人を見下す人への対処法
まずは他人を馬鹿にする人・見下す人の心理理由と性格の特徴として以下が挙げられます。
・自信がない
・人の評価を下げることで、自分の評価を上げたい心理
人を馬鹿にする人の特徴とは、自分に自信がない人です。
「相手より下かもしれない」「相手に負けているかもしれない」、こう思った時、自信がない人は不安になります。
その不安を直視することが辛いので、そんな時、身近な誰かを批判したり馬鹿にすることで、心のバランスをとろうとするのです。
人を小馬鹿にすることで、相手を引き下げ、「自分は相手に勝っている」と安心したいのです。
また、自分がいじられるのが嫌なので、誰かをいじることでその役割から逃れようとすることもあります。
これは過去にからかわれたことによるトラウマがあり、スケープゴートを作って安心したいからです。
場を盛り上げることや、面白い話題・ギャグができないという理由で、他人をいじる人・からかう人もいます。
面白いトークができないから、誰かを馬鹿にすることで笑いを生み出そうとしているのです。
他人をバカにする行為には、優越感を感じる作用があるので、他人をバカにすることが快感になってしまっている人もいるでしょう。
ニヤニヤ楽しそうに他人をバカにする会話をしている人は、その時、優越感を感じているのです。
しかし、他人に優越感を感じるということは劣等感の裏返しなので、人を見下すことが多い人ほど本当は自分に自信がなく、そんな自分自身のことを誰よりもバカにしているのです。
つまり、人を馬鹿にする人や見下す人・嫌なことを言ってくる人は、自分に自信がない不安や恐れを抱えた人、劣等感の強い人、子供じみた人、面白い話術のできない人と言えるのです。
その対策として、相手の期待通りの反応をしないことはとても有効です。
子供がイタズラするのは、相手が反応することが面白いからです。
期待通りの反応をしないことは、相手に「この方法では効果がない」と、無意識に思い知らせることができるのです。
これは、大人の人間関係における色々な問題にも通用することです。
馬鹿にしてくる人が親しい間柄なら、「そういう馬鹿にするようなことを言ってきた時は会話をしないよ(相手をしない)」、とあらかじめ宣言することも、とても有効です。
ポイントは、徹底的に無視するのではなく、相手が嫌なことをしてきた時以外は、いつも通りに接するとことです。
これによって無用な争いや対立を防ぐことができます。
また、相手を自信のない可哀想な人、子供っぽい人だと憐れみの目で見ることも、相手の期待通りの反応とは違うので効果があります。
あなたが反応しなくなれば、相手もまずいことをしたと思い知るかもしれません。
相手から馬鹿にされたりいじられた時、またはそれらを見聞きした際には「私を主語にした言葉」で返すことです。
具体的には、「(私は)馬鹿にされたようで悲しい」「(私は)いじられキャラにされたみたいで辛い」「私は今、嫌な気分です」というふうに伝えるのです。
「反応しない」より少し難しく勇気が入りますが、効果の高い方法です。
Iメッセージ(わたしメッセージ)とは、私を主語にした自己主張(アサーション)によって、相手を責めずに自分の気持ちを伝えることができます。
相手を責めない要望の仕方なので、怒った時や攻撃的な態度の時と違い、相手が防衛的にならず、自分の希望が通りやすくなります。
Iメッセージで気持ちを伝えれば、もしかしたらあなたに悪いことをしたと、相手から謝ってくれるかもしれません。
ポイントは感情的にならず、穏やかな落ちついた口調で言うことです。
怒った口調や責めるような態度では、逆効果になってしまいます。
ちなみにIメッセージの反対のYOUメッセージ(あなたメッセージ)とは、あなたを主語にしたメッセージです。
「あなたが馬鹿にしてきたから気分が悪い」「お前に酷いことをされた」「あいつは嫌な奴だ」
普段、私達が意識せずに使ってしまっている言葉ですね。
Iメッセージを使えば、あなたを面と向かって馬鹿にしてくる人、いじってくる人も次第にいなくなるでしょう。
「人からなめられやすい」、という悩みも、Iメッセージを使って自己主張していくことで対処できるやもしれません。
あと・・・これは時と場合によっては逆効果の可能性もあるのであくまでも参考までに。
人を見下す人を見下させないようにするためには、その人よりも更に上を行くことです。
すべての言い分を、木端微塵に論破してやる。
そうすれば自分がいかに小さなことを言っていたか思い知るでしょう。