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お悩みNO.368
独り、また、独りさん
やっぱ、たかが公務員削除
お久しぶり?です。中学に上がり忙しい中悩みがあります。聞いてくれるとありがたいです。
高校はもちろんいいところに行きたいわけで、中学で天才になれないならわずかでも生活面での評価を少しでもあげるため、一学年委員の委員長を自ら手をあげました。ただ、私は少し忘れ物があったり、同じ学年委員の友達が授業中寝ていたりするので叱ると相手がつっかかってくるので少し言い返したつもりでも、反抗期か性格かわかりませんが、自分の口が悪く、喧嘩をしているように見られます。
自分はその子と仲良くしたいのですが、私の捻くれた性格のせいで、自分でも相手が傷つくようなことをわかってて言ってしまいます。直したいけど直せません。
そこは自分でどうにかしようと考えてるのですが、問題はここからです。
今日の委員会で一学年委員だけが集まり、私達四人と先生で、教室に集まり先月と今月のことについて話し合っていました。話し合いが終わり、学年委員担当の先生が、思い出したように言います。
7月の30日と31日で、一泊二日のいじめ防止を考える市のキャンペーンに一二年生で学年委員から1人ずつ出なくてはならないものでした。私は本心ではとても行きたかったです。これから生徒会にもなりたいし、受験でも使えるかもしれない、何より、それで少しでもいじめがなくなってくれれば、素敵じゃん、と、以前から私の周りでも裏で友達の悪口を言ってる子などよく聞きますし、いやなきでしかなかったので、周りの子にしっかりいけないことだと伝えてあげたかったんです。先生は、この四人の中で、行かせたいと思える人はいますか?そう聞いてきました。他の2人がそこは学級いいんでしょ!そう言います。まだ私は行きたいと言ってませんでした。ですが先生は、
この人には任せられないですねぇ…ね、先生が言いたいことわかるでしょ?
だってあなた忘れ物はするし、◯◯君といつも喧嘩っぽいし、こんなのが学級委員ってのも怪しいのよねぇ
行きたいだけじゃダメなのよ〜…そうでしょ?
ジッと見られたその目からそんなことありませんと反抗できるわけもなく、ただ少し笑って、心の中では日々の自分が悔しくて泣きそうでした。もちろん、喧嘩していると言われてる友達もいつも落ち着きがないのであんまり行かせられない、と、そしたら行けるのは2組の2人だけです。
悔しいのは、本当のことを言われたからだと聞きます。でも、相手のことを絶対に認めたくなく、負けた気がして、常に上にいたいけど、その努力は無いのかゴミのようで、まだ2組の人が行くとも決まってないけど、先が怖くて泣いてばかりで。
何もわかってない一部は器の小さい人間ばかりだと言われる公務員に、先生に、大人に腹が立ちました。
なんとか友達に言っといて休めば、その先生の評価下がらないか、とか、ボックスに文字を切り出した筆記がわからないようにする、とか、遺書残して自殺でもすれば、その先生は罪悪感とか、退職したりとかしてくんないかなとか、放課後に起こったことなのに、遅れて行った部活中に考えていました。
でも自殺なんてする勇気ないし、ましてや、したら天が叱ると聞いたことがあったのでそんなことはしません。
本当に心が狭いのは自分の方だと思います。でも、先生のあのいい方にはイラつきました。先生は前から私のことをあまり気にくわないようにも所々で感じています。嫌いで憎くて、幸せだった時間は一瞬で冷めました。
明日は学校に行きたくないけど、それを親は許しません。他の先生に言える勇気もなく、ただどうこの苛立ちをスッキリ相手に仕返しできるかばかりで、自分って本当クズだと思います。
投稿日:2018-05-07
返信 1
若者教育支援センターさん
独り、また、独りさんへ削除
拝読しました。
まず友だちのと件。

「自分はその子と仲良くしたいのですが、私の捻くれた性格のせいで、自分でも相手が傷つくようなことをわかってて言ってしまいます。直したいけど直せません」
・・・とのこと。

