「子どもの盗み癖の心理と対処法」
自分の子どもが人のものを盗むなんてことが考えられますか?
意外と子どもに盗み癖があるご家庭が多いこと。そしてどのように対処すれば良いのか分からない親御さんは多いです。
人の物を盗む、あるいはお金を盗むということは(たとえ親のお金を盗んだとしても)その行為自体、立派な犯罪ですから許してはならない行動です。
しかしそれが発覚した時、親は感情に任せた対応をしてはいけません。
もし、わが子に盗み癖があるのが判明してどうすれば良いのか分からないっていう親御さんは早めの対応と教育を施す必要がありますからぜひ参考になさってください。
■子どもの盗み癖、その心理とは
子どもの盗み癖について、親としては中々受け入れることが難しい事実ですね。
盗み癖にはちゃんとした理由となる心理があります。
その原因さえ親が押さえれば小児期、遅くとも高校生頃には落ち着いてくるのでしっかりと、子どものこと親子のこと家庭のことを振り返ってみてください。
つい盗んでしまうもしくは意図的に盗むという行為には
「自分をちゃんと見て欲しい」「自分を心配して欲しい」「自分を叱って欲しい」という子どもの心理が働きます。
これは親に対する自己主張アピールなのです。
言葉にならない心の声・・・叫びに近いのではないでしょうか。
精神的に親の愛情や心を必要としているのです。
子ども自身がただ悪いのではありません。
物事の良し悪しで片付く問題ではないということです。
もちろんしてはいけないことはやってはならないのですがそういうこととは別に子どもの中で悲痛な心の叫びがあるのです。
親御さんには今一度振り返って欲しいと思います。
子どもに無関心ではなかったか
世間体ばかり気にしていなかったか
子どもの気持ちに寄り添っていたか
ちゃんと真正面から向き合っていたか
そんな状況下で自分を見て欲しいと思っている子どもは自分のアピール手段として物を盗みます。
ポイントは子どもが胸を痛めるほどに感じている「寂しさ」です。
子どもは、どの年齢の子でも親に注目してもらいたいものです。
なぜ子どもが盗みなんて・・・と、被害者意識でいるととんだ勘違いから最悪な結果を招きます。
その行動の本質を見ていかないと盗み癖からの悪循環が始まりますから余程注意が必要です。
親の心が子どもに向いているのかどうかは親が思っているより子どもは敏感に感じ取ります。
■子どもに盗み癖がある時の対処法とは?
子どもが親に注目されたいということをご理解いただけたかと思います。
関心を持って接してくれているかどうか敏感に察知します。
子どもに盗み癖があると分かってそれをどうしたら良いのか分からない時は一旦、自分のことを一切しないで子どもと関わるということをやってみてください。
本気で子どもの盗み癖を直したいならば「忙しい」とか「後にして」などの言葉を封印して自分のことをないがしろにしてでも「子どもを見つめる」「子どもと一緒の時間を過ごす」「子どもの会話すること」「そして子どもの気持ちを話してもらえる親」になってください。
子どもに注目して心を掛けるだけで事態は大きく変化し、落ち着きが戻ってきます。
しかし、盗み癖を直したいからそうするのとは違うと思います。
事態を良くするための対処法ではなく子どもを心から見つめることが親の幸せで子どもの気持ちに寄り添いたいと心から思えることが大事です。
子どもって愛されて生まれてきたことや日々愛されていることを実感したいのです。
あなたは大事なんだよって言ってもらいたいのです。
その大前提は「生まれてくれてありがとう」です。