剣道を休むことに対して先生や役員の方に申し訳ないとのお気持ちなのですね。
確かに心中お察しします。
でもそもそも剣道は誰のためにやっているのでしょう。
お子さんのためですよね。
そのお子さんが行くことも休むことも苦痛なのであればまずはそのことに対して苦痛に思ってください。
誰かに申し訳ないことが苦痛というのは本末転倒かと思います。
さて、今回は褒め方です。
自信を持つことは「自分を信頼する」=「自分を好きになる」こと。
 心理学では…
「自分を愛する以上に他人は愛せない」という。
 自分を愛することが出来れば他人も愛することが出来る。
 他人を愛せればまた他人から愛をもらえてそんな自分を愛することが出来る。
 愛情のプラスのスパイラルはそこから始まる。
 自信を持てない子はどうなるか?
 自信を持てないとちょっと嫌なことがあると挫けてしまい挫折感を様々な形で表現する。
 例えば…
いじめっ子には「自信がなく自分のことが嫌い」
…という心理的共通点があることが多い。
また、不登校や引きこもり、非行、暴力などは
自信が持てない子が追い詰められて発するSOSのサインとも言われている。
2?3歳になると何かを作って「出来たぁ!」と見せに来たり
何かをするときに「見ててねぇ?!」と言って来たりすることが増える。
これは子どもが憧れの存在である親に対して
「近づきたい」「認めて欲しい」と思うようになった証拠と言われている。
 自信を育むためには2歳を過ぎたら「認める」ことが重要になってくる。
 子どもがやってみせたことは例え上手に出来なくても「頑張ったね」と認めてあげる。
この「認める」という行為は2?3歳児に対してだけではなく
 これからの育児にもずっと必要なこと。
 大人だって認められたら嬉しいのだから
子どもが大好きなママやパパから認められたらその嬉しさは相当なものだろう。
 保育園や幼稚園、また学校に入ると「他の子の方がよくできる」と思う場面もあるだろう。
でも他人との比較=横軸で見るのではなく
本人の過去、現在、未来との比較=縦軸で見てあげることが必要。
 優れている点しか認められずに育つ子は真の自信を持てない。
その点でいうと 「ほめて育てるは…逆効果」だ。
要するに…
その子の存在自体を認めてあげることをしないと
存在への安心が極端に欠けている子ども…
つまり「自分は存在価値のない人間だ」という子どもになってしまう。
ほめられることで自分の存在価値を理由づける子どもは
 ほめられている間は良いがほめられなくなると存在価値を失ってしまう。
だからほめられることだけに全精力を注ぐ!
そのために自己主張したり反抗したりすることが出来なくなる。
いわゆる過剰適応の状態。
その結果、手の掛からない聞き分けの良い「良い子」になる。
 一見、結構なことじゃないかと思いがちだ。
でもこれは良い子は良い子でも、大人にとっては都合が「良い子」だけである。
 大切なのは「認める」こと。
 自信は「認める」ことで生まれ「体験」を通して強くなる。
 情報だけの学びはもろいもの。
 例えば…昆虫を図鑑で見て知識だけを蓄えても
知識を忘れてしまえば同時に自信も失ってしまう。
 一方、昆虫を実際に野原で観察したり触ったりする「体験」は
強く知識として記憶されて忘れないものである。
…と同時に「生き物を扱う」という「知恵」にもなり身につく。
 情報だけの学びよりも体験の学びが自信を強くする。
 前置きがだいぶ長くなってしまった。。。
 超長文になりそうだけどこのまま本題に!
子どもの自信の芽を伸ばす「ほめ方4ヵ条」
●「ほめ方 その1」
 ?「結果」ではなく「頑張り」を認める!
 例えば…嫌いなにんじんを少しだけ食べたとき。。。
×→「にんじんを残しちゃったね。次は全部食べようね」
○→「昨日よりにんじんがちょっと食べられるようになったね。がんばったね」
がんばれる子どもに育てるには結果ではなく「がんばった過程」を認めてあげる。
 結果ばかりほめられた子どもは結果主義になりがち。
 結果主義は挫折を招きやすい。
 将来、努力したのに勉強の成績が落ちたときに
「もう自分はダメな人間だ」と思ったり
「どうせいい学校には入れないのだから努力してもムダ」
…と努力そのものを否定したりするようになる可能性もある。
 子どもには「どんなときでもがんばっていれば親は見守って応援してくれる」
…と言う気持ちを持たせることが必要。
●「ほめ方 その2」
 ?「人格」よりも「行動」をほめる!
 例えば…お友だちにおもちゃを貸してあげられたとき。。。
×→「貸してあげられてエライね。いい子だね」
○→「ちゃんと貸してあげられたね。いいことをしたね」
 厳密に言えば人格と行動は切り離せないもの。
でも親は行動に注目してほめることが大切。
 行動をほめられると
「いいことをすると気持ちがいいな。もっといいことがしたいな」
…と考えるようになる。
 一方、いつも「いい子ね」などと言われていると
何かを決定するときに自発的な気持ちではなく
親からいい評価を得られるかどうかが選択の基準になってしまう。
また過剰に人格をほめると万能感を持った子どもになってしまう。
●「ほめ方 その3」
 ?「ほかの子」と比較せず「その子自身」を認める!
 例えば…公園の鉄棒にぶらさがって遊べたとき。。。
×→「○○ちゃんは出来ないのに、あなたは上手に出来たね」
○→「この前は出来なかったのに、今日は上手に出来たね」
 叱るときはほかの子と比較しないように出来ている親も
 ほめるときはほかの子と比べてつい「みんなよりも上手にできたね」と言ってしまいがち。
でもほめるときもほかの子と比べずにわが子の成長を認めてあげることが大切。
 「昨日よりも早くできたね」「前は出来なかったけどひとりでパジャマ着れたね」
などと比較対象は過去のわが子に対して!
そうすることで将来、他人との競争で勝ち負けを判断するのではなく
「自分がどれだけがんばっているか」で自己評価が出来る子になれる。
 特に兄弟姉妹と比較した言葉は結果的に両者を傷つけることにも繋がるので要注意。
●「ほめ方 その4」
 ?「エライ」ではなく「役立った」と伝える!
 例えば…食事の準備で食器運びを手伝ったとき。。。
×→「お手伝いできてえらいね」
○→「お手伝いしてくれてありがとう。ママ助かったわ」
お手伝いをほめるときは…
「○○ちゃん、良く出来たね」などと主語が「こども=YOU」になっているケースが多い。
この主語を「親=I」に変えて「ママ助かったよ」と言ってみると良い。
 常にこのブログでもお伝えしている「Iメッセージ」である。
2?3歳でも「ママの役に立った」と思うこと自信に繋がり
「もっとお手伝いしたい」という気持ちが育める。
また…「ママの役に立ったらママが喜んでくれた。私も嬉しいな」
…と言う体験は「人にお役に立つ喜び」を知る原点にもなる。
いずれ「誰かの役に立ちたい」と思う気持ちに変化して集団生活の中でも生かされるはず。
・・・長くなりましたが以上です。
またその後の様子、教えてください。