焦ってはいけないと思えば思うほど焦ってしまいますよね。
頭での理解と心から湧き出る感情は別々のもの…と思いがちです。
しかし、一方で、開き直りも大切ですよ。
これだけ時間を掛けて不登校になったのだから今まで掛かった時間と同じくらいの時間を掛けて解決していこう!
子どもの不登校を成長のいい機会と捉えて一緒に頑張ってみるか!
…このくらいの開き直りを。
要するにものごとの「受け止め方」です。
そのヒントとして、アメリカの臨床心理学者、アルバート・エリスが提唱した論文の「ABC理論」という考え方を紹介します。
「A・B・C」は以下の通り。
A:Activating event(出来事)
B:Belief(受け止め方、信念、固定観念)
C:Consequence(結果)
出来事(A)があって、結果(C)があるのではなく、間に受け止め方(B)による解釈があるという考え方です。
この受け止め方(B)が「肯定的(ポジティブ)」な受け止め方であればプラスの感情になり、「否定的(ネガティブ)」な受け止め方であればマイナスの感情となります。
例えば、以下の通りです。
【否定的(ネガティブ)な受け止め方】
(A)旅先で雨が降った → (B)せっかくの旅行が台無し → (C)憂鬱な気分で楽しくない旅行だな
【肯定的(ポジティブ)な受け止め方】
(A)旅先で雨が降った → (B)観光客が少ないかもしれない → (C)静かに景色を楽しめるな
同じ出来事でも受けとめ方を変えると結果が変わってきますよね。
このように受け止め方を変えること(=ビリーフ修正)が、「自分を変える」→「自分を好きになる」→「他者も肯定できる」→「他者から好きになってもらえる」→「そんな自分を更に好きになる」という好循環につながり、「自己成長」にもつながっていくことにもなります。
これは自分自身(親)にもお子さんにも共通して言えることです。