はじめまして。
奥様に掲示板についてお聞きになったのですね。
書き込みありがとうございます。
サッカーを通じた息子さんとのお話を聞かせていただきました。
サッカーへの想い、息子さへの想い、当然、当時は良かれと思ってされたことなのでしょう。
不登校の原因が自分にあると思っていらっしゃるとのことですね。
確かに原因のひとつに挙げられるのかもしれません。
でもすべてではありません。
不登校になる要因は様々なことが絡み合って生じます。
決してご自身を責めたりしないでくださいね。
さて、サッカーのコーチはいまもされているのですか。
自分の子どもが選手であることは難しですよね。
競技の種類は違いますがプロ野球のジャイアンツの現監督である原監督は高校・大学と自分の父親が監督でした。
当時を振り返ってのインタビューを観たことがあるのですが、原監督は父親から「レベルが同じならお前は使わない。倍のレベルなら使う」と言われたそうです。
鉄拳制裁も辞さない時代ですので彼は他の選手よりも多く殴られたとのことです。
もちろん憎くてそのようなことをしていたわけではないのでしょう。
贔屓をしていると他の選手に思われないようにするにはそうせざるを得なかったのでしょう。
自分の子どもは選手にいるということはとても指導者としてはとても難しいのですよね。
二児のパパさんもそうだったのでしょう。
お気持ちお察しします。
ただし、考えてみましょう。
「コーチだから息子に厳しくしなければならない」という決まりはないです。
特に息子さんはまだ小学生です。
甘えたい年頃です。
父とのパス回しなどを通してサッカーを好きになる年齢です。
厳しい=優秀なコーチではありません。
ただし、二児のパパさんは自分の接し方には問題があったと認識されていますので、これからどうすればいいかを考えていきましょう。
これからどう息子さんと接していけばいいか。
息子さんとのコミュニケーションをどうとっていけばいいか。
コミュニケーションの大きな柱は「聴く」と「伝える」です。
今回はまず「聴く」について助言させていただきますね。
「聴き方」って意識したことあります?
「話し方教室」とか「話し方の本」ってありますが
「聴き方」に関する本って意外と少ないんですよね。
でもこの「聴き方」が重要です。
ここではあえて「聴く」という文字を使います。
物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく
言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく
「心」の文字が入っている「聴く」です。
…相手を受け入れて相手に話しに耳を心を傾ける。
専門用語では「傾聴」と言います。
相手の話を上手に「聴く」ためには2つの聴き方に分かれます。
「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」
それぞれポイントは3つ!
「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイントは…
1.黙って聴く
これは意外と難しいんですよね。
相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる。
相手を受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。
2.うなずく
話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたり…。
大きくうなずくときは「なるほどねぇ?」と言う意味があり小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。
それにより相手は「聴いてもらえてる」という満足感が得られます。
3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」
「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」
…というようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。
「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾を繰り返してあげてください。
会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。
ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。
相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。
その際は、はっきりと親としての回答をしてあげるといいでしょう。
2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつきます。
これも効果的ですよ。
悩みを打ち明け始めたら相手は一気に話してきます。
それこを途中でさえぎりたくなるくらいに。。。
最後まで聴いてそれをまた繰り返すのも時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。
その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。
3.気持ちを汲む
「それは楽しかったね」「それは悔しいね」「それはムカつくね」
こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。
…以上です。
すべてうまくやろうとせずにまずは出来そうなところからやってみてください。
やってみて分からないことなど出てきましたらまたおっしゃってください。
もしもよろしければ次回はコミュニケーションの大きな柱のもうひとつである「伝え方」をお教えします。