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お悩みNO.325
Doraemonさん
高校3年生の息子削除
現在、高校3年生の息子です。
中学3年生ぐらいから、家庭内で暴言、物を壊すことが始まり、
高校生になってからも、気に入らないことがあれば、
2,3度、壁に穴を開けてたり、親を罵り暴れていました。
そのころは、まだ部活もありなんとか高校生活も続いていましたが、
高校3年生になり、部活も5月からなくなった後は、
ほとんど勉強もしなくなりました。

7月ぐらいにアパートを借りてくれれば、勉強に集中すると言い
部屋を借りないと学校に行かないと交渉の為、学校を1週間休みました。
結局、アパートは借りませんでしたが、なんとかまた通学するようになりました。

難関大学を受験すると言っていますが、勉強もほとんどしておらず、
周りには、いい顔をしているようです。

11月末に今度は、ホテルを借りてくれたら大学は受かるといい、
また交渉の為、学校を1週間休みました。

12月に入り、周りの音やしゃべり声が気に入らないと、家の中で少し離れた部屋に
移動しましたが、これではダメだと言い、ホテルを借りてくれとまた学校を1週間休みました。
この家では勉強ができないので、家を出て学校に通うと言い出したので、
警察に捜索願を出すといったところ、そんなことをしたら2度と学校に行かないといいましたが、
思い留まったようです。

大学受験は、本人の思うようにすればいいと言っているのですが、
周りの目を気にしてか、難関大学を変えるつもりがないようです。
また、話をしても、自分ではなく、親が悪い、環境が悪いと口論になります。

2日程前から部屋に閉じこもり、何を言おうが、返事もせず無視して、話もしようとしません。
受験前ですが、全く勉強をせず、スマホとアニメとマンガを読んでいる状況です。
ご飯も家族とずらして1人で食べるようになってしまいました。

家での態度は悪く、家族は無視し、話もできない状態になっています。
どうすれば、良いかわからず困っていますので
御相談をお願い致します。
投稿日:2014-12-30
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
Doraemonさんへ削除
はじめまして。
現在高3の息子さんに関するお悩みですね。

アパートを借りて欲しい、ホテルを借りて欲しいという要求に応えなかったのは正解です。
現在は受験勉強もせずに家族を無視して、勉強もせずにいるとのこと。

正直言ってしっぺ返しは自分に返ってきます。
そうなったときにはじめて自分の愚かさに気づくのです。
そして、その愚かさに気づいて自分を正すことができればそれが成長です。

そもそも家庭内での暴言や暴力は何故はじまったのですか?
心当たりを教えてください。
原因がわかってはじめて課題が解決できます。
投稿日:2014-12-31
返信 2
Doraemonさん
小学校で学級崩壊削除
小学校6年生の時に、数名の不良グループの為、学級崩壊が起こりました。
息子は、そのグループではなかったのですが、多少感化されたように思います。

中学は別の場所に引っ越しましたが、その頃から、態度が悪くなり、
高校受験でも周りの意見を聞かず、実力以上の高校を志望し、
今と同様に暴言や脅しが絶えませんでした。

結局別の高校に入学したのですが、高校1年生の時にスマホを買ってから、
半年ほど自由にさせていたのですが、自制できず夢中になってしまいました。
この為、使い方のルールを話し合って決め、なんとか守らせようとしましたが、
「制約ばかりで縛りやがって…」、「学校に行かないぞ…」と不満もあり
ルールが守れず何度か変更し、徐々にゆるくなってしまいました。

本来は、努力した結果のご褒美として与えるべきだったと思うのですが、
努力する前に欲しい物を与えてしまったので、わがままを助長させてしまったように思います。
投稿日:2015-01-01
返信 3
伊藤幸弘教育研究所さん
Doraemonさんへ削除
確かにそのような行動がわがままを助長させてしまったことは否めません。
ルールに関しては「制約」と思わせてしまうのには理由があります。
それは「相手に決められたルール」ということ。
ルールを決める際に「自分で決めたルール」ということならば「制約」とは捉えません。

