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お悩みNO.15715
若者教育支援センターさん
ももさんへ
「自分に自信を持つ」 ―― どうしても自信が持てない… ―― 日常生活を送る中で、自分に対してOKが出せない… ―― 堂々と人と接することができない… こうした悩みを持つ方はとても多くいらっしゃいます。 かといって、そんな時に自信を持とうと頑張って努力しても、どうしても自信を持てないことも多いもの。それには、自信を持てない隠された理由があるからなんですね。 それでは、いったいどうしたら自信を持てるようになるのでしょうか? まずは、「自信を持てない」という状態について見直してみましょう。「自信がない」という状態には、いくつかの具体的な“症状”があります。 ◆何をしても不安で、他人からの意見に怯えてしまう ◆始める前からダメだと思って、やらずに終わってしまう ◆やってみようと思った途端、不安があふれだしてストレスフルな状態になる ◆自分よりも他者のほうが優れているように見えて、比較して落ち込んでしまう ◆自分の良いところが認められず、どんなに頑張っても劣等感がぬぐえない ◆評価してもらっても、自分で自分のことが認められないため、他者からの評価を受け入れられない ◆自分を認めることができないため、行動が起こせない あてはまるものはありませんか? 「自信がない」というと漠然とした感情のようですが、こうして分析してみると、心の状態と行動(現象)が連動していることがほとんどなんですね。 逆に、「本人が努力してきた過去がある、才能がある、周囲から認められている、客観的に見てできている」という実態に関わらず、本人が「“自信を持てない”と思っている」ことです。 実際に、「周囲から見ればできているのに、あの人は自信がない」とか、「どうしてそんなに自分を否定してしまうの?」と感じることも少なくありません。けれども、本人にしてみれば、「強烈な自己否定感」と、「それゆえに思ったとおりに行動に移せない」という二つの事柄と戦っている状態なのです。 なぜこうした自己否定感や行動できないという状態が生じてしまうかというと、それは、「もともと本人に対して否定的な意見を植え付けた人間がいる」ということが原因です。 人は子供時代、肯定的な意見を聞かせられて育ったり、あるいは、失敗したときに優しく受け容れてもらったりしていると、その状態を記憶し、自分でも他者からしてもらった肯定的な態度を繰り返すようになります。 けれども、子供時代にそれがなく、親や先生、周囲の人間から否定的な意見しかもらえなかった人は、大人になってからもそのときの態度を無意識に真似してしまい、自分に対して自罰を繰り返すようになるんですね。 そして、否定された経験を軸にして、自分のことを自分でマイナス査定し、推し量ってしまうのです。 誰しも、誰からも教えられたことがないことは、実行することができません。それは、「自信を持つ」という心の状態であったとしても、同じことです。自信というのは、「能力や良いところを認め、育てるという経験」がなければ、できないものなのです。 つまり、「認められ、褒められた経験がない」ために、その方法を理解できず、与えられた否定しかできない、ということが「自信がない」という状態です。 こうした状態のときは、過去に親や周囲の人間が自分を否定してきたように、自分の否定的なところにばかり焦点が当たっています。 人は良いところも悪いところもあって、それが普通なのですが、あまりにも否定されて育ったために、自分の肯定的な要素を認められないということを繰り返しているんですね。 だからこそ、こうした不安定で苦しい内的な状態を変えるためには、自分で自分を見る視点を変え、育て直すことが必要になってきます。 視点を変え、自分を育て直す方法としては、次のように少しずつ考え方を変えていくことです。 ◆ありのままの自分を認め、子供の頃に言ってもらえなかったプラスの言葉がけを自分に対してしてあげること ◆他者の価値観で判断するのではなく、自分の判断で自分の成し遂げたことを認めること ◆過去にしてきたことで、他人からは認めてもらえなかったことを、自分自身で認め直すこと ◆社会的な達成ではなく、細かなことであっても、できたことを一つひとつ褒めること ◆他者に依存して自分の価値を決めるのではなく、自分がどうしたいのか意志を持って行動すること ◆失敗など、実際に成果が伴わない場合も、努力した自分を認めること 「他者の目」や「結果」を基準にするのではなく、自分で自分を認めるということが役に立つでしょう。 このとき、親が子供を見守ってあげるように、「自分で自分の親代わりをし、愛情深く、優しく認めてあげること」がポイントです。 不適切に否定的なことを投げかけられていたとしても、あなたがあなた自身を肯定的に捉えてあげることで、やがて自然に自分に対して「私は大丈夫」という肯定感へと変わっていきます。お友だちを励ますように、優しく自分に接してあげることも効果があります。 「自信のなさ=自己否定」は、今まで無意識に繰り返されてきたために癖になっていますから、はじめは意識して変えてあげることが必要です。しかし、自己否定も単なる「癖」に過ぎませんので、意識して繰り返すようになれば、1週間もすれば、だんだんと自分に対する肯定的な捉え方ができるようになってきます。 このように、「自信を持つ」とは、決して外側に認められることではなく、自分で自分を認め、肯定する気持ちを持つことで得られるものなのです。 他者の評価を追い続けている限りは、いつまでもその基準で生きてしまい、自分を肯定し、安心するという状態に到達することはできません。 心の中や自分の見方を変えてあげるだけで、やがては大きな「自分を信じる肯定感」に結びついていきます。小さな習慣も、意識して続けることで、考え方の根底を変えることにつながります。自分自身を大切に育て直す気持ちで接することから始めてみましょう。
投稿日:2018-03-07
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