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お悩みNO.499
ピロリン母さん
父親と息子削除
メールにてご相談いたしました母親です。2週間ほど前に父親にかかっていき髪をつかみ離さなかった息子の母親です。息子は36歳十数年不安神経症・社交不安で家事や私の仕事(自営業の事務)の手伝い・運転などはしているのですが、外で仕事をすることはできませんでした。今の状態が精一杯だと言い、今のままではいけないのかといいます。以前は精神科に通院していたこともあったのですが今は通院しようとしません。少しずつ周りとのコミュニケーションをはかっていけるような作業所などにも通おうとしません。
以前から父親とは不仲でしたが私との仕事中などの言い合いを聞いていたり、私に対する言葉などに対してとても気になっています。父親は苦労をして長い間一生懸命働いてきました。そんな父親から見て長い間仕事にも就かず何とかしようと行動も起こさない息子にはずっと我慢して耐えてきたと思います。息子は私とはいい関係でいますが父親とはなかなか難しいです。今回のことで私も主人に対して理解してあげていなかったと反省しています。少し時間がたったのですが息子に受けた屈辱はどうしても許せないようです。この前はやり返さなかったけれど今度は足をはらってやる骨折してもいいなどと言っています。仕事をたたむといい家を出て一人で暮らすと収入を得るためいろいろと調べています。お互いに自分のことで精一杯で相手のことを思いやる余裕などありません。娘の住んでいるアパートに明日にでも息子を住まわせることにしました。(娘は家にきて)今後私は2人に対してどのようにしていったらよいのでしょう。どうかアドバイスをお願いいたします。
投稿日:2016-02-07
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
ピロリン母さんへ削除
書き込みありがとうございます。

娘さんの住んでいるアパートに息子さんを住まわせるとことにしたとのこと。

まずは息子さんと父親の関係を修復したいですよね。
そのためには母親であるあなたが間に立ってそのように誘導しなければなりません。

何故なら息子さんは母親に対しては良い関係なのですよね。
息子さんからしてみたら、いい関係である母親が父親にいろいろ言われたりしていることが気にくわず、その反発もあり父親とはいい関係になれないのでしょう。

であれば、いい関係である母親であるあなたが、父親を褒めることから始めればいいのです。
人は自分が尊敬している人や、いい関係にある人は好意的に捉える傾向にあります。
要するに「味方の味方は、自分の味方」なのです。

それを繰り返しつつ、ご主人にも息子さんの現状の理解を得られるように働きかけましょう。
今の状況は決してサボっているわけではなく、一種の疾患です。
それを治すために夫婦で協力していきましょう・・・とお願いをするのです。

ご主人は今はプライドを傷つけられて腹の虫がおさまらない状態です。
少し、持ち上げながら伝えることが事態を収拾させるテクニックです。
投稿日:2016-02-08
返信 2
伊藤幸弘教育研究所さん
ピロリン母さんへ削除
そのためにはちょっとしたコミュニケーションのテクニックが必要です。
以下に紹介しますがこれは夫婦関係だけではなく、親子関係ににも活用いただけると思います。
投稿日:2016-02-08
返信 3
伊藤幸弘教育研究所さん
ピロリン母さんへ削除
コミュニケーション(「聴き方」「伝え方」)

■信頼関係の構築
人との信頼関係の構築を図るためには円滑なコミュニケーションが大切です。
カウンセリングの領域では、カウンセラーとクライアントの信頼関係(専門的には“ラポール関係”といいます)が絶対条件といわれます。ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすればいいのでしょう。
コミュニケーションの2つの柱ともいえる「聴き方」と「伝え方」に関して紹介します。


■「聴き方」
「聴き方」を意識しながら人の話を聴いたことがありますか。「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。しかし、円滑なコミュニケーションを図る上ではこの「聴き方」が特に重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、「心」の文字が入っている「聴く」です。これは、相手を受け入れて相手の話しに耳と心を傾けることを意味します。専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは、「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。


■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる聴き方です。黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの「言語情報が7%」、口調や話の早さなどの「聴覚情報が38%」、あいづちやうなずき等、見た目などの「視覚情報が55%」の割合であったという実験結果があります。この割合から「7-38-55のルール」とも言われ、「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれています。