ルールに不満があるのなら再度設定してみたらいかがでしょう。
もちろん自分勝手なルールはいけません。親子で話し合って子どもが自分で決めるよに誘導するのです。

以下にあるご家庭のルールを掲載します。
我々とやり取りした内容です。
今後のルール決めの参考にしてください。


『返信ありがとうございます
うちの息子は10月12日に欲しがっていたMMOFPSをダウンロード・購入しました
1日60分以内、休日2時間以内
というルールも守ってくれています

2週間に1回使用履歴やログイン履歴を確認するようにしたいと思います

今のところ問題なしです
家族がしているルールはこんな感じです
・プレイ時間の制限
・課金額の制限(月500以下)
・2週間に1回使用履歴を親に見せる
(協力してくれたら何らかの形でお礼をする)
・家族がいるところでやる
・毎週木曜、金曜の2日間は
家族のNOゲームデー
毎週木曜、金曜は、息子だけでなく
私たち親もゲーム機やスマホを一切使わず、その2日間は
鍵がかかる指定されたたなに
親も息子も自分の電子機器をしまわなくてはなりません
鍵は父親が管理することにしました
そして、その2日間は電子機器に触れることは親も息子も許されません

いつもゲームに使っている時間を用いて 外遊びや家族だんらんをします
以上が私たちにできる最大の対応です

これからも時間をかけ
息子に正しい仮想社会(MMOFPS)との付き合い方や使い方を
家族全員で指導していきたいと思います
また、定期的に報告します』

投稿日:2015-01-01
返信 4
Doraemonさん
伊藤幸弘教育研究所様削除
本人も合意の上、スマホの使用時間等ルールで決め紙面に残したのですが、
長続きせず、これまで何度か合意の上で誓約書を書きましたが、
後で「一方的に決められた」と言い守ろうとしません。

守れなかった時の対応も本人の抵抗(学校行かない、勉強しないと脅す)で
徹底することができませんでした。

今はPM9時以降はスマホを置くことだけ、やっと守るようにしていますが、
朝から夜まで手放さない状況です。
今回はアパートとホテルの要求だったので、それは拒否しましたが、
親を罵りクズやあらゆる暴言をわめき学校に行かないと休む次第でした。

本人の思いこみも強く、自分の思い通りにならないと
親に当たり散らすことを繰り返しています。

今は、本人に話しかけても無視して会話もできず、
助言しようとしても聞き入れず、ますますひどくなっています。
これから、どのように接してゆけばいいのでしょうか?
投稿日:2015-01-01
返信 5
伊藤幸弘教育研究所さん
Doraemonさんへ削除
スマホの使用時間等ルールは本人も合意の上で決めたルールで誓約書まで書いたのも関わらず「一方的に決められた」と言い守ろうとしないとのこと。

その誓約書にはそのことも書いたらどうでしょう。
「本ルールに関しては双方の合意の上で決定した内容であり、一切の不満を申し立てず、ルール遵守を致します」・・・とか。

アパートとホテルの件に関しては今回は拒否されたとのことですね。
しかし、これからも同様の要求がある可能性もあります。

今は親子の信頼関係の構築がなされていないご様子。
親子の信頼関係の基盤はコミュニケーションです。
以下にコミュニケーションの2つの柱である「聴き方」「伝え方」に関してまとめました。
参考にしてください。


投稿日:2015-01-04
返信 6
伊藤幸弘教育研究所さん
Doraemonさんへ削除
「聴き方」「伝え方」

お子さんとの信頼関係の構築を図るためにはコミュニケーションが大切です。
カウンセラーとクライアントも信頼関係(専門的には“ラポール関係”といいます)が絶対条件です。

ではその信頼関係の構築にはどうすればいいか。
それはコミュニケーションを上手にとること。

ではどうすればコミュニケーションを上手にとれるか。
それはコミュニケーションの2つの柱「聴き方」「伝え方」を意識すること。

長くなりますがその方法をお伝えします。

まずは「聴き方」です。

そもそも、「聴き方」って意識したことありますか?