他者と仲良くしたい場合はコミュニケーション力が求められます。
この掲示板に書き込みをいただくほとんどの方にお伝えしているコミュニケーション方法を以下に紹介しますね。
参考にしてください。
投稿日:2018-05-08
返信 2
若者教育支援センターさん
独り、また、独りさんへ削除
「コミュニケーション~①聴く」

■信頼関係の構築
カウンセリングの領域では、
カウンセラーとクライアントの信頼関係の構築を深めることが絶対条件と言われます。
(専門的には、信頼関係を“ラポール関係”と言います)

相手との信頼関係の構築を図り、
さらに深めていくためには円滑なコミュニケーションが大切です。
ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすれば良いのでしょう。

■「聴き方」
みなさんは、「聴き方」を意識しながら相手の話を聴いたことがありますか。
「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが
「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。
しかし、円滑なコミュニケーションを図る上では、
この「聴き方」が特に重要となります。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。
物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、
言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、
「心」の文字が入っている「聴く」です。

しかも、文字を分解すると「耳」の右側には「十」「四」「心」となります。
「14の心」とは……
諸説ありますが、以下のようなことが言われているそうです。

・「14の心で聴く」(仏教)
仏教の、八正道(はっしょうどう)と、六道(ろくどう)を足した数(8+6=14)
様々な視点から聴いてあげましょうということ。

・「14の心で聴く」(年齢)
14歳の時の心で聴く…………つまり、純粋な気持ちで聴きましょうということ。

話が冒頭から逸れてしまいました(汗)。

要するに、相手を受け入れて相手の話に耳と心を傾けることを意味します。
「四」の向きを変えて、縦にすると「目」にも見えます。
そして、「十」を「プラス」と捉えれば……
「耳」だけではなく、「目」と「心」でも聴きましょう……とも言えますね。
これを専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは……
「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と
「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。

■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。
しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。
相手の話しに意見を割り込まず、まずは黙って聴いてあげます。
黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係はさらに強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。
1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすか……という実験結果から出された法則です。

話の内容などの「言語情報=7%」、
口調や話の早さなどの「聴覚情報=38%」、
あいづちやうなずきなど、見た目などの「視覚情報=55%」
の割合であったという実験結果があります。

人は話の内容などよりも、話をしている際の態度や姿勢
……の方が影響力は大きいのです。

「ういなずく」には、話しの内容により大きくうなずいたり、
小刻みにうなずいたりする聴き方によって信頼関係を深めていく方法があります。

大きくうなずくときは
「なるほどねぇ~」という意味があり、
小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味をもちます。
それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。

3.思いを引き出す
「それ、おもしろそうだからもっと聴かせてよ」
「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」
「それについて、君のほうでも何か言いたいことがありそうだね」
「君にとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」などのように
ひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。

■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイント
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。
会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。
そして、相手は
「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」
となります。

ただし相手が意見を求めている場合は、
繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。
相手から何かを質問をされている場合に、
その質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます(笑)。
その際は、はっきりと自分としての回答をしてあげると良いでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると、
会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。

例えば、相手が悩みを打ち明けたとします。
悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。
それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに……。

その際に、最後まで聴いて、
それをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)を行うと、
時間が掛かる作業ですし、余計に混乱が生じます。
その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちをくむ
「それは嬉しかったね」
「それは悔しいね」
「それは腹が立つよね」

こんなふうに相手の心の中の気持ちを
こちらの言葉として伝えることで、
相手は安心した気持ちで話しを出来ます。

高級クラブに高いお金を払ってまで、
サラリーマンが通うのは、
高級クラブのママさんたちは
この「気持ちをくむ」など、聴き方に長けているからなのです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
聴くとは、愛することである
長田弘(詩人)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
投稿日:2018-05-08
返信 3
若者教育支援センターさん
独り、また、独りさんへ削除
「コミュニケーション~②伝える」

■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには
相手に「何を伝えたか」ではなく、「何が伝わったか」が大切です。

そのためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくてもわかるだろう」
「恥ずかしくてこんなことは言えない」

まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。
それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。

コミュニケーションをはずす人は、
往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」
になってしまっているケースが多いです。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。
相手の行為や人格を非難・否定せず、事実を述べる伝え方です。

例えば、あなたがリビングで読書をしているときに、
家族の誰かがリビングに来て、大きな音でテレビを観始めたとしましょう。

静かな状態でゆっくり読書をしたいのにテレビの音が気になって集中できません。
ついつい、感情のままに
「うるさい!」
「ボリュームを抑えろ!」
「別の部屋に行け!」
と思ってしまうケースはないでしょうか。

これは主語が「あなた=YOU」になっています。
「“あなたが”うるさい!」
「“あなたが” ボリュームを抑えろ!」
「“あなたが”別の部屋に行け!」

こちらの思いを正確に伝え、
相手とのコミュニケーションもはずさない方法は
主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「あなたが急に大きな音でテレビを観ることによって、
私は集中して読書ができなくて
困っているんだよ」

これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動 → あなたが急に大きな音でテレビを観ることによって
影響 → 私は集中して読書ができなくて
感情 → 困っているんだよ

でも、その後に「だから、あなたはこうしなさい」
と言ってしまうと、せっかくの「Iメッセージ」が
その瞬間に「YOUメッセージ」になってしまいますので注意が必要です。

「Iメッセージ」で思いを伝えると
相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多い
……と言われています。

■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、
相手の考えを聴くと
いうのはコミュニケーション(会話)の基本です。

しかし、いくら「Iメッセージ」を活用して伝えても、
「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、
しつこく何度も同じメッセージを発することになります。

これは「審判的表現」と言い、
圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。
これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。

相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて
相手は安心して、自ら変わることができるのです。

また、相手の立場を理解することで、
こちらの心にも変化が現れることもあり、
他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」
が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手をわかろうとせよ”です。

コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。
いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてつらいものです。

だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、
「聴き方」や「伝え方」を意識して
相手とのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
伝えることをあきらめちゃいけない。聞く気持ちがある人には、必ず伝わるから。
木藤亜也(脊髄小脳変性症患者)「1リットルの涙」著者
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
投稿日:2018-05-08
返信 4
若者教育支援センターさん
独り、また、独りさんへ削除
「コミュニケーション③~アサーション・トレーニング」

「アサーション・トレーニング」により、自分も相手も大切にする自己表現法「アサーション」を身につけることができます。
これにより、自分の気持ちを制限することなく、お互いを尊重しながら自己表現し、うまくコミュニケーションをとることができれば、対人関係の悩みが解消されることでしょう。
以下「アサーション・トレーニング」について解説していきます。

1.アサーション・トレーニングとは?
自分と相手、双方を大切にしながら自己表現を行うコミュニケーションスキル「アサーション」。
このアサーションを身につけるためのトレーニングが「アサーション・トレーニング」です。
アサーションの自己表現は大きく3つのタイプに分けられます。

【ノン・アサーティブ(非主張型)】
自分よりも相手を優先し、自分を後回しにするタイプ。
ドラえもんでいえば、のび太君のようなタイプです。
自分の意見を表現しなかったり、しそこなってしまったりします。
自己肯定感が低く、相手の気持ちや態度を考えてしまうために自己主張できずに、自分のことを分かってもらえないという気持ちが残ったり、後で言い訳をしてしまうタイプです。

【アグレッシブ(攻撃型)】
相手よりも自分の意見を優先するタイプ。
ドラえもんでいえばジャイアンのようなタイプです。
自分の意見ははっきりと伝えるのですが、相手の気持ちを無視し、考えを押し付けたりします。
自分が一番という思いが強く勝つことにこだわり、攻撃的自己表現で自分勝手な行動をしたり、自分が優位になるように相手を操作しようとします。

