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お悩みNO.296
花さん
頼れる人をなくす削除
高1息子の母です。
中学時代、親友と思い込んでいた子に、LINEの暴言、ひどく悲しみ、仲が戻る事はありませんでした。
付き合っていた彼女にも裏切りをうけ、息子の部活の友達が、彼女の味方になってしまった。
何とか、仮面をかぶり学校に行っていましたが、今思えば、行くことが辛かったのだろうと。
その後、投げやりになる所が現れはじめ、息子は、自分をコントロールする事が出来ない時がありました。
親子で何度もぶつかり、見守り、受け入れてきました。
しかし、卒業式の息子の姿は、
衝撃的な、悲しみがありました。
友達に写真とろーと言われても、
距離を置いた親友だった子がいると、拒み、下を向き。私の後ろに隠れ、早く帰りたい、気持ち悪い。
信じていた友達に自分を否定する言葉を受けてから、息子は人を信じること、頼る事を見失って自らすててしまった。
傷ついた心から、脱出できないまま、
人を許す事ができず、自暴自棄、ネガティヴ、心配してくれる相手に対して、疑い素直になれず、パニックになる。

しかし、高校から、前を向こうとした息子。
しかし、これも出会いが、悪かった。
担任が、、、
帰宅部を選んだ時くらいから、当たりが強くなり、何故、それだけで怒られるのかと、担任に嫌われてる、学校に嫌われてると。
友達に対しても、自ら壁を作っていたようです。
人間不信にすでになっていたのでしょう。
数日休み、自分らしくでいいよねと言って出て行った息子。
帰宅した息子は怒り、その日から行くことがなくなりました。
2時間職員室の前で待ち、担任は心配している事から、また言葉の暴言があった様です。
息子には暴言の言葉しか心に残らなかったのです。
息子の気持ちが、分かるわけがないのは分かっています。
高校は戻る事はないでしょう。
今、わたしは全てを受け入れる事ができているのですから、、、
親との信頼関係を大事にしていますが、試行錯誤を繰り返し向き合っています。
他人を信じてみてもいいんだよ、頼る、頼られる、その喜びを感じさせてあげたい。今出来る事何かないでしょうか?

投稿日:2017-06-15
返信 1
若者教育支援センターさん
花さんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。
高1の息子さんに関するお悩みですね。

中学~高校で他人との関わりの中で辛い経験をされたとのこと。
人を信じられない、自分を好きになれない、自信を持てない…そのような状況なのでしょう。

親との信頼関係の構築を大切にされているとのことですが、更に深めるための助言をさせていただきますね。
親子の信頼関係を深めるためには日常のコミュニケーションが大切です。
この掲示板に書き込みをいただくほとんどの方に最初にお伝えしているコミュニケーション方法を以下に紹介します。
投稿日:2017-06-16
返信 2
若者教育支援センターさん
花さんへ削除
「コミュニケーション~①聴く」

■信頼関係の構築
カウンセリングの領域では、
カウンセラーとクライアントの信頼関係の構築を深めることが絶対条件と言われます。
(専門的には、信頼関係を“ラポール関係”と言います)

相手との信頼関係の構築を図り、
さらに深めていくためには円滑なコミュニケーションが大切です。
ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすれば良いのでしょう。

■「聴き方」
みなさんは、「聴き方」を意識しながら相手の話を聴いたことがありますか。
「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが
「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。
しかし、円滑なコミュニケーションを図る上では、
この「聴き方」が特に重要となります。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。
物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、
言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、
「心」の文字が入っている「聴く」です。

しかも、文字を分解すると「耳」の右側には「十」「四」「心」となります。
「14の心」とは……
諸説ありますが、以下のようなことが言われているそうです。

・「14の心で聴く」(仏教)
仏教の、八正道(はっしょうどう)と、六道(ろくどう)を足した数(8+6=14)
様々な視点から聴いてあげましょうということ。

・「14の心で聴く」(年齢)
14歳の時の心で聴く…………つまり、純粋な気持ちで聴きましょうということ。

話が冒頭から逸れてしまいました(汗)。

要するに、相手を受け入れて相手の話に耳と心を傾けることを意味します。
「四」の向きを変えて、縦にすると「目」にも見えます。
そして、「十」を「プラス」と捉えれば……
「耳」だけではなく、「目」と「心」でも聴きましょう……とも言えますね。
これを専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは……
「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と
「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。

■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。
しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。
相手の話しに意見を割り込まず、まずは黙って聴いてあげます。
黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係はさらに強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。
1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすか……という実験結果から出された法則です。

話の内容などの「言語情報=7%」、
口調や話の早さなどの「聴覚情報=38%」、
あいづちやうなずきなど、見た目などの「視覚情報=55%」
の割合であったという実験結果があります。

人は話の内容などよりも、話をしている際の態度や姿勢
……の方が影響力は大きいのです。

「ういなずく」には、話しの内容により大きくうなずいたり、
小刻みにうなずいたりする聴き方によって信頼関係を深めていく方法があります。

大きくうなずくときは
「なるほどねぇ~」という意味があり、
小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味をもちます。
それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。

3.思いを引き出す
「それ、おもしろそうだからもっと聴かせてよ」
「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」
「それについて、君のほうでも何か言いたいことがありそうだね」
「君にとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」などのように
ひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。

■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイント
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。
会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。
そして、相手は
「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」
となります。

ただし相手が意見を求めている場合は、
繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。
相手から何かを質問をされている場合に、
その質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます(笑)。
その際は、はっきりと自分としての回答をしてあげると良いでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると、
会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。

例えば、相手が悩みを打ち明けたとします。
悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。
それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに……。

