情を持つことは、自分自身の身体を傷つけるばかりか、周囲の人も毒入りの息を吸わされ、気が滅入ってしまうのです。
また、明るい人のそばにいるだけで、自分も元気になってくることがありますが、いつもニコニコしている人の息にはきっと人を楽しくさせたり、健康にしたりする成分が含まれているのかもしれません。

余談ですが人間の血液は、怒ると黒褐色で渋くなり、悲しむと茶褐色で苦くなり、恐れると紫色で酸っぱくなるそうです。

ちなみに・・・「怒り」の感情は「第二感情」と言われています。
では、「第一感情」は?

それは「期待」です。

人間はどうしても「第二感情」を伝えてしまいがちですが、その前の「第一感情」である「期待」を伝えればいいのです。

その怒りは何を「期待」していたか。
それを伝えると相手も謝りやすくなったり、次の行動を起こしやすくなったりすると言われています。
投稿日:2016-07-13
返信 44
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
「過保護・過干渉・しつけ」

よく、「過保護は子どもの教育上、良くない」ということを耳にします。
過保護が子育てをしていく上での悪い代名詞にもなっているのです。

「あの子は過保護で甘やかされたので、自分勝手で協調性がない」とはよく聞かれる言葉です。
しかし過保護はほんとうにわがままな子どもにしてしまうのでしょうか。
子どもは親(主として母親)をとおして、心の発達でもっとも大切な自分が生まれてきた世界への基本的信頼感と、自分の存在に対する自信を獲得して成長していきます。
そのためには自分の欲求がいつもしっかり受けとめられ、十二分に愛され保護される必要があります。
要するに、子どもは本能的に親の愛情を欲しているのです。そして親の愛情により子どもは健やかに育つのです。

大きくなってもわがままや甘ったれの原因というのは、過保護ではなく、親の無関心が原因です。
子どもに対する親の愛情が薄いと、育児放棄的になるか、逆に何でも与えてその場をしのごうとする「過保護的な行動」になるか、のどちらかではないでしょうか。
つまり同じ「過保護的な行動」であったとしても、親の愛情があるか、または親の無関心かにより、子どもに対する影響は正反対になるということです。

一般的に「過保護は子供をダメにする!」というのは、実は後者(親の無関心)のことであると思います。
では、親の愛情があれば過保護でも問題ないのか?というと「問題ない」と思います。
むしろ小さいうちに子供の欲求を満たしてあげれば、子どもは満足して過度に欲求をすることはなくなってくるということです。

いつまで経っても、大人になっても欲求が収まらないというのは、先に書いた「親の無関心」が原因のひとつにあるのです。
いくらモノを与えても子どもは満たされないということです。
子どもが本当に欲しいものはモノではなく、そのモノを通して親の愛情を感じることではないでしょうか。

子どもがオッパイを欲しがれば与えればいいし、子どもが抱っこを要求すれば抱っこしてあげればいいし、何かを欲しがれば出来る範囲で与えればいいと思います。

ただし、親の思いは率直に子どもに伝えることも大切です。
例えば経済的に無理のあるものを欲しがっている場合は「買えない」ことをきちんと伝え、代わりに手作りにチャレンジするとか、抱っこしてあげたいけど大きな荷物を持って無理な時や体が弱くて難しいときは、家で座ってなら出来ることを伝えたりすればいいのです。
無理のない出来る範囲での「過保護」は大いにやってあげるべき、そしてそれらは「子どもの自律」の妨げにはならないというのが我々考えです。

ちなみに、危険なこと、人としてやってはいけないこと、これらは「しつけ・教育」の問題であり、過保護とはまた違った性質のことなので、それらと混同しないで欲しいと思います。

過保護と過干渉はつい混同されがちですが、その性質はまったく異なるものです。
多くのご相談を受ける中で、昨今は親による子どもへの過干渉がとても多いと感じています。

過干渉とはその名のとおり「過度に人に干渉すること」です。
この過干渉は大いに子どもの「自律」の妨げになります。

一般的な子供への過干渉の例を言うと
・子供が欲求していないことに良かれと思い口を出す
・必要以上に子供の言動に口を出す
・先回りして良し悪しを植えつける

幼児期になると子どもはのびのびと自発的に行動するようになります。
あらゆることに興味を示し、何度失敗しても叱られても、またすぐ忘れて果敢に挑戦していきます。
親は心配で見ていられませんから、つい手を出します。
しかし、この規制や干渉が強すぎると子どもは親の愛情を失うことを恐れて、“偽りの前進”や退行現象に陥ったりすることになります。
ですから「過干渉には注意」が必要です。

「過干渉」の何がいけないかと言うと、まずは子どもの考えや思い、意見を無視して干渉するということです。
ここで難しいのは先ほど挙げました「しつけ」と「過干渉」の境です。

「しつけ」はもちろん大事なことです。
子どもに口を出したくなくても、しつけの一環として口を出さざるをえないことは当然あります。
子どもの意見だけを尊重するわけにはいかない場面はあります。