【アサーティブ(攻撃型と非主張型の黄金率)】
自分の気持ちを正直に表現でき、相手の意見も大切にするタイプ。
ドラえもんでいうと、しずかちゃんのようなタイプです。
その場にふさわしい表現で率直に自分の意見をいうことができます。
時には意見がぶつかることも踏まえていて、お互いに意見を出し合い、最終的に双方の納得のいく結論を出そうとする理想的なタイプです。

【タイプの違いによる自己表現の例】
行列に並んでいて自分の前に横入りされた時、
①ムッとして内心腹は立つが、相手には何も言わない。(ノン・アサーティブ)
②割り込みしたことに対して怒り、列から外れるように言う。(アグレッシブ)
③先に並んでいたことを伝え、後ろに並ぶよう丁寧に頼む。(アサーティブ)

アサーション・トレーニングとは、上記③のように自分と相手、両方を大切にした自己表現を身につけるトレーニングです。
相手の意見を尊重しながら、その場にふさわしい表現方法で自分の気持ちや考えなどを正直に伝えられるようになるコミュニケーションスキルを養います。

2.アサーション・トレーニングの必要性
自分と相手の両方を尊重することは、時に心の葛藤を起こすこともあります。
アサーション・トレーニングは、多くのカウンセリング経験を持つトレーナーが担当します。
対人関係や苦手な相手とのコミュニケーションなど個人が抱える問題について、ひとつの正解を求めるのではなく、ひとりひとりが自分なりのアサーションを習得していくことを目指します。
アサーションは、相手を自分の思う考えに導くよう操作したり、無理にイエスを言わせようとするものではありません。
お互いがそれぞれ自分の気持ちを率直に表現しながら、より良い関係を作っていくことが目的です。
アサーションができるようになれば問題なく物事が進むようになり、人間関係の改善も見られるようになるでしょう。
しかし、それが短期的なものであれば無理に自己表現を行うことでストレスが溜まったり、精神状態が悪化するなどの恐れもあります。
アサーションの達成感とは逆に、気づかぬうちにストレスを溜めてしまわないようにトレーニングにより自然に身についていくことが必要です。

【ビジネスシーンでの必要性】
「職場の風通しが悪くては生産性が上がらない」これはビジネスにおいてのコミュニケーションの重要性を物語っています。
さまざまな人間が集まるビジネスシーンでは、年齢や立場、考え方や性格の違う人々との間で良好な人間関係を築いていくことが求められます。
ストレスは、人によってその原因も違えば感じ方も違います。
中でも人間関係のストレスは厄介で、なかなか解決に向かうことができません。
毎日職場で顔を合わせる相手との関係であれば、かなり深刻な問題です。
社訓などで個人を尊重することを前提としていても、立場上イエスマンになってしまったり、「ノー」と言えないことで「うつ」になってしまっては、自分を守ることができません。
会社としても、有能な人材を失うことにもなりかねません。
従来から管理者研修においてコミュニケーションは必須です。
アサーションにおける自他尊重の自己表現を身につけ、実践できることがビジネスの成功につながることは明らかです。

【日常生活での必要性】
苦手な人とのコミュニケーションは、多くの人の悩みです。
誰にでも苦手な人というのはいるものです。
出来るだけ関わらないようにしたいのが本音ですが、実際はそうはいかない場合も多いものです。
アサーション・トレーニングでは、苦手な人とでも良好な関係を築くことができるようになるヒントや技法を習得することができます。
私たちは知らず知らずのうちに自己防衛反応が働き、そのつもりがなくても苦手な相手に感情的な態度をとってしまったり、言いたいことをうまく表現できずに苦労しています。
不思議なもので自分が苦手だと思っている相手も、自分のことを苦手と思っていたということがよくあります。
言ってみれば、それはお互いにうまくコミュニケーションをとりたいという心理の表れともいえます。
アサーション・トレーニングを学び、自己分析することで自分のコミュニケーションパターンが分かり、考え方の方向転換ができるようになるでしょう。
上手なコミュニケーションにより苦手な人たちとの関係がよくなれば、心の負担が軽くなります。

