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お悩みNO.466
MMさん
息子の非行削除
こんにちは。誰にも相談できなくて困っています。息子は中1です。暴走族の知り合いができて、かなり影響を受けています。だんだん見た目が不良化してきています。夜中ちょっと出てもいい?とか聞いてきます。絶対ダメと言ってありますが、いつ裏切られるか不安で仕方ありません。主人の言うことも聞かないです。毎日心配でたまりません。
投稿日:2015-11-25
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
MMさんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。
息子さんの非行に関しての不安のご相談ですね。

「非行」は語弊がありました。
まだ、非行と言われることはやっていないのですよね。

暴走族の知り合いが出来てから見た目や言動が「不良化」しつつあるというのが正しい表現ですよね。

中高生になると交際範囲も広がってきます。
親が望まない連中との関わりもあるかもしれません。
今回のお子さんのケースがそうですよね。

こんなとき、親としては「不良と付き合ってはいけません」と言いたい気持ちになることでしょう。
でも、一方的に禁止しても効果がありません。
むしろ逆効果でより一層そのグループとの関わりを強くしようとします。
そして、一方的に反対している親を「ウザい」と思い始めます。

暴走族などの不良グループはなぜそこに集まるか。
それは、「そこに居場所がある」からなのです。
思春期の子どもは様々な悩みや不安を抱えながらも必死で成長しようとしています。
そのときに家庭に居場所がないと感じてしまうと、居場所を外に求めます。

「ご主人の言うことを聞かない」とのことですが、それは何故ですか?
何か原因があるのでしょうか。

反対すること自体は間違っていません。
でも、「なぜ反対なのか」の理由をしっかりと伝えられる親は少ないです。

そして、「なぜ不良グループに居場所を求めるか」…子どもの話に耳を傾ける親も少ないです。

以下にコミュニケーションに関してまとめましたので参考にしてください。

きっとヒントを得ていただけるかと存じます。
投稿日:2015-11-25
返信 2
伊藤幸弘教育研究所さん
MMさんへ削除
コミュニケーション(「聴き方」「伝え方」)

■信頼関係の構築
お子さんとの信頼関係の構築を図るためには円滑なコミュニケーションが大切です。
カウンセリングの領域では、カウンセラーとクライアントの信頼関係(専門的には“ラポール関係”といいます)が絶対条件といわれます。ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすればいいのでしょう。
コミュニケーションの2つの柱ともいえる「聴き方」と「伝え方」に関して紹介します。


■「聴き方」
「聴き方」を意識しながらお子さんからの話を聴いたことがありますか。「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。しかし、円滑なコミュニケーションを図る上ではこの「聴き方」が特に重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、「心」の文字が入っている「聴く」です。これは、相手を受け入れて相手の話しに耳と心を傾けることを意味します。専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは、「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。


■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる聴き方です。黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの「言語情報が7%」、口調や話の早さなどの「聴覚情報が38%」、あいづちやうなずき等、見た目などの「視覚情報が55%」の割合であったという実験結果があります。この割合から「7-38-55のルール」とも言われ、「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれています。

話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたりする聴き方です。大きくうなずくときは「なるほどねぇ〜」と言う意味があり、小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。


3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」「それについて、あなたのほうでも何か言いたいことがありそうだね」、「あなたにとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」等のようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。
(※注意:実際の会話は「あなた」ではなく、必ずお子さんの名前を呼んであげてください)


■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。そして、相手は「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」となります。

ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。その際は、はっきりと親としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。
例えば、お子さんが悩みを打ち明けたとします。悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに。その際に、最後まで聴いてそれをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)をすると時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは嬉しかったね」「それは悔しいね」「それは腹が立つよね」。こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。高級クラブに高いお金を払ってまで、サラリーマンが通うのは、高級クラブのママさんたちはこの「気持ちを汲む」等、聴き方に長けているからなのです。


■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには相手に「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が大切です。それを意識することで、部下に対して自分は上司にどれだけ大切に思われているかを実感させる効果があります。それを伝えるためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」、「恥ずかしくてこんなことは言えない」。まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。相手の行為や出来事を非難がましくなく、事実を述べる伝え方です。
相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。
コミュニケーションを外す人は、往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまっているケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでいたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困っているんだよ

その後に「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。
「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。


■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、相手の考えを聴くというのはコミュニケーション(会話)の基本です。
しかし、いくらIメッセージを活用して伝えても、「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、しつこく何度も同じメッセージを発することになります。これは「審判的表現」といい、圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて相手は安心して、自ら変わることができるのです。また、相手の立場を理解することで、こちらの心にも変化が現れることもあり、他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手を分かろうとせよ”です。


コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいです。だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、「聴き方」や「伝え方」を意識して相手とのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。
投稿日:2015-11-25
返信 3
MMさん
息子の非行削除
お返事ありがとうございます。聞いていただけてうれしいです。非行とまではいかないのか分かりませんが、例えば校則違反はかなりあります。制服、自転車、カバン、ピアス、眉毛など。それから毎日遊びに行って、10時過ぎまで帰ってきません。それもこちらがしつこく電話したり、探しに行ったりしてしぶしぶ帰ってきます。部活にも行かなくなってしまったし、、。基本的に親の言うことはききません。怖くないみたいです。主人とは仕事であまり会わないせいか、何でも私に話してきます。でもだからと言って嫌っているわけではないようです。ピアスの時も、帰り遅い時も、もちろん主人も私も説教しましたが、本人は全然気にしないです。反抗すらしないというか、このくらいいいじゃんというノリです。暴走族の知り合いというのも自ら私に話してくるんです。その人がとてもやさしく、よく面倒見てくれると言います。暴走族はただ喧嘩して、夜中バイクに乗り回すくらいだと思っているのでしょう。家はつまらないと言います。自分の部屋もあるし、こづかいもあげているし、携帯も持っています。小学生の兄弟もいます。スポーツの習い事もしています。勉強しなさいなんて言いません。家がそんなに嫌だとは思えません。ただそれよりとにかく友達を求めているように思います。何よりも友達優先。それがよりによって暴走族の方とは、、、おっしゃる通りどうしていけないかうまく説明できません。
投稿日:2015-11-26
返信 4
伊藤幸弘教育研究所さん
MMさんへ削除
うまく説明する必要はありません。
MMさんが思っていること、感じていることをそのまま伝えればいいのです。

「なぜダメないか」を親が説明できなければ、子どもは「なぜダメなの」かを理解できませんよ。

でも、ここにはルールや方程式はありません。
だって、「ダメ」の理由はご家庭ごとに違うから。

まずは一歩引いて、「なぜそう思っているのか」を分析してみましょう。

時間は掛かりますが結果的にそれが近道となることもあります。

投稿日:2015-11-27
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