「話し方教室」とか「話し方の本」ってありますが「聴き方」に関する本って意外と少ないんですよね。
でもこの「聴き方」が重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。
物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく「心」の文字が入っている「聴く」です。
…相手を受け入れて相手に話しに耳と心を傾ける。
専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには2つの聴き方に分かれます。
「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」

それぞれポイントは3つ!

「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイントは…
1.黙って聴く
これは意外と難しいんですよね。
相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる。
相手を受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたり…。
大きくうなずくときは「なるほどねぇ?」と言う意味があり小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。
それにより相手は「聴いてもらえてる」という満足感が得られます。

3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」
「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」
…というようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。

「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾を繰り返してあげてください。
会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。
ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。
相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。
その際は、はっきりと親としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつきます。これも効果的ですよ。
悩みを打ち明け始めたら相手は一気に話してきます。
それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに。
最後まで聴いてそれをまた繰り返すのも時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。
その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは楽しかったね」「それは悔しいね」「それはムカつくね」
こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。

…聴き方は以上です。

次に伝え方。

相手に何かを思いを伝えるときには相手に「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が大切です。
そうすることで子どもに対して自分は親にどれだけ大切に思われているかを実感させてあげてください。
それを伝えるには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」「恥ずかしくてこんなことは言えない」
…まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手に思いを伝えたいとき!
「Iメッセージ」が効果的です。

相手にメッセージを伝えるときって二通りの方法があるんですよね。
「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」

コミュニケーションを外す人って主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまってるケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでいたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困っているんだよ

その後に「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。

「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。

コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。
いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいですよね。
だからコミュニケーションがドッジボールにならないように聴き方や伝え方に気をつけてみるのもひとつの手段です。
投稿日:2015-01-04
返信 7
Doraemonさん
伊藤幸弘教育研究所様削除
ありがとうございます。
日常のコミュニケーションから、聴き方、伝え方を変えていきたいと思います。

自分の要求が通らないと、何度も同じような要求を繰り返しており、
わがままを言っていると分かっていても、「傾聴」すべきでしょうか?
投稿日:2015-01-04
返信 8
伊藤幸弘教育研究所さん
Doraemonさんへ削除
「傾聴」とは相手のわがままをただ単に黙って聴くことではありません。

そして、子育ては基本的なベースはあったにしても、大事な場面や親としての信念と臨機応変な対応です。
投稿日:2015-01-04
返信 9
Doraemonさん
伊藤幸弘教育研究所様削除
その後、センター試験は受験しましたが、高校への不登校が続いています。
児童福祉の専門家に相談したところ、アスペルガーの症状に近いと言われました。家庭内でどのように対応していけばいいのか、参考事例、アドバイスをお願い致します。
投稿日:2015-02-08
返信 10
伊藤幸弘教育研究所さん
Doraemonさんへ削除
アスペルガーの症状に近いということですね。
一番いいのは専門の医師に診断してもらうことが大切です。
医師以外の者は病名を診断することが出来ませんので。
その児童福祉の専門家の方が医師であれば別ですが、きっと医師ではないので「症状に近い」という言い方をされたのでしょう。

是非ともお医者さんに診てもらってください。

以下に「アスペルガー症候群&自閉症の子どもとのコミュニケーションのポイント」をまとめましたので参考にしてください。
投稿日:2015-02-08
返信 11
伊藤幸弘教育研究所さん
Doraemonさんへ削除
アスペルガー症候群&自閉症の子どもとのコミュニケーションのポイント

アスペルガー症候群や自閉症をもつ子どもとのコミュニケーションに際して最も配慮しなければならないことは、その子どもが「自尊心」を保持できるように、対応・支援をすることです。
アスペルガー症候群や自閉症をもつ子どもは、どうしても家族や他人から注意されたり叱られたりすることが多くなり、自尊心が低くなってしまいがちです。
そのため、子どもに対してネガティヴなメッセージを送らずに、自信を持たせるような対応をすることが、一番重要なコミュニケーションのポイントになります。

