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お悩みNO.332
emiさん
PTSDを患っている娘削除
娘は中学2年です
小学4年生の時に図工の時間にのこぎりを使っているときに隣の子が誤ってのこぎりを落としてしまいました、落ちたのこぎりは娘の右手の甲を直撃しました、娘は病院に行き、4針を縫うけがをし、小指も裂傷が見られたため1針縫いました、娘は大きなけがをしたことがトラウマになり刃物を嫌がるようになりました、刃物を嫌がるということは包丁が持てません、そのうえ刃物を見るだけでトイレに駆け込むようになりました、特にのこぎりを見ると目の色が変わり倒れこむこともあります

精神科などを複数受診しましたが
カウンセリングは効果がほとんどありませんでした
また、刃物の優れていることを書き出すというカウンセリングの一環のことも、効果なし、PTSDを治せる本的なものをいくつも買い、読み、実践しましたが効果なしでした

もう治しようがありません
PTSDを克服する方法があったら教えてください
このままでは娘は将来1人暮らしをしたときも包丁が持てないため自分で料理が作れません、もし仕事に就いたとしても、たいていの職場では刃物(はさみ、カッター等)を使います
なるべく早いうちに克服させたいです
投稿日:2015-01-11
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
emiさんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。
中2の娘さんのPTSDに関するお悩みですね。

精神科のカウンセリングが複数受診されたとのことですね。
でも効果はないとのこと。

色々とお調べになっているご様子なので我々がお役に立てるかどうか疑問ですが、以下を紹介します。

「イヤなことなんて、なるべく早く忘れたい」
そう、誰でもなるべく早く忘れたいし、できれば無かったことにしたい。
でも、実はこの“無かったことにしたい”がクセモノです。

わたしたちは自分の身に起きたことを、実際よりも軽く見ようとする傾向があります。
例えば誰かからヒドイ言葉を言われたとき、「これくらいのことでイチイチ傷ついていたら生きていけない」とか、「気にしない、気にしない!」と、気持ちを切り替えて忘れようとすることがありますね。

気持ちの切り替えは日常生活では必要なことですが、しかし切り替えて“忘れた”はずの感情は、無くなったわけではありません。
意識しなくてもいい心の領域(無意識)に押しやっているだけなのです。
心理学ではこれを『否認』『抑圧』などと言います。

無意識に押しやった感情は、強ければ強いほど、ふとした瞬間に意識にのぼってきます。
中には夢に出てくるという場合もあるでしょう。
「イヤな記憶なのに、なぜか繰り返し思い出して辛くなってしまう」というのは誰しも体験することですが、それはこの“無かったこと”“忘れたこと”にした気持ちが、「無かったことにしないでよ。こんなに傷ついてるんだから!」と訴えるために、再び現れている現象なんです。

つまり、こうしたつらい記憶を繰り返し思い出しているのは、他でもない自分自身からの「しっかり癒されたい!」というサインなのです。

では、どうすればこの繰り返しを終わらせることができるでしょうか?

傷つき体験を本当の意味で消化するためには、体験したことを軽く扱わず、心が感じている本音を受け入れてみることです。
「大したことじゃないと思ってたけど、本当はすごく傷ついているんだ」と認めてあげるのです。

このとき、誰かがお子さんのそばで話を聴いていてくれたら「サイコー!」です。
心に浮かぶいろいろな気持ちを十分に聴いてもらうことができれば、たとえ過去や現実は変わらなくても、つらい気持ちや胸のつかえが少しずつ和らぎ、薄れていくことに気づくでしょう。

過去の事実は変わらなくても、過去の形くらいは変えられるのです。

過去の辛い体験を「もう終わったこと」にするために効果的な方法があります。
それは、その体験の“記憶の仕方”を変えてしまうことです。

ひとつ、実験をしてみましょう。
最近体験した楽しいことを一つ思い出してください。

さあ、その思い出の映像の中に、あなた自身の姿は見えるでしょうか?

人が記憶を思い出す方法には2種類あります。
一つは、“思い出の場面を映画を見るように思い出す”方法。
このときその思い出の映像の中には、あなた自身の姿が見えるはずです。

もう一つは、今ここのあなた自身がその場に戻ったかのように、“気持ちや身体の感覚までもリアルに思い出す”方法。 この場合あなたは思い出を“再体験”しているので、映像の中に自分の姿が見えることはありません。

PTSDで長く苦しんでいる人は、思い出を“再体験”するように思い出すと言われています。
そしてそれを何度も繰り返すことで、かえって印象を強めてしまっていのです。
イヤな場面を思い出すとき、“再体験”をしていると気がついたら、ぜひ試してほしいことをお教えします。

1.目の前に映画館のスクリーンをイメージします。


2.そのスクリーンの上に、自分の体験を映画のように映し出します。
画面には自分の姿も映っています。あなたはその映画を見ている観客です。
イメージの中で、映画館の一番後ろの椅子に腰かけてその映画を眺めてみましょう。
自分を登場人物のように
※この時ドキドキしたり苦しくなったりしたら無理をせず中止するか、場面を選び直しましょう。
スクリーンを遠ざけるのも一つの方法です。
遠ざけることで、臨場感が薄れる、その場面がより客観的にイメージできるという効果が期待できます。


3.その映画を見ながら、この体験は今の自分ではなく、画面の中の彼/彼女がしているのだと感じられるまで、その映画を繰り返します。
そして心の中で「これはもう終わったことだ」とつぶやいてみましょう。


4.引いて自分をイメージします今度は映写ホールの出口に立ちます。
そして椅子に座って映画を見ている自分の後ろ姿を眺めてみてください。
そしてまた「あれはもう終わったことだ」とつぶやきます。


5.最後に、スクリーンに幕が降り、出口に立っている自分が映画館を出るようなイメージをしてみましょう。



これを試した後には、同じ体験を思い出す時の感覚が変わっていることに気づくでしょう。
これは脳の働きを利用して、「これはもう終わったこと」だと心と身体に認識させる方法です。

参考になったでしょうか。

これ以外では、「催眠療法(ヒプノセラピー)」も効果的かと思います。
投稿日:2015-01-11
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