その際に、最後まで聴いて、
それをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)を行うと、
時間が掛かる作業ですし、余計に混乱が生じます。
その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちをくむ
「それは嬉しかったね」
「それは悔しいね」
「それは腹が立つよね」

こんなふうに相手の心の中の気持ちを
こちらの言葉として伝えることで、
相手は安心した気持ちで話しを出来ます。

高級クラブに高いお金を払ってまで、
サラリーマンが通うのは、
高級クラブのママさんたちは
この「気持ちをくむ」など、聴き方に長けているからなのです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
聴くとは、愛することである
長田弘(詩人)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
投稿日:2017-06-16
返信 3
若者教育支援センターさん
花さんへ削除
「コミュニケーション~②伝える」

■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには
相手に「何を伝えたか」ではなく、「何が伝わったか」が大切です。

そのためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくてもわかるだろう」
「恥ずかしくてこんなことは言えない」

まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。
それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。

コミュニケーションをはずす人は、
往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」
になってしまっているケースが多いです。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。
相手の行為や人格を非難・否定せず、事実を述べる伝え方です。

例えば、あなたがリビングで読書をしているときに、
家族の誰かがリビングに来て、大きな音でテレビを観始めたとしましょう。

静かな状態でゆっくり読書をしたいのにテレビの音が気になって集中できません。
ついつい、感情のままに
「うるさい!」
「ボリュームを抑えろ!」
「別の部屋に行け!」
と思ってしまうケースはないでしょうか。

これは主語が「あなた=YOU」になっています。
「“あなたが”うるさい!」
「“あなたが” ボリュームを抑えろ!」
「“あなたが”別の部屋に行け!」

こちらの思いを正確に伝え、
相手とのコミュニケーションもはずさない方法は
主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「あなたが急に大きな音でテレビを観ることによって、
私は集中して読書ができなくて
困っているんだよ」

これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動 → あなたが急に大きな音でテレビを観ることによって
影響 → 私は集中して読書ができなくて
感情 → 困っているんだよ

でも、その後に「だから、あなたはこうしなさい」
と言ってしまうと、せっかくの「Iメッセージ」が
その瞬間に「YOUメッセージ」になってしまいますので注意が必要です。

「Iメッセージ」で思いを伝えると
相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多い
……と言われています。

■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、
相手の考えを聴くと
いうのはコミュニケーション(会話)の基本です。

しかし、いくら「Iメッセージ」を活用して伝えても、
「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、
しつこく何度も同じメッセージを発することになります。

これは「審判的表現」と言い、
圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。
これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。

相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて
相手は安心して、自ら変わることができるのです。

また、相手の立場を理解することで、
こちらの心にも変化が現れることもあり、
他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」
が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手をわかろうとせよ”です。

コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。
いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてつらいものです。

だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、
「聴き方」や「伝え方」を意識して
相手とのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
伝えることをあきらめちゃいけない。聞く気持ちがある人には、必ず伝わるから。
木藤亜也(脊髄小脳変性症患者)「1リットルの涙」著者
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
投稿日:2017-06-16
返信 4
若者教育支援センターさん
花さんへ削除
いかがでしょう。
すべてではなくても構いません。
出来そうなことから実践してみてくださいね。

その結果として、更に信頼関係が深まり、お子さんも頼れる人(親)の存在を再認識し、徐々に自己肯定感を高めてもらえればと思います。

また、高校に戻ることが難しいようであれば、「通信制高校」への編入も選択肢のひとつです。
通信制と言っても通学型のコースがある学校もあります。
何よりもその種の学校は、何かしらの原因で学校に行けなくなった子どもたちが通っていますので、同様の悩みを抱えた仲間がいますし、そのような生徒への対応には長けている先生方もいます。

それらの関わりにおいて徐々に、自分に自信を持ってもらたいです。
そのヒントも以下にご紹介します。
投稿日:2017-06-16
返信 5
若者教育支援センターさん
花さんへ削除
「自信を持つ方法」

自信をどうすれば持つことができるかという悩みを持つ人は多いです。
未来を想像して立ち向かう勇気がないとき、恐ろしくて仕方ないときは誰にでもあります。
目の前の不安に立ち向かっていくための力が湧かない時、自分の中に確たるものが欲しくなるものです。
こうしたとき、どうすれば強く揺るぎない自信を持つことができるでしょうか。

以下に「自信を持つ方法」を何点かご紹介します。
参考にしてください。


■自信過剰――自信とは思い込みのこと
まず、自信とは思い込みのことだということを知ることです。
例えばあるバスケ選手がシュートを打つ時、理屈では入る可能性も外れる可能性も両方あります。
しかし、自信家はそこで外れる可能性を無視して「入る」と思い込むことができるのです。
彼には理屈など関係ないのです。
では、どうすればこのような理屈を無視した心境に至ることができるのでしょうか。

実力と自信の関係は単純な相関関係にはありません。
失敗の可能性を知って不安を抱くのは、純粋なイメージの働きです。
優れた体格と技術を持っていても、自信のないスポーツ選手はいるものです。

自信の仕組みを知るには、何が人の思い込みを強化するかについて考えましょう。
階段を昇る時、底が抜けてしまうことを心配する人はいません。
でも、よく考えれば、底が抜ける確率は0ではない。
しかし私たちは過去の「底が抜けなかった」という何万回もの体験を経て、階段の底が抜けるはずがないと思い込むことに成功しているのです。
つまり、自信は「成果」を重ねることで強化されるのです。
【ポイント1】自信は成果の積み重ねによる思い込みのことだと知る