それはもちろん大事なことであり、子育ての過程では、親としてやっていかなければならないことです。
しかしここで言う「過干渉には注意」が必要というのは、親の考えや価値観を過度に植えつけようとすることを意味します。
人は誰だって性格や考え方、価値観は異なりますし、それは親子だって同じことなのです。

過干渉の危険な要素はその親の価値観を子どもに植えつけようとし、親の価値観に反すれば注意して正そうとすることです。
更に過干渉を例えると、ごはんを食べるのが遅いから「早く食べちゃいなさい」と言うのはいいのですが、早く食べるように手伝ったり、食べる順番をいちいち指摘したりすることは「過干渉」と言えます。
また、今日は暑いから「こっちの服にしなさい」と言うのはいいのですが、それを過度に強要したり、子どもがたいして興味がないのに、親が良かれと思うことで遊ばせたり、習い事をさせたりすることも「過干渉」と言えるでしょう。
よく耳にするのは、特に害はないけれど、親が不愉快に思うことは止めさせようとしたり、何かにつけ、あーしろこーしろと指示をしたりすることも「過干渉」です。

これらの例で、「しつけ」「過保護」「過干渉」の違いが何となくご理解頂けるかと思います。

過干渉でよく言われているのが、「親の子どもに対するマインドコントロール」です。
その結果、子どもは何が良くて、何が悪いかの基準を正しく理解することが出来ずに、親の顔色が基準になってしまうのです。
子どもは自分の考えで行動出来なくなる恐れがあり、自分(子ども)の価値観で良し悪しを判断することを認められず、親の価値観が優先されてしまうのです。
これでは子どもの「自律」が育たないのは当然のことであると言えます。

しかしこの手の親は、なぜ子どもが自律できないのかが理解できてない場合が多いのです。
結果的に更に親の干渉が増え、そして子どもの自律は更に遠のくという悪循環が生まれてしまうのです。

注意すべき点は、親が過干渉にしていることを気づかない場合です。
早く気づけばいいのですが、自分で気づくのは、なかなか難しいことです。
親に自分の望むことを十分にしてもらっている子どもは、家庭以外でも先生の手をわずらわせないで仲間と仲良くのびのびと遊べます。
ですから友だちのなかに入っていくのが上手か下手かをみるとよくわかります。
保育園や幼稚園で親から何日も離れられない子、いつも先生の周りにまとわりついていて、友だちのなかに入っていけない子は過干渉の可能性があります。
先生の周りでいい子になってお手伝いしている子はまだいいのですが、先生のいやがることをわざとたくさんして関心をひく子でしたら要注意です。

カウンセリングを進めていく中で感じるのは、過干渉の親というのは、親自身が周りから受けいれられていないケースが多いと感じています。
自分が受けいれられないのに子どもを受けいれることは難しいです。
自分が孤独ですから、子どもが自分のいうことをきかないと許せないのです。
子どもが唯一の話し相手であり、受け入れてもらえる相手であり、コントロール可能な対象なのです。

ですから、過干渉の親にならないために、親自身の人間関係をよくしていくことが大切と言えます。

夫婦関係は元より、地域や親戚、友人関係を良くし、お互いに受けいれられる状態でなければいけません。
そうした親は、子どもの話を聞くだけでなく、子どもの願いもかなえることができます。

孤独になるにしたがって過干渉になり、ゆくゆくは虐待するようになるのです。
しばしば体罰をする親や教師に多いパターンです。親や教師自身が我慢できない。
親同士・先生同士が孤立していては、どんなに優秀な親や教師であっても、いい子育てや教育、指導はできません。
そのためには、コミュニケーションが最も大切なのです。

干渉も、やリ方によっては過干渉になりかねません。
子どもがいやがる塾や習いごとに無理やりに、いつまでもつれていくことがあります。これは過干渉です。
子どもの個性と能力と、いやがる度合を見て、干渉か過干渉かをみきわめればいいのです。

ただし、子どもが望んでいないことをしてはいけない…ということではありません。
ここで申し上げたいのは「過剰にしてはいけない」ということです。
どこまでが過剰で、どこまでが過剰でないか、これはそれぞれの家庭の価値観、環境、文化、親子との関係などで決めればいいことです。

親と子の関係は、普段から、子どもの言うことをたくさん聞いてあげていれば、親の言うことも聞かせやすいということがあります。
いつもたくさん言うことを聞いてもらっていれば、子どもは少しぐらい我慢できるのです。
あまり聞いてあげていない子に我慢しろと言っても我慢できるものではありません。

また普段よく話を聞いて欲求をかなえてもらっていれば信頼感もあります。
信頼している人の言うことはよく聞くけど、信頼していない人のことはちょっとしたことでも聞けないのです。

よく、「怒るはダメで、叱るがいい」と言います。我々も以前はそう伝えていました。
決して間違いではありませんが、大事なことが抜けています。
それは「誰が」と言うことです。

