「怒る」と「叱る」の差
 「怒る」と「叱る」の差を明確にしましょう。
■「怒る」とは。
 <怒る=相手に自分の感情をぶつける>
 相手が自分に悪い影響を与えたり、自分が指示したとおりに動いてくれなかったりした場合に、自分が腹をたてたことを相手にぶつける動作。
 【具体例】 
 「の○太のくせに生意気だ!」byじゃい○ん
「なんで出来ないんだ!」
 「さっき教えたでしょう!」
 「オレハオコッテンダゾー」ということを相手にわかってほしいとか、うっぷんを晴らしたいとか、相手を困らせたいとか、そんな理由ですること。
■「叱る」とは。
 <叱る=相手に成長・改善の気づき・機会を与える>
 相手が自分を含めて誰かに悪い影響を与えたり、自分が指示したとおりに動いてくれなかったりした場合に、相手をより良くしようとする注意やアドバイスを、あえて声を荒げたり語気を強めたりして相手に伝える動作
 【具体例】 
 「あのお客様が怒っていたのは何でだと思う?」
 「あなたはお客様では無く、従業員なの。楽しむのも大事。でも、楽しませることがもっと大事な立場よ。」
 「それをふまえて、今、自分がしたことは従業員として、どうかな?」
 相手を正しい方向へ導くために何が良くないのかを「気付かせる」ことです
 そして、もうひとつ大事なこと、それは「誰が」ということです。
 結局、相手に成長・改善の気づきの機会を与えようとして、うまく「叱った」としても、人は尊敬しない人から何を言われても聴く耳を持ちません。
 逆に、尊敬している相手であれば、多少きつく怒られても、言うことを聞きます。
 「怒る」と「叱る」の差を理解しつつ、まずは相手に尊敬されるための行為が求められます。