■自信がない原因――自分の成果は自分で決める
自信は成果を重ねることで強化されます。
しかす、多くの人は、「何を成果とするか」を間違ってしまって自信を育てる機会を逃しているのです。
自信が育まれない最大の原因に挙げられるのは、物事を評価する基準を他人の意見に委ねてしまっていることです。
例えばある選手がシュートを決めた時、誰かが横から「そんなシュートは実戦じゃ通用しない」と言います。
多くの人はここで謙虚に「実戦じゃ通用しないんだ。もっと頑張らなくちゃ」というモノの見方をします。
謙虚であることが上達への秘訣だという風に思うわけです。
しかしこれでは「自分はシュートが入るんだ」と思い込むことはできません。

他人の評価というものは当てにならないのです。
本当に何がどのくらい良い事で、何がどのくらい悪いことか、正確な判定ができるような人はいません。
一つの行動は良い部分と悪い部分の集合体。
それに対して0点とも100点とも70点とも評価することはできないし、決定された点数はほとんど間違っているものです。
そんな他人の評価を真摯に受け止めてはいけないのです。

人の言葉に自分の成果を決めさせてはいけません。
多くの人は謙虚さを求めたり、厳しすぎる評価であなたの自信を砕こうとします。
他人の言うとおりに真面目に努力することは自信に結びつかないのです。
他人の評価など無視していい。しっかり努力を続けられるなら、自信過剰になっていい・・・というわけです。

また、他人と自分を比べてもいけません。
チームメイトがみな20点近くをとった試合で、10点をとったバスケ選手が「今日の自分はたいした成果はない」と判断したのならこれはおかしいのです。
10点を取ったプレイの中には必ず「うまくできた何か」があるはず。
その要素を少しずつ積み重ねることが、自分が「できる」と思い込むために肝心で、それを捨ててしまってはいけないのです。
どんな小さな成果でも見逃さずに拾い集める、それを日々続けることが自信の形成には不可欠です。

上を見ればキリがない。どんな場面でも、自分よりよい成果を出す人は近くにいる。
だから他人との比較で自分の成果を計らず、自分の中に成果を見出しましょう。
完璧な成果などなくていい。ミスや不完全さばかりにとらわれず、他人から見てそれがどんなに小さな成果であろうと、昨日の自分より少し上手くできたこと、新しい発見や挑戦があったこと、確実にできた課題などに、よく目を凝らせることが大切なのです。

つまり、他人がどう評価しようが自分で自分の成果を確認すること。
他人との比較ではなく、自分だけで判断できる基準で成果を積み重ねることが自信をつけるには重要ではないでしょうか。

だから「10点くらい取れて当たり前だ」といって成果を見えなくするような人とも付き合ってはいけません。
どんなに自信がある人でも、周囲から寄ってたかって「お前はダメだ」「大したことない」と言われ続ければ自信は揺らいでくるもの。
人の言葉は潜在意識に刷り込まれるくらい、馬鹿に出来ないものなのです。

あなたが気づかないような成果に気づかせてくれる仲間や、成果をよく褒めてくれて自信を強化してくれるような人の近くにいるのは大切なこと。
人に認められたいという欲求に突き動かされるのではなく、あなたに感謝の意を示してくれたり、あなたを認めてくれている人と付き合うようにしましょう。
周囲にそんな人がいない…という人は、せめて自分自身が自分自身に感謝し、認めてあげましょう。

【ポイント2】他人からの評価や他人との比較ではなく、自分自身で成果を見出す
【ポイント3】否定的な評価に耳を貸さず、肯定的なことを言ってくれる人と付き合う

■小さな成果を見出すために必要なこと
他人からの評価を気にしたり、他人との比較をしたり、あなたに否定的な他人と付き合ったりしなければ、少しずつあなたの自信は育まれ始めます。
ですが、それでも自信を持てないのなら、あなたは「自分で自分の成果を確認する」ことが苦手なのかもしれません。
その時は多くの人がハマりがちな「認知の歪み」を疑ってみましょう。

認知の歪みとは「完全主義」や「過大評価」、「拡大解釈」や「マイナス思考」「べき思考」や「レッテル張り」など、現実を極端な見方で把握してしまう思考のクセのことです。
色々な物事について「いつも」「みんな」「絶対」といったような偏った考え方をしてしまう。

例えばバスケットなら大事な場面でフリースローを打つときに、入る可能性を無視して「きっと入らないだろう」という誤った認知を抱くケースがあります。

認知の歪みによって私たちは「シュートが入ったがたまたまに違いない」「チームが負けたのはすべて私のせいだ」「私は絶対に○○すべきだったのに出来なかった」というような負の認知に引き込まれ、自分の小さな成果に気づくことができなくなるのです。

ですが、「シュートを練習しただけあってよく決められた」「チームが負けたのは私にも少し責任があるが努力はできた」「○○できればいいとわかったのは今後のプラス材料だ」とも考えられます。
実際に一流のアスリートは、認知の歪みに対抗するためにこういったポジティブなセルフトーク(ひとり言)を心理的なスキルとして身につけているのです。

あなたがもし、ここ1週間で自分の中に何の成果も見いだせていないとしたら、おそらくこの認知の歪みにハマっているのでしょう。
失敗は挑戦したとも言えるし、サボりでさえ休息だとか自分を大切にしたと言えるのだから、自分で自分を追い詰めるようなモノの解釈をやめて、自分を励ましてあげましょう。
誰かがフリーでの3Pシュートを決めた時、「まぁフリーなら入るだろう」という現実を採用することも出来るし、「すごい、あんな遠くて高いリングにボールを通すなんて!」という現実を採用することも出来ます。
現実をどのように解釈・認知するかは、まったく個々人の自由だというのはこういうことなのです。
そして私たちはその気になれば、現実をよい方に解釈することが出来るのです

しかし成長を強く望む人の多くは、「まぁフリーなら当たり前だな」というストイックで厳しい現実を採用してしまいます。
自分が跳びたいのはもっと高いハードルなのだから、これしきで満足してはいけないという心理がそうさせるのです。
ですが、これは本当によい態度なのでしょうか?


