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お悩みNO.134
伊藤幸弘教育研究所さん
春さんへ
春さん はじめまして。 書き込みありがとうございます。 15歳の息子さんのことでお悩みなのですね。 毎日無気力で自己否定が強く 衝動的な部分と警戒心が強い部分を持ち合わせ 春さん以外には本音が言えず 生活のリズムは昼夜逆転している現状ですね。 友人との関係がそのような原因かもしれませんが 今、その交友関係は深いものとして続いているのでしょうか? まずここでは春さんが親としていかに息子さんと接するか! …それに焦点を当ててアドバイスさせてください。 今、子どもたちの中で問題となっているのは? それは自己評価の極端な低さ! 春さんの息子さんに限らず日々カウンセリングをしていて僕が感じることです。 日本の子どもはアメリカや中国の子どもと比べ自己評価が低い! …といわれています。 自己評価は英語では「self-esteem」…自己肯定感とか自尊感情と言われることもあります。 これは単なる「自信」とは違います。 自己評価とは自信があるとか、ないとかと言う以前のレベルです。 「自分は生きている意味がある」「存在価値がある」「大切な存在だ」「必要とされている」 …という感覚のこと。 今の子どもたちにはこの自己評価が低い傾向にあります。 「どうせ僕なんか?」「どうせ私なんか?」 この「どうせ?」という言葉が出たら相当、自己評価が下がっていると見ていいでしょう。 そのような場合はしばらく叱ったりするのをやめて徹底的に話しを聴いてあげることが大切。 この「自己評価」! これには二段階に分かれている。 第一段階は「存在に対する安心」 つまり… 「自分はここにいて良いんだ」 「ありのままで良いんだ」 「存在価値があるんだ」 「いらない人間なんかじゃないんだ」 …という感覚。 これは親が自分の存在を喜んでくれるということから育まれるのです。 第二段階は「能力に対する自信」 これは… 「勉強が出来る」 「スポーツが出来る」 「お手伝いが出来る」 …という自分の能力に対する自信。 これは周囲の人からほめられることで育まれます。 普通、自己評価とか自信とかいうと第二段階の方を問題にします。 自信のない子に自信をつけさせるために「ほめて育てる」というこをしがち。 でもこれが効果があるのはあくまでも第一段階の自己評価が十分育まれていることが前提! それが欠けている子どもに対しては「ほめて育てる」ことは逆効果になります。 なぜ逆効果なのか? 存在への安心が極端に欠けている子ども…つまり「自分は存在価値のない人間だ」という子どもは ほめられることで自分の存在価値を理由づけます。 ほめられている間は良いがほめられなくなると存在価値を失ってしまう。 だからほめられることだけに全精力を注ぐ! そのために自己主張したり反抗したりすることが出来なくなる。 いわゆる過剰適応の状態。 その結果、手の掛からない聞き分けの良い「良い子」になるのです。 一見、結構なことじゃないかと思いがちですが でもこれは良い子は良い子でも、大人にとっては都合が「良い子」。 本人にとっては常にほめ続けられなければ不安になり休むことも出来ず常に全力疾走! 当然、そのうちに息切れを起こします。 ひたすらにほめられ続けられて、どんどん過大な役割を求められ、ついには頑張れなくなる。 だれにも相談出来ずにやっとの思いで親や教師に相談しても「まぁ?大変だけど頑張れ!」 これ以上、頑張れないから相談したのにまだ頑張らなきゃいけないのか。。。 そう思ってしまった時は深刻な危機が訪れるのです。 「これ以上、頑張れない。期待に応えられない自分は存在価値のない人間だ」 そんなふうに思いつめて自殺を図ったり苦しさのあまりに周囲に危害を加えるようになることもあります。 大切なのはほめておだてることではないのですよね。 子ども自身の存在を認め、喜び、「生まれてくれてありがとう!」と心から思えるか! そんなお気持ちが伝わる接し方…が必要だと思います。 どうしても文字だけでは伝わりにくいものもあります。 必要でしたら直接お話しさせていただきますので 事務局までお気軽にお問い合わせください。
投稿日:2009-03-30
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