3.アサーション・トレーニングの効果
【ビジネスにおける効果】
サービス業を中心として人と関わる職業のビジネスパーソンは、顧客の要望を聞き入れることが優先となり、結果的に自己犠牲を伴い「燃え尽き症候群」になりやすいと言われています。
熱心に仕事に取り組んでいた人が、ある時から急に意欲がなくなり無気力状態になってしまう。
そうならないためにも、たとえ顧客であっても自分の意思を伝えることが大切です。
無理な依頼をされた時、「そのスケジュールでは難しい」「こういう方法ではいかがでしょうか」など、相手の意見も尊重しながら話し合うことで双方に良い状況を作り出すことが出来ます。これが、アサーションの効果です。

【友人間における効果】
いつも待ち合わせに遅れてくる友人と旅行に行くことになりました。
当日、その友人は30分以上も遅れてやってきて「ごめんね!」と謝りました。
あなたはどんな返答をするでしょうか?
「なんとも思ってないよ」「私も遅れてきたから大丈夫」など、その場を取りつくろうために不満な気持がありながらも適当に済ませてしまったら、旅行の間ずっとモヤモヤした気持ちが残ります。

いつも遅れてくるということは、あなたなら許してくれるという甘えがあるのではないでしょうか。
本当は不満に思っていることを上手に伝えれば、友人の考えや行動も変わるかもしれません。
謝っている友人のことも尊重しながら、自分の気持ちを伝えるにはどのような言い方がよいでしょうか?
「遅れてきたのには理由があるのだろうけど(相手の気持ち優先)、待っている気持ちを考えてくれるなら、次からは約束を守ってほしい(自分の気持ち表現)」などと率直に伝えてみましょう。

結果、お互いに気持ちが通じ合い、これまでより良い関係を築くことができればアサーションの効果があったといえるでしょう。
「親しき中にも礼儀あり」という言葉があります。
友人、親子、夫婦、恋人などの日常の会話を思い出してみて、「あの時はこうすべきだった」「こんな風に言えればお互いを尊重できた」など、まずは身近なところからアサーションを活用してみてはいかがでしょうか。

4.アサーション・トレーニングの実践例
【上司からの無理な依頼を上手に断りたい】
ビジネスの現場で上司からの仕事依頼は、手一杯の仕事を抱えていても断りにくいものです。
自己主張できるタイプの社員であれば問題ないことでも、口下手で自分の意思を伝えることが苦手なタイプの社員には深刻な問題となります。
かといって、どんな仕事も引き受けていては、実質的な負担も心の負担も溜まる一方です。
「悪いけど、すぐに急ぎの書類を作成してくれないだろうか」という上司の依頼を断りたいとき、どのように返答すればよいでしょうか?
例①「はい、わかりました。」と仕方なく引き受けてしまう
例②「今はちょっと忙しいので…」と言いにくそうに断る
例③「それは、私の担当ではないので」と言って断る

②と③は断ってはいますが、あまり良い返答ではないようです。
返事のしかたで相手の受けるあなたの印象はずいぶん異なります。
いつも引き受けていれば、少し無理をしても引き受けてくれると思われるでしょう。
はっきりと断れば、できないということは伝わりますが、このような断り方では印象はよくありません。
アサーションは、自分も相手も尊重するコミュニケーションです。
この場合は「今は○○の書類を作成していて時間がとれません。
終わり次第取り掛かれますが、それでよろしいですか?」と自分の状況を説明し、こうであれば出来ると提案する方法が望ましいでしょう。

上司は早急に必要であればほかの人に依頼するでしょうし、少し待ってもあなたに依頼したいと思えばそうするでしょう。
この返答により、自分の気持ちを伝えることができたので、次からは上司の対応も少し違ってくるかもしれません。

【人に褒められたときの対応のしかた】
人に褒められることは嬉しいことです。
でも、その場に同期の社員がいたり、同じ仕事をして自分だけが褒められたりすると、恥ずかしかったり、返答に困ったりする場合もあります。
そんなとき、どんな対応のしかたがよいでしょうか。

