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お悩みNO.252
windさん
不登校になり半年がすぎました削除
初めて相談させていただきます
高校二年生の娘の不登校が続いています
欠課日数で留年は決まっている状態です
一年生の3学期途中から、学校に行けなくなり、本人に理由を聞いても分からないといいます(それまでは無遅刻無欠席でした)
一年生の年度末2月にに受けたスクールカウンセリングで、本人疲れているので病院ではなくてエネルギーの充電を待ちましょうとアドバイスを受け その後も教育センター
のカウンセリングそれぞれ受け 今にいたってる状態です(最近1か月は本人の意思で娘は行っていません)
本人は自分で何かを始めることから、どん
どん遠ざかり、逆に親としては、夏休み期間を利用して次への進路(通信制、高卒認定試験)の話をし始めた所ですがだんまりの娘と話し合いにならず一方通行です
次への道も色々あるからと話てもだんまりのままなのです
センターからも留年が決まったこと、夏休み期間でリラックスしているこの時期次への刺激として進路の話し合いをしてみてくださいとアドバイスをいただいたのが、親として上手く伝えられず、時間だけがすぎ、どうしたら…と思う日々です
進学校なので、本人未練が残っていて次に進めないのかとも勝手に考えてしまいます
何とか、娘の心のうちを聞きたいのですが、わからないの一言です
娘の苦しい胸のうち、本心を知るには、どうしたらいいのでしょうか?
投稿日:2014-08-05
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
windさんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。

高2の娘さんの不登校に関するお悩みですね。

今、娘さんは深く悩み苦しんでいます。
その状況で強引に理由を聞き出すと逆効果。

きっとwindさんもそれが分かっていらっしゃるからお辛いのですよね。

心を閉ざしたお子さんと信頼関係を築き相手が自然と悩みを口にする方法はコミュニケーションを充実させることです。

ではどうすればコミュニケーションを上手にとれるか。

それはコミュニケーションの2つの柱「聴き方」「伝え方」を意識すること。

長くなりますがその方法をお伝えします。

まずは「聴き方」です。

「聴き方」って意識したことあります?

「話し方教室」とか「話し方の本」ってありますが
「聴き方」に関する本って意外と少ないんですよね。
でもこの「聴き方」が重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。
物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく
言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく
「心」の文字が入っている「聴く」です。
…相手を受け入れて相手に話しに耳を心を傾ける。
専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには2つの聴き方に分かれます。
「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」

それぞれポイントは3つ!

「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイントは…
1.黙って聴く
これは意外と難しいんですよね。
相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる。
相手を受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたり…。
大きくうなずくときは「なるほどねぇ?」と言う意味があり小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。
それにより相手は「聴いてもらえてる」という満足感が得られます。

3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」
「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」
…というようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。

「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾を繰り返してあげてください。
会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。
ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。
相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。
その際は、はっきりと親としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつきます。
これも効果的ですよ。
悩みを打ち明け始めたら相手は一気に話してきます。
それこを途中でさえぎりたくなるくらいに。。。
最後まで聴いてそれをまた繰り返すのも時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。
その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは楽しかったね」「それは悔しいね」「それはムカつくね」
こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。

…聴き方は以上です。
投稿日:2014-08-05
返信 2
伊藤幸弘教育研究所さん
windさんへ削除
次に伝え方。

相手に何かを思いを伝えるときには
相手に「何を伝えたか」ではなく
「何が伝わったか」が大切です。

そうすることで子どもに対して
自分は親にどれだけ大切に思われているかを実感させてあげてください。
それを伝えるには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」
「恥ずかしくてこんなことは言えない」
…まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使って。。。

相手に思いを伝えたいとき!
「Iメッセージ」が効果的です。

相手にメッセージを伝えるときって二通りの方法があるんですよね。
「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」

コミュニケーションを外す人って主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまってるケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」
「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」
「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」
…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困ってるんだよ

その後に
「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。

「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。

コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。
いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいですよね。
だからコミュニケーションがドッジボールにならないように聴き方や伝え方に気をつけてみるのもひとつの手段です。
投稿日:2014-08-05
返信 3
windさん
早速お返事をいただき、本当にありがとうございます削除
思い出してみると、不登校になり始めた頃は、夫婦そろって何かあったのか?原因、そればかりを毎日聞き出そう 聞き出そうとしていました 娘が話出すのを待てず
せっかちな一方通行の話しかできませんでした
心のうちを聴く だまって聴くということが
恥ずかしい話ですが、親として全く出来ていませんでした
センターでのカウンセリングを受けた後、干渉をしないでまず見守るという事を一度してみしょうとアドバイスをいただいて、高校の話も必要な情報(修学旅行参加の有
無、本人行かないと参加はしませんでしたが… 欠課日数について) 以外 いつ登校するの?といった事を一切話しませんでした
一方通行の会話?がなくなった分、娘の変化は 、自分 の部屋よりもずっと家族がいるリビングで一緒に過ごすようになりました

そういった生活を続けるのち、いざ肝心な話をするときに、これからの事はゆっくり構えようと心で決めながら、実際話をするときになると、親の私が堰をき ったようにあれもこれも伝えようとしてしまっていました ドッチボールばかりです
堰をきったように娘から話してほしいと願っているのに…
心での会話のキャッチボール、少しずつちかずくように頑張っていきたいと思います

ありがとうございました

投稿日:2014-08-05
返信 4
伊藤幸弘教育研究所さん
windさんへ削除
「聴き方」「伝え方」・・・下手でもいいのです。
うまくできなくて当然。
まずはやってみること。

その過程で困ったことがあればこの場で相談してください。
投稿日:2014-08-07
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