またアスペルガー症候群を持つ子どもは、他者が近くにいると、精神的な不安や脅威を感じることが多いです。
同年代の子どもと比較して、対人交流に困難を感じていることを、まず理解してください。
子どもによって、対人交流の方法やパターンは異なりますので、まずはその子どものペースに合わせてください。
こちら側の対人交流の要求レベルを、一方的に押し付けるようなことがあってはいけません。

なお、アスペルガー症候群や自閉症の子どもは初対面の人との交流は苦手なので、はじめに担当者となじむ時間を取り、時間をかけて人間関係を作っていくようにしましょう。

また「どのように行動したらいいか分らない時に、他人に質問する」ということをしないことも多いので、いきなり「見知らぬ女性の胸を触る」などの、突発的な行動をとることもあります。

コミュニケーションの際のポイントは、以下の通りです。
1.言葉はできるだけ簡潔にする
2.一度にひとつの指示を与えるようにする
3.表情や動作は、単純明快なものにする
4.応答する時間を与える
5.視覚的なヒントを付け加えて、理解を助ける
6.コミュニケーションを図ろうとする子どもの試みをきちんと察知して、対応する
7.子どもがコミュニケーションをとりたいと思うような状況を作る

◆アスペルガー症候群の子どもに対する指導の注意点
アスペルガー症候群の子どもに対して教育や指導を行う際の重要なポイントは、「他人とのコミュニケーションに必要な、アスペルガー症候群特有の技術やルールを教えること」だけでなく、「そのアスペルガー症候群特有の技術やルールを、『胸を張って使うこと』を教えることです。
アスペルガー症候群をもつ子どもの中には、「自分が本当に思っていることを言うと、必ず周りの人とトラブルになる。だから、いつも人前では『二番目に思ったこと』しか言わない、というルールを使っている」という子どももいます。

もちろん、社会生活を円満に送っていくためには、そういったルールを身につけることも重要です。
ですが、そのルールを毎日使うことによって、「自分は本音で生きることのできない人間なんだ」「自分は出来損ないの人間なんだ」と思うようになってしまったら、それはその子の自尊心にとって、大きなダメージになります。
よって、ルールそのものを教えるだけでなく、胸を張って、自信を持って、恥ずかしがらずにそのルールを使ってもいいんだよ、ということも、忘れずに教えてあげてください。

◆自閉症の子どもに対する指導の注意点
自閉症の人は、他の人が全く性的な刺激・興奮を感じない物事や物品、香りや物の形に対して、性的な刺激や興奮を感じることがあります。
トイレの水を流す音や、鉛筆で紙に文字を書く音などに性的な刺激を受ける人もいますし、スケートブーツや長靴を見て、性的に興奮する人もいます。ぬいぐるみを使って、自慰行為をする人もいます。
逆に、他の人が通常性的な刺激・興奮を受ける物事に対して、全くそれらを感じない場合もあります。

例えば、女性の脚に強い興味を示す自閉症の男の子がいて、周囲の人は「女性の脚に性的な興味をそそられているのだな」と判断していたのですが、実際はナイロンストッキングの質感や構造に興味があっただけ、などということもあります。
女性教師に対して、「一緒にお風呂に入りたい」という男の子がいて、教師本人は「女性の裸に性的な興味を覚えているのでは」と判断していたのですが、実際は「お風呂の水位がどれだけ上がるのか、調べてみたかったから」という純粋な科学的興味からの発言だった、ということもあります。
こうした一般の健常者との性的興味の食い違いは、日常生活の様々な場面において対人関係、コミュニケーションのトラブルとなることがあります。
そのため、自閉症の子どもに接する際は、こうした特徴を事前に理解しておく必要があります。

また、一部の自閉症の人には「壁に頭をうちつける」「自分自身に噛み付く」などの自傷行為が見受けられますが、これが自慰行為と組み合わさって、不適切な道具や器具を自慰行為に利用することで、性器を傷つけてしまうことがあります。
なかには、陶器の破片やガラスをペニスにこすりつけたり、膣内に挿入しようとするケースもありますので、注意が必要です。
性器の触感を低下させる薬のせいで、自慰行為の際に強い力が必要になり、結果として性器自体を傷つけてしまうこともあるので、自傷を伴う自慰行為が多い場合は、服用している医薬品にも注意を払ってみてください。