■成果は日々、確認・記録しよう

あなたは活動し努力していく過程で、認知の歪みに気を付けて自分の成果に着目し、自分を励ましながら自信をつけていくことができます。
ここで気を付けてほしいのは「日々の成果を記録する」プロセスが抜け落ちてしまうと、実力はあっても思い込む力の足りない、自信のない人になってしまうこと。
人の忘却力を侮ってはいけません。人は自分が成し遂げてきたものをすぐに忘れてしまう生き物なのです。

ですから、日々の成果はきちんと記録しましょう。
物事を少し前進させたり、何かを達成したらそれはとても大切な成果なのです。
しかし、人間はそういった細かな成果をすぐに忘れてしまう。だから日記を書くことが自信を持つためには大切なのです。
反省点だけではなく、どんな小さいことでもいいから成し遂げたこと、成果をノートに書きましょう。
それは毎日の「できる」という思いを強化するし、あとから振り返った時に自信に大きく貢献してくれるはずです。

こうして日々をぼんやりと過ごさず、「これができたのは良かった。次はこうしよう」という意識を持って成果を積み重ねていけば、あなたは徐々に「自分が何ができるか」ということを理解し始めます。
正確に言えば、「自分はこんなことができる人間」なんだという自己イメージを高めて、自信=思い込みができるようになるのです。

また、自分が「できないこと」もある程度わかるようになり、完璧をイメージして自分に失望したり、試合前に完璧にできるだろうかと不安になってしまうようなこともなくなります。
【ポイント4】成果はどんなに小さなことでも日々記録し、自分はこれはできるという自己イメージを作る


■自信がない――失望の予見に立ち向かう
地道な成果をいくら積み重ねても、自信という思い込みが解除されてしまう状況が存在します。
塀の上をまっすぐ歩くことは難しくはない。確かに多少は危ないが、何度か練習して自信がつけば、慎重に渡っていくことはできます。
しかしその塀が10メートルの高さにあるものだとしたら、とたんに難しさは増す。失敗した時に失うものの大きさに、足がすくんで一歩も踏み出せなくなる。塀を渡る能力も経験もある人でも、失うものの大きさによって自信を持つことはできなくなるのです。

このように、普段は自信を持って行えている事柄でも、失敗した時に大きなダメージを負ってしまうような状況に出くわすと、人は自分の能力を疑ってしまうものです。
「もしダメだったら」と考えて思い込みが解けてしまうのは、危険を察知し身を守るための人間の本能なので、逃れることは誰にもできません。
大舞台での残り1秒で1点差で負けているときのフリースローでは、コツコツと積み上げてきた自信は大きく揺らいでしまう。

こういった怖く不安な状況に出くわすことができたのなら、運が悪いと思って逃げてはいけません。
むしろ自信が揺らいでしまう状況に陥ったことを幸運に思おう。何故なら、こういった「自信が揺らぐ」ような状況は、真に強い自信を手に入れるために欠かしてはいけないステップだからです。
【ポイント5】不安なことに立ち向かい、克服してそれを成果とする


■自信喪失からの回復が本当の自信を作る
それは「失敗が真の自信を作る」というもの。
「歩いている時に雨に打たれそうだ」という不安を克服するためには、家で閉じこもっているのではなく傘を持って外に出る必要があります。
雨が降りそうなたびに傘を持って外に出れば、確かに「歩いている時に雨に打たれそうだ」という不安を克服することができるようになるでしょう。だがこれは真の自信ではありません。

何故ならこの場合では逆に「傘がなければ外に出ることができない」人になってしまうし「外に出ても傘の柄を常に握りしめていないとすぐに不安が押し寄せてくる」人になってしまうからです。
本当に必要なのは「雨に打たれたことがない」という経験ではなく、駆け足で走ったり屋根のある場所に入ったり、タクシーに乗ったりといった「雨に打たれても何とか回復してしまう」経験です。

失敗した時のことを何も考えないように努力するのは、本当の自信ではありません。
「自分は不安ではない!」とハイになって虚勢を張っているだけに過ぎないのです。
「雨が降っても大丈夫!」だと傘をきつく握りしめている人が、自信に満ち溢れた人に見えるでしょうか。
失敗をしても受身をとってまた立ち上がればいいと知ることこそが、柔らかく芯のある自信を作り上げてくれるのです。

だから一時の挫折は、本当に強い自信を作り上げるために欠かせないプロセスなのです。
挫折に出会うことができるのは、不安でも外に出ることのできる人だけ。
だからこそ、不安な事柄に日常的に挑んでいくことが大切になるのです。
逃げてばかりではいつまでも自信はつかないし、大舞台で活躍することはできない。あなたが上達して結果を残していきたいのなら、尻込みするような大舞台を目の前にしたら、幸運と思ってアクセルを踏む以外に選択肢はないと知りましょう。
そして成長志向に目覚めましょう。
挑戦した結果の失敗は、実は失敗ではない。それは自分自身が成長するプロセスを正しく進んでいることの証であり、よりよい挑戦のための経験を積んだということなのだ。
この解釈を間違わなければ、私たちは失敗を上手く受け入れて、恐怖心を無くすことができるのです。

【ポイント6】不安でも、挫折は真の自信へのプロセスだと知る


■実際に大舞台を越えていくコツ
これまでのポイントに気をつけて日々を過ごせば、あなたは不安に立ち向かいやすくなっているはずです。
たとえば他人基準で成果を計らなければ、失敗して評価を落としたりする恐怖から解放されるのです。
認知の歪みに気を付け、日々成果を確認して自分ができる範囲を理解しておけば、完璧にできなかったらどうしようと案じて不安を増幅させることもありません。
そして、具体的な行動をイメージで、「出来る気がする」という自信をもって「真の自信をつかむために不安に飛び込む」ことで、ワクワクドキドキしながら大事な場面に飛び込んでいきましょう。


