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お悩みNO.16521
若者教育支援センターさん
とらさんへ
「コミュニケーション~①聴く」 ■信頼関係の構築 カウンセリングの領域では、 カウンセラーとクライアントの信頼関係の構築を深めることが絶対条件と言われます。 (専門的には、信頼関係を“ラポール関係”と言います) 相手との信頼関係の構築を図り、 さらに深めていくためには円滑なコミュニケーションが大切です。 ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすれば良いのでしょう。 ■「聴き方」 みなさんは、「聴き方」を意識しながら相手の話を聴いたことがありますか。 「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが 「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。 しかし、円滑なコミュニケーションを図る上では、 この「聴き方」が特に重要となります。 ここではあえて「聴く」という文字を使います。 物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、 言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、 「心」の文字が入っている「聴く」です。 しかも、文字を分解すると「耳」の右側には「十」「四」「心」となります。 「14の心」とは…… 諸説ありますが、以下のようなことが言われているそうです。 ・「14の心で聴く」(仏教) 仏教の、八正道(はっしょうどう)と、六道(ろくどう)を足した数(8+6=14) 様々な視点から聴いてあげましょうということ。 ・「14の心で聴く」(年齢) 14歳の時の心で聴く…………つまり、純粋な気持ちで聴きましょうということ。 話が冒頭から逸れてしまいました(汗)。 要するに、相手を受け入れて相手の話に耳と心を傾けることを意味します。 「四」の向きを変えて、縦にすると「目」にも見えます。 そして、「十」を「プラス」と捉えれば…… 「耳」だけではなく、「目」と「心」でも聴きましょう……とも言えますね。 これを専門用語では「傾聴」と言います。 相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。 その2つとは…… 「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と 「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。 それぞれポイントは3つあります。 ■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント 1.黙って聴く これは簡単なようで意外と難しいです。 しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。 相手の話しに意見を割り込まず、まずは黙って聴いてあげます。 黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係はさらに強いものになるでしょう。 2.うなずく 「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。 1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすか……という実験結果から出された法則です。 話の内容などの「言語情報=7%」、 口調や話の早さなどの「聴覚情報=38%」、 あいづちやうなずきなど、見た目などの「視覚情報=55%」 の割合であったという実験結果があります。 人は話の内容などよりも、話をしている際の態度や姿勢 ……の方が影響力は大きいのです。 「ういなずく」には、話しの内容により大きくうなずいたり、 小刻みにうなずいたりする聴き方によって信頼関係を深めていく方法があります。 大きくうなずくときは 「なるほどねぇ~」という意味があり、 小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味をもちます。 それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。 3.思いを引き出す 「それ、おもしろそうだからもっと聴かせてよ」 「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」 「それについて、君のほうでも何か言いたいことがありそうだね」 「君にとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」などのように ひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。 ■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイント 1.話しを繰り返す 相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。 会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。 そして、相手は 「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」 となります。 ただし相手が意見を求めている場合は、 繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。 相手から何かを質問をされている場合に、 その質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます(笑)。 その際は、はっきりと自分としての回答をしてあげると良いでしょう。 2.話しをまとめる 相手の話をある程度の段階でまとめてあげると、 会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。 例えば、相手が悩みを打ち明けたとします。 悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。 それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに……。 その際に、最後まで聴いて、 それをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)を行うと、 時間が掛かる作業ですし、余計に混乱が生じます。 その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。 3.気持ちをくむ 「それは嬉しかったね」 「それは悔しいね」 「それは腹が立つよね」 こんなふうに相手の心の中の気持ちを こちらの言葉として伝えることで、 相手は安心した気持ちで話しを出来ます。 高級クラブに高いお金を払ってまで、 サラリーマンが通うのは、 高級クラブのママさんたちは この「気持ちをくむ」など、聴き方に長けているからなのです。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 聴くとは、愛することである 長田弘(詩人) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
投稿日:2018-07-27
以上の内容を削除します。
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