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お悩みNO.261
T.N.さん
中二の息子が不登校です。削除
宜しくお願いします。
中二の息子が6月中頃より五月雨登校、引きこもり、7月中頃より不登校になりました。部屋で一日中スマホでゲーム、YOUTUBEで動画です。カウンセルとの話で、今まで伊藤先生の言う所の過干渉と思い、そっとしておく方向で、嫁より少し話しかけをして、自分(父)はただいまや、お休みの声かけのみです。返事はありません。数回暴力がありました。今はそっとしているので、暴力は無いです。最初は母、次第に私です。だだこねの延長のような暴力です。警察は2度呼び、一度目は暴力あり、2度目は迫ってくるのに耐えらず呼びました。2度目は嫁より暴力も無いのに良くないと言われ、息子に謝りました。1階のリビングにノートPCがあり、6月中頃よりPCゲームやりたいと言ってます。金は本人が出し、アクセスのパスワード教えてほしいとのことです。警察呼んだほどの騒ぎはこのノートPCでした。11月23日誕生日で、その日までにまた圧力がかかりそうです。ひどいスマホ中毒なのでやらせたくないのですが、過保護の方向でやらせたほうがいいでしょうか。
大変お手数ですが、ご教示お願いいたします。
投稿日:2014-08-31
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
T.Nさんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。
中2の息子さんに関するお悩みですね。

我々は子育てをしていくうえで過保護は大切だと述べています。
過保護というのは、本来ないと思いますが、仮にあるとしたら子どもが望んでいることをやってあげすぎることです。反対に過干渉は、子どもが望んでもいないことをやりすぎることです。どちらも、やリすぎることですが、望んでいることをやりすぎることと、むしろいやがっていることや望んでもいないことをやりすぎることでは、大きな違いがあるように思えます。

しかしながらなんでもかんでも子どもからの要求を聞いていたらこれもまた子どもが成長していくうえでの障害になります。

今回のケースもそう思います。
PCゲームをやりたいという子どもの要求は過保護となって聞いてあげる。
でもその代り、PC使用における家庭のルールも同時に作りこれを守らせる。
スマホに関しても同様です。

社会に出ればこちらの言い分だけを聞いてくれるほど、甘くありません。
また、逆に相手の言い分だけを聞いていてもいけません。
双方の意見を折衷させてコミュニケーションをとっていく。

この練習を家庭でやっていくことで子どもの自立を促進させていくのです。
投稿日:2014-09-01
返信 2
T.N.さん
RE: 中二の息子が不登校です。削除
素早いご返信感激です。大変申し訳ございません、お伝えし損ねていたことがあります。息子はアスペルガーぽいのです。病院には連れ出せていないので断定はできないのですが、人付き合いが苦手、会話苦手、未来への想像力が乏しい、表情が乏しい、整理整頓苦手などの特徴があり、スマホの約束の時も後日「約束していない」と一方的に反故になってしまいました。決めつけもいけないとは思いますが、仮にアスペルガーとして、対処としては同じようでよろしいでしょうか。
投稿日:2014-09-01
返信 3
伊藤幸弘教育研究所さん
T.Nさんへ削除
アスペルガー症候群の疑いがあるのですね。
我々は医師ではありませんので、書き込みの文面を読んだだけでは、その症状を診断することはできません。

しかし、あくまでも仮説として、アスペルガー症候群の対処法の一般的なお話をさせていただきます。

アスペルガー症候群や自閉症をもつ子どもとのコミュニケーションに際して最も配慮しなければならないことは、その子どもが「自尊心」を保持できるように、対応・支援をすることです。
アスペルガー症候群や自閉症をもつ子どもは、どうしても家族や他人から注意されたり叱られたりすることが多くなり、自尊心が低くなってしまいがちです。
そのため、子どもに対してネガティヴなメッセージを送らずに、自信を持たせるような対応をすることが、一番重要なコミュニケーションのポイントになります。

またアスペルガー症候群を持つ子どもは、他者が近くにいると、精神的な不安や脅威を感じることが多いです。
同年代の子どもと比較して、対人交流に困難を感じていることを、まず理解してください。
子どもによって、対人交流の方法やパターンは異なりますので、まずはその子どものペースに合わせてください。
こちら側の対人交流の要求レベルを、一方的に押し付けるようなことがあってはいけません。