■自信を取り戻す方法――失敗を許そう
もしあなたが不安になるような大一番で成果を残せたのなら、それは本当に素晴らしいこと。
忘れずに成果を記録しておきましょう。
これでますますあなたは不安に立ち向かいやすくなり、成果を挙げやすくなります。

望んだような結果が出なかった今までは、残念で打ちひしがれていることでしょう。
しかしこれは真の自信を得るために必要なこと。
どうにかして自分を回復させよう。まずは全てを失敗とみなさず、他人の目や評価を気にせず、わずかでも自分が実現できた成果に注目してみましょう。
それが次回に、「不安の中でもこれだけはできた」という自信になってくれるはずです。

一番やってはいけないことは、それが自分であれ他人であれ悪者を見つける作業。
私たちはときに、「物事が上手くいかないのは自分か誰かがミスをしたり間違いを犯したからだ」という考え方をしてしまいます。
これは間違っています。悪者が成功を妨害する状況より、誰も悪くないのに結果が出ない状況のほうが現実には多いのです。

だから自分を責めることは避けよう。
一度自分を強く責めてしまうとトラウマになって、次はもっと不安に挑むことが難しくなります。
自分を許すことができれば、失敗からより素早く立ち直れます。
そして誰かを責めるのもやめること。
自分は最善を尽くしたのに結果が出なかったとしたら、ついつい誰かを責めたくなります。
ですが、自分だけが悪いわけではないのと同様に、誰かが悪いわけでもないのです。

【ポイント7】失敗は許して責めず、再び不安に立ち向かう


■自分を好きになろう
こうした不安に立ち向かって成功や失敗を繰り返していくと、恐怖や不安は自分の外側からではなく、内側からやってくるということに気づけます。
自信がない人は不安の原因が「大事な試合」や「未知の状況」や「いかにも雨が降りそうな空」にあると思っています。
どうして自分がこんな状況に遭遇しなければならないんだと思うことさえあります。
だが誰かや何かが悪いわけではないのです。すべては自分次第、自己責任なのです。

この自己責任という考え方は重要です。
自分の失敗を許す姿勢の上に、全てのことを自分で引き受けていこうという心持こそが、もっとも深い自信を持つ人の態度だからです。
これまで見てきたように自信とは「自分は何かができる」と確信することではなく、「自分が傷つくような不安に対しても、努力して向かっていける勇気があると感じる」ことなのです。

だから自信を作るとは「他人からの評価を脱して、困難なことにも立ち向かう自分のことを好きになるプロセス」だということができる。「不安に立ち向かっていった自分」という成果を確認していくことで、あなたは臆病だった自分のことを見直す。つまり自分のことを好きになって、「自分ってこんなに勇気がある人間なんだな」と自己イメージを高めることができるのです。

挑戦を繰り返し、自己イメージが高まった状態を長く保ってみよう。
あなたはやがて「自分は勇気がある」と思い込むことができるようになります。
「自分は階段を昇る勇気がある」と確認しながら階段を昇る人はいないように、そのときにはもう大舞台を前にしても「自分に勇気はあるだろうか」という問いかけすらも思い浮かばないほど、自信に溢れた人になっているはず。

【ポイント8】失敗と成功を何度も繰り返して、自分を許し、好きになり、真の自信を手に入れる
【ポイント9】自分は自信に溢れた人間なんだと思い込むことで自信が完成する

不安への挑戦を何度も繰り返そうではありませんか!

最後に【ポイント】をまとめます。
1.自信は成果の積み重ねによる思い込みのことだと知る
2.他人からの評価や他人との比較ではなく、自分自身で成果を見出す
3.否定的な評価に耳を貸さず、肯定的なことを言ってくれる人と付き合う
4.成果はどんなに小さなことでも日々記録し、自分はこれはできるという自己イメージを作る
5.不安なことに立ち向かい、克服してそれを成果とする
6.不安でも、挫折は真の自信へのプロセスだと知る
7.失敗は許して責めず、再び不安に立ち向かう
8.失敗と成功を何度も繰り返して、自分を許し、好きになり、真の自信を手に入れる
9.自分は自信に溢れた人間なんだと思い込むことで自信が完成する


自信をつくるというのは、自分の「できる」という思い込みの範囲を拡張していくこと。
他人基準ではなく自分基準で成果を探し、それを蓄積して不安に立ち向かっていくことで、あなたは必ず強い自信を持つことができるようになるのです。
自信とは性格の問題ではなく、日々の習慣の問題。
心がけ次第であなたは変われます。