【褒めてくれた相手と周りの人を尊重しながら、自分の意思を素直に告げる方法】
まずは、褒められたことに対し、素直に「ありがとうございます」と答えるのがよいでしょう。
その上で「みんなの協力のおかげです」と付け加えたり、「ご指導のおかげです」や「また頑張ります!」など、自分も周りの人も気持ちがよくなる返事ができるとよいでしょう。
アサーション・トレーニングによって、場面ごとの表現のしかたについてイメージトレーニングができれば、自然に表現できるようになるでしょう。

5.アサーション・トレーニング実施時のポイント
アサーションの基本は自他尊重の自己表現です。
その心構えが4つあります。

・思いを率直に表現すること
・相手に対して誠実であること
・自分と相手が対等であること
・表現することは自己責任であること

なぜ自己表現することが難しいのか。
まずは自分の感情と向き合い、受け入れることが重要です。
苦しんでしまうのは、感情の矛盾があるからです。
「本当は断りたいのに引き受けてしまう」「本当は怒っているのに相手に伝えられない」そんなモヤモヤを取り除くためには、適度に表現することが重要です。
それにより、自分の感情と行動が一致し、矛盾から解放されます。

私(I=アイ)を主語として伝えること。
まず自己を表現し、対等な相手に対して誠実であり、相手を尊重すること。
自分の責任において、自信をもって会話するのです。
「あなたはいつも自分勝手な行動ばかりするので困る」
Iメッセージにすると… 「私はあなたが協力してくれたら、もっと良い仕事ができると思う」
「あなたはいつも自分の話ばかりで聞く耳を持たない」
Iメッセージにすると… 「私はあなたに聞いてほしい話がたくさんあるから、時には聞いてほしい」
主語を「あなたは」から「私は」にすることで相手を責めるような表現でなく、自分はこう思っているからこうしてほしいという表現になります。
答えはひとつではありません。
アサーション・トレーニングを繰り返すことで、その場に応じて自然な対応ができるようなります。

6.アサーション・トレーニングの参考書籍
■改訂版 アサーション・トレーニング ―さわやかな〈自己表現〉のために
平木 典子 (著)
・日本にアサーション・トレーニングを初めて紹介し、依頼その普及のために第一線で活躍されてきた平木典子先生による決定版といえる一冊です。

■アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法 (講談社現代新書) 新書
平木 典子 (著)
・第一人者が語るわかりやすい入門書です。コミュニケーションがうまくいかないときや人間関係が難しいとき、「アサーション」を理解すると、関わりを建設的に変えることができます。

■マンガでやさしくわかるアサーション 単行本
平木 典子 (著), 星井 博文 (その他), サノ マリナ (その他)
心理療法としても、日常のコミュニケーションスキルとしても必要にされているアサーション。
第一人者として活躍する著者によるわかりやすい解説とストーリーマンガのサンドイッチ形式でアサーションの基礎を楽しく学べる一冊です。
投稿日:2018-05-08
返信 5
若者教育支援センターさん
独り、また、独りさんへ削除
また、コミュニケーションには質問力も求められます。
投稿日:2018-05-08
返信 6
若者教育支援センターさん
独り、また、独りさんへ削除
「コミュニケーション④~「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」

質問する時は「オープンクエスチョン」と「「クローズドクエスチョン」をうまく組み合わせること。

これは質問方法の代表的な分類です。
相手が「はい、いいえ」または「AかBか」の択一で答えられるような、回答範囲を限定した質問の仕方をクローズドクエスチョンといいます。
これに対し、「どう思うか?」などのように、制約を設けず相手に自由に答えさせるような質問のしかたをオープンクエスチョンといいます。

クローズド・クエスチョンは、相手の考えや事実を明確にしたい場面などで有効とされ、オープン・クエスチョンは、相手からより多くの情報を引き出したい場面で有効とされるといわれています。

