先日起こったAKBの事件。
容疑者は卑劣極まりない身勝手な犯行を犯したと感じています。
また、被害に遭われたメンバーの方、警備員の方にもお見舞いを申し上げたい気持ちです。
悲しいのはこのような事件が起こると「不登校=将来犯罪を犯す」と事実ではないことが独り歩きすることです。
犯行を犯したのはあくまでも容疑者個人であって、不登校が犯したわけではありませんよね。
またこの容疑者は高校を中退して通信制高校に編入したとのこと。
これもまた然りで「通信制高校=将来犯罪を犯す」という根拠のない風評が出回ってしまいます。
でも、我々は不登校の子どもらと何人も関わっていますが、みな心の優しい子どもたちです。
通信制高校の生徒を知っていますが、まじめに勉学に取り組んでいます。
先の根拠のないことがまかり通るなら、容疑者は「日本人=犯罪者」となりますよね。
これはあり得ないことです。
是非とも事実ではない心無い言葉に心を乱されないでいてください。
さて、だからと言って学校に行かないことを肯定しているわけではありません。行けるに越したことはないのです(・・・とはいえ、不登校を完全否定もしませんが)。
今はいろんなことを考えてしまって混乱されているのではないでしょうか。
「あれも、これも」というように。
「ポジティブになる」・・・前回宣言されたこの言葉をぜひとも実践し続けてください。
特段新しいことをする必要はありません。
継続です。
ただし、昼夜逆転については改善のヒントとして以下を参考にしていただければ幸いです。我々があるところに書いた文章の抜粋です。
・不登校、引きこもりの特徴として朝方は気分が悪く、夕方に和らぐ「日内変動」と言うものがある。
・このような子供は他人が怖いのではなく他人にどう思われているかが怖い。
・そのために朝、太陽が出ている間に活動し、夜になると眠ると言う生活のリズムが現実の生活で上手くいかない。
・人と会ったり話したりすることを出来るだけ避けたいし、学校を休むためには朝起きるわけにはいかない。
・昼間は近所のおばさんの話し声や、車やバイクの音、玄関のチャイムの音、電話の呼び出し音が不安でたまらない。
・昼間起きていると、やるべきことをしていない自分が情けなく、どうしようもない現実に直面しなければならない。夜は静かでみんなが寝静まっていると次第に気持ちが落ち着き窮屈ながらも少し気持ちが楽になる。
・また親の関わり方も無関係とは言えない。例えば不登校でダラダラした生活を親が咎めると自室に閉じこもりPCやゲームばかりすることになる。
・太陽の光を浴びず蛍光灯の光ばかりを浴びているとイライラして瞳孔が開く作用があり次第に不眠になっていく。
・以上のことが昼夜逆転の原因と思われる。
・親の対処法として、昼夜逆転は一時的に必要だと認識して文句は言わない。
・また友達、同級生の話題はしない。兄弟と比べない。
・高いお金を払っているのに学校に通わないのはもったいないなどと言わない。
・将来の話はしない。
・母親は概して言わない方がいい一言をどうしても言ってしまう。したがって口を出さなくて済むように外出の機会を増やす。その際に手紙などで帰る時間を知らせておく。また手紙には「○○ちゃんへ」と言うように必ず子供の名前を入れることも効果的である。
・これを続けていると朝起きられるようになる。しかしここで親が「そろそろ外に出られるのじゃないか?」とか「午後からでも学校に行ってみたら?」など態度や言葉で出してしまうとまた元に戻ってしまう。
・太陽光を浴びるのは効果的。
・また人工太陽と言われる光療法も効果的である。
以上です。