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お悩みNO.441
悩める母さん
娘の引きこもり削除
23歳の娘について悩んでいます。
昨年、大学4年生で就活をしておりました。
しかし思うような結果が出ず、だんだん元気がなくなり夏以降、外出あまりしなくなりました。
結果、大学も留年となりました。
それから一年以上経ちましたが大学に行く様子もなく、就活をする様子もなく一日中家で、スマホかパソコンを触っている日が続いています。
日常会話はしますが、自分がどうしたいのかは尋ねると答えることはしません。
娘は真面目で努力家ですが、自己評価が低く幼いころから自分に自信がなかったように思います。
そんな娘をどのように自信を持たせて今後接してよいのか正直わかりません。
親の私が落ち込んでも娘は何も変わらないとわかっていますが、自分の気持ちをどのように持って行けばよいのか全くわかりません。
娘を引きこもりから解放する術もわからず毎日悩んでいます。
私はどのようにすればよいのでしょうか。
誰かにすがりたい気持ちでいっぱいです。
投稿日:2015-10-05
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
悩める母さんへ削除
23歳の娘さんに関するお悩みですね。

引きこもりの状態から解放する方法に関して悩んでいるとのこと。

原因は就活時に思うような結果が出ず自信を失ってしまったことなのですね。

以下に「自信を持つ」ことに関してまとめました。
少しでもヒントになれば幸いです。

これからここでいい方向に向かうようにお話ししましょう。
投稿日:2015-10-07
返信 2
伊藤幸弘教育研究所さん
悩める母さんへ削除
「自分に自信を持つ」

―― どうしても自信が持てない…
―― 日常生活を送る中で、自分に対してOKが出せない…
―― 堂々と人と接することができない…

こうした悩みを持つ方はとても多くいらっしゃいます。

かといって、そんな時に自信を持とうと頑張って努力しても、どうしても自信を持てないことも多いもの。それには、自信を持てない隠された理由があるからなんですね。
それでは、いったいどうしたら自信を持てるようになるのでしょうか?

まずは、「自信を持てない」という状態について見直してみましょう。「自信がない」という状態には、いくつかの具体的な“症状”があります。

◆何をしても不安で、他人からの意見に怯えてしまう
◆始める前からダメだと思って、やらずに終わってしまう
◆やってみようと思った途端、不安があふれだしてストレスフルな状態になる
◆自分よりも他者のほうが優れているように見えて、比較して落ち込んでしまう
◆自分の良いところが認められず、どんなに頑張っても劣等感がぬぐえない
◆評価してもらっても、自分で自分のことが認められないため、他者からの評価を受け入れられない
◆自分を認めることができないため、行動が起こせない

あてはまるものはありませんか?

「自信がない」というと漠然とした感情のようですが、こうして分析してみると、心の状態と行動(現象)が連動していることがほとんどなんですね。

逆に、「本人が努力してきた過去がある、才能がある、周囲から認められている、客観的に見てできている」という実態に関わらず、本人が「“自信を持てない”と思っている」ことです。

実際に、「周囲から見ればできているのに、あの人は自信がない」とか、「どうしてそんなに自分を否定してしまうの?」と感じることも少なくありません。けれども、本人にしてみれば、「強烈な自己否定感」と、「それゆえに思ったとおりに行動に移せない」という二つの事柄と戦っている状態なのです。

なぜこうした自己否定感や行動できないという状態が生じてしまうかというと、それは、「もともと本人に対して否定的な意見を植え付けた人間がいる」ということが原因です。

人は子供時代、肯定的な意見を聞かせられて育ったり、あるいは、失敗したときに優しく受け容れてもらったりしていると、その状態を記憶し、自分でも他者からしてもらった肯定的な態度を繰り返すようになります。
けれども、子供時代にそれがなく、親や先生、周囲の人間から否定的な意見しかもらえなかった人は、大人になってからもそのときの態度を無意識に真似してしまい、自分に対して自罰を繰り返すようになるんですね。
そして、否定された経験を軸にして、自分のことを自分でマイナス査定し、推し量ってしまうのです。
誰しも、誰からも教えられたことがないことは、実行することができません。それは、「自信を持つ」という心の状態であったとしても、同じことです。自信というのは、「能力や良いところを認め、育てるという経験」がなければ、できないものなのです。

つまり、「認められ、褒められた経験がない」ために、その方法を理解できず、与えられた否定しかできない、ということが「自信がない」という状態です。

こうした状態のときは、過去に親や周囲の人間が自分を否定してきたように、自分の否定的なところにばかり焦点が当たっています。
人は良いところも悪いところもあって、それが普通なのですが、あまりにも否定されて育ったために、自分の肯定的な要素を認められないということを繰り返しているんですね。

