「アニメ依存」対処法
アニメに依存する、と言うことは、要するに「二次元創作物に依存する」という意味を含んでいるのでしょう。
世の中には“依存症”と呼ばれるものがいくつもあります。
パチンコ、買い物、アルコール、たばこ。女性ではホストクラブ通いが止められず、自己破産、なんて人もいます…。
これらは、カテゴリーこそばらばらですが、実は共通する原因を持っています。
それは「心が満たされていない」事です。
現実の生活の中で、満たされないものを抱える人は、そのストレスを何かで解消しようとします。
それが「アニメ=二次元創作物」ということです。
軽度の内は「ああ、あの人アニメが好きだよね」で済みます。
それが重度になると生活のすべてをアニメに割いたり、直接的なコミュニケーションに関心を示さなくなったり、更には異性にはまったく興味を示さずにアニメの中のキャラクターしか愛せないと公言したりするようになります。
そして、世間からは“オタク”という称号を与えられて、周囲から避けられるようになり、更に更に人とのコミュニケーションを避けます。
そして、自分と同じ趣味の者だけでコミュニケーションを取ったりします。
しかも、リアルな付き合いではなく、ネットでの交流にはまっていくのです。
子ども時代は、ただ純粋に、おもしろいからアニメやマンガを手にするだけです。
でも、10〜20代に、女子がBL(ボーイズラブ)に興味を持ったり、「萌〜」とか言ってる男子がいたりするのは、“性と言うものへの戸惑い”を覚えているからではないでしょうか。
まして今の若者たちは、過激な情報が氾濫している中にあります。
中高生が、性交を経験するのをあたりまえだと思っている傾向も否定できません。
しかも、ちゃんとした避妊の知識すら、知らないままに。
だから、ある意味で、恋愛に対して理想が高い、潔癖すぎる人たちがこの“二次元創造物依存”にかかるのではないでしょうか。
では、どうすればアニメの依存から脱却できるか。
まずは本人に自覚がないとなかなか難しいことは言うまでもありません。
アニメに依存した生活を送っていることに対する自覚。
そして、そのことで交友関係が減ったり、成績が下がったりしているというマイナスな面を正しく自覚すること。
これらがなければなかなか抜け出すことは困難です。
ただし、だからと言って諦めてしまってはよくありません。
やはり、「アニメ以外」に更に熱中できるものを探すしかないのではないでしょうか。
今は、アニメに関わることで脳内が満足している状態です。
きっとアニメに関わっている状態のときは脳内でアドレナリンがたくさん分泌されているのでしょう。
その快感を脳が得たいがために、常にアニメに関わるのです。
これはアニメに関わらず「依存症」と呼ばれる状態の典型的なパターンです。
したがって、脳内に「アニメよりも“快”のものがある」というものをインプットすれば次第とアニメからは離れていきます。
しかし、これが難しい。
でもチャレンジするしかないのです。
アニメに変わるものを探すにはとにかく手あたり次第、経験させるしか手はありません。
その中からその本人が「はまる」ものを見出すのです。
ペットを飼って効果を得た話を聞いたことがあります。
半ば強引に旅行やキャンプに連れて行って依存を改善した事例も耳にします。
また、リアルの生活の中でガールフレンド(ボーイフレンド)が出来たことで、ピタっとアニメから離れたとの報告もありました(ただし、相手はアニメのオフ会で知り合った人らしいです)。
何はともあれ、アニメ以外のことに時間を費やしても、脳が快感を得られる状態にすることが大切です。