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お悩みNO.368
伊藤幸弘教育研究所さん
KOTOさんへ
早速のお返事をありがとうございます。 親の立場からすると心配のあまり誘導的な聴き方をしてしまうのは仕方ありません。 これから気をつければいいのです。 コミュニケーションの柱は2つです。 ひとつは「聴く」 そしてもうひとつは「伝える」 このうち今回は前回お話ししたとおり「聴き方」をお伝えしますね。 もしご希望でしたら「伝え方」は次回。。。 「聴き方」って意識したことあります? …実は僕は勉強するまでありませんでした。 「話し方教室」とか「話し方の本」ってありますが 「聴き方」に関する本って意外と少ないんですよね。 でもこの「聴き方」が重要です。 ここではあえて「聴く」という文字を使います。 物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく 言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく 「心」の文字が入っている「聴く」です。 …相手を受け入れて相手に話しに耳を心を傾ける。 専門用語では「傾聴」と言います。 相手の話を上手に「聴く」ためには2つの聴き方に分かれます。 「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」 それぞれポイントは3つ! 「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイントは… 1.黙って聴く これは意外と難しいんですよね。 相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる。 相手を受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。 2.うなずく 話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたり…。 大きくうなずくときは「なるほどねぇ?」と言う意味があり小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。 それにより相手は「聴いてもらえてる」という満足感が得られます。 3.思いを引き出す 「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」 「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」 …というようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。 「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは… 1.話しを繰り返す 相手の発した言葉の語尾を繰り返してあげてください。 会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。 ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。 例えば今回のように 「何に悩んでるかわからないから、お母さん教えてよ?」と質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。 その際ははっきりを母としての回答をしてあげるといいでしょう。 おそらくKOTOさんも何で悩んでいるのかお分かりにならないと思います。 それはそれで真実を伝えましょう。 「あなた自身が何で悩んでいるのかわからないくらいだから私も分からないから教えることは出来ないわ。でも、あなたが今の悩んでいる状態から抜け出せるにはどうすればいいか一緒に一緒に考えてサポートをしたい気持ちだけは分かって欲しいな」…と。 2.話しをまとめる 相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつきます。 これも効果的ですよ。 悩みを打ち明け始めたら相手は一気に話してきます。 それこを途中でさえぎりたくなるくらいに。。。 最後まで聴いてそれをまた繰り返すのも時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。 その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。 3.気持ちを汲む 「それは楽しかったね」「それは悔しいね」「それはムカつくね」 こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。 …以上、今回もすべてうまくやろうとせずにまずは出来そうなところからやってみてください。 やってみて分からないことなど出てきましたらまたおっしゃってください。 では…ご希望でしたら次は「伝え方」をご伝授いたします。
投稿日:2010-01-16
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