そうして飛び出した娘を追って、私も追いかけて行きました。
そうしたら、警察署に向かっていたんです。
「警察に虐待を受けたって訴えてやる」と言って駐在署のドアを開けました。
「家出してきたって行くんだからついてこないで」
そう言われたけれど、そのままにはしておけないので、一緒に入って行きました。
駐在所には3人の警察官がいらっしゃって、娘と母は別々に事情聴取。
家族の様子、職業などはもちろん、父親の暴力がないか、娘からはないか、どうしてここへ来たのかなどを聞かれました。
結局、「家庭で愛情を持って接することをしてください」と言われて、家に帰るよう促されました。
「帰ろう」と言っても、娘はまだ気持ちが収まっていなかったようで、冷たい雨の中を怒り、泣きながら歩き、近くの自然公園の沼がある藪の方へとどんどん歩いて行きました。
私もついて行き、沼を見つめている娘を見守っていました。しばらくしてから、娘のそばに行き、
「守ってあげられなくてごめんね」と言って抱きしめました。
娘はかたくなでしたが、だんだんと話をしてくれ、父親に対する怒りを開放していったようでした。
ああ、もっともっと娘のそばにいて、わかってあげるようにしなくては・・・と思いました。
これから、父親とどんな風に接していけるか、私が気を配るべき事は何かを教えていただけると助かります。
よろしくお願いします。