だからこそ、こうした不安定で苦しい内的な状態を変えるためには、自分で自分を見る視点を変え、育て直すことが必要になってきます。
視点を変え、自分を育て直す方法としては、次のように少しずつ考え方を変えていくことです。

◆ありのままの自分を認め、子供の頃に言ってもらえなかったプラスの言葉がけを自分に対してしてあげること
◆他者の価値観で判断するのではなく、自分の判断で自分の成し遂げたことを認めること
◆過去にしてきたことで、他人からは認めてもらえなかったことを、自分自身で認め直すこと
◆社会的な達成ではなく、細かなことであっても、できたことを一つひとつ褒めること
◆他者に依存して自分の価値を決めるのではなく、自分がどうしたいのか意志を持って行動すること
◆失敗など、実際に成果が伴わない場合も、努力した自分を認めること

「他者の目」や「結果」を基準にするのではなく、自分で自分を認めるということが役に立つでしょう。
このとき、親が子供を見守ってあげるように、「自分で自分の親代わりをし、愛情深く、優しく認めてあげること」がポイントです。

不適切に否定的なことを投げかけられていたとしても、あなたがあなた自身を肯定的に捉えてあげることで、やがて自然に自分に対して「私は大丈夫」という肯定感へと変わっていきます。お友だちを励ますように、優しく自分に接してあげることも効果があります。

「自信のなさ=自己否定」は、今まで無意識に繰り返されてきたために癖になっていますから、はじめは意識して変えてあげることが必要です。しかし、自己否定も単なる「癖」に過ぎませんので、意識して繰り返すようになれば、1週間もすれば、だんだんと自分に対する肯定的な捉え方ができるようになってきます。
このように、「自信を持つ」とは、決して外側に認められることではなく、自分で自分を認め、肯定する気持ちを持つことで得られるものなのです。

他者の評価を追い続けている限りは、いつまでもその基準で生きてしまい、自分を肯定し、安心するという状態に到達することはできません。
心の中や自分の見方を変えてあげるだけで、やがては大きな「自分を信じる肯定感」に結びついていきます。小さな習慣も、意識して続けることで、考え方の根底を変えることにつながります。自分自身を大切に育て直す気持ちで接することから始めてみましょう。
投稿日:2015-10-07
返信 3
悩める母さん
その後です。削除
最初のこちらの投稿の前に、学校や就職はどうするのか娘に聞き、今は何も考えていないと言われ、母の私がとても不安でこちらに悩みを投稿させていただきました。

その後、将来のことには触れず日々の何気ない会話を心掛け見守ってきました。
会話や明るい表情も見せることも少し増えたように思いますが、最近は何をしても楽しくないと言うようになってきました。

以前はゲームなどリビングでしていた時は楽しそうにしていましたが、楽しくないと言い出したのはどのような変化だととらえたらいいのでしょうか。
また、その様に娘が言ったときはどのうに答えたらよいのでしょうか。

アドバイスを頂けたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
投稿日:2015-11-07
返信 4
伊藤幸弘教育研究所さん
悩める母さんへ削除
何をしても楽しくないというのは心配ですよね。
ゲームなどは一時的には楽しいかもしれませんが、人生を楽しめるツールではないと思います。
ゲーム自体が楽しくないのではなく、自分の今や将来が不安なので何をしても気が入らず「楽しくない」のでしょう。

今を楽しむためにはまず今の自分を変えることです。
そのことに関しては以下にまとめましたので参考にしてください。
投稿日:2015-11-07
返信 5
伊藤幸弘教育研究所さん
悩める母さんへ削除
「自分を変える」

自分を変えたいけど変え方が分からない。自分を変える為にはどうするべきなのでしょうか?
まず…自分の中にも「変えられるもの」と「変えられないもの」…があることを認識することが優先されます。

この二つを分類してみると…
自分の中の変えられるもの→「思考」「行動」
自分の中の変えられないもの→「感情」「生理的反応」
…に区別できます。

例えば…
今、この掲示板を読んでるあなたに対して
「1+1は?」と聞いたら「2」と答えるでしょうし(思考)
「PC(またはスマホ・携帯)に向かいながら首を回して」と言ったらそのようにできるはずです。(行動)
このように「思考」や「行動」はインストラクション(指示)があればすぐに変えられます。

ところが!
「電車に乗り合わせた見知らぬ人を好きになってください」と言ってもいきなり好きにはなれませんし(感情)
「胃液を通常の5倍出してみてください」と言っても自分ではコントロールできません。(生理的反応)

