どうしたら前向きになれるか?
人は我々に限らず、誰にでも過去に辛いと思われる経験をしていると思います。
事実は1つしかありませんが、受け止め方は2つです。
それは「プラスの受け止め方」と「マイナスの受け止め方」。
要するに受け止め方をプラスにしてあげればいいのです。
そのヒントとして、アメリカの臨床心理学者、アルバート・エリスが提唱した論文の「ABC理論」という考え方を紹介します。
「A・B・C」は以下の通り。
A:Activating event(出来事)
B:Belief(受け止め方、信念、固定観念)
C:Consequence(結果)
出来事(A)があって、結果(C)があるのではなく、間に受け止め方(B)による解釈があるという考え方です。
この受け止め方(B)が「肯定的(ポジティブ)」な受け止め方であればプラスの感情になり、「否定的(ネガティブ)」な受け止め方であればマイナスの感情となります。
例えば、以下の通りです。
【否定的(ネガティブ)な受け止め方】
(A)旅先で雨が降った → (B)せっかくの旅行が台無し → (C)憂鬱な気分で楽しくない旅行だな
【肯定的(ポジティブ)な受け止め方】
(A)旅先で雨が降った → (B)観光客が少ないかもしれない → (C)静かに景色を楽しめるな
同じ出来事でも受けとめ方を変えると結果が変わってきますよね。
よく「過去は変えられない」といいます。
確かに過去の事実は変えられないかもしれませんが、受け止め方を変えることで「過去の形」くらいは変えられるのではないかと思っています。