■モラハラ対策、対処法■
モラハラをする人は強く自己主張できない、言いなりになる人をターゲットにするのでYES/NOをはっきりし、不快なこと、やりたくないことにはしっかり境界線を引くことで予防する。
●支配が目的のモラハラ
→ 相手からバカにしても良い格下の人間だと思われないこと
・自分のペースを大切にし、不快なことはやめてほしいと自己主張する
『不快になってやる気もなくなるので、そういったことは二度と言わないで欲しい』
『自分を下に置いてからかうような揶揄的な言動をやめてもらえないと一緒に付き合うことはできない』
・どうせ何を言っても逆らったり別れたりできないだろうと軽く見られないこと
・すぐに別れられるだけの能力や覚悟、プライドを持っていることを見せること
●自分の優位性を脅かす人を排除することが目的のモラハラ
→ 競争相手とみなされないように気をつける
●利用できる道具認定した後、思い通りに動かないことに腹を立てモラハラ
→ はじめから下僕にならないよう、自分勝手な頼み事や要求は断る
モラハラ対策2.逃げる
既にターゲットとなり舐められている場合は手詰まりです。どこを読んでも対処法は「逃げろ」しかありません。自己愛性人格障害は脳の障害であり、本人が非を認められないため自覚できず、医者もさじを投げます。劣等感を植え付けられ人格を破壊される前に目を見ず逃げてください。
(恋人、たまに会う友人、バイト先の仲間など簡単に縁が切れる関係の場合)
→ 逃げるしかない
モラハラ対策3.表面的な付き合いをする
逃げられない場合は極力接する時間を少なくし、関わりを最低限にする。
・仕事のことだけを話題にし、関わりを最低限にする
・敵視はせず、しかし心理的距離はきちっと取る
・プライベートな話はしない(良い話には嫉妬され、悪い話はばら撒かれるため)
・チャンスがあれば攻撃してくるので心構えはしておく
・言いがかりをつけられても相手の挑発に乗らない
・反論・弁解しない。感情を動かさず、黙っていること
・悪意のある発言には微笑みを浮かべてユーモアのある答えで受け流す
・弱みを恥とせず、堂々としていること
・何を答えても否定されるだけなので質問には質問返しでかわす
・薄い反応、タイミングを遅らせて返事をする
・なるべくYES/NOだけで終わらせ、個人的な意見や主張は控えめに
・意見するときは本で読んだ、人から聞いたのですがと伝聞調で
・意見を採用してもらいたいときは自分で考えたと思わせる
・負けず嫌いなので嫉妬心に火をつける
・「こうすればもっと認められる」いう名誉欲・功名心を刺激する
・「これをしなかった場合におこる不利益なこと」に着目させ不安を煽る
・ときどき相手を賞賛し、競争相手とみなされないようにする
・かと言って愛想よくしすぎず、境界線を引いて嫌なことは断る
・断るときは「いらない」「興味ない」「やらない」と一言で決める
・理由を問われても「やらないっていったらやらない」で通す
・情報を流されるので加害者と少しでも繋がる人脈は迷わず切る
・引き出しやロッカーには鍵をかけ、携帯、手帳、通帳などにも気をつける
・加害者が嫌がっても自分らしさを認めてくれる他の人との付き合いを大切に
・理解してもらおう、心を通い合わせようなどと無駄な努力をしない
・振り回されないようマイペースに生きること
(職場の人、取引先の人、クラスメイト、家族、親戚など)
→ 対応と接し方(詳細)
※根本的な解決は難しく、逃げるか我慢している人が大半です。
モラハラ対策4.おだてる
相手が上司で既に上下関係が固定化されている場合は、ひたすらスゴイですね、さすがですね、あなたのおかげですとヨイショし続けたり物をあげれば意見を取り入れてくれることがあります。
友人や同僚の場合は下手におだてると調子に乗って下僕扱いするようになりかえって状況は悪化します。(お世辞はその場しのぎにしかならず、長期的に見ると逆効果になるとのこと。)
モラハラ対策5.冷たくする、無視をする、睨む、反撃に出る
どうせ逆らったり逃げたりしないと舐められるとモラハラは悪化します。支配が目的のモラハラ加害者の場合は根底にはターゲットから嫌われたくない気持ちがあるため、無視をしたり冷たくすると機嫌をとるために一時的に攻撃がやむことがあります(友人、恋人など)。
また、反撃に弱いので睨んだり逆ギレすることでターゲットから外れることもありますが、アイツはおかしいと触れ回り、加害者に仕立て上げられてしまう可能性があります。職場など、周囲を巻き込んだ攻撃に発展している場合、個人での解決は困難です。
→ 反撃する
周囲の協力を得たモラハラ解決策
根本的な解決のために、加害者に自己愛やモラハラの情報を伝え、自覚を促します。ただし、格下に位置づけられたターゲットが孤軍奮闘しても無駄なので、自己愛性人格障害の人が「目上の人」「強い人」「みんな」からの評価に弱いことを利用し協力を仰ぎます。
目上の人、自己愛が恐れている強い人を巻き込む
