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お悩みNO.87
ふじさん
兄弟のこと削除
お世話になります。
親と同居している兄弟のことでご相談させていただけたらと思っています。年齢30代です。私は家庭をもち、外にもう出ています。

いじめ、不登校、ひきこもり、の20年ほどを経て、おかげさまで最近バイトという形で社会に出られました。

それだけでも、本当に本人は頑張っているし、こんな日が本当にくるとはとの思いではあります。

ご相談を今回したいのは、会社や同僚の文句や愚痴への対応方法であります。

状況として、社会にはじめて出たようなものですから、理不尽に感じた会社や同僚は間違っているの視点が強く、ストレスの解消方法もまだ分からないようです。

よく聴き、味方になる、ことは基本にしているつもりですが、すべての家族を捕まえては延々愚痴を言う状態です。

私は家族があるので、離れて暮らしていますが、愚痴の電話がかかってきます。時間もおかまいなしです。

よい解決方法が出せなかったり、話の途中で用事で話を中断しようものなら激怒します。

ただ、「それは怒るの当然だよ。ひどい相手だ。そんな中よく一日頑張ってきたな。」と共感するだけでダメなようで、どうしたら相手に思い知らせてやる(仕返し)かが聞きたいようです。自分の正当性を会社にも同僚にも主張したいとのこと。

会社に関しての不満は、人使いが荒いというようなもの、家族として本音では、それは「会社」なんだからしょうがないと思っているのですが、このような正論はやんわりとしかいえません。

同僚に関しての不満は、たしかに悪口や嫌味を平気で言う方が多く、グループで言うこともあるようなので黙って我慢するのもそれは辛かろうと思っています。

しかし、家族全体が外部に正当性を強く主張しないような家庭でしたので、我慢してしまう方法をとってきており、そうでなく相手にやり返す方法が家族としても分かりかねています。

長くなりましたが、おもにお伺いさせていただきたいことは、

(1)家庭をもった私は、兄弟なので、助ける意味で、やはり文句を言われてまで話を聞かないといけないのでしょうか? (一番ひきこもり脱出にも私が尽力してきたつもりではいます。親が何も手をうたなかったので・・・、そのため私に頼ってしまう、という点はあるかもしれませんし、私が依存させる相談の乗りかたをしてしまっているのかもしれません・・・)

(2)相手に言い返したほうがいいでしょうか?一応先輩や上司にあたりますし、気が強い方が多いようですが、どのように言い返せばよいのでしょうか?(ここは家族として案がなく申し訳ありませんがご助言いただけたらありがたいです)

(3)今後も連日あるかと思いますが、自分は正しく、会社や同僚は正しくない、という話にどのように共感すればよいのでしょうか?

お世話おかけしますが、アドバイスいただけたら幸いです。
どうぞよろしくお願いします。
投稿日:2011-09-09
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
ふじさんへ削除
はじめまして。

30歳代のご兄弟に関するご質問ですね。

以下、順を追ってお返事致します。

(1)について…
話を聴くということは大切です。
相手の話に共感して傾聴してあげてください。
でも、ある意味これはカウンセラーの役割です。
兄弟の関係でも礼儀をわきまえるべきだと思いますよ。
ご兄弟がふじさんの都合も考えずに時間を気にせずに電話をすることなど一般社会でも大切にしなければならない最低限のルールを兄弟間でもやるべきです。
それができないと社会でも必ず出てしまいます。
その行動が職場で誤解を招き人間関係の信頼構築の邪魔になる場合もあるのでご兄弟にはしっかりと伝えるべきです。

(2)について…
ご兄弟の言い分が正しのであればそれを主張するように勧めるのもいいと思います。
これは「仕返し」ではなく「話し合い」です。
その区別がつかないといくら正しい主張も通りません。

相手に何かを思いを伝えるときには
相手に「何を伝えたか」ではなく
「何が伝わったか」が大切です。

相手に思いを伝えたいとき!
「Iメッセージ」が効果的です。

相手にメッセージを伝えるときって二通りの方法があるんですよね。
「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」

コミュニケーションを外す人って主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまってるケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」
「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」
「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」
…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困ってるんだよ

その後に
「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。

「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。

(3)について…
ご兄弟の正しい部分は共感するべきです。
でも、きっとすべてではないでしょね。
もしからしたご兄弟は「自分はすべて正しい」「相手はすべて正しくない」の論調できているのではないでしょうか?

ご兄弟の中にも「正しくない部分」もあれば相手にも「正しい部分」があります。

それを認めることができて始めて成長があります。
自分の足りない部分、できていない部分を認め、相手の優れている部分、素敵な部分を認めることが社会で働くということです。

大切なのは共感したあとに、ご兄弟間でしか言えない助言をすることです。
兄弟だからこそ言い合えるってこともありますよね。

またなにかあればここにきてください。
投稿日:2011-09-11
返信 2
ふじさん
ありがとうございます削除
早速アドバイスいただき、ありがとうございました。

ひきこもり脱出後(つい先日ではありますが)のこと、
少々場違いで申し訳なく思っていましたが・・・、
あたたかく素晴らいご助言頂きまして感謝しております。

(1)の件
安心しました。
とにかくどんなところでも「受容」、が大事と言われ、
どこまで受容すればいいのか、という気持でおりました。

こちらにも生活があるんだよ、と節度を伝える。
本人のためにも、
そのうえでなら聞くよ、と対応していきたいと思います。

(2)の件。
Iメッセージで伝える、今回、大変腑に落ちました。

以前かすかにどこかできいたことがあったようにも思いますが、
全く忘れており、素晴らしいことなのに身にもついていませんでした。

本人は、「YOUが悪い、なおせ!」と喧嘩腰での主張を希望し、
家族は、人に自己主張すると喧嘩しないといけないから黙って我慢がベター、と、
どちらも相手に伝わらず、伝わらない自分が一番苦しく、間違っていましたね。

ぜひ、次の機会、Iメッセージで伝える方法を伝えたく思います。
また、私自身もそのように、本人にも社会にも接して行けそうに思えました。感謝です。

(3)の件。
> もしからしたご兄弟は「自分はすべて正しい」「相手はすべて正しくない」の論調できているのではないでしょうか?

その通りです。

親を中心とし家族がそう育ててしまった家族全体の未熟さ、
本人も学びきれずに今はじまった社会人1年生です。
Iメッセージ、節度、兄弟としての助言、生かしながら、
本人のスタートしたばかりの成長を見守り応援したいと思います。

ひきこもり後のことで申し訳ありませんが、
何かありましたらまたご教授いただけたら嬉しく思っています。
あらためて、心よりありがとうございました。
投稿日:2011-09-11
返信 3
伊藤幸弘教育研究所さん
ふじさんへ削除
ひきこもり後のことであろうが、前であろうがまったく問題ありません。

むしろ、ご兄弟は社会人1年目で今が一番大事な時期です。

また何かあればいつでも書き込みしてください。

我々はいつでも応援しますから。
投稿日:2011-09-11
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