注意をし過ぎるとストレスに感じられてしまうし、何も言わないと放任していると思われてしまうかもしれないし。
今までの対応が間違っていたかも、と考えてしまうとどのように接したらいいか分からなくなってしまいますね。
ただ、子育てに正解なんてないですし、親だって人間です。
時には間違いすれ違って当たり前。
あまりご自身を責めないで下さいね。
反抗期、親ににとっては子離れの時期。
子供との新しい関係性について考える契機になるでしょう。
子どもは心理的に親から自立しようという力が無意識に強まるので、今まで従ってきた親や大人が言っていることに対して疑問を感じ反抗的になったり、鍵を閉めるなどしてパーソナルスペースを確保しようとしたり、秘密主義になったりしていきます。
そして、この時期の子供にとって大切なのは、同世代の子達との関わりです。
今までの価値観は大部分は親によって形作られていました。
しかし、思春期を迎えそれ自体に疑問を感じるようにようになり、同性代の友達や社会と関わりながら自我を形成していきます。
上記のことを踏まえると、やはり今までよりも精神的に距離を置くことが必要でしょう。
「親」という漢字は、「立っている木から見る」と書くように、同じ視点ではなく、木の上から見守るくらいの距離感を意識して頂けるとよいかと思います。
子どもに問題行動が起こるとそちらばかりが気になってしまい、自分自身のことが二の次になってしまう方も多いです。
しかし、そうなると余計に子供のことばかり考えて煮詰まってしまうこともあるのでこういう時こそ、自分自身の時間を作るということも大切だと思います。
それでも注意に関しては最低限は必要です。
ダメなものはダメで、それはご家庭によって基準が違うでしょうから一概に「これがダメ」とは言えません。
自律神経の疾患があり安否確認が必要だから扉があかないように細工しないで欲しいと伝えることは、何も間違っていないと思います。
ただその場合は、「あなたが心配だから」と付け加えてもよいかもしれませんね。
帰りが遅いことも「常識だから」と言われるよりも「心配だから」と言われる方が、心に入りやすいですよね。
「あなたのことはいつも大切に思っている、何かあったら全力で出来ることはする」というスタンスが伝わるとよいのかな、と思います。
ご自身も自分の中で激しく揺れ動く感情をコントロール出来ず、苦しいところもあると思います。
それでもそれは成長に必要な過程でもあります。
今は踏ん張りどころだと思いますが、嵐はいずれおさまります。