なお、アスペルガー症候群や自閉症の子どもは初対面の人との交流は苦手なので、はじめに担当者となじむ時間を取り、時間をかけて人間関係を作っていくようにしましょう。

また「どのように行動したらいいか分らない時に、他人に質問する」ということをしないことも多いので、いきなり「見知らぬ女性の胸を触る」などの、突発的な行動をとることもあります。

コミュニケーションの際のポイントは、以下の通りです。
1.言葉はできるだけ簡潔にする
2.一度にひとつの指示を与えるようにする
3.表情や動作は、単純明快なものにする
4.応答する時間を与える
5.視覚的なヒントを付け加えて、理解を助ける
6.コミュニケーションを図ろうとする子どもの試みをきちんと察知して、対応する
7.子どもがコミュニケーションをとりたいと思うような状況を作る

◆アスペルガー症候群の子どもに対する指導の注意点
アスペルガー症候群の子どもに対して教育や指導を行う際の重要なポイントは、「他人とのコミュニケーションに必要な、アスペルガー症候群特有の技術やルールを教えること」だけでなく、「そのアスペルガー症候群特有の技術やルールを、『胸を張って使うこと』を教えることです。
アスペルガー症候群をもつ子どもの中には、「自分が本当に思っていることを言うと、必ず周りの人とトラブルになる。だから、いつも人前では『二番目に思ったこと』しか言わない、というルールを使っている」という子どももいます。

もちろん、社会生活を円満に送っていくためには、そういったルールを身につけることも重要です。
ですが、そのルールを毎日使うことによって、「自分は本音で生きることのできない人間なんだ」「自分は出来損ないの人間なんだ」と思うようになってしまったら、それはその子の自尊心にとって、大きなダメージになります。
よって、ルールそのものを教えるだけでなく、胸を張って、自信を持って、恥ずかしがらずにそのルールを使ってもいいんだよ、ということも、忘れずに教えてあげてください。

◆自閉症の子どもに対する指導の注意点
自閉症の人は、他の人が全く性的な刺激・興奮を感じない物事や物品、香りや物の形に対して、性的な刺激や興奮を感じることがあります。
トイレの水を流す音や、鉛筆で紙に文字を書く音などに性的な刺激を受ける人もいますし、スケートブーツや長靴を見て、性的に興奮する人もいます。ぬいぐるみを使って、自慰行為をする人もいます。
逆に、他の人が通常性的な刺激・興奮を受ける物事に対して、全くそれらを感じない場合もあります。

例えば、女性の脚に強い興味を示す自閉症の男の子がいて、周囲の人は「女性の脚に性的な興味をそそられているのだな」と判断していたのですが、実際はナイロンストッキングの質感や構造に興味があっただけ、などということもあります。
女性教師に対して、「一緒にお風呂に入りたい」という男の子がいて、教師本人は「女性の裸に性的な興味を覚えているのでは」と判断していたのですが、実際は「お風呂の水位がどれだけ上がるのか、調べてみたかったから」という純粋な科学的興味からの発言だった、ということもあります。
こうした一般の健常者との性的興味の食い違いは、日常生活の様々な場面において対人関係、コミュニケーションのトラブルとなることがあります。
そのため、自閉症の子どもに接する際は、こうした特徴を事前に理解しておく必要があります。

また、一部の自閉症の人には「壁に頭をうちつける」「自分自身に噛み付く」などの自傷行為が見受けられますが、これが自慰行為と組み合わさって、不適切な道具や器具を自慰行為に利用することで、性器を傷つけてしまうことがあります。
なかには、陶器の破片やガラスをペニスにこすりつけたり、膣内に挿入しようとするケースもありますので、注意が必要です。
性器の触感を低下させる薬のせいで、自慰行為の際に強い力が必要になり、結果として性器自体を傷つけてしまうこともあるので、自傷を伴う自慰行為が多い場合は、服用している医薬品にも注意を払ってみてください。

◆スキンシップについて
子ども時代にスキンシップが十分でなかったり、十分にスキンシップをしてきたつもりでも、本人にそれを受け入れる力が備わっていなかった場合、引き続き、日々のコミュニケーションの中で、スキンシップを取り入れることが有効です。
障害児学級では、「1日1回、先生からぎゅっと抱きしめてもらうと、落ち着く」という児童の例や、他人から触られることを嫌がっていた自閉症の児童が、スキンシップを伴う授業を通して、徐々に他の児童や教師と手をつなげるようになっていった、という例が、数多くあります。
適切なスキンシップは、人間関係や生活の場を広げるための良いきっかけになるので、成長に合わせて、握手、肩タッチ、指切りげんまんなどのスキンシップを取り入れていくとよいでしょう。

