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お悩みNO.3366
伊藤幸弘教育研究所さん
はなさんへ
「悩みについて」 人には「現実の自分」と「理想の自分」がある。 この二つの間の距離が長ければ長いほど悩みは深いものになる。 イメージとしては… 「現実の自分」←――――――――――――――――――→「理想の自分」 「理想の自分」を基準にしている人は「現実の自分」との差に愕然とし 自分には到底無理だ…と決め込んでしまい落ち込みそして心の病へと発展していく。 この間の矢印が半分なら… 「現実の自分」←――――――――→「理想の自分」…悩みも半分となる。 これは「理想の自分」を「現実の自分」に近づける方法。 「現実の自分」を基準とする! 言い換えれば「理想の自分」の位置を低く設定してあげる。 要は「理想の自分」を目標に例えるなら目標を低く設定すると言うこと。 このような手法はカール・ロジャースの基本的な考えである「自己受容」へと繋がり 悩みを解決する有効的な手法と言われる。 大半の悩みはこの考えをベースにカウンセリングを進めることで解消される。 でも…中にはこんなクライアントもいる。 「理想の自分を低くすることには違和感を覚えます。  目標を低くするってことは自己の成長につながりません。  むしろそのことの方こそストレスが溜まってしまいます。」 …しかしこのような考え方自体を修正していかないとこれから人生疲れる。 こんなクライアントには次のような提案をしてみる。 「じゃ?この二つの間の矢印はこのままの長さにしておきましょうよ。  その方がストレスも溜まりませんもんね。  でも“理想の自分”をちょっと言い方を変えてみましょう。  “理想”ではなく“憧れ”にしてみてはいかがですか?」…と。 最初は「キョトン」としているクライアントも 話しを進めていくと納得してもらえて目の輝きが違ってくる。 例えば高校球児が… 「理想はイチロー選手のバッティングです。  だからバッティングフォームからイチロー選手を真似してみます」…こう言ったとする。 でもなかなか上手くいかない。 もしもバッティングフォームを多少真似出来たとしても打率(結果)が伴わない。 結果が伴わないと今の自分とイチロー選手を比べてレベルの低さに愕然とする。 これは当然! イチロー選手だってメジャー選手になり世界的な記録を残すのに何年も掛かっている。 そもそも高校球児がメジャーリーガーであるイチロー選手と比べること自体がナンセンス。 高校球児とメジャーリーガーで例えると笑ってしまうくらい当たり前のことだし理解できる。 でも心に悩みを持つ人は「現実の自分」と「理想の自分」の距離が分からなくなり そのくらいの距離が離れていることに気づきもしない。 だからカウンセラーは「理想の自分をもう少し低めてあげましょう」と提案をする。 でもそれも納得いかない人には 「イチロー選手を“憧れ”という位置づけにしましょう」と提案をする。 イチロー選手が“憧れ”であればそれは本人の自由。 むしろその距離が長ければ長いほどそれに向かって頑張れる。 「僕のバッティングの憧れは隣町のチームの4番バッター、寿司屋のゲンさんです!」 これじゃ?「誰だそれ!」と突っ込まれてしまう。 それよりも… 「僕のバッティングの憧れはメジャーリーガーのイチロー選手です」の方がカッコいい。 焦点は目標であるイチロー選手ではなくイチロー選手に近づこうとする自分に当たる。 なかなか近づけないで努力する自分に焦点をあてればイチロー選手との距離がどうのこうのとは考えなくなる。 このように焦点づけ(ものの見方)を少し変えてあげると 悩みや苦しみはストレスの原因ではなくなり、むしろ日々頑張れる起爆剤へと転化する。 このようなカウンセリング手法を「ゲシュタルト療法」と言う。 「理想の自分」から「憧れの自分」へ! 自分自身が憧れの存在なんて…ちょっと素敵だ!
投稿日:2015-03-13
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