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お悩みNO.70
クロさん
娘の不登校削除
はじめまして
早速ですが、中学2年の娘が不登校で悩んでいます。
去年2学期が始まって1週間、当初は腹痛、頭痛から始まり朝起きるのが難しくなりました。
私は、子どもの気持ちより学校を休ませてはいけないの思いが強く毎朝無理矢理起こし、制服を着させ嫌々学校に行かせていました。
12月までは遅刻、早退をしながらも何とか行っていたのですが、12月に入ると子どもが部屋の壁や床をたたいたり本を投げたり急に怒ったりと子どもが変わって行きました。
無理矢理学校に行かせてしまった私の行動が子どもをかえてしまたのか反省しました。
心配で病院に連れて行き、先生には「学校は休むよう」に言われ子どもはそのとき、「わかってくれるのは先生だけ」と一言!
それから、学校を休ませ子どもと出来るだけ一緒にいるようにしています。
ひきこもってはいませんが、赤ちゃん返りのようなことをしたり○○ばっかりと言って腹を立てたりします。
甘えさせる事は、大切だと思い実践していますが、子どもは中学2年生どこまで甘えさせればいいのか?

私自身が、早く学校にと思いがあり子ども自身を受容出来ていないのでしょうか?どのような事を子どもにしていったらいいのでしょうか?
投稿日:2011-01-18
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
クロさんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。

中2の娘さんの不登校にお悩みなのですね。
親としたら学校に行かせなければ…と焦り、ついつい強引な方法をとってしまいますよね。
お気持ちはお察しします。

娘さんの行動が乱暴になったのが、果たしてクロさんの行動が原因なのかは定かではありません。
親だからこそ心配でついつい…となってしまうのであまりご自身を責めないでくださいね。

「わかってくれるのは先生だけ」との娘さんの発言は裏を返せばお母さんにも分かって欲しいというメッセージが込められているのでしょう。
子どものことを理解したいと願う親の気持ちと同様に、親には理解して欲しいと思う子どもたちの気持ちがるのです。

では、どうすれば娘さんの気持ちを理解できるか!?

それはまず相手の話を聴くことです。
「聴き方」のポイントをまとめて書きますので参考にしてください。

「聴き方」って意識したことあります?
…実は僕は勉強するまでありませんでした。

「話し方教室」とか「話し方の本」ってありますが
「聴き方」に関する本って意外と少ないんですよね。
でもこの「聴き方」が重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。
物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく
言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく
「心」の文字が入っている「聴く」です。
…相手を受け入れて相手に話しに耳を心を傾ける。
専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには2つの聴き方に分かれます。
「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」

それぞれポイントは3つ!

「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイントは…
1.黙って聴く
これは意外と難しいんですよね。
相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる。
相手を受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたり…。
大きくうなずくときは「なるほどねぇ?」と言う意味があり小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。
それにより相手は「聴いてもらえてる」という満足感が得られます。

3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」
「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」
…というようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。

「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾を繰り返してあげてください。
会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。
ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。
例えば今回のように
「今はダメだけど、中学行ったら出来る、将来大丈夫かな、このまま家にいて一人になってしまわないかな、お父さんとお母さんの関係いい?、離婚はいけないよ、やっぱり塾は行かなくちゃね」
…と質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。
その際は、はっきりと母としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつきます。
これも効果的ですよ。
悩みを打ち明け始めたら相手は一気に話してきます。
それこを途中でさえぎりたくなるくらいに。。。
最後まで聴いてそれをまた繰り返すのも時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。
その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは楽しかったね」「それは悔しいね」「それはムカつくね」
こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。

…以上です。
すべてうまくやろうとせずにまずは出来そうなところからやってみてください。

やってみて分からないことなど出てきましたらまたおっしゃってください。
投稿日:2011-01-18
返信 2
クロさん
娘の不登校2削除
以前「娘の不登校」で相談させてもらったクロです。
返信ありがとうございました。
あれから「聴く」事を意識して実践してみました。
一日、保健室登校したものの行けないでいます。
ただ行ってみようと思えた事だけで一歩前進したのかなとも思います。

ただ中学2年の娘と風呂に入るのも寝るのも一緒ですっかり赤ちゃん状態です。なかなか受け入れられず子どもを不安にさせてしまいます。
子どもの要求するまま受け入れた方がいいのですか?
どんどんエスカレートするのではと不安になります。
投稿日:2011-02-02
返信 3
伊藤幸弘教育研究所さん
クロさんへ削除
お久しぶりです。
書き込みありがとうございます。

「聴く」を意識して実践していただいているのですね。
最初は上手くいかなくて当然です。
ただ常に意識して実践することで徐々に上手く「聴く」ことが出来ますので継続してくださいね。

さて、ご相談の「赤ちゃん返り」ですがちょっとエスカレートしつつありますね。

適度の「甘えさせ」は必要ですが過度の「甘やかし」は不必要です。

赤ちゃん返りがエスカレートすると、子どもは「親は自分の持ち物」と勘違いをして思い通りにならないと気持ちを爆発させます。
気持ちの爆発は暴言へ発展し、暴言が次第に暴力へと進む危険性もあります。
これが家庭内暴力です。

家庭内暴力は赤ちゃん返り(退行といいます)を抑えれば防げます。

たっぷりと愛情ある言葉を掛け続けることが大切ですが一緒にお風呂に入ったり一緒に寝ることはとても危険と言わざるを得ません。
またひざの上に乗ってきたりベタベタと身体接触をすることも避けたほうが良いです。

身体接触で唯一安全なのは「握手」です。
それ以外は避けてください。

前回は「聴く」についてお話しました。
コミュニケーションの2本の柱のうちのひとつです。
ではもうひとつの柱はなんでしょう?
それは「伝える」です。
愛情ある言葉を伝える手段として参考にしてください。

では…!
「メッセージの伝え方」についてお話しますね。

相手に何かを思いを伝えるときには
相手に「何を伝えたか」ではなく
「何が伝わったか」が大切です。

そうすることで子どもに対して
自分は親にどれだけ大切に思われているかを実感させてあげてください。
それを伝えるには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」
「恥ずかしくてこんなことは言えない」
…まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使って。。。

相手に思いを伝えたいとき!
「Iメッセージ」が効果的です。

相手にメッセージを伝えるときって二通りの方法があるんですよね。
「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」

コミュニケーションを外す人って主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまってるケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」
「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」
「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」
…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困ってるんだよ

その後に
「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。

「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。

コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。
いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいですよね。
だからコミュニケーションがドッジボールにならないように聴き方に気をつけてみるのもひとつの手段です。
投稿日:2011-02-02
返信 4
クロさん
ありがとうございます削除
早速の返信本当にありがとうございまうす。
「伝える」ですか?
少し難しく感じがしますが、自分なりに意識して子どもに「Iメッセージ」で思いを伝えるように頑張ってみます。
こんな私でも丁寧にアドバイスをもらい感謝でいっぱいです。
投稿日:2011-02-04
返信 5
伊藤幸弘教育研究所さん
クロさんへ削除
こちらこそ、心のこもったお返事をありがとうございます。

クロさんはとても素敵なお母さんですよ。
「こんな私でも?」なんてとんでもない!
子育てを真剣に考えているからこそこの掲示板にご相談に来てくれたのでしょう?

これからもまたいつでも来てください。
待っています。
投稿日:2011-02-04
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