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お悩みNO.681
ノッコンさん
高一情緒不安定削除
中学で一年半不登校、卒業後一年浪人し高校に入学しました。行ったり行かなかったりを繰り返しながら夏まできましたが、急に”学校やめたい、行く意味ない”と言い出しました。今までも似たような事はありましたが、昨日までテストや部活の予定を話していたのにいきなり次の日に”やめたい”と言われ、頭を抱えております。今回は学校を休んで病院に行っていた日なので、他人から何か言われた訳ではなさそうです。
どういった対応をすべきでしょうか。
投稿日:2017-07-19
返信 1
若者教育支援センターさん
ノッコンさんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。
高1のお子さんの「学校をやめたい」という発言に対応を苦慮されているのですね。

まずは、その理由をはっきりさせたいですね。
でも、いきなり尋問のようにアレコレと聞いても真実を話してくれないかもしれません。

話をしてくれるには、「親子のコミュニケーション」の構築により信頼関係の深さが求められます。

この掲示板に書き込みをいただくほとんどの方にまず最初にお伝えしているコミュニケーション方法を以下にご紹介します。
まずはここから実践してみてください。
投稿日:2017-07-20
返信 2
若者教育支援センターさん
ノッコンさんへ削除
「コミュニケ―ション~①聴く」

■信頼関係の構築
カウンセリングの領域では、
カウンセラーとクライアントの信頼関係の構築を深めることが絶対条件といわれます。
(専門的には、信頼関係を“ラポール関係”といいます)

相手との信頼関係の構築を図り、
更に深めていくためには円滑なコミュニケーションが大切です。
ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすればいいのでしょう。


■「聴き方」
みなさんは、「聴き方」を意識しながら相手の話を聴いたことがありますか。
「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが
「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。
しかし、円滑なコミュニケーションを図る上では、
この「聴き方」が特に重要となります。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。
物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、
言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、
「心」の文字が入っている「聴く」です。

しかも、文字を分解すると「耳」の右側には「十」「四」「心」となります。
「14の心」とは…
諸説ありますが、以下のようなことが言われているそうです。

・「14の心で聴く」(仏教)
仏教の、八正道(はっしょうどう)と、六道(ろくどう)を足した数(8+6=14)
様々な視点から聴いてあげましょうということ。

・「14の心で聴く」(年齢)
14歳の時の心で聴く・・・つまり、純粋な気持ちで聴きましょうということ。

話が冒頭から逸れてしまいました。

要するに、相手を受け入れて相手の話しに耳と心を傾けることを意味します。
「四」の向きを変えて、縦にすると「目」もの見えます。
そして、「十」を「プラス」と捉えれば…
「耳」だけではなく、「目」と「心」でも聴きましょう…とも言えますね。
これを専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは…
「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と
「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。


■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。
しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。
相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる聴き方です。
黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。


2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。
1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすか
…という実験結果から出された法則です。

話の内容などの「言語情報=7%」、
口調や話の早さなどの「聴覚情報=38%」、
あいづちやうなずき等、見た目などの「視覚情報=55%」
の割合であったという実験結果があります。

人は話の内容などよりも、話をしている際の態度や姿勢
…の方が影響力は大きいのです。

「ういなずく」には、話しの内容により大きくうなずいたり
小刻みにうなずいたりする聴き方により信頼関係を深めていく方法があります。

大きくうなずくときは
「なるほどねぇ~」と言う意味があり、
小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。
それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。


3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」
「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」
「それについて、君のほうでも何か言いたいことがありそうだね」
「君にとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」等のように
ひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。


■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイント
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。
会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。
そして、相手は
「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」
となります。

ただし相手が意見を求めている場合は
繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。
相手から何かを質問をされている場合に
その質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます(笑)
その際は、はっきりと自分としての回答をしてあげるといいでしょう。


2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると
会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。

例えば、相手が悩みを打ち明けたとします。
悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。
それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに…。

その際に、最後まで聴いて
それをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)をすると
時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。
その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。


