地震や災害は避けることが出来ませんから、いつ起きるのか不安になってしまいますね。
不安という感情はやっかいなものだと思われがちですが、実は生き延びていくために必要な感情でもあります。
というのも、不安があるから危険信号をキャッチ出来るのであって、不安がなければ先々に起こりえる災難を回避することが難しくなってしまいます。
つまり、Aさんの不安は現段階では過剰となっていますが、地震が来るかもしれないという不安は、実際に自分の身を守ることにも繋がっているのです。
漠然とした不安を抱え続けるのは非常に辛いことです。
そしてご家族の方にそのお気持ちを分かってもらえないことも、同じくらい辛いですね。
まず出来ることは、客観的な情報を収集するということです。
例えば、ご自宅、学校や勤め先の避難先、災害が来たらするべきことを調べる、災害が起きた時の家族との連絡方法を確認する、などです。
そのうえで、ご家族にとってもらいたい対策を具体的にお伝えするのはいかがでしょうか?
漠然と、災害の対策をして欲しいとお伝えするよりも、具体的な内容を伝える方が、相手に受け入れられやすいと思います。
また、具体的な対策をご自身で把握されると、幾分楽になるのではないでしょうか。
ご家族の方への伝え方は、上記のように、漠然とではなく、より具体的な方がよいかと思います。
そのうえで何かしらの対応を取ってくれるのならば、「分かってもらえた」と感じることが出来るのではないでしょうか。
誰かに自分の想いを理解してもらえるという経験は、不安の軽減にも繋がります。
そのため、ご家族に理解してもらえたという経験が、Aさんの不安を和らげるきっかけになるのではないでしょうか。