例えば「昨日京都に行ってきたんだ」に対し、「楽しかった?」「1人で?」「仕事?」などという質問はクローズドクエスチョン。

「どうして?」「どうだった?」などはオープンクエスチョンといえます。

話題を展開させたり思考を深めたりするためには、この両方をうまく組み合わせていく必要があるのです。

答えがあまり出てこない場合には答えやすい「クローズドクエスチョン」から入り、徐々に「オープンクエスチョン」に展開していくといいでしょう。
投稿日:2018-05-08
返信 7
若者教育支援センターさん
独り、また、独りさんへ削除
さて、次に先生の対応に関してです。
先生に対して苛立ちを感じているのですね。

その先生はきっとプライドの高い方なのでしょう。
プライドが高いのは決して悪いことではありませんが、時として、言葉がナイフのように心に刺さってしまう危険性もあります。

このような方に対する対処法を以下にまとめましたので参考にしてください。
投稿日:2018-05-08
返信 8
若者教育支援センターさん
独り、また、独りさんへ削除
「プライドが高い人への対処法」

普段、社会で生活していると様々な人とお付き合いする必要があります。
気の合う人ばかり選ぶことができれば良いのですが、なかなかそうはいきませんよね。

中には嫌な人や苦手な人もいると思います。
そんな嫌な人の中でも、多いのがプライドが高い人ではないでしょうか?

自分の自慢ばかりで、いつも上から目線でものを言われるのは、気持ちの良いものではないですよね。
このような人たちはなぜプライドが高いのでしょうか?
そして、どのようにしたら上手に付き合うことができるのでしょうか?

ここではプライドが高い人の心理と特徴、そして、上手な付き合い方をお伝えします。
プライドが高い人の心理を理解する前に、そもそもプライドってどういうものなのかからおさらいしましょう。

日本語で「プライドを持つ」と言った場合、「自分に誇りを持ち、人に媚びずに自分を貫き通す」といった感じの良い意味で使われることが多いですね。

しかし、元々英語の「pride」という言葉の意味は「自慢、高慢、うぬぼれ、傲慢」といった悪い意味の言葉です。
日本語で使う時のような良い意味は、含まれてない言葉なのです。
プライドが高い人というのは、もしかするとプライドが高いことは良いことだと、勘違いしているのかもしれませんね。

では、なぜ人はプライドが高くなってしまうのでしょうか?
プライドが高い人の心理は、実はとても単純です。

このような人たちは、全くと言って良いほど自分に自信が無いのです!
いったいなぜ自信が無いのでしょうか?

プライドが高い人が常に欲しいものは、例えば次のようなものです。
・権威や影響力が欲しい
・権威や影響力のある地位につき、グループの中での自分の立場を確立することを望む
・人と比較して安心したい
・人と比較して、自分が優れた者であることを確認して、安心したり、周りに自分の価値を認めさせる
・人からの信頼が欲しい
・人から良く見られることで、自分の価値を保証したり、自分の立場を安定させたい

欲しがっているという事は、今現在それを持っていないということです。
プライドが高い人は、自信満々に見えますが、実は自分に自信がありません。
傲慢な態度は、自分の立場を無理に持ち上げて、自分に自信を持ちたいからなのです。

例えば身近にいるプライドが高い人を想像してみてください。
そういう人たちは、今までそれほど大きな実績が無かったり、友達が少なそうな人ではないでしょうか?

逆に大きな実績がある人や、たくさんの仲間に囲まれている人には、プライドが高い人が少ないのではないでしょうか?
そういう人たちは、「自分には十分な能力があって、人から信頼されるに足る人間だ」という自信が既にあるため、無理に自分を持ち上げる必要がありません。
だからプライドを持つ必要が無いのです。

では、なぜプライドが高い人は、なぜ自分に自信が持てなかったのでしょうか?
プライドが高い人に共通するのは、それまでの人生、特に子どもの頃に大きな原因があります。
幼少期から思春期に次のような経験をしている人は、プライドが高くなる可能性があります。
・両親が厳しく、あまり褒められたことがない
・いじめにあった経験がある
・勉強や受験で良い結果を残さないと認めてもらえなかった
・恋愛で傷ついた経験がある

これはほんの一例です。
あまり評価されない子ども時代を過ごしていたり、恥をかいて傷ついた経験などが大きく影響します。

プライドが高い人は、実は寂しくて心に傷を持っている人が多いのです。
このような心理を理解していると、プライドが高い人と上手に付き合うことができます。

今度はプライドが高い人との上手な付き合い方を見ていきましょう!

