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お悩みNO.574
伊藤幸弘教育研究所さん
MOCOさんへ
こんばんは。 再びこちらにお越しいただき嬉しいです。 また僕のコメントをプリントアウトまでして頂けたなんておっしゃってもらえると更に嬉しさも倍増です。 MOCOさんはとても勉強されているようですね。 文脈の端々からその様子がうかがい知れます。 とても素晴らしいことだと思います。 カウンセリングをしていると「私はダメな親です」と言ってくる親御さんに多く接します。 私はその都度、「ダメな親と自分のことを思っているのですか?それは良かった」と申し上げます。 だって…ダメだと思ったから何か解決策を見出そうとカウンセリングルームに訪れたわけですから、その方はご自身のことを「ダメだなぁ?」と思った瞬間からダメではなくなるのです。 本当にダメな親は子育て自体に関心がなく、子どもが何に悩みどんなことに苦しみ不安を感じているかも気にしない親だと私は思います。 「愛情」の対義語は「憎しみ」ではありません。 なぜならば共に相手に関心があると言う点ではむしろ「愛情」も「憎しみ」も同義語です。 では、「愛情」の対義語は? それは「無関心」「忘却」だと私は思います。 水を入れたコップを3つ用意します。 Aのコップには毎日、「ありがとう」「素敵だね」などのプラスの言葉を投げかけます。 Bのコップには毎日、「バカヤロー」「お前なんか知らない」などのマイナスな言葉を投げかけます。 Cのコップには毎日、なにも言葉を投げかけません。 どのコップの水が最初に腐っていくと思います? もう、お察しかも知れませんね。 最初に腐ってしまうコップの水は「C」です。 その次に「B」、最後まで腐らないのが「A」という順番です。 人間も同じです。 人間の体内は殆ど水分で出来ていますよね。 それを毎日、放っておいたら腐っていくコップの水と同じことが起こります。 MOCOさんなら大丈夫! 毎日、お子さんに「言霊」を投げかけてくださいね。 小学生に自発的な言葉が出るまで待つのもひとつの手段かもしれませんが、私は親はどんどん言葉の投げかけを推奨しています。 プラスの言葉に越したことはありませんが親だって万能ではありません。 時には子どもには耳の痛い小言だって言ってしまいますよね。 でもそれでも良いんです。 子どもへの小言は親だからこそ出来る特権です。 子どもに関心のない他人ならあえて子どもに嫌われるような小言なんていいませんから。 親の小言は「幸せの時限タイマー」だと思ってください。 今、伝えたことの効果はスグには表れません。 1年後、2年後、3年後…5年後、10年後かも知れません。 もしかしたらその時には親は既にこの世にはいないかも知れません。 …でも、それでも構わないのです。 必要なことは必要な時に必ず起こりますから。 「この子ならいつか分かってくれる日が必ず来るはず」と信じて言い続けるしかないのです。 ですから、親として道筋をたててやりたくなったり、指針を示したほうがいいのではないかと、口をはさみたくなったりすることは大いに結構なことですよ。 ただし! 矛盾してしまうかもしれませんが、「限度」はわきまえないといけません。 この「限度」がどの程度なのかが一番難しく、またこれが子育ての醍醐味だと思うしかないのですが…。 「過ぎたるは及ばざるが如し」です。 あまり言い過ぎると子どもは辛くなります。 基本のスタンスは「子どもと一緒に考える」です。 そのスタンスの中でなら口出し大いに結構です。 「親」と言う字…「木」の上に「立って」「見る」と書きますよね。 この文字を考えた古代の先祖は「親たるは木の上に立ち、高い視点から子どもを見守るべし、いちいち木から降りてきてあれこれ言い過ぎるものではない」と願いを込めたのかも知れませんね。 またいつでもここに来てください。 MOCOさん、一緒に子育てを楽しみましょうね。
投稿日:2010-09-30
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