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お悩みNO.335
GGさん
息子の人格が変わった削除
中学3年生の息子がいじめにあいました
以前からもいじめにあっていて学校と連携して対応していました
そんなときに最悪の事態が起きました
なんと、下校途中の息子をいつも息子をいじめている常習犯の同級生A、B、Cの3人が息子に人体実験と称して高濃度の塩水をコップ2杯分ほど飲ませたそうです、塩水の飲ませた同級生たちはすぐに逃げました
その後息子は近所を散歩していたおじさんに救急車を呼んでもらったそうです、私はそのことを知って、すぐに息子がいる病院へ走っていきました
何度もこけたのでその時のかさぶたが今も残っています

息子は胃洗浄を受けることになりました1月16日夜のことです
胃洗浄はけっこうながく
終わったときは死んだような顔をしていましたが、私に向かって この世のものとは思えないほどの笑った顔でした、たぶん感情が限界状態になって笑ったんだと思います、病棟に戻ってからも妙な笑い顔でした
2日後の1月18日退院
家に帰りました
退院直前の言葉は
「同級生にも同じ思いをさせてやる必ず」でした

ここからが相談です!!

息子はその後、同級生たちを殺すとか、言い出しました、部屋にはナイフやロープが置いてありました
ネットで人の殺し方を調べた痕跡も見つかりました、やさしかった息子が退院してから狂い始めました
【この掲示板は公の場なので書き込みは控えますが、さらに過激的な発言や殺人予告などが見つかりました】
このままでは同級生を殺すかもしれないと思っています

※学校へは以上の内容を1月20日に報告しました
※塩水を飲ませた同級生は1月17日から警察署で取り調べを受けているようですが、夜は保護者同伴で家に帰されるようで、うちの息子が夜、同級生を襲撃するかもと思うと怖いです
※今後、同級生の親御さんと解決に向けた会話をしたり、必要であれば家庭裁判所での審議等が行われるようです
【1月27日に相手の親御さんと警察官と担任同伴で話す予定です】
息子に塩水を飲ませた同級生たちは警察で厳しく叱られていると言っても
息子は絶対に許さないと話すことすら許可しません

そうだんしたいことは4つあります

・胃洗浄は人の人格を変えてしまうほど苦痛なのですか?
【すみません、あまり胃洗浄について知らないもので】
・相手側の親御さんとの話に息子を同伴させようか迷っています、どうすればいいか、先生のお考えをお聞かせください
・今回の胃洗浄がよっぽど大変だったのか何も話そうとしません、どう会話すればいいんでしょうか
・同級生を殺す計画を立てているようです、どのように阻止すればいいのか教えてください
投稿日:2015-01-21
返信 1
GGさん
申し訳ありませんが補足です削除
念のため説明不足の点を補います
1月16日同級生たちが息子に塩水を飲ませ、逃走したあと、その同級生の1人が自分のやったことに耐えられずに学校の先生に自白し、同級生3人は警察に連行されたそうです
【この話は1月17日に担任から聞きました】
以上 補足しました
投稿日:2015-01-21
返信 2
伊藤幸弘教育研究所さん
GGさんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。
中3のお子さんに関するご相談ですね。

それにしても、そのいじめは度が過ぎていますね。
既に警察も仲介し厳しく叱られたとのことですが、いじめを通り越して犯罪と言わざるを得ません。

お子さんもさぞ悔しかったでしょう。
そして、GGさんのお気持ちもお察しします。

さて、ご相談(4点)関してのお返事です。

>・胃洗浄は人の人格を変えてしまうほど苦痛なのですか?

・・・我々もこの件に関しては経験がありませんのでいい加減なことは言えません。
色々と調べると胃洗浄は大変な苦痛を伴うようですね。
しかし、それが人格を変えることにつながるのかということは分かりません。
胃洗浄の痛みから人格が変わったというよりも、そのような卑劣な行為(いじめ)を受けた際の心の痛みから変わったのかもしれません。
人格・・・というとその人そのものが変わってしまうようなイメージなので、「他者に対する接し方と自分自身に対する受け止め方に心の変化が生じた」と表現した方が適切だと思います。


>・相手側の親御さんとの話に息子を同伴させようか迷っています、どうすればいいか、先生のお考えをお聞かせください

今の段階で同伴させるのは迷う所ですね。
会ってどう感じるか、何をしでかすかという危惧は拭えません。
なので、何の事前準備もしていないまま会わせるのは止めた方がいいと思いますよ。
しかし、準備をしっかりして会わせることでプラスの効果があると判断できるのであれば会わせるべきです。