プライドが高い人と上手に付き合うコツは、ズバリおだてることです。

基本的に自信のない人なので、批判や意見をすると、不安を感じさせてより傲慢な態度にさせたり、怒らせたりしてしまうため逆効果です。
逆におだててあげると、安心して自信を深めるため、謙虚な態度に変わって付き合いやすくなります。
とは言え、ずっとおだててばかりではいられません。
たまには意見を言う必要も出てくると思います。
しかし、プライドの高い人に意見を言うのは、とても難しいものです。

そんな時には、少し忍耐が必要ですが、次のように段階を踏むのが効果的です。
・鼻を折らない
・褒めてあげる
・改善して欲しいことを伝える

すぐに意見を言おうとしても、難しいため普段から信頼関係を作っておくことが重要です。

具体的にどうすれば良いのか、順番に説明しますね!

【鼻を折らない】
プライドの高い人は、普段から自慢話や自分の武勇伝を話したり、他人に対して上から目線の話し方をしたりします。
そういった時に、無視したり、批判したりせず「へぇ~凄いですね!」といった感じで、ちゃんと話を聞いてあげましょう。
こうして話を聞いてもらうことで、自分は他人からよく見られていると感じて安心するため、信頼関係が築きやすくなります。
ポイントは「あっ、そうですか」と聞き流すのではなく、ちゃんと話を聞いてあげることです。
プライドの高い人は自分の話を聞き流されることが多いため、ちゃんと話を聞いてくれる人に対して、とても親近感を感じるからです。

【褒めてあげる】
プライドの高い人は、何かがあれば褒めてあげましょう!
仕事で何か成果を出した時や、自分に何かをしてくれた時などに、「本当に凄いですね!」とか「あなたが助けてくれなければ、大変でした!」というように積極的に褒めてあげてください。
自信のない人にとって、評価や信頼は一番嬉しいものなので、信頼を築くために非常に効果的です。

【改善して欲しいことを伝える】
十分に信頼ができたら、ここで初めて改善して欲しい事や、変わって欲しいことなどを意見します。
ただし、この時も、まず最初に普段の働きへの感謝や賞賛を伝えてからにしてください。
意見したい事の3倍は褒めて励ましてあげてください。
プライドが高い人と上手に付き合うのは、かなり忍耐が必要ですが、普段からしっかりと信頼関係ができていれば、ちゃんと話を聞いてくれます。
おだてると更に調子に乗って、不愉快な気持ちにさせられる時もありますが、うまくツボを押さえるとちゃんと話を聞いてくれるようになります。

■まとめ
プライドが高い人は、評価されたり、承認されたりすることが少ない人生を送ってきた、実はとても自信の無い人です。
本人は決して認めませんが、少なからず心が傷ついた経験を持っている人なので、自信が持てるように褒めたり感謝を伝えることがとても重要です。

私の身近にもプライドが高い友人も何人かいます。
そういう人には、常に感謝と励ましを伝えることを心がけています。
この普段からの感謝と励ましがあると、何か意見したい時に、上手に伝えることができていると思います。

プライドが高い人は上手におだてて、良い関係を築いてくださいね!
投稿日:2018-05-08
返信 9
独り、また、独りさん
若者教育支援センター削除
返答ありがとうこざいます!私もプライドの高い人や友達のことをもう少し理解し、いろいろな目線から考えるべきでした!ありがとうございました!
投稿日:2018-05-08
返信 10
若者教育支援センターさん
独り、また、独りさんへ削除
プライドの高い人って一見、とっつきにくいですが、対処法さえ理解していると案外付き合いやすかったりしますよ。
色んな目線で考えることができるということは結果的に自分を高めることにもつながりますので是非とも実践してみてください。
投稿日:2018-05-09
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