盗癖について
盗癖は心の病気として知られています。
「クレプトマニア」とも言われ、 1度なってしまうと本人が衝動的にまた繰り返して 犯罪を起こしてしまっているケースが多いです。
クレプトマニアとは、日本語に略すと「窃盗症」=盗癖と呼ばれています。
クレプトマニアの症状は、 衝動的な感情で窃盗をくりかえてしまうという精神疾患の1つです。
このクレプトマニアの症状の特徴は、 「生活的に困っていない・金銭的に困っていない」 それでも窃盗をしてしまうことです。
「自分のために窃盗をするのではない」という考えが根本にあるので、 1種のストレス発散方法のような感じなのでしょうか。
■クレプトマニアの怖い所
クレプトマニアの怖い所として「感情の変化が激しい」という点があります。 窃盗をする前は、衝動的な感情から緊張が高っていき、窃盗を行うと快感 に包まれます。 しかし、その快感というものはすぐに消え去り、窃盗をしてしまった後悔 に襲われます。 もうやらないと心に決めていても、また衝動にかられて窃盗を繰り返してしまうのです。
合併症状を起こす精神疾患はどれも 「食べたい・食べたくない・盗みたい」行為に依存してしまう傾向が強いため 窃盗も同じく依存してしまうのかもしれません。
■クレプトマニアになってしまう原因は?
クレプトマニアの最大の原因は「心」です。 ストレス社会と呼ばれる現代で、 いじめや環境など様々の要因で心にストレスを抱
えることで、 クレプトマニアになってしまうケースが多いです。
そのトラウマから抜けだせずに貯めこんで、 積み重ねが続いて発症してしまう恐ろしい病気ですね。
■クレプトマニアの治療法
クレプトマニアの治療法として代表的な2つ治療法を紹介します。
・行動療法
行動療法を行うことで、盗みたいと考えると同時に吐き気や痛みという不快な感覚を覚えるように訓練します。
そうすることで衝動的な感情を抑えこむことができる治療法です。
・SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
脳の神経細胞を繋げているシナプスに情報を伝える神経伝達物質(セロトニン)。
このセロトニンに働きかける薬物です。 セロトニンの再取り込みを抑えることで、窃盗への衝動も抑えることができます。
実際に使われている治療法ですが、想像してみると少し怖いと感じてしまいます。
しかし、脳内物質から生まれるものなので、仕方のない手段なのですね。
少しでもクレプトマニアじゃないかと感じたら、 自己診断で済ますのではなくて、 病院の精神科や心境内科に診断に行くと良いでしょう。
病院やその他の場所でも経験者が集まる「自助グループ」も存在しています。 1人で抱え込まず相談することで回復に向かっていくかもしれません。