◆抱きつきについて
中学・高校段階において、子どもが異性に対して抱きつく行動をとる場合、えてして「性的問題行動」とみなされ、抱きつきを禁止された上に、厳しく注意されることが多いです。
しかし、「抱きつきを禁止するだけの指導」では、ほとんどの場合、効果はありません。

自閉症の場合、中学・高校段階において、ようやく人間関係に関心が出てきて、その結果として抱きつきという形で、他者とのコミュニケーションをはかろうとする、ということがあります。
それは決して「性的問題行動」ではなく、心の不安をなくすため、そして他者とのコミュニケーションを通して、自己肯定感をはぐくむために必要な行動です。

したがって、「学校では抱きつきは禁止」というように一律規制してしまうと、本人にとっても大きな精神的ストレスとなり、卒業して社会に出てからも、異性への抱きつきを繰り返すようになる可能性もあります。
対応策としては、可能であれば「抱きつかれ役」専門の職員・教師をつくり、本人の抱きつき欲求を全面的に満たしてあげることです。
「いつでも抱きつける存在がいる」という精神的な安心感を得ることができれば、時間を経るにしたがって、徐々に抱きつき回数が減ってくる場合もあります。
もちろん、子どもの回りにいる人全員が、抱きつきを受け入れる必要はありません。
「受け入れる人」「拒否する人」の両方がいる方が、子どもにとっても良い学習にもなります。

なお、抱きつきを拒否する場合は、あくまで抱きつかれそうになった本人が「ダメ」ということが肝心です。
本人ではなく、周りの人が代弁してしまうと、抱きつこうとした子どもにとっては、なぜ抱きついてはいけないのかが分かりにくくなってしまいます。

◆凝視について
アスペルガー症候群を含めた自閉症スペクトラムには、相手をじっと見る=「凝視」するクセのある子どもがいます。
この「凝視」は、相手が気分を害したり、脅かされているような感じを受けることがあり、特に女性が相手の場合だと、「性的な対象として見られている」と勘違いされることがあるので、相手の気分を害さないように、説明や工夫をする必要があります。
投稿日:2014-09-01
返信 4
T.N.さん
中二の息子のスマホ中毒について削除
ご返信ありがとうございます。ただアスペルガーとして、スマホやPCゲームなどへの具体的な対処をお聞かせ頂けませんでしょうか。前にお話しの通り、スマホの約束は反故にしてしまい、今の時点で睡眠は昼夜逆転、昼の睡眠もまだら、食事も3食の内、もはや1食になりつつあり、拒食になってきました。話しかけてもスマホに顔を向けたまま、反応がありません。もちろんスマホの約束はこちらももっと厳しくするべきだったかもしれませんが、引きこもりにあまりきつく言うのも良くないと思い、途中よりあまり言わなくなってしまいました。診療内科への診察も必要かとも思いますが、正直判断がつきません。ご助言をお願いいたします。
投稿日:2014-09-04
返信 5
伊藤幸弘教育研究所さん
T.N.さんへ削除
アスペルガーとしての具体的なスマホ等の対処法をお知りになりたいのですね。
スマホやPC・ゲームをアスペルガー症候群だからといって特別に対応を考えるよりも、ネット(ゲーム)に関する依存についてを知識として知っていた方が良いと思います。

以下に紹介しますので参考にしてください。

※アスペルガー症候群に関しては必要であれば専門家に診てもらうのも視野に入れていてもいいかもしれません。

「ネット(ゲーム)依存」

まず、家庭内のルールと、そのルールを破ったときのルール(メタルール)を親子で話し合い決めていくことが大切です。
その際に、親が強引にルールを決め付けるのではなく、子どもが自分で守れるルールと、親が守って欲しいルールを話し合いの中で決めていくことが求められます。
ルールを決める過程においては、子どもが「自分でルールを作った」という意識を持たせることも必要です。
そして、決めたルールは紙に書いて家族が常に見ることが出来るように貼り出します。
そのことで、家族でルールを共有でき、ルールに関する会話も増える効果が望めます。

