「未成年の飲酒」②
子どもの飲酒を助長する、大人の間違った考え方。
多くの大人は、未成年者飲酒について寛大な意見を持っているようです。しかし、どのような理由があっても、未成年者の飲酒が法律で禁止されていることに変わりはありません。あなたも、次のような誤った考え方をしていませんか?
×子どもを信じて、任せている。
子ども自身が飲みたいと思うならしょうがない。
小さい子どもじゃないので、細かいことを言う必要はない。
×親公認の飲酒なら悪くない。
隠れて飲まれるより、親と一緒に飲むほうが安心だ。
未成年のうちから飲んで、お酒に慣れてほしい。
親がよいと言っているのだから、他人に口出しされたくない。
×時々なら飲酒をしても構わない。
特別な日だけは、飲酒を許してもよいと思う。
ちょっと酔うぐらいなら、飲んでも大丈夫だ。
×子どもにしっかり注意できない。
自分も未成年時に飲んでいたので、強く言えない。
注意はしているが、子どもが従わない。
こんなときに気をつけて!
未成年者に飲酒を勧めてしまう、さまざまなシーン。
×自分が飲んでいると、ついつい子どもに1杯勧めてしまう。
×お正月やお祭りなどの特別な日に、未成年者へお酒を勧めてしまう。
×結婚式など、親戚の集まる席で、未成年者に飲ませてしまう。
×「頑張ったごほうびに飲ませて」などとねだられて、つい飲酒を許してしまう。
未成年者の飲酒を止められるのは、「大人」しかいない。
子どもの飲酒には、親や周りの大人が責任を持たなければなりません。毅然とした態度で未成年を説得しましょう。
まずは大人が、しっかりとけじめをつけよう!
“未成年者の飲酒は絶対にダメ!”という姿勢を貫くことが大切です。
大人のスタンスが曖昧では、未成年者は注意を聞いてくれません。「特別な日だから」という独自の例外、「少量だから」という勝手な基準などで、容認してはいけません。
未成年者飲酒が禁じられている理由をきちんと説明しよう!
もしも、子どもが飲酒をした場合、頭ごなしに叱っては逆効果になることもあります。成長期の大事な心と身体を守るために禁止されていることを、よく理解させましょう。
「さまざまな悪影響」へ
飲酒を勧められたときの断り方を教えよう!
子どもたちは親や親戚、友達など、さまざまな人から飲酒の誘いを受けます。どんなときでもはっきり断れるように、日頃から“断り方”について話し合っておきましょう。
普段から、何でも話し合える関係を築いておこう!
日常のコミュニケーションを通じて、子どもが親の意見を受け入れやすい関係をつくりましょう。