■子どもは親の背中を見て育つ
弟子が師匠の後ろ姿で学ぶように、上司の姿を見て、部下が仕事が何たるかを学ぶように、人は、前を歩いている、傍にいる人の影響を受けて、成長をしていくものなのでしょう。
そして、「子どもは親の背中を見て育つ」。
これは”背中を見て育つ”、際たる例ではないでしょうか。
『こころのチキンスープー愛の奇跡の物語』という本に、こんなお話が紹介されています。
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『子どもは大人の鏡』
子どもは、批判されて育つと人を責めることを学ぶ
子どもは、憎しみの中で育つと人と争うことを学ぶ
子どもは、恐怖の中で育つとオドオドした小心者になる
子どもは、憐れみを受けて育つと自分を可哀想だと思うようになる
子どもは、馬鹿にされて育つと自分を表現できなくなる
子どもは、嫉妬の中で育つと人をねたむようになる
子どもは、ひけめを感じながら育つと罪悪感を持つようになる
子どもは、辛抱強さを見て育つと耐えることを学ぶ
子どもは、正直さと公平さを見て育つと真実と正義を学ぶ
子どもは、励まされて育つと自信を持つようになる
子どもは、ほめられて育つと人に感謝するようになる
子どもは、存在を認められて育つと自分が好きになる
子どもは、努力を認められて育つと目標を持つようになる
子どもは、皆で分け合うのを見て育つと人に分け与えるようになる
子どもは、静かな落ち着いた中で育つと平和な心を持つようになる
子どもは、安心感を与えられて育つと自分や人を信じるようになる
子どもは、親しみに満ちた雰囲気の中で育つと生きることは楽しいことだと知る
子どもは、まわりから受け入れられて育つと世界中が愛であふれていることを知る
あなたの子どもはどんな環境で育っていますか?
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私の友人に、保育士の女性がいるのですが、彼女がいっていたのがこんな話でした。
「子どもを見ると、親がどんな生活をしているのか、手に取るようにわかるんだよ。
例えば、4歳の子どもが、「物を足でどかす」みたいなことを普通にしていると、ほぼ100%、親がそれを家でやっていたりする。
他にも、片付けない、挨拶しない、なども大体同じだよね。」…と。
上に立つ人が、「見られていないだろう」と思い、良くないな、と自分でも思う事をついしてしまう。
見られていないから大丈夫だろう。
そう思ったりするかもしれません。
でも、子どもはもちろん、そういった何気ない仕草こそ、よーく見ているものです。
そして、その行為こそが、影響を与える最も大きなことなのではないでしょうか。
ベストセラーとなった、スティーブン・R・コヴィーの書籍「7つの習慣」の次の習慣として、「第8の習慣」という本があります。
これは、『より高い次元のリーダーシップ』の原則(周りに大きな大きな影響力を与えるリーダーシップ)について書かれている本なのですが、この本では、こんなことを言っています。
『リーダーは、”模範”にならねばならない』。
自分は、後ろにいる人達に対して、良き背中を見せられているだろうか?
自分の子どもに対して、良き模範となれているだろうか?
自分の部下が見て、恥ずかしくない行動をとれているだろうか?
こんなことを、時に立ち止まって考えてみることも、大切かもしれませんね。
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偉大な人物には必ず偉大な母親がいた。
(オリーブ・シュライナー)