このアドバイスでどうか自分を心の底から信じて、素晴らしい体験を勝ち取ることができますように。
投稿日:2017-06-16
返信 6
花さん
2回目です削除
その後、今の高校は絶対戻りたくないと、今は好きなことして家にいたいという息子に、わたしもありとあらゆることを学び、理解しようと心がけやってきました。
大分、元気になってきました。
毎日一日中といってもいいくらい、オンラインゲームです。
よく、気持ちが不安定だからやらざるを得ない、好きでやっているわけではないと不登校のブログなどにありますよね?
ちょっと違うかなうちの子はとも思い、迷いはあります。
ご飯も食べず、時間を言っても今無理と。
今終わったーと食べに降りてきます。
高校だけは、卒業したほうがいいと思うと言う発言があり、
通信高校へ転校を考えましたが、俺は話を聞きにいかないと。
私一人で回り、最終的に決める時は一緒に行き、本人が決めました。
が、その間フリースクールも時間が無駄と途中で行かず、連絡も拒み、新学期初日行き、翌月曜中々動かず、どうにかいったものの、
自分の時間が欲しいからと週5から週3へ。
息子の決めたこと考えをまずは応援しようと思いました。
今後がどうなるかという気持ちもありますが、ただ、行ってらっしゃいおかえりがいいたいだけです。
親のエゴを捨てねばならない。
寝落ちして、電気つけっぱなし、
なので、罰を与えています。
こーゆのもどうなんだかといわれますが、日々試行錯誤しています。
投稿日:2017-09-07
返信 7
若者教育支援センターさん
花さんへ削除
その後のご様子を聞かせて頂きありがとうございます。
試行錯誤でいいのです。
子育てに「これが正解」ということはありません。
試行錯誤を繰り返して、我が子に最適な方法を探していくことが
結果的に最短距離なんだと思いますよ。
ご投稿を拝読すると、お子さんは何だかんだと言い訳をつけて、自分に都合のいいようにしている気がします。


例えばオンラインゲーム。
オンラインゲームを一切禁止するのは現実的ではありません。
「気持ちが不安定なのでやらざるを得ない」
「好きでやっているわけではない」
このような考えも間違っていないでしょう。

であれば家庭のルールを策定するべきです。
「やることは反対しない。でもルールを守りながらやる」

この目的は熱中し過ぎてズルズルと一日を過ごすことを防止するためです。
規則正しい生活のリズムを身につけてもらうためにルールを決めるのです。

以下を参考にしてください。
投稿日:2017-09-10
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若者教育支援センターさんさん
花さんへ削除
「ネット・ゲーム依存」②

『インターネット依存症』は日本ではまだ疾患として正式に認知されて いませんが、最近特に注目を浴びてきている病的症状です。
専門に扱う病院もでき、治療にあたる病院が今後さらに増えることが想定できます。
症状が、うつ状態だったり、視力の低下だったり、肩こり、倦怠感などを伴うことも 多いので、ネット依存専門医でなくても、他の医療機関で 症状やネットの利用状況も説明の上、相談にのってもらうことも選択肢のひとつです。

軽度の依存症の場合、身近な人間がその人の日常のインターネットの使い方をよく見ないと『依存かもしれない』と判断することは難しいかもしれません。
本人に自覚がない場合がほとんどです。
・用もないのに何となくインターネットにつないでしまう。
・今までしていたことをせずインターネットをするようになる。
・周囲から見てインターネットをしすぎだと感じる。
・常に携帯電話を手にしている。

まずは、子どもと一緒に「利用時間」「利用時間帯」についてルールを設定することが大切です(朝・深夜には利用しない・利用時間は1~2時間程度にする等)。
そして、ルールを守れなかったときのルール(メタルールといいます)も同時に設定してください。
これも子どもと一緒に考えることが大切です。

また本人にその実態を知ってもらうために、カレンダーに一日の自分のネット利用時間数を記入させるという方法もあります。客観的に自分がネットに何時間を費やしているかを把握させることが目的です。
そして、1日に利用する時間×1週間または1日に利用する時間×1カ月をし、時間の浪費を意識させる。長時間のネット使用は『うらしま太郎』状態になってしまうことと同じ。数年後、自分だけ時が止まっていたことに気づき、辛くなると、未来の自分を予測させる)。

そのほかには以下の方法もあるので参考にしてください。

・可能であれば、同じコンテンツを利用してみた上で、子どもと対話をしてみる(SNS・オンラインゲームなど)。
※ただ親が依存することのないように注意を払ってください(ミイラ取りがミイラにならないで)。

・フィルターの時間制限などを利用して決まった時間は接続できないように設定する。


次に、重度のケースをご紹介します。

重度の依存症になると、自分自身や家族の力で回復することはきわめて難しくなります。

症状としては
・会社をやめる、学校に行かなくなる。
・パソコンを取り上げようとすると切れる。暴力をふるう。
・インターネット以外のことはしなくなる。
・性格や考えることがまるで別人のようになってしまう。
など他にもいろいろと深刻な問題があります。
家族の崩壊につながっていくケースもあります。

どうですか?
すべてではないかもしれませんが、お子さんは重度の状態に近いのではないでしょうか。

家族の力だけではどうにもならない。
ではどうしたらよいのでしょう?
依存症のサイトではほとんどの場合が「専門医にかかることをお薦めします」とありますが、インターネット依存症だけを扱っている専門医はまだないようです。
ですが病状によってうつ病や神経症を併発することが多く、精神神経科や診療内科などで診察を受けている方が多いようです。

以下は病院に通わなくても治ったケースの例をご紹介します(あくまでも「例」です)。

◇ 自分自身で回復したケース ◇
・インターネットに飽きる。
・周りの依存傾向のある人をみて嫌になる。
・たまたまネットに接続できない期間があり、一時的に遠ざかったことにより気分が楽になった。
・ネット上で嫌な思いや怖い思いをする
・パソコンが壊れる。
・インターネットへの接続ができなくなる(料金未払いなど)。

◇ 周囲の人の力によって依存から回復したケース ◇
・客観的に自分をみるようにいう。
・失ったものはないか気付かせる(恋人・友達・勉強・仕事)。
・依存症の人間をみせる。
・ほかの事に興味を持たせる。
・パソコンを手放せない場合はパソコンを利用したほかのこと(絵を描く)などに興味を持たせる
・まったく違うものに興味を持たせる(本を読む、音楽に興味を持つ、友達と遊ぶ)
・インターネットを始める前は何をしていたか思い出させる。
・パソコン・携帯を取り上げる。
・依存から回復した人の体験談を話す、見せる。
・依存で苦しむ人の体験談を話す、見せる。

