はじめまして。
書き込みありがとうございます。
息子さんの件で心配をされているのですね。
親としては学校は辞めて欲しくないし、野球も続けて欲しいしですよね。
でも息子さんからしてみたら学校も野球も辞めたいって思っている。
だから親も先生も敵なのでしょう。
ではどうするか?
それは、親として「どうして学校を辞めて欲しくないのか?また、どうして野球を続けて欲しいのか」…をきちんと、且つ冷静に伝えていくことが大切でしょう。
闇雲に「あなたの将来のため」では納得してもらえないと思います。
また監督の言う「お前のわがままや。いったん決めたことはやり通せ。両親が心配していることも考えろ。中卒でこの先苦労するか、今、2年我慢するかよく考えてみろ」は最も下手な言い方と言わざるを得ません。
息子さんがなぜ、好きだった野球を辞めたいと言い出したのか?
理由を突き止められなかったにしても相手の心の様子を分かろうともしていない言動だと感じます。
これじゃ?息子さんは心を開きませんよ。
正論は時として相手の心を突き刺す凶器になります。
Mさんは先生が「言い聞かせてくれた」とおっしゃいますが、この言葉から想像するのは「言い負かす」です。
だから「聞く耳を持たず」なのです。
他の方のフォームでのお伝えしているのでもしかしたら既にお読みになっているかも知れませんが、相手の自分の思いを正確に伝えたいのであればまずは相手の気持ちを「聴く」ことからです。
ここではあえて「聴く」という文字を使います。
物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく
言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく
「心」の文字が入っている「聴く」です。
…相手を受け入れて相手に話しに耳を心を傾ける。
専門用語では「傾聴」と言います。
相手の話を上手に「聴く」ためには2つの聴き方に分かれます。
「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」
それぞれポイントは3つ!
「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイントは…
1.黙って聴く
これは意外と難しいんですよね。
相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる。
相手を受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。
2.うなずく
話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたり…。
大きくうなずくときは「なるほどねぇ?」と言う意味があり小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。
それにより相手は「聴いてもらえてる」という満足感が得られます。
3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」
「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」
…というようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。
「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾を繰り返してあげてください。
会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。
ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。
2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつきます。
これも効果的ですよ。
悩みを打ち明け始めたら相手は一気に話してきます。
それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに。。。
最後まで聴いてそれをまた繰り返すのも時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。
その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。
3.気持ちを汲む
「それは楽しかったね」「それは悔しいね」「それはムカつくね」
こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。
…以上、すべてうまくやろうとせずにまずは出来そうなところからやってみてください。
再度、言います。
まずはとにかく息子さんの言葉に徹底的に耳を傾けて聴いてください。
こちらの意見は置いておいてまずは聴く。
その後に「こちらの想いを伝える方法」をお伝えします。
やってみて分からないことなど出てきましたらまたおっしゃってください。