それでも依存してしまう場合には以下の対処法がありますので参考にしてください。

【症状が軽い場合の対処法の例】
・意思の力でやめる。
・飽きるまで続ける。
・パソコンの電源を入れる前に、やるべきことをやってしまう。
・電子メールはやめて普通の手紙やハガキを出す。
・インターネットに接続する時間を決め、その時間はネットに集中する。その時間以外はパソコンの前に行かない。
・キーボードを打てないように、軍手などをする。
・自宅に帰らずに、図書館や喫茶店で時間を費やす。
・ネットに接続したくなったらとりあえず部屋を出て散歩をする。
・パソコンに(オンラインではない)ゲームをインストールし、接続したくなったらそのゲームをやることにする。
・とりあえず接続時間をこまめに記録してみる。
・インターネット以外に集中できることを無理矢理見つける。
・新しい趣味を見つけて熱中する。昔やっていた趣味などに再度取り組んでみる。
・旅行に行く。
・一人暮らしの人なら、しばらくパソコンのない実家に行く。
・友人に事情を話し、しばらく居候する。
・パソコンと電話線の接続を切る。
・パソコンと電話線の接続コードを捨てる。
・プロバイダーのパスワードをパソコンから消し、書類などもすべて破棄する。
・モデムやTAを取り外し、どこかにしまう。友人に預ける。
・モデムやTAを破壊し、捨てる。
・プロバイダーの契約を破棄する。
・まとまった時間のとれる週末などに、食事もしないでひたすら接続し続け、いやになったらやめて、もう接続しない。


【症状が重い場合の対処法】
(1)現状の把握
1週間程度の期間を決め、インターネットでの活動内容を詳細に記録する。形式は気にしない。
例えば次のような項目について記録します。
・1日のメールの受信記録、送信記録。読み書きに使った時間。どんな利益があったかの評価。
・見に行った掲示板の名前、自分が書き込んだ掲示板の名前、件数、興味を持った書き込みの内容。それを読んだことによる利益の評価。
・どこのチャットサイトに行ったか。誰とどのくらいの時間チャットしたか。どんな内容だったか。自分にとっての利益の評価。
・オンラインゲームの開始時刻と終了時刻、その内容。自分の感情。自分にとっての利益の評価。
・検索サイトを使って情報を収集したなら、検索した内容、使った時間、それが役に立ったかどうかの評価。

これらが記録されたら、それを整理してみる。
どの活動にどれだけ時間を使ったか、どんな利益があったかまとめる。

(2)失った時間の検討
もしインターネットを使っていなかったら、何に時間を使っていたか、あるいは何に時間を使いたいかを考える。
今やりたいことがないからインターネットに接続してしまうという場合、かつての自分の趣味や人生の目標などを思い出し、ネットへ接続した時間を活用できないか考えてみる。
考えたことを、ノートなどに記載する。

(3)目標の設定
(1)(2)の結果を見ながら、今週の接続時間の目標を決める。なるべく無理のない目標にする。
例えば週に70時間アクセスしていた人ならば50時間に減らすなど。
実際のアクセスの際には、その接続でやることと時間を決め、それが終わったらすぐに接続をきるよう努力する。
やるべき項目を付箋紙に書き(○○へ書き込み、△△へメールを書くなど)、画面の横にでも貼っておくと接続を切りやすい。

(4)引き続き、状況の把握
 (1)で行ったインターネットでの活動内容の記録を続ける。そして目標を達成できたかどうか評価し、再度目標を立てる。

(5)他人への協力の依頼
インターネットに理解があり、インターネット依存症のこともある程度知っている友人や知人を見つけ、協力を依頼する。
自分の現状や目標を説明し、目標の達成状況を報告し、励ましや叱咤をもらう。
協力を依頼できる友人や知人が見つからない場合、ネットで見るけることも可能かもしれない。理解してくれそうな管理者がいる掲示板に書き込んだり、自分のサイトの訪問者や信頼できるメールフレンドに協力を依頼しても良いかもしれない。

(6)他人への協力
だれかがインターネット依存症に悩み、克服しようとしていたら、その人の活動を励ますなどして協力する。
それが自分自身の回復への気持ちの維持につながるし、戒めにもなる。

(7)健全なアクセス状態の維持
アクセスする目的や時間をあらかじめ決めておき、それ以上のアクセスはしない。
その状態を維持する。
投稿日:2014-09-04
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