長々とすいません。
今回はこれでラストにしますね。
最後にお伝えしたいのは将来的に親を説得したい場合のテクニックです。
人を説得する際には2つのテクニックがあります。それは「一面提示」と「両面提示」という手法です。
「一面提示」とは、商品や物事の良い特徴ばかりを並べて、その素晴らしさを伝えるという手法。
「両面提示」とは、商品や物事のメリットとデメリットの両面を提示する手法です。
例えば・・・家電屋さんでエアコンを購入しようとしている場合、どのエアコンがいいのか分からないで迷っていたとします。そして、店員さんに『どのエアコンがいいのか分からない』と伝えた際の店員さんの反応をイメージしてください。
「一面提示」でメリットだけ伝えられた場合
『こちらのエアコンは当店で一番人気のエアコンです。』
『こちらのエアコンは環境に配慮した最先端のエアコンです。』
『こちらのエアコンは〇〇社の製品なので、サポートが大変充実しています。』
などと店員は売りたい商品のメリットだけを提示します。
「両面提示」でメリットとデメリットを伝えられた場合
『こちらのエアコンは価格が少々高めですが、当店一押しの人気商品です。』
『このエアコンは只今入荷待ちの商品となっておりますが、環境に配慮した最先端のエアコンです。』
『このエアコンは型落ちのエアコンですが、〇〇社の製品なのでサポートが充実しています。』
などと店員は売りたい商品のメリットとデメリットの両方を提示します。
どちらの提示方法がより説得力があるでしょう?
一般的にはメリットとデメリットの両方を伝える「両面提示」の方が説得力は高まると言われています。デメリットを提示すると、一見商品の価値を下げる様にも思われますが、顧客心理の不安材料を先に消しておく事で、信頼を得る効果があります。メリットしか提示しなかった場合、顧客は逆に反発して逆効果になる事があります。これはブーメラン効果という心理的現象が影響しています
自己アピールするときも、自分の強い部分だけでなく、弱い部分も見せることで、相手との信頼関係(ラポール)を構築しやすくなります。
この両面提示を行ううえで重要なことは、ネガティブな情報を先に提示したあと、ポジティブな情報を提示することです。最後にネガティブな情報を持ってくると、ネガティブな印象だけが残ってしまうからです。