聴くことに関しては実践し、うまくいっているようですね。
うなずくことでお子さんがドンドン話してくれるとのこと。
まだ、はじめたばかりでそこまでできるんてスゴイです。
これからも続けてくださいね。
さて、伝え方。
確かに難しいですね。
兄弟にひどいことをしたときですね。
やってしまった行動の程度にもよります。
ちょっと突き飛ばしたくらい。
でも、看過することはできないし、他のお子さんの手前、なにか言わなければならないときは…。
「○○(本人)が△△(弟)を突き飛ばすことで【行動】、
大きな事故や怪我につながるよね。
そうしたら△△(弟)も傷つくけど、
○○(本人)もいい思いはしないよね。【影響】
お母さんは自分の子どもが傷つくのを見るのは辛いわ。【感情】」
…と、これもIメッセージです。
でも、大きな事故や生死に関わるような行為や、人の道に外れるような行動をとったときは親として叱ってください。
「怒る」ではなく「叱る」です。
「怒る」はただ単に感情をぶつけるだけで解決にはなりません。
「叱る」は本人の成長を願っての愛情の言葉です。
ポイントとケーススタディを以下にまとめますので参考にしてください。
●「叱り方 その1」
?「人格」を否定せず「行動」を注意する!
例えば…兄弟に意地悪をしたとき。。。
×→「弟に意地悪をするなんて悪い子ね!」
○→「弟に意地悪をすることは悪いことよ。」
叱るときは行動を叱ること。
悪いのは「したこと」であって「それをした子」ではありません。
人格を否定するようなことはしない方がいいです。
それを意識していないと…
「悪い子だね!」「○○くんは乱暴だね!」などとうっかり言ってしまいがちです。
大人が人格を否定されたら傷つくように子どもも傷つくのです。
更に子どもは「自分は悪い子なんだ」と劣等感を持ち
「自分は悪い子だから自分のことが嫌いだ」と自信を失い自己肯定感が育たなくなります。
●「叱り方 その2」
?「永久言語」ではなく「一時言語」を使う!
例えば…食事中に集中せずごはんをこぼしたとき。。。
×→「いつも、いつもごはんをこぼして!ちゃんと見て食べなさい!」
○→「(うっかり)こぼしちゃったのね。ちゃんと見て食べようね。」
「いつも」「必ず」「絶対」「みんな」などの言葉を「永久言語」。
「たまたま」「珍しく」「時々」「うっかり」などの言葉を「一時言語」と言います。
叱るときに永久言語を多用していると子どもの心理としては
「自分はいつもできない」「自分はみんなより劣っている」と思い込んでしまいます。
でも本当は「いつもできない」ではなく「たまたまできなかった」のです。
叱るときは…
「(うっかり)そういうことをしちゃったんだね」
「(たまに)こういうことをしちゃうことがあるね」
…という一時言語を使うように心掛けてください。
●「叱り方 その3」
?「感情的」に怒らず「冷静」に諭す!
例えば…テーブルに落書きをしたとき。。。
×→「どうしてそんなことするの!もういい加減にしてよ!」
○→「テーブルは描いちゃいけないところなんだよ。次は紙に描こうね」
先ほども述べましたが、感情的なってしまうと「叱る」ではなく「怒る」になりがちです。
怒りがエスカレートしそうなときは子どもから離れて落ち着いてから叱ってみてください。
親が怒ってばかりいると子どもは怒ることで他人を制御しようとする子になる可能性があります。
また勢い余って「もうそんな悪い子はうちの子じゃありません!」などは絶対にタブー!
「そんなことするとお友だちに嫌われるよ」などと脅すような言葉も
その意味を素直に吸収して萎縮してしまいます。
萎縮して周囲の顔色ばかりうかがうようになってしまっては自信も芽生えなくなってしまいます。
●「叱り方 その4」
?「命令」は「提案」に言い換える!
例えば…出かける前にゲームを片付けないとき。。。
×→「もう出かけるわよ!さっさと片付けなさい!」
○→「そろそろ出かけたいから片付けようか」
いつも命令口調で子どもを強制的に従わせていると
子どもは指示されないと動けない、いわゆる「指示待ちの子」になってしまいます。
あるいは親を真似て他人に高圧的な言葉を使うようになります。
子どもにさせたいときは出来るだけ提案型で伝える習慣をつけた方がいいです。