メモをとっておき、「いつ何を言われたか、何をされたかを具体的に」上司に訴えます。モラハラの場合どんなイントネーションで言われたのかが大切なので録音して証拠を残しておくのも有効です。加害者は平然とウソをつくので言った言わないの水掛け論になるのを防げます。(嘘というよりも都合の悪い記憶を改ざん・消去してしまうため、実際にあったことと正反対のことを本気で主張します。)加害者は目上の人に取り入るのがうまいので客観的に判断してくれそうな上司を選びましょう。
みんなを巻き込む
たとえ上司であっても、一人に言われただけではその人を脱価値化(自分の価値を認めてくれない人を価値下げすること)して終わりです。自己愛の人は「みんなの評価」に弱いので、大勢の人でおかしな点を指摘し、自覚せざるを得ない状況に持って行きます。
身近にいる人たちなら加害者の人間性に対して何らかの違和感は抱いているはずなので、自己愛やモラハラの知識を共有してなるべく多くの人に協力してもらいます。
モラハラ解決策1.チェックリスト等で自覚を促す
プライドを傷つけるような強い言い方をすると内容が頭に入らず、怒られたという表面的なことしか記憶に残りません。モラハラを責める形になってしまうと、被害者のせいでいわれのない非難を受けた、とかえって攻撃が増す可能性があるので、伝え方に気をつけて下さい。
「自分で考えたと思い込ますようにすること」
チェックリストやモラハラ本などを見せながら淡々と説明し、家庭環境や行動パターン、ターゲットへの攻撃の仕方などが当てはまっていることを自分で理解し納得できるように持っていきます。自分にも間違った部分があったのではないかという自省的な雰囲気や罪悪感を感じさせることができれば解決のいとぐちになるとのこと。(しかし自分の非を認めない障害なのでなかなか自覚できない。)
その後は自己愛的な行動をした時にそれとなく周囲が注意をしたり冷たい態度をとり、自分で思っているほど完璧でも特別な人間でもないこと、あなたが些細な事で傷つくように相手も存在価値そのものを否定されるような悪口を言われ続けたら傷つくこと、人は平等であること、皆それぞれ大切な意見や価値観を持っていること、などを何かある度に繰り返し伝え続け、「育て直し」をします。
→ 周囲の協力を得て闘う
モラハラ解決策2.強い人、みんなでモラハラをする
共感性が低く、人の心の痛みを感じ取る能力が欠けているため、表面的には謝罪しても「大した問題でもないのに大袈裟な」と問題を過小評価し反省できません。自覚を促すためにみんなでモラハラ的な攻撃をし、自分の加害行為を身をもって体験することで被害者の痛みを理解できる可能性があります。
「自ら痛みに気付き反省するように仕向けること」
モラハラ解決策3.損得勘定を刺激する
自分の利益と損害にしか関心を持てない障害なので、損得勘定を刺激します。「みんな」から嫌われ、築き上げてきた地位や人望を失うという損害が身に迫れば言動を改めるかもしれません。
「危機感を感じさせ、治療した方が得だと思わせること」
指摘した後に想定されるモラハラ加害者の反応
予め予想される反応(嘘や対人コントロール)を知った上で飲み込まれないよう臨んで下さい。
認めない
やってない、記憶にない、気のせいだ、など事実を否定する。
自分を正当化する
基本的な正当化は「しつけ(相手を思っての叱責)のつもりだった」「冗談のつもりだった」「事実を指摘しただけ」→こんな些細な事でそんな風に悪く受け取られるなんて心外だ、と指摘した人に罪悪感を与えようとする。
自分のほうこそ被害者であると主張する
私はダメな奴の面倒を見てやっている美徳の人間、自分のほうこそ迷惑をかけられている被害者だとか、あの人が暗いせいで私が虐めているように見られるだけ、など悪いのは相手で自分はいわれのない言いがかりをつけられた被害者だと主張する。もしくは投影を起こしているので被害者の方こそモラハラ加害者だと言い出す。
聞いているフリをする
必要以上に神妙な表情(演技)、もしくは馬鹿が見当違いな言いがかりをつけてきたが、仕方がないので寛大な俺はちゃんと話を聞いてあげますよ、というような表情(薄ら笑いなど)で形だけ話を聞くふりをし、時間をやり過ごす。
陰謀だと考える
自分の地位や才能に嫉妬したライバルが自分を陥れようとしている、と考え、話を聞かない。
仮病を使う
嫌なことを言われたストレスで具合が悪くなったと被害者ぶったり、自殺すると言い出すなど、それ以上言いづらい雰囲気に持っていく。
脅迫する
被害者の方が弱い立場にある場合、そんなことを言うなら縁を切る、などと脅し、それ以上言えない雰囲気に持っていく。
その場しのぎの謝罪
第三者の前では反省する素振りを見せる。泣きながら土下座までする人もいるが、話を早く切り上げるためのパフォーマンスであることが多く、被害者とふたりきりになった途端に「お前のせいでいわれのない非難を受けプライドを傷つけられた」と報復する。報復はしないまでも、反省はその場限りで一定期間経つと元に戻ってしまい解決しない。
開き直る
自分はそういう障害なんだから仕方がない、自分は変われないし変わるつもりもないと開き直る。
※ 治ったという話は正直聞かないです…。
→ 自己愛性人格障害は自覚できないので治らない