ただ重度依存の人は「自覚がない場合」や「自分が依存だと認めたくない場合」、また「依存だからどうした?」と開き直る場合があり、風邪薬を飲むように簡単に治すことはできません。
心してかかっても、家族や本人が心身共にひどく傷つく可能性も高いと思います。

また重度の場合、性格も考え方も変わってしまっているので、パソコンを取り上げようとして喧嘩になる、押さえ切れない衝動を暴力にして、身内や外に向けて発散してしまうかもしれません。
予期せぬことが起こる可能性も考えに入れなければならないと思います。

◇ 病気と判断しづらいケース ◇

ネット依存の難しい面はいろいろあります。
症状として一概に病気と判断しづらいケースもあるようです。
鬱症状や「会社に行けない・学校に行けない」などの状態は分かりやすいのですが、学校へは毎日行っており一見普通の生活をしている。ですが『インターネット依存』というケースもあります。

例えばよくあるケースですが、
北海道に住む普通の高校生がいます。
毎日学校へ行き友達もいます。だれから見ても普通の高校生です。
ここ半年ほど、彼は家に帰るとパソコンを立ち上げ、食事に30分くらいリビングに来るほかは自室でインターネットをしています。
テレビも最近では面白くないようで、見ることはありません。
毎晩ネットでコミュニティサイトへ行き、いろんな人と話したりチャットをしています。
特定のチャット相手もいて、今度東京に住んでいるという彼女と会う約束をしています。
相手は自称23歳の主婦です。

このケースの場合、ご相談頂いた内容とは違うかもしれません。
でもネットに潜んでいる危険性を伴うことに接しているという意味としては同じです。

この彼の場合もし「ネットは一週間やめなさい」といったら彼はどんな反応をするのでしょう?
・携帯でチャットをする
・隠れてネットをするようになる
・切れて親に暴力を振るう
・むしゃくしゃして通りがかりの人を殴る

一見普通の高校生の彼。
普通の日常の中に、見た目にはわからない『依存』の怖さは潜んでいるのです。

取り返しが付かない状態にならないように周囲の人が知識を身につけ早期に復帰への手引きができるといいと思います。
投稿日:2017-09-10
返信 9
若者教育支援センターさん
花さんへ削除
「ネット・ゲーム依存」①

まず、家庭内のルールと、そのルールを破ったときのルール(メタルール)を親子で話し合い決めていくことが大切です。
その際に、親が強引にルールを決め付けるのではなく、子どもが自分で守れるルールと、親が守って欲しいルールを話し合いの中で決めていくことが求められます。
ルールを決める過程においては、子どもが「自分でルールを作った」という意識を持たせることも必要です。
そして、決めたルールは紙に書いて家族が常に見ることが出来るように貼り出します。
そのことで、家族でルールを共有でき、ルールに関する会話も増える効果が望めます。

それでも依存してしまう場合には以下の対処法がありますので参考にしてください。

【症状が軽い場合の対処法の例】
・意思の力でやめる。
・飽きるまで続ける。
・パソコンの電源を入れる前に、やるべきことをやってしまう。
・電子メールはやめて普通の手紙やハガキを出す。
・インターネットに接続する時間を決め、その時間はネットに集中する。その時間以外はパソコンの前に行かない。
・キーボードを打てないように、軍手などをする。
・自宅に帰らずに、図書館や喫茶店で時間を費やす。
・ネットに接続したくなったらとりあえず部屋を出て散歩をする。
・パソコンに(オンラインではない)ゲームをインストールし、接続したくなったらそのゲームをやることにする。
・とりあえず接続時間をこまめに記録してみる。
・インターネット以外に集中できることを無理矢理見つける。
・新しい趣味を見つけて熱中する。昔やっていた趣味などに再度取り組んでみる。
・旅行に行く。
・一人暮らしの人なら、しばらくパソコンのない実家に行く。
・友人に事情を話し、しばらく居候する。
・パソコンと電話線の接続を切る。
・パソコンと電話線の接続コードを捨てる。
・プロバイダーのパスワードをパソコンから消し、書類などもすべて破棄する。
・モデムやTAを取り外し、どこかにしまう。友人に預ける。
・モデムやTAを破壊し、捨てる。
・プロバイダーの契約を破棄する。
・まとまった時間のとれる週末などに、食事もしないでひたすら接続し続け、いやになったらやめて、もう接続しない。


【症状が重い場合の対処法】
(1)現状の把握
1週間程度の期間を決め、インターネットでの活動内容を詳細に記録する。形式は気にしない。
例えば次のような項目について記録します。
・1日のメールの受信記録、送信記録。読み書きに使った時間。どんな利益があったかの評価。
・見に行った掲示板の名前、自分が書き込んだ掲示板の名前、件数、興味を持った書き込みの内容。それを読んだことによる利益の評価。
・どこのチャットサイトに行ったか。誰とどのくらいの時間チャットしたか。どんな内容だったか。自分にとっての利益の評価。
・オンラインゲームの開始時刻と終了時刻、その内容。自分の感情。自分にとっての利益の評価。
・検索サイトを使って情報を収集したなら、検索した内容、使った時間、それが役に立ったかどうかの評価。

これらが記録されたら、それを整理してみる。
どの活動にどれだけ時間を使ったか、どんな利益があったかまとめる。

(2)失った時間の検討
もしインターネットを使っていなかったら、何に時間を使っていたか、あるいは何に時間を使いたいかを考える。
今やりたいことがないからインターネットに接続してしまうという場合、かつての自分の趣味や人生の目標などを思い出し、ネットへ接続した時間を活用できないか考えてみる。
考えたことを、ノートなどに記載する。

