中学生の男の子に往々にしてありがちなのが、つい先日までは素直で優しかったのに急に暴力的になったりイライラしたりする傾向があります。
これは、思春期独特のある意味通過点です。
この状態が一生続くとは思わないでくださいね。
身体の変化に心がついていけずホルモンバランスが崩れて心が不安定になる状態です。
ちょっとしたことで反抗したり、ケンカしたり、親や先生に反抗したくなるのです。
そして、自分の事や周りの人の事も気になりはじめます。
彼女のことも気になり、性の事に興味や関心が高まり、時にはコントロールが難しくなる事もあります。
しかし、だんだんおとなになると自分でコントロールができるようになります。
そして自分が言ったことや行動に責任を持つことが出来るようになるのです。
そうすれば大人の仲間入りです。
今は大人へ大きく羽ばたく助走の時期と捉えましょう。
さて、この時期の男の子への対応です。
まともに話せる状態ではない子とまともに話すには、どんなに忙しくても「ながら話し」はしないことです。
興奮している子どもは話しているうちにドンドン声が大きくなり、その声が自分の耳に入り余計に興奮状態になります。
興奮した子どもに反論してもさらに怒らせてしまいますので、いくら子どもがおかしいことを言ってもまずは最後まで話を聴いてあげることです。
手をとめて子どもの横に座り、うなずきを忘れずじっくりと話を聴くこと(傾聴)に徹し、目を見ながら会話してください。
立ったままでの話は厳禁です。
悪かったと思われることがあれば素直に謝る。
親が素直になれば子どもも素直な気持ちになります。
心の扉の鍵は内側にしかありません。
いくらこちらが強引に開けようとしても相手が心を閉ざしていたらなかなか親子の信頼関係の構築は難しいでしょう。
「北風と太陽」の話の通り子育ても「太陽」のように親は接しましょう。
長くなってしまいますので、その具体的手法は次回以降とさせていただきます。
よかったら参考にしてくださいね。