3.気持ちを汲む
「それは嬉しかったね」
「それは悔しいね」
「それは腹が立つよね」

こんなふうに相手の心の中の気持ちを
こちらの言葉として伝えることで
相手は安心した気持ちで話しを出来ます。

高級クラブに高いお金を払ってまで、
サラリーマンが通うのは、
高級クラブのママさんたちは
この「気持ちを汲む」等、聴き方に長けているからなのです。
投稿日:2017-07-20
返信 3
若者教育支援センターさん
ノッコンさんへ削除
「コミュニケ―ション~②伝える」

■信頼関係の構築
カウンセリングの領域では、
カウンセラーとクライアントの信頼関係の構築を深めることが絶対条件といわれます。
(専門的には、信頼関係を“ラポール関係”といいます)

相手との信頼関係の構築を図り、
更に深めていくためには円滑なコミュニケーションが大切です。
ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすればいいのでしょう。


■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには
相手に「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が大切です。

そのためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」
「恥ずかしくてこんなことは言えない」

まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。
それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。

コミュニケーションを外す人は、
往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」
になってしまっているケースが多いです。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。
相手の行為や人格を非難・否定せず、事実を述べる伝え方です。

例えば、あなたがリビングで読書をしているときに、
家族の誰かがリビングに来て、大きな音でテレビを見始めたとしましょう。

静かな状態でゆっくり読書をしたいのにテレビが気になって集中できません。
ついつい、感情のままに
「うるさい!」
「ボリュームを抑えろ!」
「別の部屋に行け!」
と思ってしまうケースはないでしょうか。

これは主語が「あなた=YOU」になっています。
「“あなたが”うるさい!」
「“あなたが” ボリュームを抑えろ!」
「“あなたが”別の部屋に行け!」

こちらの思いを正確に伝え、
相手とのコミュニケーションも外さない方法は
主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「あなたが急に大きな音でテレビを見ることによって、
私は集中して読書ができなくて
困っているんだよ」

これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動 → あなたが急に大きな音でテレビを見ることによって
影響 → 私は集中して読書ができなくて
感情 → 困っているんだよ

でも、その後に「だから、あなたはこうしなさい」
と言ってしまうと、せっかくの「Iメッセージ」が
その瞬間に「YOUメッセージ」になってしまいますので注意が必要です。

「Iメッセージ」で思いを伝えると
相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多い
…と言われています。


■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、
相手の考えを聴くと
いうのはコミュニケーション(会話)の基本です。

しかし、いくら「Iメッセージ」を活用して伝えても、
「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、
しつこく何度も同じメッセージを発することになります。

これは「審判的表現」といい、
圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。
これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。

相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて
相手は安心して、自ら変わることができるのです。

また、相手の立場を理解することで、
こちらの心にも変化が現れることもあり、
他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」
が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手を分かろうとせよ”です。

コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。
いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいです。

だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、
「聴き方」や「伝え方」を意識して
相手とのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。
投稿日:2017-07-20
返信 4
若者教育支援センターさん
ノッコンさんへ削除
いかがでしょう。
全部ではなくても結構ですので、出来そうなことから始めてみてください。

まずは「聴く(傾聴)」です。

その際に「学校をやめるなんて許しません」とは「学校をやめたいならやめてもいいよ」などの結論めいたことを親の方から言わないことが重要です。
投稿日:2017-07-20
返信 5
ノッコンさん
ありがとうございます削除
ありがとうございます。
傾聴は参考になりました。
聴くようにはしていたのですが、実際はしっかり聴いていなかったのかなと反省しています。
ただ傾聴の次のステップに移行するいいイメージが湧きません。結局は学校の話しに行き着き、平行線になってしまうのではないかと危惧しております。
投稿日:2017-07-22
返信 6
若者教育支援センターさん
ノッコンさんへ削除
傾聴の次の段階は上記コミュニケーション②でご紹介した「Iメッセージ」です。
相手の話を十分に聴いて信頼関係が構築されていれば、親の言うこともある程度、聞き入れてくれます。
その方法がIメッセージです。

学校の話も、いままでは平行線になっていたところが、
もしかしたらお互いが落としどころを見出せるかもしれません。

投稿日:2017-07-23
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