信頼している人から怒られても、それはすべてがいやなわけではありません。
信頼していないとから上手に叱られてもストレスしか感じません。
信頼関係で結ばれている親子であれば、多少感情的になって怒ったとしても「自分(子ども)のために言ってくれているんだ」と思ってもらえるはずなのです。

ですから、普段から子どもの欲求をよく聞いて、良い親子関係を作っておくことが大切です。
子どもの欲求をたくさんかなえてあげ、子どもが願ったとおリの愛し方をする…これが保護であり、過保護であっても、ちっともかまいません。
そして満たされている子どもには、ある程度の干渉もできます。

重要なのは、「親の欲求不満を満たすための過干渉」は慎んでもらいたいということです。

※上記で説明しました、「コミュニケーション」に関しましては以前にもご紹介しましたが、改めて別途、ご紹介します。
投稿日:2016-07-13
返信 45
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
コミュニケーション(「聴き方」「伝え方」)

■信頼関係の構築
お子さんとの信頼関係の構築を図るためには円滑なコミュニケーションが大切です。
カウンセリングの領域では、カウンセラーとクライアントの信頼関係(専門的には“ラポール関係”といいます)が絶対条件といわれます。ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすればいいのでしょう。
コミュニケーションの2つの柱ともいえる「聴き方」と「伝え方」に関して紹介します。


■「聴き方」
「聴き方」を意識しながら相手からの話を聴いたことがありますか。
「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。
しかし、円滑なコミュニケーションを図る上ではこの「聴き方」が特に重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、「心」の文字が入っている「聴く」です。これは、相手を受け入れて相手の話しに耳と心を傾けることを意味します。専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは、「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。


■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。
しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。
相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる聴き方です。
黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。
1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの「言語情報が7%」、口調や話の早さなどの「聴覚情報が38%」、あいづちやうなずき等、見た目などの「視覚情報が55%」の割合であったという実験結果があります。
この割合から「7-38-55のルール」とも言われ、「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれています。

話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたりする聴き方です。
大きくうなずくときは「なるほどねぇ〜」と言う意味があり、小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。


3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」「それについて、あなたのほうでも何か言いたいことがありそうだね」、「あなたにとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」等のようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。
(※注意:実際の会話は「あなた」ではなく、必ず相手の名前を呼んであげてください。特に相手がお子さんの場合は名前を呼ぶことが効果的です)


■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。
会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。
そして、相手は「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」となります。

ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。
相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。
その際は、はっきりと自分としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。
例えば、相手が悩みを打ち明けたとします。
悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。
それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに。
その際に、最後まで聴いてそれをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)をすると時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。
その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは嬉しかったね」「それは悔しいね」「それは腹が立つよね」。
こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。
高級クラブに高いお金を払ってまで、サラリーマンが通うのは、高級クラブのママさんたちはこの「気持ちを汲む」等、聴き方に長けているからなのです。


■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには相手に「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が大切です。
それを意識することで、相手に対して自分はどれだけ大切に思われているかを実感させる効果があります。
それを伝えるためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」、「恥ずかしくてこんなことは言えない」。
まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。
相手の行為や出来事を非難がましくなく、事実を述べる伝え方です。

相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。
それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。
コミュニケーションを外す人は、往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまっているケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでいたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困っているんだよ

その後に「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。
「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。


■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、相手の考えを聴くというのはコミュニケーション(会話)の基本です。
しかし、いくらIメッセージを活用して伝えても、「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、しつこく何度も同じメッセージを発することになります。
これは「審判的表現」といい、圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。
これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。
相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて相手は安心して、自ら変わることができるのです。
また、相手の立場を理解することで、こちらの心にも変化が現れることもあり、他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手を分かろうとせよ”です。


コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいです。だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、「聴き方」や「伝え方」を意識して相手とのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。
投稿日:2016-07-13
返信 46
ひろさん
娘が不登校削除
アドバイスありがとうございます。
家内に昨日娘から連絡上があり、絶対に父親を許さない。何回も騙されてきた。父親のいる家には絶対に帰らないし、一緒に住まない。と電話がありました。家内は彼氏のお母さんと今後のことについて話をするが、今の状況では父親から本人に話はするべきではないと言われました。許してもらえないことはわかっていますが、本人には今まで傷つけてしまったことをお詫びするメールをしました。無理にでも会いに行った方が良いでしょうか。
投稿日:2016-07-14
返信 47
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
そうですね。
このまま何もしないと解決にはならないと思います。

かと言って強引になにかをすれば反発があります。

でもface to faceで膝を付き合わせ、お互いに胸襟開いて話さなければ前進はないでしょう。
無理にでも会うという認識ではなく、親だから会いに行く・・・そう捉えてみてください。
投稿日:2016-07-15
返信 48
伊藤幸弘教育研究所さん
ひろさんへ削除
でも、基本は「生まれてくれてありがとう」の精神ですよ。
投稿日:2016-07-15
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