その準備とは、例えばお子さんに相手の親御さんに会ってどうしたいのか、なにを求めているのかを聞くこと。
もしも「心からの謝罪の言葉が欲しい」と言うのであれば、それを今度は事前に相手の親御さんにも伝えます。
「心からの謝罪」なので形だけではなく本当に心から謝罪をして欲しいことを伝え、それをしてくれそうであれば会わせる。
会わせて、お子さんが求めていることが実現されればお子さんの怒りの感情も収まり、変わってしまった性格がもとに戻る可能性もあり得ます。


>・今回の胃洗浄がよっぽど大変だったのか何も話そうとしません、どう会話すればいいんでしょうか

先ほども申し上げましたが、今回のことは胃洗浄だけに焦点を当てると的外れなフォローになります。
胃洗浄のことはそれはそれで大変な思いをしたのですから、「大変だったね。頑張ったね」と労いの言葉を掛けてあげるのと同時にお子さんの辛さや怒りを吐き出させるような会話に徹しましょう。

このような時って「何かいいことを言わなければ」と思いがちですが、決して良いことを言わなくてもいいのです。
お子さんが求めていることは良いことを言ってもらうことではなく、「自分の話を聴いてくれる」ということです。
とにかく受容と共感の姿勢で「傾聴」に徹しましょう。

※「傾聴」に関しては次のスレッドにてご説明します。


>・同級生を殺す計画を立てているようです、どのように阻止すればいいのか教えてください


とにかく「やめて欲しい」というメッセージを伝え続けることです。
それは最終的にお子さん自身を大きく傷つけることになるからです。

※メッセージの伝え方もこの後にご紹介します。


投稿日:2015-01-22
返信 3
伊藤幸弘教育研究所さん
GGさんへ削除
■信頼関係の構築
お子さんとの信頼関係の構築を図るためには円滑なコミュニケーションが大切です。
カウンセリングの領域では、カウンセラーとクライアントの信頼関係(専門的には“ラポール関係”といいます)が絶対条件といわれます。ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすればいいのでしょう。
コミュニケーションの2つの柱ともいえる「聴き方」と「伝え方」に関して紹介します。


■「聴き方」
「聴き方」を意識しながらお子さんからの話を聴いたことがありますか。「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。しかし、円滑なコミュニケーションを図る上ではこの「聴き方」が特に重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、「心」の文字が入っている「聴く」です。これは、相手を受け入れて相手の話しに耳と心を傾けることを意味します。専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは、「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。


■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる聴き方です。黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの「言語情報が7%」、口調や話の早さなどの「聴覚情報が38%」、あいづちやうなずき等、見た目などの「視覚情報が55%」の割合であったという実験結果があります。この割合から「7-38-55のルール」とも言われ、「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれています。

話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたりする聴き方です。大きくうなずくときは「なるほどねぇ?」と言う意味があり、小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。


3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」「それについて、あなたのほうでも何か言いたいことがありそうだね」、「あなたにとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」等のようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。
(※注意:実際の会話は「あなた」ではなく、必ずお子さんの名前を呼んであげてください)


■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。そして、相手は「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」となります。

ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。その際は、はっきりと親としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。
例えば、お子さんが悩みを打ち明けたとします。悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに。その際に、最後まで聴いてそれをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)をすると時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは嬉しかったね」「それは悔しいね」「それは腹が立つよね」。こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。高級クラブに高いお金を払ってまで、サラリーマンが通うのは、高級クラブのママさんたちはこの「気持ちを汲む」等、聴き方に長けているからなのです。


■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには相手に「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が大切です。それを意識することで、部下に対して自分は上司にどれだけ大切に思われているかを実感させる効果があります。それを伝えるためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」、「恥ずかしくてこんなことは言えない」。まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。相手の行為や出来事を非難がましくなく、事実を述べる伝え方です。
相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。
コミュニケーションを外す人は、往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまっているケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでいたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困っているんだよ

その後に「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。
「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。


■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、相手の考えを聴くというのはコミュニケーション(会話)の基本です。
しかし、いくらIメッセージを活用して伝えても、「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、しつこく何度も同じメッセージを発することになります。これは「審判的表現」といい、圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて相手は安心して、自ら変わることができるのです。また、相手の立場を理解することで、こちらの心にも変化が現れることもあり、他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手を分かろうとせよ”です。


コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいです。だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、「聴き方」や「伝え方」を意識してお子さんとのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。

投稿日:2015-01-22
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