男兄弟を持つ父親です。
自身の経験からイジメは誰でも起こりうる、という考えで小学1年生に入学してからイジメ対策を地味にはじめました。
まずスポーツ。サッカー、水泳、空手などを習わせて心身ともに強く、の思いからやらせました。
私はその当時から子供たちに言っていたことがります。
「イジメって知ってるな?イジメは悪いよな?もしイジメにあったらお父さん、お母さんに言うんだよ。全然恥ずかしいことじゃないよ」
年に2回ほど言ってました。そんなのないよ、と笑われましたが。
長男小学校3年生のときサッカークラブで下手だったせいかハブられ本人も耐え切れずイジメられてることを告白してきました。
恥ずかしがらずに言ってもらえたことを本当に喜びました。
3年も頑張って通いましたし、シューズもユニフォームも新調したばかりでしたが父親、母親、長男3人で話してクラブを辞めることに。
その代わり別のスポーツをすることを約束。
そのとき言ったのは
「サッカーはあってないのかもしれないな。スポーツもいろいろあるから違う事やってみようよ。団体スポーツより個人スポーツがあってるかも。お父さん昔空手やってたから今度行ってみない?」
渋々受け入れましたが嵌って留学するまで10年以上続けられました。
それ以来イジメ皆無です。
次男が中学校2年生のときのイジメはやはり怖いものがありました。
イジメで自殺するニュースなどもそうですが中学のイジメは質が悪い。
ある日妻から次男がイジメにあってるらしいと話を受けました。
「お母さん、どうやらオレはイジメにあってるらしい」と。
中学と小学のイジメは比べるものではないにしても、より陰湿で根が深いのを経験上知っていましたから、「ついに来たか」が率直の感想です。
そして小学校1年生より続けて言っていた”恥ずかしがらずに話してくれ”を実践してくれました。
それが何より嬉しかった。
イジメの内容は割愛しますが、直接的にイジメるグループ、それを誘導するグループ、そして本丸。調べれば調べるほど陰湿です。
次男も空手をやってましたから私たち親が言ったのは
「本来、空手は素人を殴ってはいけないものなんだが、今度やられたらやり返せ。お前は強いんだから行動しなければ益々図に乗るぞ」
翌日早速行動に移し学校問題。両者の親も呼ばれ洗いざらい話してきました。平謝りでしたね。向こうの親は。
小学生のころ自宅にも泊めてご飯もたくさん振舞ったあの子がまさか自分の息子をイジメるとは。
次に本丸に着手。
イジメをなくすには本丸を潰すしかないと考えた私は、次男に家に行って直接話すよう促しました。向こうはしどろもどろだったようです。
こうしてイジメはなくなったわけですが、その矛先は誘導されていた先の本人へ。
そのイジメは凄惨を極めたといいます。次男が俺なんか可愛いものだったと言うんですからそうなのでしょう。
不思議にイジメられたその相手とは今も友好関係にあります。
もうひとつ、これは子供たちが成長するにつれ話してきたことがあります。
「世界には70億人いて日本には1億2千万人がいるんだけど、とにかく人はたくさんいるよね。
お前たちは教室30人の中だけが世界と思ってはいけないし、同学年でいえば120人、全校生徒で360人、とても小さなコミュニティで生活してるんだよ。
もしイジメられて耐えられないなら学校を代えればいい。これだけ世の中人がいるんだから皆が皆イジメるわけじゃないよ。
学校の他に習い事もしてるだろう?違う学校から来てるだろう?
そこは全く違ったコミュニティだしイジメもないだろう?
教室だけを世界だと考えるなよ」
稚拙ではありますが子供目線で言ってきました。ちょっとしたことですが言い続けたことで相談に乗れる機会も得ました。
子供たちは成人し元気にやってます。
私の経験談がひとりの一助になればと祈っております。