「感情」や「生理的反応」はダイレクトには変えられないものです。

それを踏まえると…「自分を変える」ということは「思考」と「行動」を変えるしかないのです。

…でもこれが難しい。
ホームで電車を待っているとします。これがまた、ちょっと急いでいる時に限って遅れる。
だいたいの皆さんは電車が来るべき方向を覗き込みイライラしてしまうでしょう。
しかし、いくら覗き込んでも電車が来る時間は変えられません。…にも関わらず僕たちは覗き込んでしまう。
「変えられないもの」とは分かっているものの一生懸命イライラを募らせているのです。

自らの力では電車が到着する時間を変えることが出来ないのであれば待っている時間に新聞や本を読むとか調べものをするとかした方が時間を有効に使えますし自分にとってもプラスなはずですよね。

このように日常の良くあるケースから徐々に「思考」や「行動」を変えていくクセをつける。
これが自分を変える近道であり、その先の未来を変えていけるヒントがあるのだと思います。

心理学では「過去は変えられない」といいます。
でも、このように自分を変えることで今現在の物事に対する受けとめ方や、捉え方が変わり、もしかしたら…「過去の事実」は変えられないにしても「過去の形」くらいは変えられるかも知れません。
投稿日:2015-11-07
返信 6
悩める母さん
娘の心の傷削除
「自分を変える」今の娘にはなかなか難しいことです。
ご返事の内容のように考え方を改めることができたら、娘も前に進めそうですが…

今日、話の流れで昨年の就活時の話になってしまい、思った以上に心の傷が深いことがわかりました。

娘は、「あれだけ色々な会社の人事から否定された続けた自分なんだからもう何をしても無駄だし、だれに何を言われても心には響かない。みんな定型のことしか言わない。」と泣いて喚いていました。
この一年間で自殺を何度も考え、生きることに執着していないとも言っていました。

娘の普段の様子を注意深く見ているつもりではいました。ちょっとした言葉や、表情で、今は思い詰めているなとか、割と元気そうだななどと気持ちを読み取り、それなりの対応を心掛けていました。

ですが、今日の娘との会話で心の傷の深さと、思い詰めている感じがかなり悲観的なので今後どうしていいのかますますわからなくなってしまいました。

どう娘と向き合っていけばよいのでしょうか。
投稿日:2015-11-08
返信 7
伊藤幸弘教育研究所さん
悩める母さんへ削除
就活の際の心の傷が癒えていない状況なのですね。
確かに色々な会社の人事から否定されたら自分を否定してしまいますよね。
本人は落ち込んでいいのです。

そのような際に親が子どもと向き合う時に注意すべきは「一緒になって落ち込まない」「自分の子どもの可能性を信じる」「今は落ち込んでいるからきっと無理だろうと親が決めない」こと。

「自分を変える」という前回のアドバイスは子どもだけではなく、親にも言えることです。
我々は立ち上げ当初から「親が変われば子も変わる」と言い続けていきましたし、それは今も変わらぬ理念です。

事実はひとつですが、受け止め方はふたつです。
「ポジティブ」か「ネガティブ」か。

是非前者の親としてお子さんに接してください。

以下を参考に…。
投稿日:2015-11-08
返信 8
伊藤幸弘教育研究所さん
悩める母さんへ削除
「ABC理論」

自分を変えていくには、まず自分の受けとめ方を変えていくことが必要です。
そのヒントとして、アメリカの臨床心理学者、アルバート・エリスが提唱した論文の「ABC理論」という考え方を紹介します。

「A・B・C」は以下の通り。
A:Activating event(出来事)  
B:Belief(受け止め方、信念、固定観念)  
C:Consequence(結果)

出来事(A)があって、結果(C)があるのではなく、間に受け止め方(B)による解釈があるという考え方です。
この受け止め方(B)が「肯定的(ポジティブ)」な受け止め方であればプラスの感情になり、「否定的(ネガティブ)」な受け止め方であればマイナスの感情となります。

例えば、以下の通りです。
【否定的(ネガティブ)な受け止め方】
(A)旅先で雨が降った → (B)せっかくの旅行が台無し   → (C)憂鬱な気分で楽しくない旅行だな
【肯定的(ポジティブ)な受け止め方】
(A)旅先で雨が降った → (B)観光客が少ないかもしれない → (C)静かに景色を楽しめるな

同じ出来事でも受けとめ方を変えると結果が変わってきますよね。

このように受け止め方を変えること(=ビリーフ修正)が、「自分を変える」→「自分を好きになる」→「他者も肯定できる」→「他者から好きになってもらえる」→「そんな自分を更に好きになる」という好循環につながり、「自己成長」にもつながっていくことにもなります。

投稿日:2015-11-08
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