(3)目標の設定
(1)(2)の結果を見ながら、今週の接続時間の目標を決める。なるべく無理のない目標にする。
例えば週に70時間アクセスしていた人ならば50時間に減らすなど。
実際のアクセスの際には、その接続でやることと時間を決め、それが終わったらすぐに接続をきるよう努力する。
やるべき項目を付箋紙に書き(○○へ書き込み、△△へメールを書くなど)、画面の横にでも貼っておくと接続を切りやすい。

(4)引き続き、状況の把握
 (1)で行ったインターネットでの活動内容の記録を続ける。そして目標を達成できたかどうか評価し、再度目標を立てる。

(5)他人への協力の依頼
インターネットに理解があり、インターネット依存症のこともある程度知っている友人や知人を見つけ、協力を依頼する。
自分の現状や目標を説明し、目標の達成状況を報告し、励ましや叱咤をもらう。
協力を依頼できる友人や知人が見つからない場合、ネットで見るけることも可能かもしれない。理解してくれそうな管理者がいる掲示板に書き込んだり、自分のサイトの訪問者や信頼できるメールフレンドに協力を依頼しても良いかもしれない。

(6)他人への協力
だれかがインターネット依存症に悩み、克服しようとしていたら、その人の活動を励ますなどして協力する。
それが自分自身の回復への気持ちの維持につながるし、戒めにもなる。

(7)健全なアクセス状態の維持
アクセスする目的や時間をあらかじめ決めておき、それ以上のアクセスはしない。
その状態を維持する。
投稿日:2017-09-10
返信 10
若者教育支援センターさん
花さんへ削除
■家庭のルール(参考例)

【マナー】
相手の気持ち、都合を考えて行動することは大切です。
利用して良い場所、時間帯、状況など、して良いことといけないことをきちんと判断できるようなルールを作りましょう。

①公共施設(図書館、電車、病院、店舗)などでの  利用はしない
②相手の迷惑にならないように使用時間を決める
③歩きながらの利用はしない
④食事中にメールをしない


【時間管理】
ケータイ・スマホを利用して良い時間、利用制限時間などを決め計画性のある生活を送るようにしましょう。
使用時間を考えればおのずと計画性のある行動ができるようになります。

① 21時以降は電源を切る
②自分の部屋にケータイ・スマホを持ち込まない


【金銭感覚】
利用限度額を超えなければよい、無料だからよいのではなく、利用時間を決めて使用すること。
毎月支払い明細を見て利用内容をふり返り、携帯電話やスマホの利用方法や目的に対しての話し合いをして意識を高めましょう。

①有料サイト契約はその都度親の了解を得る (ダウンロードなど)
②毎月の携帯電話の利用料金明細を必ず親子で 確認する
③有料アプリを入れたり、課金したりする場合は、 必ず親の了解を得る


【コミュニケーション】
インターネットを通じてコミュニケーションを取ることができますが、文字だけで相手に気持ちを伝えることは、意外と難しいものです。
常に受け取る側の気持ちを考えなければいけません。

①本当に大切なことは、ケータイ・スマホを通して ではなく会って伝える
②メールやメッセージは読む人の立場になって 読み返してから送る
③うわさ話など自分が言われたら嫌だと思うことは 書かない ※SNS・グループでのトークの書き込みも同様


【法律】
日本では、小中学校の単元で法律を学ぶ単元はありません。常日頃からニュース等を見て、子供と一緒に話し合う機会を持つようにしましょう。
何がいけないのか、誰にどんな迷惑がかかるのか、どんな責任を負うのか、自覚を持たせることが必要です。

①ツイッターやフェイスブックなどへの無責任な 投稿は社会に多大な被害を引き起こし、損害賠償 請求される可能性があるので絶対しない
②誹謗中傷の書き込みをしない
③大げさな表現、根拠のない情報の配信はしない
③自転車を運転しながらの携帯電話の使用は禁止
④著作権を守り、違法なダウンロードをしない


【役割・責任】
子供たちが本来やらなければならないことが(宿題、手伝いなど)ケータイ・スマホ利用によっておろそかになってしまうことがあります。
自分の責任を果たしてこそ権利を有する意味を理解させましょう。

①勉強中は携帯を触らない
②やるべきことを優先する


【自己防衛】
外敵から身を守ることも大切ですが、攻撃されるような言動をつつしむことも重要です。
情報配信の危険と責任を理解させましょう。

①WEB(ネット)上に個人情報(名前・住所・ 電話番号・写真など、本人が特定されてしまう 情報)を書き込みしない
②フィルタリング契約をする
③ウィルス対策ソフトを入れる
④IDやパスワードを安易に人に教えない


【家庭ルールを守れなかったとき(メタルール) 】
間違いを起こしたからといって直ぐにケータイ・スマホを取り上げてしまうルールを設けると子どもは問題を隠そうとします。問題は時間が経過すればするほど大きくなる可能性が高まります。守れなかったからといって、すぐにケータイ・スマホの使用を禁止するのではなく、事態が大きくなる前に、親が子どもに自問自答する機会を与えてみてはいかがでしょうか?

①ルールを守れなかった時、何が悪かったのか 家族で話し合う。
②それでも守れなかった時○○日間利用禁止
③利用禁止を繰り返した時は契約を休止をする(最終手段)

投稿日:2017-09-10
返信 11
若者教育支援センターさん
花さんへ削除
通信制高校は最終的に自分で決めたとのこと。
これはとても良い選択です。
途中、親がきっかけを作ってあげて、でも最終決断を本人にさせることで、「自分で決めた」という意識が芽生えます。

これは進路に限らず、先に説明した「家庭のルール」も同様。
最終的に「自分で決める」ように進めてください。
投稿日:2017-09-10
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