◆スキンシップについて
子ども時代にスキンシップが十分でなかったり、十分にスキンシップをしてきたつもりでも、本人にそれを受け入れる力が備わっていなかった場合、引き続き、日々のコミュニケーションの中で、スキンシップを取り入れることが有効です。
障害児学級では、「1日1回、先生からぎゅっと抱きしめてもらうと、落ち着く」という児童の例や、他人から触られることを嫌がっていた自閉症の児童が、スキンシップを伴う授業を通して、徐々に他の児童や教師と手をつなげるようになっていった、という例が、数多くあります。
適切なスキンシップは、人間関係や生活の場を広げるための良いきっかけになるので、成長に合わせて、握手、肩タッチ、指切りげんまんなどのスキンシップを取り入れていくとよいでしょう。

◆抱きつきについて
中学・高校段階において、子どもが異性に対して抱きつく行動をとる場合、えてして「性的問題行動」とみなされ、抱きつきを禁止された上に、厳しく注意されることが多いです。
しかし、「抱きつきを禁止するだけの指導」では、ほとんどの場合、効果はありません。

自閉症の場合、中学・高校段階において、ようやく人間関係に関心が出てきて、その結果として抱きつきという形で、他者とのコミュニケーションをはかろうとする、ということがあります。
それは決して「性的問題行動」ではなく、心の不安をなくすため、そして他者とのコミュニケーションを通して、自己肯定感をはぐくむために必要な行動です。

したがって、「学校では抱きつきは禁止」というように一律規制してしまうと、本人にとっても大きな精神的ストレスとなり、卒業して社会に出てからも、異性への抱きつきを繰り返すようになる可能性もあります。
対応策としては、可能であれば「抱きつかれ役」専門の職員・教師をつくり、本人の抱きつき欲求を全面的に満たしてあげることです。
「いつでも抱きつける存在がいる」という精神的な安心感を得ることができれば、時間を経るにしたがって、徐々に抱きつき回数が減ってくる場合もあります。
もちろん、子どもの回りにいる人全員が、抱きつきを受け入れる必要はありません。
「受け入れる人」「拒否する人」の両方がいる方が、子どもにとっても良い学習にもなります。

なお、抱きつきを拒否する場合は、あくまで抱きつかれそうになった本人が「ダメ」ということが肝心です。
本人ではなく、周りの人が代弁してしまうと、抱きつこうとした子どもにとっては、なぜ抱きついてはいけないのかが分かりにくくなってしまいます。

◆凝視について
アスペルガー症候群を含めた自閉症スペクトラムには、相手をじっと見る=「凝視」するクセのある子どもがいます。
この「凝視」は、相手が気分を害したり、脅かされているような感じを受けることがあり、特に女性が相手の場合だと、「性的な対象として見られている」と勘違いされることがあるので、相手の気分を害さないように、説明や工夫をする必要があります。
投稿日:2015-02-08
返信 12
Doraemonさん
伊藤幸弘教育研究所様削除
ありがとうございます。上手くコミュニケーションが取れず苦慮していますの参考にさせて頂きます。
 専門医に診てもらおうと思っていますがこのような状況では、本人が納得しない限り素直に行くと思えず、なかなか言い出せずにいます。どのように説得すればよいかアドバイスをお願い致します。
投稿日:2015-02-09
返信 13
伊藤幸弘教育研究所さん
Doraemonさんへ削除
コミュニケーションは一日にしてならず…です。
上手くやろうとせずに、相手を変えようともせず、まずは相手を分かろうとする態度が肝心です。

専門医の件は確かに本人が納得しなければ逆効果です。
気長に言い続けるしかありませんが、「お医者さんに診てもらう=悪いこと」と捉えず、「必ずあなたのためになる」という信念のもと伝え続けてみてください。
投稿日:2015-02-09
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