話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたりする聴き方です。大きくうなずくときは「なるほどねぇ〜」と言う意味があり、小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。


3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」「それについて、あなたのほうでも何か言いたいことがありそうだね」、「あなたにとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」等のようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。
(※注意:実際の会話は「あなた」ではなく、必ず名前を呼んであげてください。特に子どもに対しては名前でよぶように。)


■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。そして、相手は「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」となります。

ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。その際は、はっきりと親としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。
例えば、相手が悩みを打ち明けたとします。悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに。その際に、最後まで聴いてそれをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)をすると時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは嬉しかったね」「それは悔しいね」「それは腹が立つよね」。こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。高級クラブに高いお金を払ってまで、サラリーマンが通うのは、高級クラブのママさんたちはこの「気持ちを汲む」等、聴き方に長けているからなのです。


■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには相手に「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が大切です。それを意識することで、相手に対して自分はどれだけ大切に思われているかを実感させる効果があります。それを伝えるためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」、「恥ずかしくてこんなことは言えない」。まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。相手の行為や出来事を非難がましくなく、事実を述べる伝え方です。
相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。
コミュニケーションを外す人は、往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまっているケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでいたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困っているんだよ

その後に「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。
「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。


■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、相手の考えを聴くというのはコミュニケーション(会話)の基本です。
しかし、いくらIメッセージを活用して伝えても、「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、しつこく何度も同じメッセージを発することになります。これは「審判的表現」といい、圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて相手は安心して、自ら変わることができるのです。また、相手の立場を理解することで、こちらの心にも変化が現れることもあり、他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手を分かろうとせよ”です。


コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいです。だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、「聴き方」や「伝え方」を意識して相手とのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。
投稿日:2016-02-08
返信 4
ピロリン母さん
アドバイス有難うございました削除
主人は息子と顔を合わせることがなくなり少し気分が変わったようですが息子を2度と家には戻さないつもりのようです。(収入のない息子の生活のことは言いません)主人の仕事のことは仕事を減らしながら続けることになりましたが、私に対しても気持ちは離れているけど大丈夫か?と言い、休日に取引先の女性と一緒にドライブに出かけたりしていました。(そのような事も私には何でも話してきます)息子は父親に対して尊敬できないと言いながら家族のために働いてきてくれたことは感謝しています。変えられるのは未来と自分ということを忘れず家族の信頼関係を作り直していくよう感情的になることなく冷静に毎日を過ごしていこうと思います。また書き込みさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
投稿日:2016-02-17
返信 5
伊藤幸弘教育研究所さん
ピロリン母さんへ削除
お子さんは父親に対して、尊敬はできないけど、感謝はしている・・・とのこと。
まずはそれでいいのです。
感謝の心を持てるということはとても素敵なことです。
どうかそれを伝えてください。

またいつでも書き込みをお待ちしています。
投稿日:2016-02-18
返信 6
ピロリン母さん
その後について削除
息子は今もアパートにいます。週1回父親が営業に出ていない日に家に戻ってきます。父親は「何も変わりやしてないじゃないか。お前が甘やかしているからだ。」と言っています。私は市の相談に行ってみたり一緒にスーパーへ買い物に行ったりしていますが、本人と話しても受診にも相談にも行く気持ちはありません。ただ桜を見に東京に行くと言っています。去年の夏頃には何度も東京に始発から終電まで出かけテレビで見た美味しそうなものを食べたり夜景を見に行ったりしていましたがまた出かけたくなったようです。
父親もまだ仕事に集中できずにいますが(息子のせいだと)私ができるだけ一緒に手伝っていこうと思います。まだまだ時間はかかりそうですね。
投稿日:2016-03-30
返信 7
伊藤幸弘教育研究所さん
ピロリン母さんへ削除
お久しぶりです。
その後の様子を聞かせていただきありがとうございます。

時間は掛かっていいのです。
むしろ、時間を掛けましょう。

・・・とはいえ、やみくもに時間ばかり掛けていても進展はありません。

まずは父親の存在ですね。

お父さんがもう少し子どもを認めることが必要では?
マイナスもプラス側から見て出来ていることに焦点を当てて称賛する。

これが基軸です。
投稿日:2016-03-31
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