「留年~人生は自らが創る!」
留年することそれ自体がアウトだとは思いません。
ただし、それによって失うものは大きいのです。
留年、あるいは浪人でもいいですが、どちらもそれによってヤバいなと思うものでしょうし、中にはそのために命を投げ出す人もいます。
が、そんなものは先の長い人生を決めてしまうほど致命的なものではありません。
(ただし、安心してもいいものでもありませんが…。)
ただ、留年したことで失うものがある場合があります。
もし、これが病気やケガのような理由であったり、なにか学業以外に特別に打ち込むことを見つけたのだとしたら、失うものは少なかっただろうと思います。
しかし、残念なことにご相談の多くの留年の理由は、基本的には怠けによるものです。
留年してはじめて失う(失った)ものについて意識が行くようになり、そこで自分を変えるご相談者も多くいます。
では、その多くのご相談者が失ったものはなにか。
お金ではありません。
年間約100万円の支払いとストレートに卒業して働いていた場合のお金を失うことは確かに痛いことではありますけども、それ以上のものです。
時間でもありません。
留年が1年間であれば365日、2年間であれば730日。
少なくない時間です。
就職して働くにも、なにかしらのスキルを身に付けるにも、2年間あればある程度の成果や成長は見込めるでしょう。
…ですが、約80年の人生のうちのたかだか1~2年です。
40歳を超えてどん底人生を逆転した人がいることを思えば、10代から20歳前半の1~2年間で全てを諦める理由などありません。
それに植物人間のようでなければ、どんな過ごし方をしていても学ぶところがあるものです。
直接すぐになにかを学ばずとも、振り返ることで得るものがあると思っています。
話しを戻します。
失う(失った)もの………それは「信頼」です。
それは他人からの「信頼」であり、自分自身への「信頼」です。
留年したことで、それもやるべきことから逃げ、怠けて留年したことで失う自信。
元々あまり自信のない人であれば、余計に自信喪失が大きくなります。
自信のなさは行動力ややる気を失わせます。
自信のなさは諸悪の根源とまで言うつもりはないですけど、でも、個人にとっては上手くいかないことの大きな原因の一つだと思います。
様々な性格や悪癖を自信のなさに投げておけば、大体それっぽくなるのですから。
そして、他人からの信頼も失うのです。
もっとわかりやすく言えば、裏切りなのです。
信頼を失う、ということは他者との繋がりをなくすことや希薄なものにすることを意味します。
別に信頼されないから死ぬわけではありません。
お金があれば、おいしいものは食えるし、風俗もあるし、金持ちならばそれだけで寄ってくる人もいるでしょう。
好きなことも出来る。
けれど、その人生は幸せでしょうか。
信頼してくれている親や先生、友人、周囲の人々…。
怠けからくる「留年」という代償は大きな大きな人生の宝物を失うことになるのです。
努力して全力を出し切った結果なら誰も責めませんし、むしろ称賛に値するでしょう。
でも、単なる怠けから、留年(あるいは浪人)が決まってしまった場合。
その結果を真摯に受け止めて再チャレンジのために自らが動かなければ自分の人生を創ることはできません。
重い腰を上げて動き出すことは大きな力が必要です。
でも、大きな石も最初は力を要しますが、ひとつ動き出すとあとは惰性で小さな力でも動き続けます。
最初は大変ですが、腰を上げて動き出し、人生を創っていくのは「自分」なのです!